2009年3月10日火曜日

Windy Hill Hike

週末は、とっても天気がよかったので、一人でハイキングに出かけました。

サンフランシスコ・ベイエリアには、全長800kmを超えるトレイルがあり、管理も行き届いています。週末やオープンな場所では、一人歩きも心配ありません。以前、マウンテンライオン出没注意のおふれが出たこともありますが、個人的にはたまに蛇やトカゲを見つけるくらいです。Windy Hillはその名の通り、いつも強い風が吹いている丘で、上り口までは家から車で20分ほど。あらためて自然豊かな土地に住んでいるありがたみを感じます。


往復約9キロのこのトレイルはお馬さんOKで、この日は8頭くらいの馬とすれ違ったでしょうか。


登り口から頂上への標高差は600mほど。途中、数ヶ所、かなり勾配がきつい場所があります。20分も歩くと、かなり登った感がありますが、頂上は左上の双子の丘なので、まだまだ。

一つ目の胸突き八丁を超えて後ろを振り返ると青空が広がっています。

写真ではよく見えませんが、スタンフォードの街並みがはるか遠くに見渡せます。一人気ままに歩く人、トレイルランニングで汗を流す人、マウンテンバイクで健闘している人、馬に乗って、または手綱をひいて歩く人、服装もステッキを持った本格的なトレッキングスタイルから、普通のTシャツにスニーカーまで様々です。

頂上への最後の登り。ここまでくればもうすぐそこ!

頂上の道標

頂上からは、スタンフォードから南はサンノゼ、北はサンフランシスコまで見渡せます。今日はグライダーは見かけませんでした。

下りはところどころ走りながら40分弱かかりました。
ふもと近くで、こんなところに舗装された場所がある。。。と近寄ってみると
赤い小さな花びらのようなものに一面を覆われた池でした。
風が強かったので、汗を流すほどの運動ではありませんでしたが、久しぶりに太陽の光を浴びて、自然のエネルギーを充電できて大満足の午後となりました。
早めのディナーに、新しくできたメキシカン・レストラン、Reposado http://reposadorestaurant.com/をチェック。心地よい筋肉の疲労感がビールでリラックスしたことはいうまでもありません(笑)。

ネグラ・モデロはメキシコのダークビアー。英国のエールほど苦味がなく、飲みやすい

前菜はCayo de Hacha y Camaron. ホタテとエビのソテー、スイートガーリック、チリ、テキーラバターソースをシェア。少し冷めていましたが、ホタテの火の通り方は抜群でした。ソースは無難なお味。
メインは二人ともTacos、ダニーはCarnitas(ゆっくりとローストしたポーク)、私はDe Pescado(魚)にしました。
魚のグリル加減もよかったのですが、全体的なフレーバーにもう少しパンチが欲しいところ。上にのったJicama(ヒカマと読みます)という食感が大根に似た野菜のサルサも甘めだったので、それだけ先にサラダのように食べてスパイスを足してみたら、味が濃くなりOK。肉を食べない私としては、魚系ディッシュのお味にはこだわりたいところなので、その意味では第一印象は普通でした。ポークは脂を適度に残して焼くのが難しいそうですが、もう少し脂が残っていたほうが美味しいとはダニー談。
次回は本格的なTacosを求めて、高級住宅地Athertonと隣り合わせにあるRedwood Cityのメキシコ村とも呼べそうな一角を突撃しよう、と話し合いました。

2009年3月6日金曜日

ティータイム

「喫茶去」の話が出たところで、お茶のお話。
お茶は何でも大好きです。お抹茶、緑茶、番茶にそば茶。日本茶だけでもいろいろな種類があり、その時々の気分で飲み分けています。柿の葉茶もいいし、麦茶の温かいのも美味しい。ハーブティのティーバックも常備して、夏は冷たくして冷蔵庫に入れます。お酒を飲まないゲストを招いてのディナーにも、アイスハーブティが彩りを添えてくれます。

イギリスに暮らしていたときに出会った、とびっきりのお気に入りは、Fortnum & MasonnのRose Pouchongです。紅茶にバラの花びらの、甘いというより清々しい香りが素敵です。年末にロンドンで定番Earl GrayとPeach Teaとともに仕入れてきました。缶のデザインは昔のグリーンからシルバーに変わっていました。F&Mとともに人気のあるWhittardでは、お気に入りのMango/Peachの紅茶がなくなっていてちょっとがっかりしました。

でも最近、お気に入りに新しいフレーバーが加わりました。テキサスはオースティンの友人宅で出会ったルイボス・ティーです。地元のお店、Tea Embassyには、紅茶、緑茶、中国茶、ハーブティが200種以上あります。茶葉の種類も豊富ですが、彼らの売りは、ユニークなフレーバーティ。Kyoto Cherry Rose Senchaなどというものもありました。どれにしようか迷ってしまいますが、試飲もできるし、大きな缶を開けて茶葉を見せてくれたり、香りを楽しませてもくれます。




店内はティーポットやカップ、優れものの茶漉しなどお茶を楽しむ道具で飾られて、さながら小さなミュージアムのよう。鉄瓶や茶せん、茶杓もありました。

そういえば以前、日本からのお客様のお土産で、伊藤園のT.Pi.Oというショップの桜の花びらが入った番茶をいただきました。丁度よい量で、飲みやすく、ギフトにもぴったり!アメリカ人の同僚も初めての味だと喜んでいました。

この日は二人とも鼻がぐずっていたので、ジンジャーティ(といっても葉っぱなし、乾燥したしょうがを煮出したもの)と、ルイボスティー数種類を試しました。


そして、家に連れ帰ったのが、レモン・シフォン、クリエイティビティ、オアシスの3つのフレーバー・ルイボスティ。ルイボスとは、南アフリカの一部に自生するブッシュで、その葉っぱは針のように細く、乾燥したものが健康茶として古くから愛飲されているそうです。淹れると透明な赤っぽい色のお茶になります。カフェインなし、タンニンもすくなく、効酸化作用があるとされています。

健康食品店で見つけて、日本でも飲んでいましたが、フレーバー物は初めて。友人宅で飲んだレモン・シフォンは、どうしたらこんなクリーミィなレモン味がするの?とびっくりするおいしさ。クリーミィレモン味のお茶?と思われるかもしれませんが、なかなかどうして、お茶だけでちょっとしたデザート気分を味わえるくらいリッチな味わいです。マリーゴールドの花びらやレモングラスも入っていて、茶葉なのに、袋を開けるとクッキー缶を開けたときのような香りが辺りに広がります。小腹がすいて、甘いものが欲しくなったときの助っ人としても大活躍(笑)。

                 レモンシフォン

クリエイティビティは、カルダモン、レモングラスのほかに、乾燥させたりんご、レモンやオレンジの皮、バジル、パプリカなどがはいって、すっきりとした味わい。その名の通り、創造力を目覚めさせてくれるような、リフレッシュした気分になります。コンピューターの前で目がしょぼしょぼしてきたら、このお茶をいれて一息入ます。                  クリエイティビティ

オアシスはオレンジ、ストロベリー、ピーチ、ひまわりの花びら入り。果樹園やお花畑の香りがカップから広がります。                 オアシス

カフェインなしなので、夜寝る前も楽しめて、効酸化作用もあるとなれば嬉しい限り。

お茶を入れてそのお茶を味わう。それは私にとって、いまここを楽しむ嬉しい時間です。

喫茶去

お茶を召し上がれ、というただそれだけの言葉。
きっさこ、と読むこのことばとは本の中で出会いました。
お茶好きの私として、とても気に入っている言葉です。

私は今まで、お茶を一緒に飲みたい人=話をしたい人(好きな人)と、無意識の内に位置づけていました。しかし、喫茶去とは、「嫌いな人にも一杯のお茶を差し出せる余裕」と紹介されています。儀式でもなく、健康やのどの渇きのためでもなく、ただ「さあ、お茶をどうぞ」というこころ。目指したい境地です。

茶の湯とはただ湯を沸かして茶を立てて飲むばかりなる本を知るべし 千利休

お薦め本: 
書名: ほっとする禅語 70
著者: 渡會正純・石飛博光
発行所: 株式会社 二玄社
禅語はもとより、石飛博光さんの書に心が和む一冊です。

2009年3月2日月曜日

うさぎまんじゅう

基本の薯蕷まんじゅうのレシピです。顔をつけてウサギちゃんに変身!

材料 10個分 

  • やまいもパウダー            10g
  • 冷水                   30ml
  • 砂糖(ふるっておく)           80g
  • 上用粉 (ふるっておく)         50g          
  • こしあん                  250g
  • 食紅                    少々
  • 打ち粉(上用粉または薄力粉)    適量
材料は冷たいほうが作業がうまく行くので、粉類を含めすべて冷やしておきます。
こしあんは10等分に手でまるめてあん玉を作り、冷やしておきます。


その他用意するもの
  • 蒸し器、ふきん、オーブンペーパー
  • 金属製のバーベキューやフォンデュの串、皮むき器、ドライバーなど顔をつける道具
1. ボールにやまいもパウダーを入れて、冷水を少しずつ入れながらよく混ぜます。粘りが出てきてやまいものよい香りがしてきます。
2. 砂糖を3,4回に分けて加えながら、よく混ぜます。 ピンクのウサギを作るときは、この段階で、数的の水で溶かした食紅を加えます。ほんの少しで色がつくので、入れすぎないように注意してください。

3. ふわっとしてつやが出てきたらOK。時間があればラップに包んで生地を一晩冷蔵庫で寝かせます。

4. 手のひらを広げて入るくらいの大きめのボールかバットに上用粉を入れます。

5. 3のたねと上用粉を手で混ぜ合わせていきます。最初はべたつくので、粉を中心入れ込んでいく感じで、まとまってきたら手のひらで折りたたんで、上から押さえるようにして力をいれて練ります。

6. マシュマロのようなやわらかい腰のある生地に仕上がります。(4 - 6の写真なし。ごめんなさい!)

7. 打ち粉を振るったまな板に生地を取り出し、半分に分けた後、各5等分に切り分けます。


8.打ち粉をつけた手で、切り分けた生地を取り、直径7センチくらいにのします。


9. あん玉をのせて、手のひらと指で生地を回転させながら、あんを包み込んでいきます。右の親指は、生地のとじ口をとじていきます。(写真を撮っているので動きをデモできない。。。)

10. あんを包み終わったら、両手のひらでころがすようにしてうさぎ形にととのえます。
11. 蒸し器に固く絞った濡れふきんを敷いて、オーブンペーパーを重ねて霧吹きで全体を湿らせます。蒸すと大きくなるので、間隔を2センチ以上はあけて、余分な粉をはらったおまんじゅうをならべます。もう一度霧を吹いて、湯気のたった蒸し器で10分蒸します。



12. 冷めてから顔をつけます。耳はバーベキューやフォンデュに使う金串を熱して、口は、金属製の皮むき器の先を熱してつけました。目は、少量の食紅を溶かした水を楊枝のおしりにつけていれます。水をつけすぎるとなみだ目になるので注意。

まずは耳を入れ、目を乾かして、口を入れるとバランスがよいです。写真は事後デモなのであしからず。
できあがり!

乾燥に弱いので、密閉容器へ。ばらんや竹の皮などに水分を含めて包んでもよし。
すぐに食べない時は、個別にラップで包んで冷凍し、自然解凍して食べます。

Note:
今回は、やまいもパウダー、上用粉、さらしあんを日本から取り寄せました。
上用粉はうるち米を乾燥させた粉で、お団子などを作る上新粉よりさらにきめが細かいものです。蒸し菓子にはしっとり仕上がるの上用粉がおすすめ。砂糖は気持ち的には上白糖を使いたかったのですが、グラニュー糖で代用。特に問題ありませんでした。次回はUSでも手に入るMochikoとこちらのオーガニック小豆を使った手作りさらしあんで挑戦してみます。

Enjoy!

ひな祭り

昨日もやさしい、恵みの雨がふった日曜日。お友だちの娘さんのおひな祭りにお呼ばれしました。


お部屋には、おばあさま手作りの木目込み人形のお雛さまが飾られていました。

ものすごく立派!手作りとは本当に驚きです。健やかな成長の祈りが込められたお雛様と三人官女をみて、とても心が和みました。久しぶりに集まった仲間と、3歳になるあーちゃんの健やかな成長をお祝いしました。いつもは活発で、将来はオリンピック体操選手か?と思われるほどですが、おひな祭りの歌をうたって、とリクエストされると、とたんにおしとやかな女の子に変身。♪明かりをつけましょ、ぼんぼりにぃ~、お花をあげましょ、桃のはなぁ~♪とはにかみながら歌う姿はなんともほほえましいものでした。

私はこの日のために、日本から材料をとり寄せて、紅白のうさぎまんじゅうをつくりました。


一時、和菓子作りに凝っていたころよくつくっていたこのおまんじゅう。餡を練ったり顔をつけたりに時間はかかりますが、楽しみながらつくれてお味もやさしい。レシピは別途紹介しますね。

みんなにも大評判で、レストランに売り込んだら? 予約限定販売をしたら? みんなで喫茶店をやろうか?などと盛り上がりました。好きなことをして、みなに喜んでもらえるっていいなぁ、としみじみ感じました。特に食べものに関しては、フィードバックがすぐにもらえてわかりやすいのですよね。お金の心配がなければレストランをやりたいね、というのが私たち夫婦の夢の一つなので、和菓子屋さんという設定でしばし想像の世界を楽しむことができました。
今度は久しぶりに栗まんじゅう、味噌あんのかしわもちでもつくろうかな♪

私も日本から生活のベースを移して今年で17年目になります。月日を重ねるごとに、日本の伝統行事や日本の味に郷愁を感じている自分。あらためて文化豊かな国に生まれたことを感謝した一日でした。