2010年11月29日月曜日

時差ぼけ管理

午前2時から活動。7時前の朝の空の美しいこと!
散歩に出てみると冷え込みは東京の比でなく、家の屋根、公園の芝生、車などに一斉に霜が降りていました。手はかじかむもぴんとした空気と朝陽の温かさで元気が充電されました。
 
去年出会った愛しの銀杏の木は切り倒されてしまいましたが、もう一本近くにあるのを見つけました。しかし道はきれい掃除されていて殆ど落ちていません。枝がかなり高い位置にあるので傘&エコバッグアタックは通用しようにない。どうやって実を集めるか思案中です。
10-14:00は興味深いトーク会&ランチにお邪魔しました。トピックは臓器移植。先月初めてお邪魔した会では遺伝子検査がトピックでした。持ち回りでメンバーの方が様々なトピックをプレゼンするこの会。私はゲストとして聴講させていただいています。脳死と植物状態の差、脳死でも脊髄反射でかなりの動きが出るという事実。脳死の親族の臓器を提供した遺族の葛藤。臓器移植の様々な面に光を当てた有意義なお話で考えさせられることがたくさんありました。

みかん丸ごとケーキは好評でした。手軽でおいしく小麦粉なし。ナッツフラワーなのでカロリーは高めですが、みかんも皮ごと食べちゃうこのケーキは珍しい優れものです。日本の友人にも紹介して喜んでもらえました♪

昨日の転倒の結果は左膝の痣、そして右腰骨の腫れ。あれだけ派手でこれだけとは肉布団のなせるわざとしか言い様がありません。午後5時から7時まで夕寝(?)、軽い夕食と片付けを済ませそろそろ休みます。

2010年11月26日金曜日

昭和の時代とテルマエ・ヘイワジマ

24日水曜は母と彼女の友達Mさんと三人で江戸東京博物館へ行ってきました。このメンバーで訪れるのは今年の高橋まゆみさんの人形展以来二度目(以前のブログ)。今回の特別展は昭和30年代の風景や写真を背景に、昭和の家族と題し、安部朱美さんの粘土人形が懐かしい家族の形を表しています。
この展覧会のために谷川俊太郎氏が「絆」という詩を寄せています。

人形は粘土とは思えないほど細かく出来ていて、おくれ毛や表情の繊細さや着物も布の手触りが感じられるようでした。

東京新聞の連載記事「東京慕情」では、昭和30年代の活気あふれる生活の様子がモノクロ写真と記事で紹介されていました。貧しくも何かと助け合い、隣近所が一つになっていたころ。豊かになった今は薄れつつある人のつながり。数々のエピソードを写真と共に見ると、その時代に育った今の親の年代が現代に感じる思いを想像すると複雑な気持ちになりました。
企画展は林芙美子の軌跡を展示していました。カフェーの女給仕や工員など様々な職業を転々とした林芙美子のバイタリティには驚きます。展示物には当時の給料の一覧や、女性の職業すごろくなんてものもあって、「一回休み」では先生になっていたのが女工や女中にもどったり。ちなみに上がりは「家庭円満」でした。大戦前。アールデコの建物があふれる街で、当時の女性は何を夢見たのでしょうか。母もお友達もその頃、大学の職員として働いていました。初任給は35円ほどだったそうです。
お昼は博物館7階のレストランでとりました。スカイツリーは見えませんが、目の前は国技館。
玄米うどんはなかなか香ばしく、天ぷらとよく合いました。母は深川めし、お友達は白魚の卵とじ。

そして夜は新しくなった平和島温泉へ。クアハウス平和島から平和島温泉と和テイストの名前と内装に変わりました。羽田開通に際し、外国人観光客誘致を目的にあえて和風に改装したそうです。お湯は天然で塩気があり体の芯から温まります。露天風呂もあり、アカスリやミストサウナも満喫して、極楽極楽。

さて、テルマエ・ロマエという漫画をご存じでしょうか。男性誌に連載された漫画としては異例に女性読者の人気を集めたこの漫画、とても笑えます!公式サイトでは一話が無料で読めるほか、Wikipediaまであります。古代ローマのある堅物浴場設計士が温泉内でタイムトラベラーとなり現代ニッポンにやってきます。そこで平らな顔族(日本人)の風呂好きに驚き、様々なアイデアを仕入れて戻り、ローマ人にも大人気となるというのが大筋。著者のヤマザキマリ氏はご自身もイタリア人と結婚されて、家族との珍道中エッセー漫画なども描いているそうでそちらも気になります。漫画だけでなく温泉文化の紹介や比較の読み物もあり、当時の様子を想像するのもまたおもしろく、お風呂好きには是非読んで笑っていただきたいシリーズ。今2巻まであります。Mさん、紹介してくれてありがとう!ちなみにこの漫画、一年前の11月26日「いい風呂の日」に刊行されたそうです。公式サイト内の著者のブログで今、知りました。来年3月には3巻がでるそうで、今から楽しみです。

雨音を聞きながら露天風呂でもしっかり温まり、お風呂の後は昔懐かしいフルーツ牛乳を味わいました♪

喜色是好日

毎日忙しくも楽しい東京生活を送っています。書きたいことはいろいろあれど、時差が解消された今、寝不足気味なのでなかなか時間もない。ということでぼちぼち書いていきます。

「喜色是好日」と見事に書かれた額が国立演芸場の高座の上に掲げられていました。だいたい高座の上にはこの額があるようです。寄席は初めだったので何もかも新鮮でしたが、この額にも感動しました。

笑いは痛みに効き、自己治癒力を高めることがわかっていて、笑い療法士という資格も人気だそうです。昔は笑い袋なんてものもありましたね。

今日は何回笑ったかな?と考えてみるのも健康管理の指標の一つになるかもしれません。

2010年11月24日水曜日

昔の仲間はいい仲間♪

大田市場の後は、銀座で飲み会。かれこれ20年近く前にコンサートで知り合った仲間が集いました。じゃぽねは、古き良き昭和をテーマにしたお店で、ちゃぶ台あり、旧式ラジオあり、トリスのポスターありです。
串揚げ全品や、サラダ各種、そしてトマト鍋がおいしい。
トマト鍋は具を食べ終わったあとで、ご飯とチーズを加えてリゾットを作ってもらいます。これが絶品!
そして。。。水曜日はマジシャンがお店を回っていて、すごいマジックを披露してくれます。目に見えないトランプを切り、一枚札を選び、トランプの中で一枚だけ裏返しになっているのが、ある人が選んだ札でそれは誰にも明かしてないものだったり。
そしていきなりピカチュウが腕時計に張り付いていたり(何のことだかわかりませんね、でもすごいんです)。じゃぽねが入っているビルはすべてグループ会社のお店なので、二軒目は一つ上の階のGanesaに移動して飲みました。すると、マジシャンはやぶさ氏がまたいるではありませんか!
そこでのマジックはもう神業です。フォークをある人の手のひらに持たせたまま曲げたり、ライターが曲がっちゃったり。
究極は指輪芸。Hちゃんの指輪を抜いて手のひらに隠すと消えます。そしてそれがどこから出てくるかというと。。。自分のズボンの後ろポケットの中にある小銭入れ兼キーフォルダーのキーチェインに指輪がはまっているのです!その小銭入れはファスナー付きで、そのファスナーを開けないとキーチェインにたどり着かないというもの。これを目の前で繰り広げられてびっくりです。
フォークは最後はこんなになっちゃいました。

そしてもう一度トランプマジックを見たい私たちは、事前にマジシャンが聞こえない場所で、選ぶ札を決めました。それはスペードの5.あまりあり得ない選択です。ちなみに一度目はハートのエース。これはちょっと想像力で当たりそうな数字。さて、見えないトランプをリクエストすると、まず数字を明かしてくださいというではありませんか。これは前回と違う展開。Hちゃんがスペードの5といい、一枚裏になったトランプがめくられると。。。。もうおわかりですね。スペードの5でした。どう考えてもわからない!
次回のお店まで決めて、皆で笑顔で別れました。

大田市場と釣り話

とっても久しぶりに会う友人Mさんと、実家そばの大田市場にお昼ご飯を食べに行ってきました。彼とは私がバイクを乗り始めた頃からのおつきあいです。ここ数年釣りに夢中で、いか釣りの名人。今シーズンは東京湾に出るすべての釣り船内のランキングで現在一位だそう。先日も手作りの甲いかの一夜干しとお刺身になる身をいただきました。
一夜干しは塩加減が絶妙で酒の肴にもごはんにも合う!焼いても身は柔らかくて、最高です。今回は少しお酒を多めにしたのだとか。今度はイカスミをとっておいてもらうことにしました。イカスミには防腐作用があるので、漁師さんは船乗り場の桟橋などに撒いて木材の腐敗を防ぐそうです。そして甲いかという名前の通り、この種類のいかには甲羅のような平べったい背骨がついていて、それを乾燥して粉にしたものはぜんそくに効く漢方薬だそうな。鳥用のカルシウム剤として鳥かごに入れたりもするそうです。すべてが無駄にならない。おそるべしイカ。
さて内陸は穏やかな晴れ日ですが、沖は風が出ているというので今日は釣りをお休みしたMさんとお昼ご飯は市場内の富士軒へ。こんなに近くに住んでいながら、市場は初めてです。到着はお昼近かったのでもう市場活動は終わっていました。築地よりこじんまりしていて、一般でも魚介、野菜、果物を買うことができます。噂によると長靴をはいていくといいらしい。
それぞれの市場の上には鯛、タケノコ、ぶどうのサインがありわかりやすくできています。中には食事処、梱包材、お茶や漬け物を扱うお店もあります。
Mさんはお店の名を冠した富士丼。海鮮たっぷり、生牡蠣は殻ごと、お刺身はその日のおすすめすべてが入っている豪快な一品。
私はメニューにはありませんでしたが、親子丼(鮭いくら)を頼みました。
他のメニューも気になる感じ。魚屋さんには魚以外のメニューが人気らしくカレーや揚げ物セットなども豊富でした。朝は5時半から、夜は市場内にあるホテル客の需要もあり9時まで営業というすごいお店です。朝の散歩コースに追加してもいいかな?時差で早くに目が覚めたら市場まで歩いて40分、朝ご飯に海鮮丼、帰りは散歩でおなかを落ち着かせ、平和島温泉で朝湯ってのもいいかも〜〜〜。うん、一度はやってみたい。
親子丼は大変おいしかったです。Mさん曰く富士丼は海鮮好きにはたまらないそう。単品でもおいしいお刺身やネギトロが最後には混ざり合って醸し出す味は言葉では説明できないそうです。トロ、鮭、ウニや貝類が苦手な私でも想像はできます。築地でこれだけのものを食べれば倍はするらしい。
一件ごとに結構気になる食べ物やさんがあります。
ぶらぶら歩いていたら、梱包用品屋さんで重ねられるかごを発見。一枚50円で2ダース購入。
果物エリアものぞきましたが、1時前ですでに人影はなし。やはりこの季節、ミカン、リンゴの箱が目立ちます。

毎日焙煎しているコーヒー屋さんで食後の一杯の後、次なる目的地、大井町の鯛焼き屋さんへ。小倉と栗あんを買って、日の当たる土手で食べました。

豪快な鯛焼きはあんこがはみだしてる!形はさておき、あんこも優しい甘さで小豆もほっくりしています。栗あんはつぶつぶ栗がサツマイモのきんとんであえてある懐かしい味。
たくさんのカモメが寄ってきました。ハチドリか?と思うくらい安定したホバリングですぐ目の前にくるカモメたち。皮も栗あんも小豆あんも好き嫌いなく食べていました。
土手にはたくさんの猫たちが住み着いていて、えさをやりに来る人たちのコミュニティーもできているとか。下町ながらの風景。
釣りの楽しさを面々と語るMさん。「何が一番楽しい?」と聞くと「チームワーク」との答え。釣りといえば一人糸を垂れる孤独&静寂を楽しむ余暇というイメージがあったので意外でした。彼はいつも釣り船で東京湾沖まで出ていて、常時20人くらいの人たちと乗り合わせるそうです。同じ船宿から出るので仲間もいますが、はじめはネットで見つけて一人で出かけたそうです。船の上にもいろいろルールがあり、初心者の人たちが釣れるように常連は、近くまで獲物を引いてきたり仕掛けに気を遣ったりするそう。また、船全体で獲物を引き寄せるよう、糸を入れたり引いたりするタイミングをお互い見計らったりと奥が深いようです。お客さんといえども「それじゃ釣れない」とはっきり言う船長さんは、GPSなしでも山立て(陸上の二つ以上のものを目印にして、海上の位置を把握する)でぴたりとコースを決められるそうです。確かに奥深そう。職人芸入っています。興味はあるけれど船には弱いし、逆にはまりそうなので遠慮しておきます。

東京湾は今、水がとてもきれいになっているそうです。反対に長崎などは中国からの汚染物質が流れてきてかなり魚が汚染されているとか。汚染がひどかった東京湾もきれいになるほど技術が進んでいるのは喜ばしいことです。でも汚さない努力は続けていくべきであり、境界線が引けない海や大気を守るためには、より強い国際協力が望まれます。

2010年11月22日月曜日

一日一絵

今日は勤労感謝の日。朝のニュースでいい話に触れました。
筋ジストロフィーで闘病生活を続けているイラストレーターの野崎耕二さんは、27年にわたり絵日記「一日一絵」を欠かさず描き続けているそうです。
昔から絵が得意でプロのイラストレーターになって主に風景画を多く手がけてたところ46歳で発病。

「その場所に行って空気を吸って体で風を感じてそれを描くのが絵だと思う。今でも風景を描きたくて仕方がない」と話す野崎さん。今は手首の先と首しか動かせないそうです。通いのヘルパーさんに助けられ一人で暮らす野崎さんが、週一度の外出で楽しみにされているのは近所のスーパーだそうです。○○県産の野菜や果物を手にとって、どんな人が作ったのか、どんな畑からきたんだろうかと満面に笑みを浮かべて想像しています。

「その日に出会ったものを選り好みせずに描く」と話しながら筆を動かす野崎さん。優しい色合いで目に映ったものを忠実に、画用紙を四等分した一ます内に生き返らせていきます。同級生から送られてきた野菜だったり、階段に転がっていたバレーボールであったり、床屋さんの待ち時間に借りて手にしたバリカンであったり。
食材の絵は香りや手触りが伝わってくるようなぬくもりがあります。学生時代に調理実習で描いた料理手順やできあがり盛りつけ図を思い出しました。もちろん絵の出来はこんなにすばらしくありませんが、食材を描くのは楽しい経験でした。
毎日仕事を終えてから一時間以内で描くことが日々のリズムになっている。描かずにはいられないので途切れようがない。同病者が短命に終わるのに70を過ぎて生かされている自分には使命がある、一つのことを続けることで自分なりに生き方を見いだしたような気がすると話す姿が印象的でした。
20年分の原画は故郷の南さつま市に寄贈され、今月初旬にその一部で原画展が行われたそうです。観てみたかったな。
絶妙の風合いのよもぎ餅。かっぱ橋のサンプルより食欲をそそられます。種子島から来たむらさき芋もおいしそう。
一番大切にしていた自由な風景とのふれあいをなくされても、ないものを嘆くのではなく、あるものを愛おしんでいく。その姿に感動しました。

O氏の思い出

土曜日のメインイベントは、元上司で友人O氏の思い出話をする会でした。彼がこの世を去ってから14ヶ月。彼の小学校時代の同級生の方々から私もお仕事でご一緒した懐かしい方々が20人ほど集まってくださいました。
旧東海道にある吉田家はO氏大のお気に入り。帰国の度に成田から直行して待ち合わせたおそば屋さん。
中庭の池には立派な錦鯉が悠々と泳いています。


発起人Mさんのスピーチの後、各自O氏との知り合ったきっかけや思い出話をシェアしながらの自己紹介。小学校5-6年のクラスメイトの方々もいらっしゃいました。みなO氏を通してつながっていた安心感ですぐに話が弾みます。
大好きだった板わさ。ここのかまぼこは本当においしいのです。
だしの旨みとふるふるの舌触りがすばらしい揚げ出し豆腐。
仕事関係はなく、純粋な遊び仲間だったとおっしゃるY氏が懐かしい写真を持ってきてくださいました。ポルシェを乗り回していた頃。 
たって話しているのはO氏の弟さん。ご存じの方はみな賛成だと思いますが、話し方も仕草も後ろ姿までそっくり。

そば焼酎を味わいながらお料理も満喫しました。おそばは緑がかった新そば。かみしめる度にO氏の笑顔が思い出される特別な懐かしさを感じました。

知り合ったきっかけや一緒に過ごした時間は異なれど、心からO氏を懐かしむ人々が集った秋の夜。これからもおつきあいの輪が広がるすてきな予感もあります。終わりは始まりでもある。そんなO氏の声が聞こえたような気がしました。