2013年7月21日日曜日

Day 3 - ベイエリア2013

日曜日も青空!泊まった部屋は朝陽がさんさんと降り注ぎ、エアコンが効いていても暑いくらいです。8時半にホテルを出てミュアウッズ国定公園へ。9時にはゴールデンゲートブリッジをわたり、展望台から空と海に映える橋を眺めていました。


世界で一番背の高い生き物、コーストレッドウッドの森は人気スポット。開園まもなくでも駐車場はすでにいっぱいです。ダニーが私たちを先に降ろそうとしたとき「ちょっと待って!」と制しました。入り口に一番近い木陰に停まっていた車が発車、急いでくるりとそのスポットまで行き、絶好の場所に車を停めることができました!

園内入ってすぐのカフェでトマトスープ、マフィン、コーンブレッド、カットフルーツなどで朝ごはん。その後はのんびり2時間ほど森林浴を楽しみました。
 どうしても写真の構図は縦が多くなる!
高い木々の合間をぬう遊歩道を木漏れ日を浴びながらのんびり歩きます。新鮮な空気に運ばれて辺りを満たす樹木の香りがなんともいえません。動物や植物が大好きで、屋久杉にも抱きついてきたという次姉は、ひときわ大きな樹の幹をハグしてご満悦でした。

見上げても空が見えないほど生い茂る樹、落雷を受けて二つに割れ、そこから新しく二つに分かれてそびえる樹もありました。
陰性植物のカタバミは日なたでは葉っぱを閉じてしまいます。

大きなこぶ。種だけでなくここからも発芽するのがレッドウッドが他の樹木より優先的に増えることができる特徴でもあるそうです。
やわらかな木漏れ日、澄んだ川のせせらぎ、鳥たちのさえずり。自然に抱かれてみんな元気をもらいました。川にはアメンボの姿も。清流の証拠です。
日本でもおなじみの植物、たとえば独活などもこちらの気候では巨木に育っていて、そんなところも皆さんには珍しいポイントとなったようです。
お昼に公園を後にし、スティンソンビーチまで北上。最高のお天気だったため、途中かなり渋滞していました。浜辺には日光浴を楽しむ人々が小さく見えます。やっと街にさしかかり、小さな消防署の前にいたイケメン消防士さんたちを見て思わず「消防士、かっこいい!」とつぶやいた私。ダニーにひざをぺしっとたたかれ「かっこいいね~じゃないよ!」とお叱りを受けたり。その後も旅行中を通じて笑い話となりました。
渋滞を抜けると大きな沼地が見えます。ひたすら走り、目指すは生牡蠣を売る小屋。晴れたり霧が出たりとめまぐるしく変わる天気の中、途中一本早く曲がった道では、牛たちの興味深そうな視線に出会いました。その先には興味深そうなハイキング道の入り口。次回の目的地と定めました!
牡蠣殻で舗装(?)された道をいけば、ここはスコットランド?と思うような風景が広がります。
ドレイクスベイは牡蠣の養殖で有名。お店でサイズを選び、好みのソースを買って豪快にその場でいただきます。長姉は特大サイズに目をつけたものの、既に殻が開けてあるのは小のみ。あとはナイフを買って自分で開けなくてはなりません。開けるのにもコツがいるし、軍手などがなければちょっと大変なので、不本意ながら小に落ち着きました。でも先日お店で食べたのは極小だったので、それより大きいからよしとして!
先日試したホースラディッシュ(西洋わさび)が皆さんお気に入りで、薬味はそれ。
 

母は山道に酔ってしまったので一服のみ。私は牡蠣はにがてなので二人はのんびり景色を満喫。ダニーも含め全員おかわりして楽しんでいました。長姉いわく「100個でも食べられるわ!」

腹ごしらえの後はポイントレイズの灯台を目指してドライブ。方々にみられる黄色い花をつけた背の低い木々が目を引きます。自生の植物かと思いきや、スコットランドから移植されたスコッチブルームという植物で、増え続けてほかの植物の繁殖を妨げている迷惑ものと判明。この「スコッチブルーム」という名前がなぜか皆さん覚えられず、ここでも笑いが絶えませんでした。
ポイントレイズの海岸線は深い霧の中だったので、そのままもと来た道を戻りました。2分も行けばまたまた快晴の空の下。普段はもっと広範囲が霧の中でもおかしくないので、灯台から海は臨めなかったけれど、あたりの景観は十分に楽しめました。
お昼がまだの母と私は腹ペコ。4時前にやっとOlemaのレストランに到着。
一行はここでもにんにくバターたっぷりの焼き牡蠣、酪農が盛んな地元でつくられているチーズの盛り合わせ、カニサラダサンドイッチ、フィッシュアンドチップスなどぺろり。

まだまだ日が高い5時すぎに帰路につきました。
ゴールデンゲートブリッジを渡る前に山側の見晴らしのよい道をドライブ。あいにく停める場所がなかったのでそのまま街中に戻りました。
ホテルでほんの少し休憩した後は、夕暮れの中華街へ。
生活感あふれる町並みや店先を除きながら、坂道を登ったり下ったり。「お昼が遅かったから、かる~く汁そばでも食べる?」と話していたにもかかわらず、たどり着いた先は有名老舗中国料理レストラン、R&G Lounge。人気店なのですがそれほど待たずに二階席に案内されると、各テーブルには薄い衣をまとった揚げカニがどど~んと鎮座ましましています。それを見てわがテーブルも汁そばどころか紹興酒のボトルとともに、本格的にオーダー。


スーラータン、にんにく風味揚げカニ、分厚いタラの照り焼き風、豆苗の炒め物、きのこ焼きそば、ホタテと白身のチャーハン。ダンジネスクラブはおいしかったけれど、食べ方が難しい。魚は分厚いのに口の中でほろりと甘く溶け、ふるふるの皮はコラーゲンたっぷり。牡蠣大好きの長姉は魚の皮もたいらげ、「美肌になって帰れそう!」とご満悦。よかったよかった。母とダニーはチャーハンがお気にいり。何人かは一日四食を満喫した一日でした。
大満足のお腹をかかえ、ウインドーショッピングを楽しみながら、夜の街を歩きました。

2013年7月20日土曜日

Day 2 - ベイエリア2013

イベント盛りだくさんの7月も後半に入り落ち着きました。母たちを日本へ見送った週の木曜深夜には、一年間留学していた高校の同窓会に参加するためアーカンソー州へ。中身の濃い数日を過ごし、水曜早朝に戻り仕事。今週末は溜まった用事を片付けながら一息ついています。遅ればせながら旅行記を書いていきますので、よろしくおつき合いくださいませ。

到着翌日の土曜も快晴!ダニーが9時過ぎにホテルに到着、49マイルドライブに出発です。地元フットボールチーム49ナーズの名にちなんだ約80キロのコースでは、市内の見所をくまなくまわることができます。
まずは混雑が予想されるロンバードストリートへ。

世界一曲がりくねった道として有名で、27度の急勾配を緩和するため、400mの坂道に8カ所カーブがもうけられたのは1922年。下りの一方通行で制限速度は5マイル(8キロ)です。
植え込みには色とりどりの花々が咲き誇り絵になります。常に渋滞する辺りに住む方達は大変でしょうけれど、周辺は駐車禁止になっていて取りあえず車は常に流れています。
フィッシャーマンズワーフにて、クラムチャウダーの朝ご飯。
サワードウパンをくりぬいたボウルに入っているスープはクリーミーで塩味もキツすぎず美味しくいただけます。ダニーはパンも全て完食!スープを少しパンに残しておくのが最後までパンを楽しむ秘訣だそう。

食後は屋台をのぞきながら散歩をして、再びドライブに戻ります。 
 アル カポネも収容されていたアルカトラズ島

ドーム型の美しい建物パレスオブファインアーツは、1915年の万博の時に建てられた建物で、1965年に再建、現在も結婚式の写真撮影人気スポットです。


そこからゴールデンゲートブリッジを臨むポイントまで登りました。眼下の白い波と岸壁の木々とのコントラストが美しい赤銅色のつり橋が、どこまでも青く高い空に映えていました。
自転車を借りて橋を渡るのも人気の観光コース。皆さん、次回トライします??
もと海軍基地だったプレシディオを抜けて、海沿いの道をドライブ。


リジョンオブオーナー美術館では、ロダンの彫刻の数々を含む、古くは15世紀からの古今東西の芸術品に触れました。

 歴史あるフランスのホテルの一室の修復作業場


中庭で炭酸ドリンクの飲み比べ。陽射しは強かったけれど心地よい風が吹いていました。
海沿いを走り、ゴールデンゲートパークへ。この辺りは霧が出て寒い日が多いのですが、当日は本当に素晴らしいお天気でした。
 セグウェイという乗り物で廻るツアーグループを結構見かけました
ゴールデンゲートパークではバイソンの柵の前でかわいい地ねずみに出会いました。
 けだるいバイソンそっちのけでこの巣作り中の小動物を熱写!
この公園はとてつもなく広く、ハイキングコース、植物園、ボート遊びのできる池、日本庭園、美術館や科学館、野外音楽堂などの施設も充実していて、市民の憩いの場所です。後日またじっくり楽しみにくる予定で、この日は車窓からの見学を楽しんでもらいました。
280mの丘、ツインピークスからは、サンフランシスコ全体のパノラマを楽しめます。
風が強いのはいつもの事ですが、当日はとびっきり澄んだ空気とさわやかな風が心地よく感じられました。


ピンクの風船と三角形は、ナチスが同性愛者に着用を義務づけたものだそう。米最高裁が同性愛婚者の権利を異性婚者のそれと差別するのは違憲とする見解を発表、そして長い事論議されてきた同性婚がカリフォルニア州でも認められるようになりました。機しくも、今週は年に一度のゲイプライドセレブレーションの日。ゲイ運動のメッカであるサンフランシスコは街をあげてのお祭り気分で湧いていました。
ドロレスパークではゲイカップルの仲睦まじい姿があちこちに見られ、日本街、野球場、フェリービルディング、市庁舎、オペラ座やコンサートホールなどを車掌から眺めつつホテルへ戻りました。
 


ホテルで一休みした後、地下と地上を両方走る路面電車、MUNIにてレストランへ。
ディナーはベイブリッジの夜景が美しい「ウォーターバー」にてシーフード。
8時半でも外は明るく、食事中から夜の帳が落ち始めました。
  

生牡蠣は地元とカナダ産を楽しみ、好評だった地元の仕入先までは後日足を運ぶことになります。主菜で一番人気だったのは肉厚なタラのグリルでした。
ワインはニュージーランドとフランスのソーヴィニョンブラン。デザートもみなでシェアしてすっかり満腹。
イルミネーションが美しい橋をバックに記念撮影の後、ホテルまではリムジンで。
二日目無事終了。おつかれさまでした!