2013年11月30日土曜日

かに釣り初体験!

今年もダンジネスクラブ漁が解禁になり、何シーズンかかに釣りを経験した友達に連れて行ってもらいました!ベイエリアには漁業権なしで釣れるピア(桟橋)がいくつかあります。私たちが出向いたのはPacifica Pier。この辺りはいつでも霧が濃いのですが、当日も薄日が射したものの、週日湿った海風が吹いていました。暖かめだったのが救いです。
前日は目眩がして一日寝ていたのですが、どうしても行きたい!気合いで治ったみたい。お弁当を作ってはりきって出かけました。

友達が餌にイカを仕入れてきてくれました。釣り方は釣り竿に仕掛けをつけて釣る一本釣り、同じく仕掛けを凧糸につけて釣る通な方法、そして籠です。コツは手応えを感じたら竿をくいっと引き、かかっていたら焦らず逃げられないように引き上げること。

四角い籠の中に小イカをぎゅうぎゅう詰めます。竿をひくとカニの足は輪っかに引っかかるしくみ。
 糸を垂れ始めて一時間くらい経った頃にダニーの竿に掛かりました!
興奮の瞬間! 
でもほとんどが規格外。。。甲羅が18cm以下と卵を持つ雌は放すことになっていて、釣れるのは雌ばっかり。人によっては卵を持つ雌でも18cm以上ならとっていいと解釈していてグレイゾーンではあります。でもかに一匹で約百万個の卵を持ち、孵るのは平均で3個だそう。その数字からすると、シーズン始まった直後だし、卵を持つ雌は海にかえすべきでしょう。桟橋から落として怪我しないかなあ、下でアザラシが待ってるんじゃないかなど心配ですが、釣ってはサヨナラをかなり繰り返しました。
かごに入るのも釣れるのも雌ばっかり。カニの雌も利口で放してもらえるとわかってえさに食い付いてくるんじゃないの?と言いたいくらい大漁。

途中で新しい仕掛けを買ってみたり、凧糸一本釣りを試みたり。凧糸でも釣れたのですが、引き上げる前に逃げられること数回。
私は投げ縄のつもりで遠くを目指したけれど、糸が絡まって大笑い。
やっと釣れた雄!サイズもぎりぎりセーフ。ピクニックを楽しみながら、7時間くらい桟橋でがんばりました。釣果は3杯。かかった数は優に10は越えてたんですけど。
全員が塩っぽい香りに包まれて桟橋を後にする頃には日はとっぷりと暮れていました。
 友人宅に戻っていよいよいただきま〜す!
 何もないの〜と言いながらごちそうがでてくるでてくる!


足はかなりスリムでしたが、身が締まっていておいしかった〜。するりとむけて喜ぶダニー。Eさん、Tさん、Aちゃん、楽しい一日をありがとう!

2013年11月29日金曜日

今月の色

穏やかな日が続いていますが、秋色はあちこちで深まっています。


 空の青、葉っぱの赤と黄色が陽の光に映えてとてもきれい。
日本ほどはっきりしていないけれど、四季を感じる地域に住めること、冬でも太陽が暖かいことの有り難みを感じています。


2013年11月28日木曜日

Thanksgiving 2013

今年の感謝祭はユダヤ教のハヌカーが重なるという珍しい年だそうです。
今日も穏やかな陽射しが降り注ぐ気持ちのよい日。感謝祭は日本のお正月のような雰囲気があります。ダウンタウンのお店も殆ど閉まっているかと思えば、カフェやレストランも数店舗は開いていました。夕方からはディナーになるので早めに閉まるでしょう。

通年、この日はある家族、Lファミリーと一緒にお祝いしてきました。2011年の模様はこちら、2012年はこちら。感謝祭でなくても、彼らを取り巻く友人たちとは一緒にスポーツを楽しんだり、ことあるごとにパーティをしたりとにぎやかに集まります。出身も年齢もバックグラウンドも様々な大切な友人たちです。

今年は残念ながら集まりはありません。先月、家族の一人が末期がんにかかっている事がわかったから。かなりショックでした。みんな健康に気を使う人たちばかりですが、このお兄さんはマッチョな性格でお医者さんには滅多に行かない人。ある年齢以上でほぼ義務づけられている大腸検査もずっとせずに来たそうです。お腹の不調が6ヶ月続き、痩せ具合を見かねた家族がなんとか病院に連れて行ったらその場で即検査入院。翌日にはステージ4の診断を受けたとのこと。もっと早くに病院に行っていたら。。。と悔やむ家族。ご本人はもう十分生きたといっているそうですが、内心は心細いに違いありません。

今は通院治療を続けながら自宅療養しています。食餌療法も本格的ですが、化学療法で食欲や味覚が狂ってしまい、同じものでも日によって食べられたり食べられなかったり。手を替え品を替えなんとか食べてもらおうと努力する側も大変です。私もお弁当のおかずを詰め合わせたり、炒り玄米スープを作ったり。一番喜んでもらえたのは無添加の赤じそふりかけでした。お世話になったO氏ががんと戦っていた時も、梅干しばかり食べていたのを思い出して持って行きました。今は食べるもの全てにふりかけているそうです。

毎年ターキーを切ってくれたお兄さん。いつも片言の日本語を話しては大きな声で笑っていたあの姿。先日ソファでうたた寝をする姿をちらりと見かけましたが、面影はあるにせよかなり痩せてしまっていました。

昨晩彼の夢を見ました。車を運転していて交差点で停まったとき、反対車線に彼が笑顔で運転する車が見えました。背後から陽が射して、サングラスをかけていなかった私は、眩しく彼の笑顔を見つめて「治ったんだ〜!よかったね!」と窓越しに手を振って叫んでいました。

2011年の感謝祭で「今感謝したい3つのこと」を紙に書いてみなでシェアしたことが思い出されます。真っ先に「毎朝自然に目が覚めること」と浮かんできたあの夜。お兄さんの笑顔を思い出しながら、Lファミリーの皆さんを思う今宵です。

2013年11月27日水曜日

最高の天気と笑顔の日々

朝は曇っていることが多いこの季節ですが、この一週間は今までにないほど気持ちよく晴れています。

金曜に日本から着いたさといも(さとこという名の後輩で血はつながっていませんが妹のような存在)を迎えに行き、その足でゴールデンゲートブリッジを渡りナパの北、カリストーガまでワインテイスティングに行きました。いきなり初日から走行距離は400キロ以上。足掛け5日の旅だから、初日からぶっ飛ばすしかない!
親切な地元のおじさんがポーズまで考えてくれました。かわいい熊がのってるトラックの持ち主。
ボランティアで観光客に思い出を作ってくれているのかも。

 

あいにくワイナリーが停電でゴンドラは運休でしたが、一通り試飲をして景色も楽しめたしよかったよかった。夜はダウンタウンの菜食レストランにて野菜をたっぷり。
翌日土曜は家にお泊まり予定で、パロアルトに着くなり寛ぐさといも。
軽くお昼を食べた後、ダウンタウンを抜けてスタンフォードまで腹ごなしの散歩に出かけました。
本屋でくつろいで、スタンフォード家のコレクションと現在休館のSF現代美術館の作品が展示されているカンター美術館や、ロダン彫刻ガーデンでアートフルな午後。


リチャード セラの彫刻は新しいかも。ビルバオで初めてであったこの作品群、どこで観ても根源的な強さを感じずにいられません。
家で日本食でディナーの後、前に住んでいたアパートのお隣さんが開く感謝祭前の恒例パーティにでかけました。ダニーは仕事が立て込んでいたのでお留守番。
WholeFoodsでワインを買う時にIDチェック。いつまで続くんでしょうね、自分でもちょっと不思議な怖さを覚えるこのごろ。

さといもは初対面のパーティで物怖じする事無く、お酒が飲めないくせに一人ではしゃいで私の友達の多くとFBでつながっていました。戻ってからもおしゃべりは続く、続く。
日曜もこれでもかってくらいの青空。さといもは雨女というから、私の晴れパワーがどんどん強くなってるということ?
庭からもいだオレンジはヒエヒエでジュースに、サラダのサイドに彩りを添えます。
おすまししてたけど、壁のお面みたいな顔して、といったらこの通り。芸達者!
朝ご飯の後はシリコンバレー発祥の地や近所の公園を散策して、ハーフムーンベイまで海を見に行きました。霧が多い場所なのに、完璧なまでの青空がどこまでも広がっています。
ダンジネスクラブ漁が解禁。感謝祭も近づいているからか、ハーバーには多くの人が買い出しにきていました。

車を降りて歩き出し、しばらくしてさといもが「あ〜、いいにおいがすると思ったら、タコだったんだね、お姉ちゃん」というので??と彼女の視線の先を見ると。。。

ピンクのロープのようなものを網で船に乗せている光景が。
たしかにどこかでBBQをやっているような香ばしい匂いがしていたけれどねえ。生のタコだったらそんな匂いはしないし。どっちかというと焼きイカだったよ、我が妹よ(爆)。他にもお腹がよじれるほど笑わせてくれたことがたくさんあったけれど、笑いすぎて忘れてしまいました。
月曜もこれ以上にない秋晴れ。しかし先週のハードスケジュールと睡眠不足から目眩と胸の重さを感じて私は自宅待機。入れ替えに体調が優れなかったKちゃんが復活、二人で楽しい日を過ごしたようです。
火曜日はねえちゃんもがんばったさ!午後にさといもとKちゃんに合流してブティックやコスメショップをまわりました。こんなにのんびりと買い物を楽しんだのはいつぶりだったろう。私の方が少し上だけど同世代の二人が醸し出す女子っぽい雰囲気に浸り、ゆとりが無かったなあとちょっと反省。年齢に関係なく女性としてお洒落心は忘れないようにしたいものです。
二人はオペラのチケットを買っていたので前に三人でディナー、場所はデジャヴのように一週間前にダニーと同じオペラを観た時と同じ経路でフレンチビストロにて。
周辺にはお洒落なカフェ、ギャラリー、ブティックがありちょっとした散策にうってつけです。ビストロ裏に隠れ家的バーがあり、行きたい場所に加わりました。

オニオングラタンスープはもちろん、トリュフ入り(さといも初トリュフ万歳!)マカロニ&チーズ、スープが美味しすぎるムール貝、クリスピースキンのサーモンなどなどアツアツの料理に舌鼓。
お腹いっぱいなのにクレープタタンまでぺろり。さくっと焼けたリンゴの上品な甘さ、しつこくない軽い生クリームと粉と焦げ味が香ばしいクレープは最高でした。
先週ダニーと同じオペラを楽しんだ私は一足先に家路に着きました。楽しい夜だったなあ。FacebookやSkypeでいつでもつながれるけれど、やっぱり直に会って時間と空間を共有できれば最高。今頃さといもは機中の人、Kちゃんは勉強でもしているのかな。また一緒に遊ぼうね!