2009年11月22日日曜日

A day out in Berkeley

昨日はとても気持ちのよい秋晴れ。久々に、またダニーとは初めて、バークレーに行きました。アイルランドの劇団Druidの公演を観るためです。この作品はダニーのお兄さんが照明デザインを手がけたもので、「一風変わった作品」と聞いていたので興味津々。この劇団は多くの賞を受け、London, UK, Australia, NYの演劇界でも注目されています。

2時の開演前に、エチオピアレストランでランチを取りました。ダニーが以前よく行ったお店は残念ながら閉店していたので、口コミサイトで評判のCafe Colucciへ。http://www.cafecolucci.com/

ダニーはエチオピアビールと肉料理のコンボ、私はエチオピアティーと野菜料理のコンボをとりました。

                       ダニーの肉料理コンボとInjera                    ビールとお茶

お茶はカルダモンともう一つのスパイス(名前を忘れた)を煎じたお湯にティーバッグををいれます。カルダモン湯はそのままでも風味があって、緑茶やフレーバーティーを淹れておいしそう。今度試してみようっと。


どの料理にもInjeraという薄くてくるくる巻かれたパンがついてきます。Injeraはエチオピアの主食で穀類のなかで一番小さいといわれるTeffの粉をイースト発酵させて焼いたもの。Teff150粒で小麦一粒分なのでかなり小さいものの、栄養価は抜群でカルシウム、鉄分、プロテイン、繊維など小麦粉よりかなり多く含まれているそうです。このパンを一口大にちぎりながら食べ物をつまんで食べます。味はちょっと酸味があって、食感はうすーく焼いたどら焼きの皮のよう。適度なもちもち感もあって食べ物をつまむにも最適です。

私のお皿には5品。どの品にも独特のスパイスが使われていて、辛みのきいた煮込みから野菜の甘みがまろやかなもの、さっぱり系から奥深い味わいまでいろいろ楽しめました。

サラダにのったひよこ豆のディップはニンニク控えめのフムスのようで、レンティルの煮込みは大好きなレンティルローフの味わい。人参とキャベツの炒めものは甘さが優しく、スプリット豆の煮込みは豆の味がシンプルにいきていました。Gomenという青菜はにんにくを利かせてしゃっきりと炒められていて後を引く味わい。どれも大満足の味わいでした。とてもおいしかったというと、ウェイトレスのかわいい女の子がすてきな笑顔で喜んでくれました。

お目当ての劇、"The Walworth Farce" はフシギな内容でした。ドタバタ喜劇&ミステリーとでもいうのでしょうか。アイルランド南部からロンドンに移り住んだ父と息子二人は、外界との接触を断って、くる日もくる日も狭いアパートの中で、最後にアイルランドで親戚数日と過ごした日を演じ続けるというもの。しかしそのシナリオは現実とは違うことが、外部の人間(スーパーのレジ係)の関わりと息子の一人が過去の記憶を取り戻すにつれて明らかになるというような感じ。奇妙キテレツな内容の台詞を機関銃のように話す俳優についていくのが大変で。私の頭の中は?マークでいっぱい。しかしそれは周りのアメリカ人観客も同じだったようです。幕間で周りの人たちは皆、何がなんだかわからない、と話しており、途中から帰ってしまった老夫妻もいて、万人受けする内容でなかったことは確かです。しかし俳優たちはすばらしく、ハイペースの脚本に文字通り体当たりでアツい演技をしていました。

ダニーのお兄さんの照明も、舞台の中の舞台(父子はセットの中で自分たちが英国に引っ越す最後の前を演じる)をよく考えた作りになっており、使われたランプシェードなども皆独特で雰囲気がよく出ていました。

観劇の後は、目抜き通りテレグラフアヴェニューをぶらぶら。夕食は地元の人気レストラン  Chez Pannisでとる予定でしたが、何しろおなかがへこまないので次回のお楽しみとしました。

遥か左手にゴールデンゲートブリッジがみえます

夕日がきれいだったので丘の上までドライブして、小さな公園から夕焼けを見て帰ってきました。しかしエチオピア料理でおなかがいっぱいとは、これも都会ならではのアイロニーですね。

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