2010年2月9日火曜日

サンフランシスコぶらり散歩

と、なんだか日本のテレビ番組みたいなタイトルですが、先週の水曜日に友人のCさんと楽しい午後を過ごしました。天気もさわやかで風も春。食べ歩き(飲み歩き?)を楽しみたいので街までBARTと呼ばれる電車で行きました。
だんなさんの出張に合わせてコロラドから来たCさん。お互いブログで近況を確認しているので会うのは久しぶりだけどそんな気がしません。おいしいもの、楽しいこと、きれいなもの、最近興味あることなど話題は尽きません。
お昼はKokkariで。ここはギリシャ料理のお店で地元パロアルトにあるEvviaの姉妹店です。
Embarcaderoという湾沿いに走る広い道から少し内陸にはいったエリアにあり、落ち着いた店内は平日の昼にもかかわらず、ビジネス客のみならずNob Hill辺りのお金持ちのおばさまグループなど多くのお客で賑わっていました。
再会を祝ってロゼで乾杯!Etudeはナパにあり、以前からPinot Noirが気に入っていました。初めて試したロゼはアルコール分高めのきりっと引き締まった辛口のお味。食前酒としては辛めですがどんな料理にも合います。Domaine de Fonstainte(仏)のGris de Grisは数種類のぶどうをブレンドして作った果実実あふれる味でした。前菜3種とラビオリをシェア。
Spanakotiropita(スパナコティロピタ)はほうれん草、フェタチーズ、ポロネギをディルで風味づけて薄いパイ皮で包んで焼いたもの。ギリシャ料理でポピュラーな前菜です。ぱりぱりの皮の甘みとほうれん草とフェタチーズの程よい塩味がお互いの風味を生かしていて、ワインもすすみます。海側にいてもあまり食べる機会がないのがタコ。柔らかくグリルされたタコは皮が厚めでとろとろでした。味はよいのですが舌触りが苦手な人もいるかもしれません。ズッキーニのケーキは細切りのズッキーニをチーズを加えて平べったくまとめパン粉をつけて焼いたもの。きゅうりとミントのヨーグルトドレッシングが野菜の甘みを引き立てていました。
メインのラビオリはwinter nettlesと呼ばれる葉野菜とフェタが詰めてあり、きのこと松の実ソースにディルがちらしてあります。Winter nettlesは生では毒性があるとのことですが、火を通せばほうれん草、チャード、ケールのような歯ごたえとある種のハーブのような野性味あふれる味。一口めで旬のたらの芽やこごみを食べたときに感じる血がきれいになるような感じがして気に入りました。今度市場で探してみます。パスタのゆで加減も申し分なし。
デザートはシンプルに胡桃詰めの焼きリンゴ。シナモンの香ばしい香りに、おなかが一杯のはずがスプーンがすすみます。ギリシャでしか作られていないMastichaという木からとった樹液を使ったアイスクリームがのっていて、その甘さはどこかとても懐かしい味でした。

薄日射す暖かい午後は、町歩きに最適です。いつもはあまり足をのばさないFillmore Street近辺へ。 SFのバス賃は一律$2。乗車時にトランスファーという乗換券をくれるので目的地が乗り継ぎでしか行けなくても大丈夫。3時間は有効です。私たちはチャイナタウン、ノブヒルと坂の頂点を通るバスに乗って東から西へと移動しました。

フィルモア通りはブティック、雑貨屋、骨董屋、カフェ、サロン、レストランなどが並ぶ通り。目についたすてきなデザインショップやかわいい雑貨屋さんに立ち寄りながらおしゃべりは続きます。

Zinc Detailsはセンスのいい文房具からお役立ちキッチン用品そして家具まで取り扱うお店。もうすぐお誕生日を迎える友達に贈るプレゼントのアイデアが膨らみました。
Nestはフレンチインテリアの店内がすてき。いい香りの固形香水やカントリースタイルのチーズナイフとフォーク、仏料理の本やプレートセットなど見ていて飽きません。
Paper Sourceは紙もの好きにはたまらないお店。シカゴに拠点を置くこのお店、便せんや封筒、カードやリボンなど多くが揃っていて、招待状のデザインや印刷もオーダーできます。
もう一つ名前は忘れましたが、ユニークな照明を扱っているお店がありました。紙でできた丸いボールには電球が入っていていろいろな飾り方ができます。
Jonathan Adlerはニュージャージー出身のデザイナー/陶芸家。『家は人を幸せにする場所』を信条に、家具や照明、家を飾るすべての物をつくっています。座りやすいダイニングの椅子が気になりました。クッション類は最近刺繍物がはやっているようです。
Margaret O'LearyはSFベースのブティックで上質のニットが人気です。Clary Sageは有機栽培の綿や毛糸でと自然染料を使ったすばらしい手触りのインナーやセーターを作っているところ。ジュエリーやとてもよい香りのせっけんなどほとんど地元出身のアーティストなどの手作り。繊細なアンティーク調デザインのゴールドのネックレス惹かれ、バレンタインデー前だけれど2割引!と云われて心揺らぎましたがまたこの次に。
こんな看板もSFならでは?
その他ブランド物をそろえた古着屋や何でも屋のような雑貨屋さん、ヘアサロンも多くあったことが印象に残りました。景気の影響かどこもSaleサインでいっぱいでしたが人影はまばら。小売店はさぞかし厳しい状況だと思われました。
ハッピーアワーはCassisで。一杯分のお値段で二杯のカクテルを飲みご機嫌な私たち。おしゃれな店内は7時前のディナーに来ている人たちで賑わっていました。ディナーはその近所のCafe Katiへ。以前iPhoneのトラベルアプリ制作を手伝い、レストランやショップを取材をしました。その時に友人に勧められオーナーシェフと電話をして印象に残ったレストランでした。メニューはAsian Fusion。7時までだと3コースで$25ととてもお得。前菜、メインは選べます。二人とも同じチョイスで、前菜はエビと野菜のチャウダー、メインはポレンタにシャントレールマッシュルームソースをかけたもの。チャウダーはロブスタービスクの用な海のうまみがたっぷりのスープで野菜はしゃっきり。ポレンタはヤギ、パルメザン各チーズがたっぷりのって、トマトサルサが彩りを添え、こんがり焼けたガーリックブレッドがやわらかく炊かれたポレンタとは対照的な歯ごたえです。
おなかが一杯ですがデザートもついてくるので味見しない訳にはいきません!ココナツミルクがたっぷり入ったフランはブランデーソースの苦みとよくマッチしていました。
ダウンタウンまでバスで戻り、Cさんのだんなさんと仕事関係の人たちが飲むバーへ。しばらく楽しい会話で盛り上がり、奥さんが日本人というお知り合いもできてまた地元の友達の輪がひろがった楽しい楽しい夕べでした。

2 件のコメント:

  1. おぉぉぉ〜、すばらしい!同じ行動を取った人のものとは思えない詳しさ。自分が経験したはずのことなんだけど、まるでそうではなかったかのように読みふけってしまいました。あれから早くも一週間。楽しかったね!

    ところで、このポストを私のブログにリンクさせてもらっても良いですか?

    ps あの照明の写真、上手く撮れたね ;-)

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  2. あの日は天気にも恵まれて本当に楽しかったね!次回はHaight Ashburyを回やMissionをまわってみようよ。
    もちろん、リンクしてください。
    そう、照明写真とNestもちゃちゃっと取った割にはいい出来でした。

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