荷造りも朝でハイウェイに乗ったのは11時。ヨットレースのアメリカズカップの影響か、通勤時間が終わってもサンフランシスコ近辺は渋滞が続いていました。
気持ちよい青空!よくガスっているので、幸先いいスタートか?
橋の上も結構人が歩いています。北に向かって右側が方向者、左側は自転車という決まり
ひたすら海岸線を北上します。Highway 1という海沿いの道は景観が素晴らしいのです。市内を抜けて直ぐは霧がでやすくそうなるとスコットランドのような景色が続きます。
それもしばらく行けばこんな晴れ空に変わります。先日ハイクにきたPoint Reyesエリアはさわやかな風が吹く青空。
そしてまた雲が厚くなりました。Bodega Bayにて昼食。ここでは7年前に大晦日と元旦を過ごしました。かに漁が行われる冬はフレッシュダンジネスクラブが美味です。
あまりお腹がすいていなかったので、私は前菜のクラブケーキ蒸しアスパラガス添え。
ダニーはフレッシュキングサーモンのケイジャン風
クラブケーキは余計なつなぎが入っていないかに肉をびっしり固めたもの。ソースがマイルドといえどもかに味噌風味で、私にはちょっとクセとしてかんじられました。個人的には、邪道かもしれませんが、スパイスがいろいろ入っているスタイルのほうが好きかも。霧の中を出たり入ったりしながら、山と海を臨む道をすすみます。
途中不思議だったのは、道路の真ん中に何かをこぼしたようなあとが延々と続いた事。途中で下水のくみ上げ口みたいな所に寄っているので、Dは「何か(わかりますか。。。)をくみ上げていて、それが漏れてたんだよ」といいますが、まさか!あまりにきれいにど真ん中に何キロも続いているんですから。かなりな進んでから作業現場に到達。地中にケーブルを埋め込んでふさいだ後だとわかりました。「絶対そうだと思ったんだけどな〜」と言っていた彼。その自信はどこから?まさか、アイルランドではそんなことがあるわけ?
途中アイリッシュビーチという名前の街を通り過ぎました。見晴し台に停まっても濃い霧で全く何も見えません。「見えないからといって眺望は存在しないのか?」と禅問答的な発言をして佇むダニー(笑)。
霧と青空の境目
当日泊まろうかと予定していたMendocinoの海岸。Mendocino群は、ワインでも有名です。夕方7時前くらいだったでしょうか。幻想的な光と影の海岸でしばし景観を楽しみました。
ここまで約200マイル(320km)。良さそうだと思われたインには空きがなかったので、Fort Braggという街まで足を伸ばしました。途中で通る街は、ハイウエイ沿いの標識に寄れば、何処も人口数百人の街。Fort BraggはUS Armyの駐屯地でもあり、4万人ほどなのでかなり大きく見えました。何の準備もしなかったけれど、前日にAAA(日本で言うJAFにような組織)で地図とガイドブックを仕入れていたのが役に立ちました。このコメントには他にはない、調査員のうすうすとだけど情熱が感じられるとダニーがいった場所がありました。ガイドブックといっても無料だし、ロードトリップをする全ての人々を対象としているので、通常のコメントや評価もかなり一般的&家族向けですが、Silver's at the Wharfというレストランの評価には、たしかに他と比べてほのかに「おすすめ度」が高い印象を受けます。
行ってみると素朴な感じのハーバーレストラン。レストランの下にも泊まれるようになっていますが、駐車場を挟んでロッジもありました。一泊税込み、金曜日なのに65ドル!破格のお値段。部屋を見せてもらったら清潔で、シャワーしかなったけれど備え付けのタオルはふわふわ!モーテル風な場所ではジムで使うみたいなごわごわタオルが当たり前なので驚きです。
昔なら(ってまだ4回目)「え〜、結婚記念日にこんなところ?」と思ったかもしれませんが、即決!むしろ最後まで心配していたのはダニー。でも食事を楽しんで歩いて帰れる便利さに彼も折れました。
そして食事。いや〜、味もサービスもすばらしかった。丁寧に使い込まれた感じのする店内も落ち着きます。豊富なメニューには工夫がされていて、すべてが新鮮な素材の味を活かしたものでした。
前菜には三品をシェア。地元でとれた小ぶりのワカサギはグルテンの少ないペストリーフラワーと米粉をまぶして軽く揚げてあり、タルタルソースも重くなく最高でした!頭はとられて出てきました。よかった。。。居酒屋でししゃもを食べるといつもダニーが頭をパクリ、それから私はいただきます。
ダニーはバーベキューオイスターを半ダースオーダー。小ぶりの牡蠣にレモンとにんにくとチリソースが添えてあります。ダニーが「絶対美味しいと思うよ、食べられる味だから小さいのを試してみたら?」というので挑戦しました。
前
後
自分でも驚きました。苦手な風味を全く感じず(たっぷりのにんにくとレモンのおかげもある)これで一つ苦手なバーをクリアしました。ダニー曰く、何処の牡蠣でも美味しいとはいかない、これは格別にすばらしい、ということでした。おそるべし、メニューウィスパラー。彼が食べてみて!というもので食べられなかったものはありません。
メインはこれ
地元で獲れた鱈のソテー、バスマティ米、キャベツ、スイートコーンとガルバンゾのラグー、パイナップルシャンペンクリーム
魚の焼き加減が絶妙。表面はしっかりカリッとしていて、なかはふっくらジューシー。ぱっと見では、おなじみ野菜とお米を混ぜて魚の下に敷いてあるだけと思いきや、それぞれの味は独立してまた混じり合い、パイナップルのフルーティーさとドライシャンペンのすっきりしたさわやかさが感じられるソースが魚の身にからまって、より旨みを引き出します。野菜の歯ごたえもうれしい。
この手の動きと笑顔がどんな言葉より、この料理を表しています。
食後はバーのソファーで地ビールの飲み比べ。テイスティングメニューはないのですが、地ビールの生をワイングラスに注いでもらえるか頼んだら、快く受けてくれました。2パイント分の料金也。実際はなみなみ注がれているからそれより多いのですが、歩いて帰るから、問題なし!
ダニーがナプキンに名前を書いて運んでくれました。これらは後に行くことになるNo.Coast Brewing Companyのものが殆どなので、又詳しく書きます。
大満足の一夜。何の計画も立てなかったから余計かな?またここに食事に来て、同じ部屋に泊まる機会を作ること間違いなし!
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