2020年1月16日木曜日

年末年始旅行記 2019-2020 ⑦ 12/29 Zumaia

7時に家を出発。車を返却し、7:40にはターミナルに向かいました。フライトは9:15なので余裕です!セキュリティチェックを終えて、ラウンジでBreakfast Guinness。これも恒例です。
ダブリンからビルバオまでは1時間45分。ひとっ飛びで違う文化圏に行ける、ヨーロッパの国々の近さが羨ましい。ほぼ定刻でこんな感じのタラップから搭乗しました。

しかしほんと、お天気に恵まれました。傘は美術館に行った初日にちょっとさしただけ。

大西洋を越えて、1時間半ほどでスペインが見えてきました〜。


1時間時計が進んで、Bilbal空港到着は12:26。
入管は、警察官が対応していました。待ち時間なくスムースに通過。
しかし、待てど暮らせど、ダニーのスーツケースが出てこない。。。窓口に問い合わせると、別のターンテーブルに混じった荷物があったとかで、見つけてきてくれました。かなり時間をロスするも、出てきてよかった。
前日よく眠れなかったので、運転を代わってもらいました。欧州大陸はアメリカと同じ左ハンドル、右側通行です。
起伏がある高速道路の両側には、緑豊かな山並が広がります。遠くには結構な高さのある岩山も臨め、雄大な景色に目を奪われます。なだらかな丘陵が主なアイルランドとは違った風景。Zumaiaまでは1時間弱です。
Zumaiaの中心に建つ聖ペトロ教会 (車中より)

11年前と比べて、町の中心が歩行者専用道路になっていた以外は、変わりない懐かしい街並みです。今まで泊まっていたホテルが取れなかったので、そのすぐそばの民泊を利用しました。
ビーチに近い高台に建つ大きなお家。一階の角が民泊用のスペースです。リビング、キッチンと十分な広さで、ベッドルームには収納もたっぷり、ベッドも抜群の寝心地でした。


宿主のペヨさんが出迎えてくれました。ダニーもスペイン語を若干話すので、二人の会話はスペイン語と英語で立派に成り立っていました。

一足先に里帰りしていた友人夫妻と、いつものカフェで待ち合わせ。ここのcortado (コルタド:エスプレッソに少量のスチームミルクを加えたコーヒー)は絶品なのです。ビーチで散歩しているという彼らと合流して、しばしおしゃべりを楽しみました。


その後お昼もまだの私たちは、ピンチョス(pintxos)とソリートス(zurritos,ミニサイズビール)で腹ごしらえしました。カウンター上の色とりどりのピンチョスは見るだけでウキウキ!これ、と指差してお皿にとってもらう方式で、物によっては温めてもらいます。トルティーヤ(スペイン風オムレツ)、ツナサラダや魚のパテ、アンチョビのせ、オリーブやペッパーのマリネ、ダニーにはもちろん生ハムなど美味しいものがたっくさん!
お腹が落ち着いたところで、町歩きです。以前は人口8000人と聞いていましたが、今は1万人を超えたそうです。と言っても町並みは変わっていません。午後4時半、シエスタ明け間もないからか、人通りもまばらでした。




もう一軒、以前はなかったバールへ立ち寄りました。
ここは、ケースの中にトッピングが並んでいて、その場でピンチョスを作ってもらうスタイル。私はバカラオ(たらの塩漬けの干物、戻して料理したり、オイル漬けにしてパンにのせてピンチョスにする)とアンチョビのピンチョス、ダニーは肉系の何かを食べていました。
ハッピーなお腹を抱えて、夕暮れのビーチに行ってみました。
なだらかな坂を登った先は、左手がいつも泊まっていた宿、右手が今回お世話になる宿です。ロケーションは抜群。

ホテルにはタラソセラピーのプールやスパがあります。天気が崩れたらここで一日過ごそう、と話していたけれど、今回はお世話にならずにすみました。



スマイアの海岸は、フリッシュ (flysch) と呼ばれるユニークな形状の地層が印象的な風光明媚な場所です。

昨今、アメリカの人気テレビドラマシリーズがこの地で撮影されたこともあり、世界中からこの海岸を見に観光客が来るそうです。
刻々と変化する空の美しさと、静かな波の音。いつまでいても飽きることなく見ていられる風景。年の瀬とは思えない穏やかな夕暮れ時でした。17:50から18:10までの20分の静寂。

丘の上に立つセントエルモ教会

友人たちと8時に待ち合わせしました。彼らの子供たちと姉夫妻も加わって、賑やかに町に繰り出します。

小さな町なので、歩けば知り合いに出会い、おしゃべりが始まります。
友人の両脇は彼女のお姉さん夫妻。だんなさんはバスク地方発祥の球技、ハイアライ (Jai Alai) のプロ選手で、アメリカでプレイしていたこともあり、二人とも英語が達者です。

バールをハシゴしながら、Osasuna! (バスク語で健康=乾杯!)とグラスを挙げます。ピンチョスは1.80ユーロから、グラスの白ワインはなんと1.20, 赤ワインは1.80ユーロほど。驚くほど手軽にちょい飲みできます。
ピンチョスはつままず、大盛況のレストランにディナーに行きました。一階も二階もすごい賑わい方です。立ち飲みしながらテーブルが空くのを待ちました。ピープルウォッチングも楽しいもの。アジア人には誰も出会いませんでしたが、視線を感じるでもなく、自然に目が合えば誰もがにっこりしてくれます。「一昔前、3年連続で現れた謎のアジア人を覚えている人がどこかにいるかもよ?」と、ダニーがいたずらっぽく笑いました。
イカフライにホワイトアスパラやビーツ、玉ねぎ、卵をのせたサラダ。この組み合わせをよく見かけるので、私たちは勝手にバスク風サラダ、と呼んでいて、家でもよく作ります。
マッシュルームの煮込みに、バカラオ(干し鱈)のトマトソース煮にはケッパーもたっぷり。

小イカのイカ墨煮は、柔らかくってコクと旨味がたっぷり。イカ墨は生臭さゼロでとーっても美味しかったです。


町では夜でも子供達が大人と一緒に出歩いていて、歩いて帰るのも安全です。彼らが一足先に戻った後、大人たちはバールを移動しながら、話が続きます。リンゴのブランデー、カルバドスで大好きな銘柄を見つけたので、久しぶりに食後酒を。カラメル風味の琥珀色の液体が喉を温めてくれました。宿まで歩いても5分。この距離感、いいですね。

どちらかといえば、私は新しい土地に旅行に行くのが好きで、ダニーはお気に入りの場所を定期的に訪れるのが好き。今回も欧州の別の国に行きたいな、と思っていた私ですが、またこの場所に戻ってきて、懐かしい面々と会えて安らぎました。これも歳のせい?まあそれもまた良し。

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