2009年7月18日土曜日

いまここ 食べ物編 No.3


お友だちのえみさんがお昼に遊びに来てくれました。暑い日が続いているので、涼しげな色と香りのおもてなしをと思い、夏野菜の冷菜を多めに。

もやしと若布の胡麻ドレッシング和えや最近好きなきゅうりとにんじんの甘酢漬けのほかに、生姜も前日から漬けました。もろきゅうもどきですがちょっと工夫して、きゅうりの真ん中をくりぬいて、金山時味噌、麹味噌、八丁味噌をつめました。これがなかなか!後は長いもの納豆昆布のせと春菊の芥子おひたし。とった八方だしに練り芥子を溶かしてみたら、春菊の苦味とよく合いました。基本の八方だしを覚えておけばいろいろ使えて便利です。小皿を並べて、木曾の純米酒で週末の始まりに乾杯!

八方だし おひたし4人分 材料は一度煮立ててからさまして使います。
  • だし 1/4 カップ
  • 酒、みりん、しょうゆ 各大さじ1

メインは五目寿司。しいたけとかんぴょうを煮て、お酒を入れて昆布をのせて炊いたご飯でおいしい寿司飯ができました。にんじんはお酢、砂糖、少々の塩で煮て、さやいんげんをさっとゆでて、錦糸卵と茹でえびをちらしてできあがり。

お吸い物は、しめ卵と湯葉。しめ卵とは、溶き卵に塩としょうゆ少々をいれて熱湯に流して浮き上がったらすくって巻きすで巻いて形を整えるというもの。湯葉に隠れて写真では見えませんが、形状はふわふわのミニだしまき卵のような感じ。落とした卵が全部すくえなくて、ちょっと残念。かき玉にすれば無駄なくいただけるのですが、湯葉とあわせるにはお互い広がりすぎてしまうかなと。アクセントに茗荷かみつばがあれば嬉しいところでしたが、手に入りませんでした。代わりに葱の青い部分を細くきって浮かべました。

失敗は飾りきゅうりを作っておいたのに、のせるのを忘れたこと。。。うすく輪切りしたきゅうりのタネ部分を抜いて、一枚に切り込みを入れて、2枚を鎖のようにつなげます。いろいろな飾りに使えそうで便利!お楽しみ会で作った色紙のわっかを思い出しました。

和食文化に生まれ育ったこと、一緒に楽しんでくれるお友だちがいること、時間を忘れる弾む会話、ベランダで風にそよぐ木々を眺めながら飲むお茶。すべてに感謝の午後でした。

2009年7月16日木曜日

From Velvet Easter to Ocean Drive

霧の中を歩くと、どういうわけか、ユーミンのこの曲が頭の中に流れてくる。歌詞では小雨の朝だけど私のイメージは霧。"♪空がとってもひく~い~、天使が降りてきそうなほど♪”というところで霧なのか。



6時半に家を出て向かった今週2度目のWindy Hill、ふもとから中腹までは深い霧の中。野うさぎの赤ちゃんがあちこちぴょんぴょん飛び跳ねている。



登り続けると、少しずつ霧が薄くなっていく。後ろを振り返ると雲の海。遠くにMt. Diabloが見える。1200m弱の山だが、その一種威厳のある姿はベイエリアのどこからでも見ることができる。


半分ほど登るといつもとおりの光に満ちたトレイルが広がる。後ろは見渡す限りの雲海で、とてつもなく高い山に登ったかのような錯覚を覚える。以前、穂高縦走した際に登った槍ヶ岳頂上からの景色を思い出した。


頭の中の音楽がユーミンからLighthouse FamilyのOcean Driveへ。"♪Sun's gonna shine on everything you do♪" のサビへ切り替わった。霧の中にいると忘れることもあるけれど、雲の上はいつも太陽が輝いているんだと。

2009年7月15日水曜日

いまここ 食べ物編 No.2

食日記と化している今日この頃のいまここ・らいふ。
日本の古きよき味を!と急に思い立っておからを炒ったり、ひじきを煮たり、日本のきゅうりとにんじんを甘酢漬けにしてみたり、長いもの三杯酢を作ってみたり。それも3ヶ月味噌汁を食べてないなぁと遠い目をして言った、ともこさんの一言がきっかけでした。
きゅうりとにんじんの甘酢漬け。すぐでも、日にちを置いてピクルス風にしてもよし!セロリも美味です
おからとひじきもおいしく炊けました!
考えてみれば、私はどこに住んでも味噌汁は作っていました。8年間のロンドン生活でも自分でうどんを打ったり、どら焼きをやいたり、饅頭を蒸したり、五目寿司を月一度は会社に持っていってみなでお昼に食べたり、手作り餃子パーティを開いたり。日本食命!というほどではないし、みなが好きな寿司ネタの大トロや雲丹は大の苦手だし、白身魚は好きだけどふぐはそんなに好きじゃないし、肉は一切食べないし、日本食と自分のコネクションは普通だと思っていました。しかし、気づくといろいろ手作りしていて、その手間ヒマを楽しんでいる自分がいました。それってかなり入れ込んでいるってこと?
何よりも嬉しいのは、おいしい!と喜んで食べてくれる人が身近にいることです。
お味噌汁はじゃが芋と絹さや。長いもにはともこさんからもらった納豆昆布を添えて三杯酢を
しいたけと昆布も煮て蓋物へ 濃い口しょうゆが切れたので色は薄めの仕上がり
ともこさんもとても喜んでくれたし、ダニーの一番の好物は銀鱈の西京焼きです。西京味噌とお酒を混ぜた味噌床にガーゼを敷いて銀鱈を包んで2日ほど漬け込みます。魚焼き器がないのでオーブンで焼きますが、味噌の香ばしい香りがなんともいえない!この味がわかるってかなり日本食上級だと思ってダニーの味覚芽に感心しています。納豆は苦手だけど、懐石から肉じゃがやキンピラやもんじゃ大好きなダニー。こんな味のわかるだんなを持って、はい、わたくしは幸せ者でございます。

2009年7月14日火曜日

いまここ 食べ物編

最近、私の”いまここ”は、なぜか、もっぱら食べ物に焦点があたっています。色とりどりの夏野菜の誘惑には勝てません。

夏の定番、カプレーゼ・サラダ。エアルームトマトという品種改良していない、色も形もさまざまなトマトを使うと、見た目も楽しく味にもバラエティが生まれます。トマトの輪切りに岩塩を少々振り、モッツアレラチーズ、バジルをのせて、上質のEVOO(エクストラバージンオリーブオイル)とバルサミコ酢、岩塩、黒こしょうで。うーん、キリッと冷えたSauvignon Blancがあればいうことなし!

また暑い時期には火を使わないロー・フードも嬉しい味方。Raw foodとは、新鮮で精製されていな有機栽培の野菜・果物・木の実・種子などを40度以上に熱することなく作った食べ物のこと。調理しないので水分が豊富、食物繊維も破壊されず、おなかの掃除にもよし、コレステロールや精製された砂糖などのカロリー元とも無縁ということで、注目を集めています。

私はご飯やトルティア、パスタ、ピザなども大好きなので、いつも実行するのは難しいけれど、暑い=サラダで済ませていたところを一工夫してraw foodを作ってみることに。近所のオーガニックスーパーの雑誌に載っていたタコ・ラップのレシピを試してみました。タコはレタスで、フィリングの肉やチーズはナッツで作ります。

カシューとコリアンダーのチーズ
材料(1カップ分)
  • にんにく 2片
  • 海塩 小さじ1/2
  • カシューナッツ 1カップ
  • レモン汁 大さじ2と1/2
  • コリアンダーの葉 1/4カップ
  • 水 1/4カップ

にんにくと塩をフードプロセッサにかけ細かくしたら残りの材料を混ぜて再びフードプロセッサにかける

くるみのミート

  • くるみ 1カップ
  • クミンパウダー 小さじ1と1/2
  • コリアンダーパウダー 小さじ1と1/2
  • *自然調味料 小さじ1/2

*自然食品店で売っているうまみ調味料。瞑想リトリートにもありました。興味はあったけど試してみなかったからどんな味だか?今回は手に入らなかったので省略。次回試して報告します。

すべてを混ぜてひき肉状になるまでフードプロセッサにかける。細かくしすぎないように注意。ロメイン・レタスの筋の部分に大さじ2のチーズを広げ、同量のくるみミートを載せる。別途用意したサルサとアボガドスライスを添える。

ナッツのうまみとコクがよい!ひと手間かけるだけで、ただサラダにナッツを振るのとはまったく違う世界になるんですね~。写真撮るのを忘れた。。。暑さでぼけたようです。

サンフランシスコに大好きなVegetarian Restaurant "Millennium"があります。http://www.millenniumrestaurant.com/ そこの料理を思い出しました。この夏はraw foodレシピを勉強しようかな。

2009年7月13日月曜日

朝のハイク

今日は近所のお友達、ともこさんと朝7時にハイキングに出発しました。場所はおなじみのWindy Hill。はじめてのともこさんは、嵐が丘みたい!と楽しみな様子。ちなみにブロンテ作の嵐が丘は原題でWuthering Heightsといいます。ともこさんとは先月やったヤード・セールでお知り合いになりました。徒歩2分のところにお住まいで、つい最近、ヨセミテのハーフ・ドームの頂上で結婚式を挙げたという新婚さん。毎年ハーフ・ドームには登るというので、来年はご一緒したいです。
7時30分には登り始めて、月曜の朝なのに結構な数の人とすれ違いました。降りてきた人たちは会社前にひとハイクだったのかも。今日も青空が高く、バレーは少々霞がかかっていましたが、遠くサンフランシスコの街並みも見えました。



降りてきたのが9時40分。まだまだ朝なのにすでにかなりの達成感で二人ともにんまり。10時過ぎに家について、それぞれシャワーを浴びて一息ついた後、うちで早めのお昼を食べました。

野菜のロースト&クスクスのトマトソース添え。赤・緑ピーマン、ズッキーニ、なす、赤玉ねぎ、にんにく、マッシュルーム、ブロッコリ、カリフラワーをオリーブオイル、オレガノ・タイム・バジルなどのハーブとともにローストします。はじめの10分はホイルをかけて蒸し焼きに、その後ホイルを取って15分くらいでこんがり焦げ目をつけます。ホクホクに甘いにんにくのかたまりがたまらん!
トマトソースはにんにく、玉ねぎ、セロリ、チリのみじん切りをオリーブオイルで金色に香り立つまで炒めて、プラムトマト、オレガノを入れて気長に煮込みます。ソースというよりペースト状になるくらい煮詰めると美味。クスクスは同量のストックにローズマリーを入れて煮立たせた中に入れて蒸します。簡単、色・味よし、そして栄養抜群。夏場には欠かせない献立のひとつです。ラタトゥイユの凝縮版という感じ。
さて、このディッシュやカレーなど御飯やクスクスなどと一緒に食べる具、どう盛り付けますか?私は断然サイド・バイ・サイド派。御飯やクスクスと具の部分を少し重ならせても、重ならない部分も作って、それぞれの味を楽しむのが好きです。トマトソースも上に全部かけるのではなく、添える感じで野菜だけにつけたり、クスクスだけにつけたりしてそれぞれの味を楽しむのが好き。そう話したらともこさんもまったく同じ考えでうれしや!ダニーは何でもオン・ザ・トップ派なので、派閥に一票もらった気分(笑)。
デザートは最近はまっている黒糖寒天。先週から何度か作ってダニーもお気に入りです。寒天を煮溶かし、温めた牛乳と黒糖を加えて冷やし固めて、好みで黒蜜とコンデンスミルク、黒胡麻きな粉をかけていただきます。昨日無性に黒蜜の味が恋しくなって手作りしました。牛乳と生クリームもあまっていたのでコンデンスミルクも作りました。黒糖寒天は舌触りも見た目も葛餅のようで、きな粉と黒蜜が加わると味は甲州名物”信玄餅”に。ともこさんも気に入ってくれました。そば茶とともに、しばし日本のひと時。
ランチ・デザートをゆっくり楽しんでも時計はまだ午後2時。早起きは三文の得!を体感した充実した一日でした。

2009年7月11日土曜日

雲のなまえ

今日からダニーは東海岸へ一週間の出張。

7時半に空港に降ろして、帰り道の空を見上げた。
最近は朝から快晴が続いているが、今朝は青空一面にうす雲が広がっている。
えーと、これはたしかいわし雲っていうんだよなぁ。と思いながら、英語で雲に俗称はついているのかな?と思った。絹雲(cirrus)とか真綿のような(puffy)雲などの表現はあるけれど、いわし雲、さば雲、うろこ雲などといった表現は、魚を食べる日本ならではのよう。日本でも言うけど、アイルランドならpuffy cloudをひつじ雲っていうのかな。ダニーが帰ったら聞いてみよう、とふと思った。

2009年7月10日金曜日

Beethoven

ここ1ヶ月ほど、なぜかベートーベンが聴きたくて、交響曲、弦楽四重奏、ピアノソナタなどをその時々の気分で楽しんでいる。9つの交響曲の中で一番好きなのは7番。第二楽章のオープニングのチェロの音色はすばらしい。後期の弦楽四重奏も聴くたびに新しく心に響く場所が見つかる。

昨晩は、James Gaffiganの指揮するSan Francisco Symphonyとアメリカ人若手ピアニスト、Jeremy Denkによるピアノ協奏曲5番"皇帝”と交響曲5番"運命”を聴いた。指揮者もピアニストも若くて、元気はつらつ。交響曲の最終楽章では指揮台の上で嬉しそうにぴょんぴょん飛び跳ねていて、こちらも笑みが漏れた。人気漫画シリーズの"のだめ・カンタービレ”を読んだ人なら、キャラクターの一人、片平を思い出した私の気持ちもわかってくれるだろう(笑)。

"運命”のあの有名なジャ・ジャ・ジャ・ジャーンというパターンは、モールス信号でVをあらわすそうで、第二次世界大戦の勝利国は5番を勝利のシンフォニーと呼んだとか。

初演奏は1808年12月22日。それまでのベートーベンの作品のみならず、デリケートな旋律で始まる交響曲が主流だった中で、あのインパクトの強いオープニングを聴衆はどう受け止めたのかな、などど想像するのも楽しい。

2009年7月8日水曜日

ビーツが食べたい!

たまに、いま”これ”が食べたい!と思うものってありますよね。

私にとって、今日の”これ”はビーツ。赤カブににていますが、ほうれん草と同じ仲間だそうです。ロシア料理のボルシチに使われる濃い赤紫のものが主流ですが、他に白、金色のもの、サイズも親指頭くらいからこぶし大までいろいろです。旬は初夏から冬にかけて。まさに、”いま”の恵みを体が欲しているという感じ。

早速新鮮な野菜を売っているマーケットへ。葉っぱつきのものがなかったので、丸くて、傷がなく、実が引きしまった、子供のこぶし大のビーツを3つ買いました。お値段は160円ほど。

リコッタチーズと混ぜてラビオリ、ニョッキもいいかな? 他の野菜とオーブンで焼いて、クスクスやサフラン・ライスを添えて食べる? でも今回はビーツの土っぽい味を存分に楽しむためにシンプルなサラダにしよう。

ビーツは酸味とよく合います。、ドレッシングはイギリスの料理研究家、Delia Smithのレシピが万能で気に入っています。普通のサラダ用にはにんにくたっぷりが美味ですが、ビーツの風味を損なわないよう、今回はすこしひかえめに。

アルグラとビーツをたっぷり。パープル・リーフ・レタス少々、くるみ、フェタ・チーズを混ぜて、オレンジのスライスとラズベリーを添えて、いただきます!


バルサミコドレッシング
  • 岩塩 小さじ1
  • にんにく 1/2または1片
  • マスタードパウダー 小さじ1
  • バルサミコ酢 大さじ1
  • 黒こしょう 少々
  • オリーブ油 大さじ6

岩塩とにんにくをスパイス用すり鉢で練り、マスタードパウダーを加え、酢、油をよく混ぜ合わせる。

2009年7月7日火曜日

Spirit Rock

瞑想リトリートに行ってきました。Golden Gate Bridgeを渡って1時間弱北に行ったところにあるSpirit Rock Meditation Centerは、さまざまな瞑想プログラムを提供している団体で、企業や個人の寄付で運営されています。丘に囲まれた自然豊かな敷地内には瞑想ホール、ヨガスタジオ、食堂、宿泊コテージ、事務所、本屋などがあり、落ち着いた雰囲気のなかで瞑想プラクティスに励むことができます。
2年前に参加した友人の話を聞いて以来興味を持っていた今回のプログラムは”People of Color Retreat"(POC)というもの。参加資格は白人以外で抽選での参加になります。それって差別じゃない?と思われるかもしれませんが、通常高価な瞑想合宿を多くの参加者に門戸を広げるという趣旨で始まったそうです。当選した参加者はお布施としてできる範囲での寄付が求められます。約80名の参加者は多くはサンフランシスコやオークランドにある瞑想センターに通っている人たちで、遠くはロンドンから来た人もいました。

到着してすぐに感じたのは、場の空気のやわらかさ。ただ自然豊かな郊外というだけでない、”何か”が確かにそこにはありました。チェックイン時に各自は日々のお勤めの割り振りを受けます。初日は夕食が6時。仕事の説明とトレーニングを受けた後、一切が沈黙となります。

提供される食事は三食とも完全な自然菜食です。朝はオートミールやKamutと呼ばれる小麦の一種にプルーン、無花果、りんごなどをシナモンスティックと煮込んだコンポート、ヨーグルト、ナッツ、新鮮な果物。昼が一番ボリュームがあり、新鮮な野菜と豆のサラダやスープ、スパイスやハーブをふんだんに使ったカレーやドレッシングなど。毎回すばらしくおいしい料理をいただくことができます。初日の夜はレンズ豆をにんじん、玉ねぎ、セロリ、ハーブと煮込んだシチュー、ミントとにんにくが利いたグリーンピースのディップ、焼きたてのパン、ディル・バター、グリーンサラダにローズマリーのドレッシングでした。

初日夜8時に瞑想ホールに集合。八角形の板張りのホールは天井が高く天窓もあり、明るく開放された雰囲気です。正面と背後に仏壇があり、正面の高座には4人の先生が座ります。先生もみな白人以外でネパールで修行したウガンダ人のお坊さん、ハワイ出身で韓国禅宗の修行を受けた日本人、日本人とメキシコ人のハーフで合気道や真剣使いも教えている先生、メキシコ系アメリカ人で世界中のリトリートを廻っている先生など経験もバックグラウンドも豊富な人たちでした。座布団やクッションもいろいろな形のものが用意されていて、自分の座る場所を選んで5日間同じ場所で修行します。

5泊6日の修行はすべて沈黙の中で自分を見つめるものです。5時45分起床、6時15分から45分瞑想、朝食、お勤め、また瞑想。私の仕事はFood Finisherと呼ばれ、ビュッフェスタイルに並べられた食べ物をキッチンに下げ、それぞれの場所に戻したり簡単な洗い物を担当するものでした。

着座瞑想以外にヨガや歩行瞑想の時間があり、夜は一時間先生の講話をいただき、午後9時半就寝です。毎日9時間ほど瞑想していたことなります。その間始終沈黙。瞑想中はもちろん、食べる行為、ドアの開け閉め、一挙一動はすべて注意深く、mindfulnessのなかで行われます。

歩行瞑想とは一歩一歩、呼吸をベースに体の動きや周囲に気を配りつつ、動きながら行う瞑想です。敷地内の遊歩道やトレイルの狭い道で人とすれ違うときも、目はあわせず合掌して譲り合います。山道では鹿の親子にや野生の七面鳥に何度も出会いました。空を見上げれば鷹が大きく弧を描き、鳥のさえずりは一日中穏やかです。
5日間も人と話さないなんて!と驚く人が多いかもしれません。しかし言葉だけがコミュニケーションの手段ではないことを体感しました。自分を外に向けて表現することのない世界。言葉を使わずに互いを尊重しあう空間には自然な安らぎがありました。

疑問・質問は先生やマネジャーに紙に書いてボードに貼れば、すぐに答えが戻ってくるので不便はありません。紙の限られたスペースに書く質問や答えは必然とシンプルで的確なものになります。 グループインタビューと先生と個別面談も行われ疑問に思ったことの教えを受けることができます。

いろいろな発見がありました。あるセッションは集中して短く感じた一方、あるセッションは体の痛みばかりに気を取られました。ある誘導瞑想では、先生が心を空にたとえ、際限なく広がる心からのコミュニケーションは時空を超えると説くのを聞きながら、過去の自分と対話しそのときに感じた痛みを手放すことができました。

つい厳しくなりがちな自分への声。誰もがそんな声を聞いていると思います。「もっとうまくできるでしょ、頑張って!」「また失敗した。どうしてそうなの?」「やっぱりあなたはだめじゃないの」。その声は「あなたならもっとうまくできるはず」という愛の鞭である一方、ありのままの自分を受け入れるというやさしさに欠けています。私はこの声をずっと「コーチ」と呼んでいました。この「コーチ」のおかげで達成できたことは山ほどあります。でもコーチは今まで、「よくやった、それでいいよ」と声をかけてくれたことはありませんでした。今回の体験を通して私は、コーチに心から感謝するとともに、少しお休みを取ってもらうようお願いしました。そして心の中の親友、もう一人の自分の声に耳を澄ませることを学びました。

またMetta瞑想も新たな学びでした。パーリ語のメッタは愛とやさしさと訳され、執着のない無償の愛の分かち合いの実践を説きます。万物の平和、幸せ、安全、健康の祈りをパーリ語で唱えていくうちに、自分自身の変化にも気づいていきます。
「生きる」、という谷川俊太郎の詩を思い出しました。「いま生きていること」は、移り変わる自分や周囲の状態や気持ちを受け止め、認識し、裁きなしに、執着せず、手放すということの繰り返しなんだなぁとあらためて思いました。日常レベルで実践するのは簡単ではありません。考えてみれば、常々"ここでないどこか”や"いまでないいつか”を求めていた自分がいました。そのことに気づいたこと、そしてそれを批判することなく手放すことが大事だとわかったことが最初の一歩で、一番の収穫だったように思います。

2009年6月29日月曜日

思い立ってヨセミテ

本格的な夏日が続いているこのごろ。私たちは週末を前倒しすることにして、ヨセミテ国立公園まで足を伸ばしました。シーズン中にもかかわらず、以前ダニーが弟夫妻、両親と泊まったコテージに電話をかけると、キャンセルがあって部屋が空いているというではありませんか!ヨセミテが私たちを呼んでいる♪ 


車で4時間ほどで公園ゲートに到着。中に入ると、エル・キャピタンが堂々と目の前に姿を現します。この一枚岩、ロック・クライマーの挑戦の場所としても有名で、数組のクライマーの姿を岩肌に見つけました。




日の入りは午後8時過ぎ。グレイシャー・ポイントからたそがれのハーフ・ドームを眺めました。



翌日も快晴!バレーからグレイシャー・ポイントまでの往復9マイル(約15キロ)のハイキングに挑戦しました。実はこのコース、かなり難易度が高いもので、そうとは知らず元気に出発した私たちも途中かなりへばりました。もうあと少しかな?というところですれ違ったおじさんに「後どのくらいですか?」と聞いたら「半分くらいかな?初めてののぼり?頑張ってね!」と。それ以降が特に長かった。。。考えてみれば、標高1200mから2200mまで一キロも登るんです。ふもとから見上げていたヨセミテ滝が目の高さになり、やがて眼下になった時の嬉しさ!そして一番のハイライトは、頂上で食べたアイスクリームでした。
帰りも同じコースでまだ日が高いバレーに戻りました。
その後ちょっと足を伸ばして、湖までドライブ。たそがれの湖畔でしばし静寂のひと時。コテージの帰り道、とっぷりと暮れた夜のエル・キャピタンの岩肌にはクライマーのライトがちらちら光っていました。

翌日。。。恐れていた筋肉痛はそれほどひどくなく、コテージで朝ごはんを食べてドライブを楽しんだ後、帰路へ。


途中カリフォルニアで一番古いバーであるIron Saloonに立ち寄ってFish & Chips とビールの昼食を取り戻ってきました。



来年こそはハーフ・ドームに登るぞ!と熱い思いを胸に戻ってきました。

2009年6月24日水曜日

ボランティア活動

ミッシェル・オバマがカリフォルニアを訪れた。国を挙げてボランティア活動を推奨するためだ。より多くのアメリカ人にボランティア活動を通して社会とかかわってほしいとして、ボランティア団体の会議で演説を行った。彼女自身、子供の脳の発育には体を動かすことが大事と、学校の校庭に滑り台を設置するプロジェクトに参加して、大勢のボランティアと滑り台を取り付けていた。

アメリカではボランティア活動への参加実績が評価される機会が多い。学校の願書に活動記録を書く欄があるし、年間を通して定期的、または季節的にボランティア活動をしている一般の人もいる。企業を通して活動に参加することもできるし、各地域公共団体のウェブサイトから近くでボランティア活動ができるところを検索することもできる。私も最近、近所の教会がやっているフード・バンクと呼ばれる食料の寄付をうけて配布するところに申し込みをしたが、人手が足りているようで参加できなかった。

政府は今回新しいウェブサイトhttp://www.serve.gov/を立ち上げた。ここでは郵便番号からボランティア団体を検索し絞り込むことができる。何か自分にできることを探してみようと思う。

2009年6月18日木曜日

Afternoon Tea

友人たちとアライド・アーツ・ギルドで午後のお茶をした。http://www.alliedartsguild.org/

1929年に設立されたアライド・アーツ・ギルドは芸術家のサポート、小児病院のサポート、イベントの開催などさまざまな活動を行っている。

住宅地に囲まれた門をくぐると、そこには美しい庭が広がり、スペイン建築の建物はそれぞれビストロ、ギャラリー、ガーデニング用品やギフトを売る素敵なお店となっている。

午後の日差しは温かく、風がとってもさわやか。庭師の人たちがはさみを動かすたびに、緑の香りが色濃く立ち上る。薔薇のシーズンは終わりかけていたけれど、ジャスミンの甘い香りが鼻をくすぐる。車で数分のところにこんな素敵な場所があるなんて嬉しい発見!
お茶のほうは、プレゼンテーションは合格、お味・ディテールは正直言って今ひとつ。

                                レストラン内部
何しろポットに入ってでてくるお湯がぬるい。。。これでは本格的なお茶は楽しめない。基本の基本。
4人で二つのポットをシェアするのだけれど、これはお湯だけで、それぞれはティーバッグをカップに入れてお湯を足しながら飲む。これでは最初のカップは濃すぎ、次からはどんどん薄くなって均一に出ない。ティーバッグを変えてくれるでもなく、これでafternoon teaとは!ジャスミン茶を頼んだ友人はぬるいお湯ではまったく風味を楽しめず、ブラックティーに変更した。やっぱりお茶を楽しむにはポットもしっかり温めて、熱々のお湯でゆっくり淹れたい。

種類は豊富だったけれどペストリー、バン、スコーンも焼きすぎで今ひとつ。おいしそうには見えるのに残念。
あめ色にいためた玉ねぎとポートベロ・マッシュルームのソテーを載せたペストリーはまあまあ。
最後のスイーツ・プレートにのっていたドルチェ・デ・レーチェのミニクッキーが一番おいしかった。お茶はさておき、素敵な空間で友人たちと楽しい時間が過ごせたことに感謝!

2009年6月17日水曜日

世界で一番価値のある560円

お金で買えるもの。モノ、情報、サービスなどなど。その時々によってほしいものも変わるし、手に入れたときの満足度もまちまち。でも、私にとっていつも満足を与えてくれるもの、それは本。古今東西、もう亡くなった人から自分よりすごく年下の人まで、すばらしい本を残し、今も書いてくれている。それぞれが自分の信じるところ、いいたいことを世界中とシェアしようとしてくれている。すばらしいことだと思う。

一番好きな映画は?食べ物は?色は?場所は?画家は?匂いは?花は?スポーツは?音楽は?俳優は?作曲家は?本は?あげればきりがない自分の中の一番。それでも私はあえて、本についていえば、マルクス・アウレーリウスの自省録をあげるだろう。121-180に生きたアウレーリウスはローマ皇帝で哲人。ローマの戦国時代に生きた彼は、ストアの教えに沿って日々を振り返り、自己の成長を死ぬまで続けた人だ。

”生きがいについて”、”こころの旅"、”人間をみつめて”など名著を残した神谷美恵子氏の名訳で、このような名著に触れることの幸福を心より感謝する。

2009年6月16日火曜日

真夜中のフムス

明日の夕食にヒヨコマメを使うため、戻しておいた豆を煮た。
重曹と小麦粉を入れて戻すと臭みが抜けるというので、そのとおりに一晩置いた。よくすすいで1時間から2時間煮るつもりで鍋を火にかけた。灰汁を取りながらしばらく煮て、15分後にまた灰汁を取るために鍋のふたを取ったら、すでに豆が煮崩れかかっている!味見したら、形は崩れていても、ほっこりおいしく煮あがっている。崩れた豆は明日には使えないから、急遽フムスを作った。ピタパンを焼いて、レモン汁がにんにくと胡麻の味わいを引き立てているまだ温かいフムスをたっぷりつけていただきます!
ま、今日はデザートをスキップしたからいいか。。。

簡単で栄養も抜群!野菜につけても、パンやクラッカーにつけてもおいしいので、ぜひお試しあれ。

にんにく 4片
ヒヨコマメ 2カップ
タヒニ(胡麻ペースト)1/3カップ
レモン汁 大さじ6 
塩(あればコーシャソルト)小さじ 1 1/2
水または豆のゆで汁 大さじ2
チリソース(タバスコなど) 8ふり またはお好みで

にんにくをフードプロセッサでみじん切りにする。
残りの材料を加え、滑らかにして出来上がり。

2009年6月7日日曜日

祝! 初ヤード・セール


ヤードセール、なかなか楽しかったです。

前日の金曜日は昼から倉庫と家を行ったり来たりで荷物を運び、我が家は2階なので重いものを運ぶのには一苦労でした。

当日は6時おきでおにぎりを作り、7時過ぎからお宝(本人はそのつもり)を運び出していると、早くも7時半には人が!日系三世だという女性は、こけしや日本の民芸品を探しに来たのだとか。水曜日に地元の日本食スーパーに張り紙をしたのが効いたようです。しかし残念ながら彼女が探しているようなものはお宝の中にはないので、売り上げはゼロでした。

頭を痛めたのがプライシング。結局スーツやコートを除くほとんどの洋服・アクセサリーは1ドルから5ドル、お皿・食器、キッチン用品・電気製品は0.5ドルから10ドル、本は文庫本2ドル、3冊で5ドルという感じ。近所に住む友人も彼女の洋服や靴を持って飛び入り参加しました。

8時開始で8時半ごろから徐々に人が集まってきて、9時には一時混乱するほどの盛況となりました。ヤードセール慣れしている人たちは、掘り出し物を探して朝早くに勝負をかけます。車を降りるとすぐに手袋をはめ、電気製品はない?iPod関連品は?とターゲットを絞っている人。バーゲン品をとにかく探し、それでも値切る人。これらの人の多くは、ヤードセールで仕入れた品をeBayなどのオンラインサイトで売って生計を立てています。他にはご老人ばかりのグループで孫の洋服を探したり、小さな子供をつれた親子がおもちゃを探しにきたり、フリーの箱をほぼ半分空にして”zero waste"に協力してくれた中国人親子が印象的でした。ラジオつきアラームを5ドルから3ドルに値切った男性がお金を払わずにモノとともに消えてしまったのにはびっくり。混雑時を狙って悪事を働いている人もいたようです。

うれしかったのは、ヤードセールめぐりが好きなご老人グループのご婦人に、一番organizeされているガレージセールね!といわれたこと。無駄を省くため、値札などは手書きで特にきれいとはいえませんでしたが、工夫した甲斐があったというものです。また50ドルのアームチェアと15ドルのストールが売れたこと!オンラインサイトで売ろうと思ってなかなか売れなかったもの。100ドル札を持った女性が即決で買って行きました。最後のほうで残った食器類を1ドルで落札した中国人男性が、"this really makes me happy!"といってくれたこと。こっちもものすごく嬉しくなりました。

お昼以降はスローな感じ。値引きも70%以上で、40ドルをつけたフェイク・レザーのロングコートは、8ドルで、息子の通訳で交渉してきたメキシコ人男性のガテマラに住むお母さんに送られることになりました。残ったものは大物の洋服を除いてすべてその日に寄付しました。
朝7時から午後4時まで実働9時間。売り上げは一ヶ月の倉庫代ほど。やはりモノを持つのも整理するのも時間とお金がかかることを実感した一日でした。

2009年6月3日水曜日

Zero Wasteということ

私の住むパロアルト市では、Zero Waste Programと称して2012年までに無駄を限りなくゼロに近づける推奨プログラムを行っています。その一環として、賛同する住民が同日・同時刻に店開きして全市をあげてのヤード・セールが行われます。ヤード・セールとは各家の前庭(ヤード)やガレージで不要になったものを売ること。リサイクル運動が盛んになル前から、アメリカではよく目にする光景でした。

膨大なモノを整理しながら、これからはライフサイクルを考えてモノを買おう!と強く思いました。
気に入ったから、ほしいから、ともするとほしいだけ手に入れるというアプローチから、必要なモノを買い、上手に使い、いらなくなったら第二の家(それを必要とする人、場所)を見つけるところまで責任を持てたらいいなと考えています。

2009年6月2日火曜日

日々忙殺。。。

皆さん忙しい中、こんなタイトルで恐縮ですが。忙しいときは忙しい。本当に5月はどこに行ってしまったのか。決してブログを更新しなかった言い訳では、あるかもしれません。。。
更新継続決意したばっかりなのに、まあ、これからぼちぼちやってきます。

今、あるプロジェクトのリサーチが追い込み。4月後半から忙しかったのですが、5月は夢の中でも電話をかけてる始末(笑)。その割りに結果は思うほどあがらず、気持ちは焦るばかり。

そんなときこそ、エプソム塩のお風呂に入って、疲れを翌朝にためないように気をつけています。