2009年5月24日日曜日

Hot Luck Paaati!

アメリカでは、毎年5月の最終月曜日をメモリアル・ディ、戦没者追悼記念日として祝います。元は南北戦争で敗れた北軍の兵士を称えるために作られた休日で、いまでは夏の始まりを告げる祝日として国中がのんびりムードになります。アメリカは日本と違って連休が少ないので、数少ない連休を生かすべく、遊びにも熱が入ります。というわけで、昨日はパーティのはしごで忙しかったので、ブログはお休みしました。

まずはホット・ラック・パーティ。こちらでは、みんなでの持ち寄りパーティをポット・ラックといいますが、ホット・ラックでは料理・デザートがすべて”辛い”ものなのです。主催者のS氏は旅、料理好きで今はリタイアして人生を思う存分楽しんでいます。家に着くと、こいのぼりが家の前の木に元気に泳いでいました。

私たちの持ち寄り料理は、ヒヨコマメ、トマト、玉ねぎ、生姜、にんにく、スパイス類をいためて煮込んだインド料理。以前はレシピを頼りに作っていましたが、今は自己流。スパイスもクミン、コリアンダー、ガラムマサラ、チリ・パウダーをそのときの気分で、最後にマンゴ・パウダーは必ずいれます。これはちょっと甘酸っぱい梅干を思わせる味で、入れると入れないとでは味のしまりがまったく違うので面白い。

今回はホット・ラックで、辛いもの好きが集まるので、一般に手に入る一番辛い唐辛子といわれるハバネロ・ペパーのみじん切りも入れました。一般的にメキシコ料理によく使われるのは、緑色のハラペーニョ。いかにもチリ!という形で、シャープな辛味があります。ハバネロは色は緑、赤、オレンジとカラフルですが、辛味は丸みがあるものの強烈で、あとあとまでジーン、と残るのが特徴。このペパーを切るときはゴム手袋装着が必須。もし素手で触って切り傷があったり、うっかり目をこすったりしたら大変なことになります。


ハラペーニョ版とハバネロ版と二つ作って、クスクスを添えてもっていき、好評を得ました。

カクテルもハラペーニョの薄切りを浮かべたシロップで。これが後を引くおいしさ~でびっくりでした。

パーティではデザートもからっ!唐辛子入りラムを入れたチョコケーキボールがおいしかったです。



お次は中のよい友人カップルの送迎会。もともとルイジアナ出身の二人は、仕事の関係で地元にUターンすることを決意しました。歩いて行き来できる友人の引越しはとてもさびしいですが、彼らを中心にワイン・グルメの友達の輪が広がったので、カリフォルニアグループはこれからも仲良くし!そして毎年ニューオーリンズのジャズフェスティバルへ押しかけよう!ということでにぎやかに二人の旅立ちを祝福したのでした。

2009年5月22日金曜日

サンフランシスコ建築ウォーキングツアー

ある晴れた金曜日、友人夫妻とサンフランシスコのツアーに参加しました。

このツアーは、地元紙のベスト・ウォーキング・ツアーにも選ばれた知る人ぞ知るウォーキング・ツアー。約2時間で主にフィナンシャル・ディストリクトの数ブロックにあるポポスと呼ばれる公共施設や歴史あるビルをを歩いて回ります。
サンフランシスコは1848年に始まったゴールドラッシュで一気に人口が増えました。移民も増え始め、1848年から1849年の一年間で人口は1000人から25000人に膨れ上がりました。
1906年4月の地震、火災でかなりの打撃を受けたものの、前、後の町並みの写真を見せながら説明してくれます。

1917年に建てられたHallidie Buildingは鉄のフレームにガラスをはめ込んだ”ガラスのカーテン”と称する壁を使ったビルです。透けて見えない外壁が当たり前だったスタイルから、中が見えて反射するガラスを壁に使うことで革新的な変化を建築様式にもたらしました。

名作映画"マルタの鷹”の主人公、私立探偵サム・スペードが事務所を構えた111 Sutterビルは24階建て。1926年建設当時は最も高いビルのひとつで唯一New Yorkの建築会社によってデザインされたものだとか。
ロビーもなんともレトロで、その中心の大理石の床には凹みがあります。これは何十年もエレベーターホールの中心に陣取って人を誘導するホール係の人の足の回転でつけられたものとか!毎日毎日くるくる回って指差していたおじさん、ご苦労様でした。
優雅なフランス様式建築。青銅の屋根飾りに歴史を感じます。ある富豪が買い取って内外とも改装したそうですが、そのときになんと飾りのいくつかがきちんと屋根にとめられてなかったことが発覚したとか。

機械工組合図書館は一般の人も利用できるサンフランシスコ市の図書館。レトロなビルにはチェス協会やオズの魔法使いファンクラブを掲げたオフィスもあります。ツアーガイドのリックさんは興味を持って

何度か手紙を出したそうですが、返信はなかったそうです。活動は謎です。下から見上げた螺旋階段の美しさに惹かれました。
アールデコ様式の文房具屋さん。実はこちらは裏口で、表口はMarket Streetニ面しているのですがそちらはまったく特徴ない面持ち。
Patrick & Co.の歴史を真剣に説明を聞く私たち。

ポポスというかわいい名前はPrivately Owned Public Open Spacesの略で、個人・法人が一般公開している場所でビルの屋上やアトリウム、ロビーなどがあります。Citi Bankのアトリウムは平日のみ公開されていますが、プライベートでイベントも開くことができるそうです。
近くにあるWells Fargo銀行の建物のあちこちにも歴史を感じます。
最近建てられたビルはユニークなオブジェなどもあり、アートを楽しみながら一息つけるまさに都会のオアシス。
地震直後に立てられたホバートビルの概観もユニークです。外壁が切り取られたようになっているのは、その隣のビルが"Air Rightsを売り払ったから。サンフランシスコ市内でもフィナンシャル・ディストリクトと呼ばれる地域では、建築できるビルの高さが30階までと法律で規制されています。しかし、隣り合わせのビルから空中権を買い取って建て増しすることができるのです。この理由から市内ではのっぽビルの隣が平屋だったりするケースもあります。
ホバートビルの屋上にはイタリア様式の屋根裏部屋が建てられているそうです。

市内で一番の鉛筆ビルは幅6メートル、奥行きは24メートルで1910年に建てられました。元は繊維工場だったところで今はオフィスビルになっています。 その並びにあるShell Building(1929)は典型的なアールデコ様式。向かいのビルに反射した姿も優雅です。
2008年にSOMA(South of Market - 市内を斜めに走るMarket Streetの南側の地域)に建てられた60階建ての高層ビルOne Rincon Hill South Towerの上には、強風や地震によるバランスの崩れを補うため、5万ガロン(22万7千リットル)の水が入ったタンクがあるそうです。
カバーしたエリアはそれほど広くなかったものの、それぞれの建物やスペースが持つ歴史、空中権の売買、SOMAの再開発のプロジェクトなど多くの興味深い話を聞いて、何度も訪れたサンフランシスコが新鮮に感じられました。これからの進化がますます楽しみです。

チェリモイヤ


この果物、ふるさとはエクアドルやチリの高地で、今はカリフォルニアでも作られています。旬は春。去年初めて食べてから、とりこになりました!


クリーム色の柔らかな果肉はなめらかなジェラートのような食感。バナナとパイナップルと苺を混ぜたような味とパッションフルーツのような香りです。グリーンの皮がちょっと茶色になり始めたころが食べごろ。熟すと果肉がよりとろとろになることから、カスタード・アップルとも呼ばれています。

半分に割って、黒くてつやつやした種を取りながら、いただきまぁす!


今度はシャーベットをつくろうかな、ピューレをシャンペンやウォッカで割るのもいいなどとアイデアが膨らみます。

2009年5月21日木曜日

決意!

決心して始めたブログなのに、更新が追いつかない。。。
今日から、どんなに短くとも、毎日書くことを誓います!

今日はこれから、女の子の赤ちゃんを産んだお友達の家にお茶へ。
抹茶のシフォンケーキを焼いて、手作りあんとゆるめに泡立た生クリームを添えます。
これはつい最近遊びに来てくれた、味にこだわる友人にもお墨付きをいただきました。

とても簡単なのでレシピを載せます。
計量カップは200ml、シフォンケーキ型17cmです。

小麦粉 80g
ベーキングパウダー 小さじ1
塩 少々
抹茶 お好みで小さじ1-2
卵 3個
砂糖 1/2カップ
植物油 1/4カップ
水 1/4カップ
酒 少々(小さじ1-2、適当) 和風味のときに入れるとおすすめ

1.小麦粉, BP, 塩, 抹茶は振るっておく
2.卵黄と砂糖半分をすり混ぜ、クリーム状にする。
3.油、水、酒を2.に混ぜる。
4.卵白を砂糖を加えながら角が立つまでしっかりと泡立てる。
5.3.に1.を加えて混ぜる。混ぜすぎに注意。
6.5.に卵白を何回かに分けて混ぜ、最後はさっくりと。
7.生地を型に流し込んだら、型を打ちつけて気泡を抜き、180C(350F)のオーブンで30分焼く。
8.焼きあがったら、型をひっくり返し、壜などにのせて冷ます。

基本の粉、砂糖、卵、油分、水分でバリエーションが楽しめます。

抹茶の代わりにココアやきな粉を入れる。

水の変わりに濃く淹れたアールグレーと茶葉をすり鉢ですって入れる。

小麦粉をそば粉に変える。お酒のほかにしょうゆもちょっぴり入れるとそば粉の風味が引き立ちます。

黒胡麻ペーストを大さじ1ほど加えた胡麻風味もいけます!

ぜひお試しあれ。

2009年4月27日月曜日

気まぐれなお天気

真夏日が続いた後、ここ数日は風も冷たく初春に逆戻りです。今日の最低気温は6度。ダウンジャケットに手が伸びました。御飯はTofu Houseで熱々のからーい豆腐スープ。ダニーはいつものポーク・ビビンバ。心もおなかもあったまりました♪
デザートはダニーお得意のブレッドプディング。ラムバターソースをかけていただきます。とってもおいしいんですが、私はレシピを知っていても(知っているから?)作りません。いや、作れません。だってどれほどのバターと砂糖がなべに入るかを見たら。。。でもたまーにとっても食べたくなるデザートのひとつです。

2009年4月25日土曜日

人生で一番感動した食事

日本滞在中の大きな楽しみの一つは「食べること」です。特に季節の素材を生かした料理に出会うととても幸せ。4月は食の世界もさくら満開です。身近なところでは、桜餅、桜餡の鯛焼き(超美味!)、桜タルトなど甘味系も目が離せません。

そんな中、今回私たちは今までの人生で一番すばらしいといえるディナーを体験することができました。大変お世話になっているO社長が精進料理の料亭 愛宕下 醍醐にMさんと私たち二人をお招きくださいました。20年ほど前にもO社長に連れて行っていただいたのですが、その時もお料理はすばらしく、店構えはお庭が素敵な一軒家でした。愛宕の再開発で今はビルの中なので、趣はどうかしら?と前回を上回る経験ができるとは思ってもいませんでした。
到着すると番頭さんがビルの下まで迎えに来てくれるところはさすが料亭。入り口は打ち水もしてあり、すでにビルの中ということを忘れます。全室個室で案内された部屋からもライトアップされたきれいな庭を見ることができます。

静かな室内には素敵な床の間があり、掛け軸、お花、香炉が飾られています。席がゆったりとした掘りごたつなのも、ダニーだけでなく私もうれしい!


床の間を眺めている間に、私たちのコートや荷物はきれいに整理されて部屋の隅へ。じきに折敷が運ばれ、女将さん殻の挨拶もいただき、まずはビールで乾杯!やっぱりビールはエビスが好き。

前菜の筍田楽は、木の実味噌の鮮烈な香りと風味が、春の大地の味である筍の甘みを引き立てます。小附は若布独活酢。やわらかな若布と土っぽい独活の味がやさしい出汁とよくあって、これからのお料理への食欲と期待感が高まるのでした。


お吸い物はもずく椀。揚げた蓮根の上に針生姜がのっています。精進料理とは思えないしっかりした味の出汁はもずくの塩気もあるのでしょうか。揚げ蓮根はほっこりしていておいしい、生姜も食欲をかきたてます。 お凌ぎは手打ちそばのとろろかけ。薬味には芥子が添えられていて、これがまたすごくあうんです。初めての組み合わせにびっくり! そば好きの私たちには大満足の一品でした。 八寸は、見た目もきれいなお花見団子。里芋団子、じゃが芋団子、茄子田楽、桜餅麩、松風杏子。味も歯ごたえも彩りもそれぞれの素材を十二分に生かしつつ、きちんと仕事がしてあるこの一品は、味もプレゼンテーションもすばらしいの一言でした。お酒は兵庫黒松白鹿の純米酒。仲居さんによると、初代女将が「うちの料理に一番あうのはこのお酒だ」とのこと。以来、黒松白鹿の吟醸と純米しか置いていないそうです。最高のペアリングでした。
煮物は鳴門大根。厚くかつら剥きにした大根のあいだに薄揚げをはさんで煮込んだものに、分葱と芥子が添えられています。渦巻きだからなるとかぁ、と思って口に運ぶと、出汁をたっぷりすってホクホクに炊かれた大根に薄揚げの油が程よいコクを与えていて、滋味あふれるやさしい味。これも精進料理の出汁とは思えないしっかりしたお味でした。精進揚げは茄子、茗荷、サツマイモ、そしてサプライズはこんにゃく!素揚げした籾殻つきの稲穂は、軽く塩をふっておいしくいただきました。そして今回はO社長が特別コースを注文したので、と女将さんじきじきに運んできてくれたのは、りっぱな無花果の天麩羅! あんの程よい塩気が無花果のほのかな甘さを引き立てて、わさびのアクセントもにくい!出てくる一品ごとに驚きを隠せません。 箸を運ぶ手もゆっくりになり、一口ずつ味わっていただきます。

強肴(しいざかな)は客にお酒を勧めるために出される一品。胡麻酢で合えた赤芽大根、きのこ類はしゃきしゃきした触感がうれしく、また揚げ物のあとの口の中もさっぱりとします。 純米酒を注ぎあう手もすすんで、お庭の景色はもちろん、折敷の上の景色も楽しみながら、みんなほろ酔い加減で夜はふけていきます。

箸洗いはつくね団子。蓮根で作られたつくねは、触感もやわらかく、そして竹紙昆布という薄くけずった昆布もうまみを添えています。お野菜だけでこの味。。。もう脱帽です。野菜好きの私はともかく、肉も魚も大好きなダニーも、一品一品運ばれてくるたびに、新たな感動を運んでくれる料理に感心することしかり。
 
御飯はなめこ雑炊でした。たっぷりの御飯にたっぷりのなめこ、山ごぼうが歯ごたえを添えます。御飯大好きの私は、味見だけで満腹のダニーの分もぺろりでした。文句なく、最高のお雑炊でした。香の物もおいしくいただきました。 水の物で出てきた苺とパパイヤのおいしさにもこれまたびっくり。苺は今人気の「あまおう」という種類だそうで、本当に甘かった。    
最後の甘味は、創業時から出しているというお汁粉。
小さな蓬餅が入って、最後まで春の風を感じさせてくれました。
お料理からセッティングからサービスから、そしてもちろん楽しい会話まで、これほどすべてがそろった食事でした。最後の最後まで驚きと感動に満ち満ちた夜となりました。四季の献立すべてを味わいたいねと今でも二人で話しています。

2009年4月22日水曜日

真夏日の楽しみ

まだ4月なのに、いやぁ、毎日暑い!外に出ると強い陽射しが肌に鋭くつき刺さります。湿気がないのが救いですが、風がないとかなりつらい。2階の我が家は日当たりもよく、夕方になっても室内の気温はまったく下がらず、昨晩は寝室内で32度ありました。普通の家はクーラーもないので寝苦しい夜をすごす羽目に。一日かけて温まった体内の水分が下がらず、寝苦しさの元になります。人間70%以上が水分だということを納得。今日から夜は水風呂かしら。暑さが苦手のダニーは毎晩3時過ぎまで眠れず苦労しています。そんな毎日、ささやかな楽しみを見つけました。Sun Teaつくりです。
朝起きると、フィルターを通した水とお気に入りのハーブティをガラスポットに入れてベランダに出します。太陽の恵みで淹れたハーブティ、数時間で色づきますが、そのまま夕方まで置いておいて冷蔵庫にいれてアイスティーにしています。お湯を沸さなくていいし、なによりお天道さまのエネルギーを金色のお茶と一緒にいただいているようで元気が出ます。天気のよい日にぜひお試しあれ。