2016年7月17日日曜日

お久しぶりです!

ここまで間が空くと、どこから書いていいのやら。またぼちぼちのんびり始めたいと思います。

先週日曜に2週間の日本滞在から戻ってきました。母の三回忌も無事に終えることができてほっとしてます。9月に迎える祖父の37回忌も前倒しで一緒にできたことも嬉しく思っています。これも父母が母の実家と同時期に同じ場所にお墓を建ててくれたから。墓参の度に両家に参れることはありがたいです。母の看病に帰った2年前の初夏から、日本帰国時の過ごし方は大きく変わりました。今回の珍道中はまた追って書かせてください。

ここ最近一番のニュースは、新しい仕事が決まったことです!去年11月に日本を旅して、クリスマスはアイルランドへ里帰り。1月はダニーがスペインに出かけて留守であっという間でした。彼が戻るとともに現実世界が色濃くなった2月、やっと就活に本腰を入れ始めました。上向き景気で統計上は求人はある。でもどうその機会を見つけるか。この時勢はともかく人脈です。しばらくフルタイムで仕事をしてこなかったことは明らかにマイナスでした。日本に近い仕事をしたいという漠然とした希望はあれど、何を売りにしていいのか。悩んでいた私に、かなりなブランクを経て見事再就職を果たした友人がアドバイスしてくれました。彼女は政府がサポートするボランティア団体に参加し、そこでのカリキュラムと得た人脈がとても役立ったと参加を勧めてくれました。見知らぬ人たちに毎日会って自己紹介をして自分を売り込むなんて。。。と気が乗らず延ばし延ばしにしていたのを、一念奮起して2月終わりに活動を開始しました。

この再就職を支援する会はスタッフが3人、あとは全員職探し中のボランティアです。各自幾つかのグループに所属して、会の運営に参加することと週二回の定例会への出席が義務付けられています。各グループは募集要項とぴったり重ねる履歴書の書き方や、面接テクニック、人脈の広げ方、プレゼンスキルの向上SMSを使った有効な職探し方法などのワークショップを運営します。参加者は全員経験豊富で有能な人ばかり。それでも9ヶ月のプログラムを終えて、仕事がないまま去る人たちもいました。彼らを見送るたびに、あれほど人望もあって優秀なのに職がないなら自分なんて絶対無理。。。と落ち込むことしばし。

仲間はいい人たちばかりで最高の環境でした。それでもどうしても前向きになれず、しばらく休みたいとキャリアカウンセラーに伝えました。すると彼は否定するでもなく「それもいいね。でも余分な時間に何をしたいの?」と聞かれ気づいたのです。ただ今の現状から抜け出したいだけで、一人になったところで何ができるわけでもないことを。冷静に思えば会のプログラムは規則正しい生活を、人々との交流は常に自分を見つめる機会を与えてくれていました。そして何よりもグループ全員が同じ目標に向かって、支え励まし合うという絶好の環境がそこにありました。気分の落ち込みや不安は同じままだったけれど、一つづつ新しいことに挑戦してみようと。人前で発表する機会や頼まれごとは積極的に受けるようにし、一人で無理だと思ったら助けを頼む。毎週小グループで集まり、一緒に課題に取り組む。会のOBたちに会って経験談を聞いて参考にする。忙しい人たちに時間をとってもらうのが申し訳なく、連絡をとることもためらわれましたが、それでも少しずつ、ひとつづつ、苦手なことをやってみることで前に進めたと思います。

ある日、オンラインで公募されていたポジションに目が留まりました。日本語を使う仕事で会社は家から徒歩圏内です。ソーシャルメディアで知り合いを検索してみたら、会のOBがその会社にいることがわかりました!彼女と連絡が取れて応募、8回の面接の末、今は歩いて会社に通っています!面接が何度か延期になったり、出された課題にうまく取り組めず悩む日々が続きました。仲間たちの励ましに支えられ、諦めずにベストを尽くしたことが結果につながったのかなと今では思えます。あと不思議なことに、準備を進めている段階で、そこで自分が働いている姿がリアルに想像できたのです。広く明るいオープンオフィスでコンピューターに向き合う自分が。もちろん面接は緊張したし、終わるたびにあの答えはちょっと。。。と後悔もしました。それでも準備は無駄になりませんでした。
写真は初日の通勤路にて。駅に行くより近い!
ということで、今年前半は、多くの新たな出会いと、改めて自分を知る機会に恵まれました。今は心安くブログを書いていますが、当時の苦労はあくまでもリアルでした。真理は一つ、同じ状況が続くことはないのだと。なので今は最高に充実していますが、浮足立たずに淡々と。これがミソですかね。

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