2012年2月29日水曜日

無事、家にたどり着きました

今日は帰りの電車の中で爆睡するほど疲れていました。。。前日体も心もちょっと重くて、4時間しか眠れず。でももうすっきりです。

うるう年で保険カバーなしの一日も無事終わろうとしています。

帰りには腹ぺこダニーにつき合ってピザ屋さんへ。個人的には疲れすぎてもう何も食べたくない心境でしたが、一緒に食事をするって大事なんです。お腹空いてなくてもひとくちでも一緒に食べて、おいしいね!って言える人がいることって。タイミングを逃すとその幸せはない。だから一緒にテーブルにつきます。余れば明日のお昼に食べればいいしね♪

サラダがなかなかフレッシュでした。
ダニー定番シシリアン
ワタシ定番ワイルドマッシュルーム
さて、9時前だけどもう寝ます。。。おやすみなさい。

怪我できない日々

いつだって誰だって怪我も病気もしたくないですよね。しかしここ数日の私は、特に慎重にならねばならぬ理由があります。

それは医療保険が一昨日午後11:59で失効してしまったから。今年はうるう年。企業保険の延長継続が完全に切れるので、新たなプランに入り直したのですが、それはが普通の年の契約&辞めた日にも影響されるので有効期間は27日まで。新しいプランの手続きは余裕を持って終えたのに、新プランが有効になるのはいつだって月初め。3月1日。まあ私は月末ぎりぎりまであるからよかったものの、月初に着れる人はほぼ一ヶ月、二重で保険料を取られる仕組みで、保険ブローカーも呆れていました。

こちらの医療費は半端じゃなく高いです。でも何かあった時、それこそ不慮の事故とか緊急手術なんてことになったら大変です。というわけでほぼ倍の保険料(涙)を支払うことになりました。倍に跳ね上がったのは以前、以前処方された薬が特別なリストに載っていたとか、MRIをやったとかそんな理由。結局理由がわからない不調=また再発するかもってことで、危険視されてしまうのです。今は健康なんだけれど、病気になってからではプランに入れないし。

まあ元気で働けて保険料が払えることに感謝ですかね。今日は☂。無事に過ごせますように。

2012年2月26日日曜日

マッサージの効用

土日も仕事でした。土曜日の忙しさの後、これではもう続かない。。。と少し弱気になっていた自分。一週間フルタイム勤務の後、通勤往復2時間で立ち仕事と力仕事はキツかった。

日曜日は人出がゆっくりだったので、そのペースではゆとりがありました。しかし体はガチガチ。立っていても腰に負担がくるくる!そんなとき、タイムリーにマネジャーが近所にマッサージがあると教えてくれました。

日曜日は一時間早く閉館します。その頃は西へ向かう渋滞も厳しいのでタイミングよし。マッサージなんて久しぶり!

予約まで時間があったので、マッサージ前は空腹がよいとわかっていながら一人カジュアルご飯。
モールはアジア系のお店ばかりで異国ムード(ちょっと違う気もするが。。。)ばっちり。シンガポールや香港に来たような錯覚を覚えるくらいです。
フォーをオーダーしたら一分もしないで出て来てびっくり。屋台並みの早さです。
スーパーをのぞいたらクワイがありました。Arrowrootという葛の根(?)も目を惹きます。こっちの方が形態がクワイっぽい気もするんだが。中国産というのが気になりますが、ちょっと試してみたい感じ。
他に気になったのはパッションフルーツ果汁。カクテルに入れたら美味しいだろうな。
一時間のマッサージはごりごりの肩と背中を重点的にやってくれくれて大満足。体を酷使していることをしばし反省。適度な休息と運動が最重要課題であります。

遠くへの通勤はつらいけれど、これでまた仕事後の楽しみが増えました。

うれしい知らせ

昨年ミズーリ州の病院でアテンドしたクライアントが、フルタイムで仕事に復帰されたと連絡がありました。おめでとうございます!人間の回復力は素晴らしい。

その頃の模様「ミズーリにて」シリーズはこちら。内容の濃い毎日でした。

改めて思い出されるのは医療設備とスタッフの素晴らしさです。こちらの医療システムは問題山積ですが、病院ながらも明るい雰囲気が強かったのが印象的でした。

健康でいてもいつ体の自由が利かなくなるかわからない。そして不自由になっても回復することだってある。よくも悪くも先の事はわからない。今日はいい意味でその事実を実感させてくれたニュースでした。

2012年2月24日金曜日

今日が人生最後の一日だったら?

きっと誰しもが素直になれるでしょう。家族と過ごしたい、お世話になった人に感謝の意を伝えたい、ずっとやってみたかった事に挑戦したいなどなど、人それぞれでしょうけれど。

今日が最後かも知れない可能性は誰にでもあるのに、普段は忘れてしまっています。そんなことを改めて思い出させてくれる映画 "A Single Man" を観ました。2009年公開。たまたまDが宅配DVDサービスサイトのおすすめからリストに加えた作品。久しぶりにずん、と響きました。

**ここからあらすじを書くので、これから観たい方は飛ばしてください**



60年代。同性愛者の大学教授は最愛のパートナーを突然の事故で亡くします。もちろん同性愛者だということは社会には隠して生きていました。パートナーの死と共に生き甲斐をも失い、哀しみに暮れ、なんとか生活を保って来たものの疲れ果て自らの命を絶つ決心をします。全てにおいてきちんとしている彼は、家を片付け、通いのメイドにお礼を言い(いつもは横柄な主人だった事がメイドの表情から伺えます)、大学では普段話さないような秘書に注意を払い、大学のオフィスを片付け、最後の授業ではいつもより心がこもった講義をする。「最後」だと決心した事が、彼の日常に対する態度を180度変えていました。銀行でお金を引き出し、お世話になった人々に封筒を用意し、貸金庫から重要書類を引き出し(その中には恋人の写真もありました)、自分の死装束のネクタイの結び方までメモを残す選ぶ几帳面さ。その間も見知らぬ人との出会いや会話、昔なじみの友人とのあけすけな会話、そして大学の生徒の訪問。。。まるで生きるのをやめたとたんに、「人生って、こんなにいろいろあるんだよ!」とメッセージが後を絶たなくなったような彼の一日。

でも決心は揺らぎません。拳銃を手に持ち、何度も試みようとするも、几帳面な性格が純白のシーツや枕を汚す事を許さない模様。この辺りはちょっとコメディ入ります。結局キャンプ用の茶色の寝袋を敷いて事に挑もうとするも、アル中の友人から電話が入り、約束したウォッカを届けていない事を思い出します。そして彼女の家に行き、最後の晩餐。そこで今まで言えなかった心の詰まりを溶くようなあけすけな会話のキャッチボール。彼女が「今週末なにするの?」と聞いた時の彼の答えは「ずっと静かにしているよ」というものでした。自分が物言わない物体となるのを楽しみにしてるかのように。

そのあとも彼の夜は盛りだくさんです。結局最後には拳銃を引き出しに仕舞い、鍵をかけ、生き続ける決心をします。しかしその直後、彼の心臓は痛みに襲われ、打つのをやめてしまいます。

結局、全てが、起こるべきして起こったのだ(自分が手を下さなくとも)。。。と薄れゆく意識の中で理解する彼。その朦朧とした視界には、迎えに来た愛する恋人が映し出されていました。

観終わったあと、二人とも「久々のヒットだったね。。。」と感慨深い思いでした。

今日改めてお互いの感想を話し合ったら、ちょっと見解が違いました。私には、彼が「今日が最後」と決めた事で、殻を脱いで、不器用ながらも素直に優しくなれたこと=「今日が最後」と思えれば、いつでも誰でも素直に本来の自分でいられる、というメッセージが一番強く残りました。Dは、やっと彼が「人生は生きる価値のあるものだ」と思い至った所で終わりに来てしまったアイロニーを一番強く感じていました。面白かったのは、私が彼がメイドや秘書に褒め言葉を残した事を言うと、「あ、そういえばそうだね、でもそれが格別ナイスな事とは思わなかったよ。でも今言われると、確かにメイドはいぶかしげな顔をしていたよね」と。

彼にとっては人にお礼を言うことや、笑いかけることはあたりまえなのです。確かに彼は、夜道で見知らぬ人とすれ違っても挨拶するし、ホームレスの人が物乞いをして来ても丁寧に対応します。いつもすごいなあ、と思う自分。それを「すごい」と思っているうちは、彼と同じレベルではないのでしょう。

監督のTom Fordの映像、オリジナルサウンドトラックも素晴らしい作品です。そして主役のColin Firth。彼の演技は言葉にできないほどです。

2012年2月23日木曜日

久しぶりに湯気が出た

通勤にはいく通りかの方法があります。最近は全く車を使わずに二本の電車を乗り継いでいます。家から最寄り駅は徒歩15分。
 
咲き始めた桃や桜、満開の木蓮などを愛でながら気持ちよく歩いています。
Palo AltoはStanford大学や企業もそこそこあるのでかなりの人が降り、座れないことはなし。ダブルデッカーの二階席からは、朝日がよく見えて何とも気持ちがいいのです。
気ままに音楽を聴いたり、ニュースをチェックしたりしているうちにをあっという間に終点。各駅停車だと1時間かかる道のりが朝は40分です。

終点でMUNIと呼ばれる路面電車に乗り換えます。湾沿いの道を路面で進み途中から地下に入るのですが、とにかくよく止まる。なぜ?というところで何のアナウンスもなく止まる。ドアが空いている間はピンピン音が鳴り続ける。まあそれでも動いている時に見える景色は気持ちがいいものです。
Bay Bridgeの下を通ります。
トンネルに入る直前
夕方はこんな感じ
こんな日もあります
今朝は電車が15分以上来なかった。プラットフォームの空気がどんどんビリビリ尖ってくるんですね。最初はのんびり構えていた私ですが、次第にイライラが募り、最後の頃はもう爆発寸前!貴重な時間をどうしてくれよう〜。ようやく到着した車両も発車する気配なく、10分弱停止したままドア全開で音なり続け。何のアナウンスもなく、既に駅についてから20分以上経過で、次の列車も着きました。歩いていれば30分でオフィスに着いたのに、まさかこんなことになろうとは。

結局オフィス駅に着いたのは40分後。Palo Altoからの電車乗車時間と同じ。

仏教三毒の一つの怒りを朝から爆発させてしまいました。。。反省するとともにこんな怒りが自分の中にあった事に驚きました。

そして怒るとお腹減るんですね。ブレックファストサービスのあるお店でブリトーをオーダしたら、今日はトルティアが品切れ。もう悪い事は重なる(と思ってしまう)とパンチを受け、迷った挙げ句パニーニをオーダーしたらそれは10:45からだそう。もう苦笑するしかない。しかし気のいいお店の人が時間外だけれど作ってくれました。ありがたや。
ブリー、飴色に炒めたタマネギ、ヘーゼルナッツペスト。半分お昼に残すつもりが完食。
しっかり食べて怒りのエネルギーを仕事に昇華。まあムダは無かったかもしれません(苦笑)。

そして今日のメインイベントは体重測定。オフィスが入っている総合テナントビルがハワイ航空と協賛でビキニを着られる体にしよう!減量キャンペーンなるものを実施しているのをニュースレターで知りました。本気でダイエットに取り組んでいながら、なかなか成果が得られないこのごろ。この機会にこのキャンペーン。もう参加するっきゃないでしょ!

ということで申請、登録、誓約書(このキャンペーンに参加して何かあっても訴えませんよというもの。訴訟社会ならではです)にサインをして体重測定場所に行きました。事前に減量したい数値を自己申告。15ポンド(7キロ弱)が目標です。

そして帰路。40分以上余裕を持って駅に行ったのに、またまたMUNIが来ず。そしてやっと乗った車両はトンネル内で止まり、挙げ句の果てにもとの駅に逆戻りしました。そしてまた別車両に乗り込み、出発を気長に待ち、駅に着いて乗りたかった電車の後ろ姿を見送りました。。。次の電車は18分後。ラッシュアワーの6時台なんですけどね。それでも帰りは怒りに振り回されることなく、どこか冷静に見ていた自分がいました。これも学びだったということなのかな。久しぶりに電話でEさんも話せたし。彼女も疲れてくると昔あった同じ事をふと思い出して怒ることがあるそうです。これはかなり興味深い話。やはり疲れて気力体力が消耗してくると、理性でコントロールできない感情が表面化するのでしょう。貴重な時間をよくもムダに!というのは、冷静に考えると言いがかりです。そんな風に思わないよう、日頃の生活を見直そうっと。

2012年2月21日火曜日

車中にて

発車を待つ電車の窓越しに、暮れかかる空の写真を撮ってFacebookに載せました。
程なく、久しぶりの友人から「xxx時の電車に乗ってるの?」とメッセージが!同じ車両の一階と二階に座っていた模様。嬉しい偶然です。メッセージをやり取りして、明日ハッピーアワーで会い、一緒に電車で帰ることにしました。彼女は私より一駅早く降ります。よく一緒にお昼を楽しんだ仲間とお互い職場が変わってもこうして出会えるなんて。

駅まで迎えに来たDに、「すごい偶然でしょ!びっくりでしょ!」と話したら、落ち着いて「いや、そうでもないんじゃない。だってBaby bullet(ラッシュアワーに走る特急電車の事。地元駅からSFまで通常の1時間強が20分短縮)はそんなにないじゃない?大抵の人はその頃に乗るでしょ」と。

冷静に考えればまあそうか。でもそれならば、日本の標準からは考えられない間隔の運行スケジュールも悪くないものです。そしてFacebookにもAppleにもネットワーク会社のおかげ様でもあります。スマホ初心者の私は素直に感動。
駅から直行でTofu Houseへ。ここでDはいつものビビンバ、私は超辛マッシュルーム豆腐スープ。熱くて辛いのでゆっくり食べられるのは健康に実はよかったりします。
今日もごちそうさまでした。

2012年2月20日月曜日

今日も無事に

家を出て12時間、また帰って来れました。ドアを開けるとふんわり甘い香り。家で仕事をしていたDが完熟バナナでケーキを焼いていました。
早速味見。クルミ入で甘さ控えめ。しっとり感もいうことなし!

食材をムダにしない精神、あっぱれ〜。わが家はミミズを飼っているので生ゴミは殆どでませんが、それでも食材の鮮度が落ちるのは悲しいもの。完熟になったおかげでバナナケーキに変身です。

電車も遅れず、渋滞にも巻き込まれず、事故にも遭わず家に帰ってくる。日常=あたりまえじゃないんだよな〜と感謝なのです。今日もお仕事お疲れさま、日本のみなさまは午後もうひとがんばり、そして無事にお家に着きますように。

2012年2月19日日曜日

やたーーー!

ジムから帰ってお昼を食べた後、ひたすら片付けましたとも!断捨離道すすみましたとも!
Dも私も頭を悩ませながら、お世話になったものたちとお別れしました。

彼のすごいところ。私が見切りをつけれず(理由は様々。カシミアだし。。。シルクだし。。。まだ着れるし(3年着てないけど)に居るものに直面した時。「一度着てみて!」と、まず言う。そして必ずいい所を見つける。その後に、「でもさ、これを着ていく機会を想像してみようよ。ドレスアップパーティーに招かれたときとかだよね。でも、今もっとすてきなドレスをたくさん持ってるじゃない?それを着ずにこれを着ると選択すると思う?」と聞きます。

彼は200%正しい。それでも見れんたらたらな私に、あの手この手をつかって納得するよう考えてくれる。彼の忍耐強さに今日はひれ伏します。

そうしているうちに大きなビニール袋8袋分のドレス、スーツなどなど。もちろんDの分もありますけどね。本もリサイクルに出したし、ワークアウトクローズもかなり整理した。ソファーも動かして、ベッドの下もすべてきれいに掃除機をかけた。

学校や銀行は明日は休みだけれど、たいていの企業は明日も仕事の日曜日、もうこれ以上出来ません。。。。

でもご飯は手抜きせず美味しく作って食べました。その写真はまた次回。もう瞼がくっついて仕方なし。

先手必勝

昨日朝から起きると胸が苦しく咳が止まらず、いよいよ風邪か?と恐れていました。昼間は収まったので、ホーダー寸前の家を片付けていたのですが、また今朝起きると咳が止まらん。喉も痛い。マスクして寝たけど、空気も乾燥してるしね。。。

8時半に約束していたテニスを残念ながらキャンセル。でも体と心は完全運動モード。

しばらくベッドで休むべきか起きて活動すべきか、もんもんと考えた挙げ句、ジムに行きました。テニスは相手の人に迷惑をかけるから無理ですが、ジムなら自分のペースでいいしね。

結果は行って大正解。いつも通りのワークアウトをスローペースで始めて、最後はストレッチで〆。太もも裏の筋肉の固さを何とかしたい。引き続き大きな課題です。

運動で風邪撃退ができたと信じて、これからまた部屋の片付けです。

2012年2月18日土曜日

2012年始旅行記 - 東京 Day 8

おっと、記念すべきできごとがあった8日目を記すのを忘れていました。

その記念すべきこととは。。。。Dannyが早起きして私と一緒に日の出を見に来たことです!
それも前日は母と叔父と居酒屋で盛り上がり、家に帰ってからビールをしこたま飲んだ翌朝6時過ぎ。朝が弱い彼が起きられたのは、もうそれはそれはすごいことなのです。
「こんな時間、神様だって起きてないよ〜」とは、カソリックで育って今は無神論者の彼がよく言うジョーク。
でも美しさには感動していました。
東京で触れる風景の中でも一番好きなひとつをシェアできたのは嬉しいね、と彼。
朝の空気は自然の恵みに満ち満ちているのではないでしょうか。早起きするようになってどんどんエネルギーがあるような気がする今日この頃です。

2012年始旅行記 - 東京 Day 10 東京最終日

さて、最終日1月8日(日)。Dは成田発AAのFクラスで成田から一足先に発ちます。近くのホテル発のリムジンバスを予約して、最終荷造り。Fクラスは3つ荷物を預けられるので、本や重たいものを詰めた段ボール二個を彼に託しました。なんとか頑張ってくれたまえ。彼の方が7時間ほど前に日本を発ちますが、乗り継ぎもあり、午前0時過ぎに発つ私の方が先にSFOに着きます。

荷造りを終え、最後の近所の散策。ぶらぶら歩いていたら、前日会ったTさんが懐かしげに話していたパスタチェーン店がある事に気がつき、初めて行ってみました。
 Dが頼んだ小エビのゆずこしょう(だったかなあ。。。)クリーム系パスタ。
明太子スパ
買い食いの目当てはたい焼きとモンブラン!甘い物好きとまではいかないDも日本のモンブランは大好き。

ついでにドーナツも買って帰り、母と一緒に午後のお茶。



タクシーで一緒にホテルまで行き、Dを送り出してもまだ午後2時。家を出るまであと8時間弱もあるなんて、くう〜っ!羽田便よ、ありがとう。

うちでご飯をゆっくり楽しみ、友人が9時半に迎えに来てくれました。ありがたいことです。翌日の日本は成人の日。確か統計を取り始めて今年が一番成人を迎える人数が少ないとか。就職氷河期も続く中、本当に大変です。迎えに来てくれた友人夫妻の長男も今年成人。特に何をするでもなく友人と静かに祝うそうです。夜の空港でお茶をして友人と別れたあと、

まだ時間があったのでラウンジにいったら、男山の生もとと高清水の特別純米生酒に遭遇!
お正月だからかな〜、ラッキーです。

さて、今回もよく飲みよく食べよく笑いよく歩きました。素晴らしい年の始まりに感謝!
長々と読んでくださった皆さん、ありがとうございました。

2012年始旅行記 - 東京 Day 9 芸術と食三昧

もうすぐ終わり、でももうちょっと続く年始旅行記。今週末は仕事がないので一挙掲載を目指します!一ヶ月以上前の事ですが、よかったらおつき合いくださいませ。

1/7(土)もとってもよい天気でした。Palo Altoのでご近所さんだったTさんは今はパリ暮らし。お正月に彼女も帰国していたので、彼女の出身地千葉県市川市まで遊びに行きました。
総武線からの景色
市川は日本画の大家、東山魁夷氏が暮らした街。すてきな記念館があると聞いていて、いつか行ってみたいと思っていました。

駅で待ち合わせてお昼。日本は何を食べても美味しいよね〜と言いながら、三人で手打ちうどんを味わいました。


  
東山魁夷記念館へは総武線下総中山駅を下りてしばらく歩きます。

法華経寺という大きなお寺への参道は、有機野菜を売るお店や素朴なカフェがあっていい雰囲気でした。住宅街を通る上り坂を抜けると、ドイツ風の洋館がありそれが記念館です。

一階は氏の軌跡を辿る年表、思い出の品々、岩絵の具が展示されていたり、ところどころでビデオインタビューが再生されたりして、氏の人柄も伝わってきます。
こじんまりした記念館なので展示作品は厳選されています。季節ごとの特別展、冬の今は白の世界が印象的でした。山に落ちる陽を描いた作品、白と青のコントラストが美しい作品などなど。

戦後から逝去するまでの50年余りを画伯が過ごした市川。そこにある記念館を訪れることができて嬉しいです。Dannyも画伯の作品には長野の美術館で触れて親しんでいたので喜んでいました。

お皿やカップにも作品がやさしい色合いを添えていました。
記念館の中で三人でゆったりとお茶をして、土曜日の午後を楽しみました。
一旦家に戻り、夜は麻布でグルメ友人Yさんとディナー。お店は4年前に訪れて感動したレストラン、La Bombanceです。いつも新年はスタッフを気遣ってゆっくりお休みされるので、機会を逃し続けていた私たち。やっとまた行くことができました。ここの料理長のO
氏は雰囲気がまるでお坊さん。慈しんで食材を選び、メニューを厳選して料理をして、すべてにおもてなしの心が溢れているのを感じます。
一月のメニューは華々しい雰囲気に満ちあふれていました。当然お酒ペアリングもお願いしました。
はじめはYさんとの再会と新年を祝ってスパークリングから。
最初の一品は紅白胡麻豆腐 海老雲丹和え
写真ではよくわかりませんが、薄紅とやさしい白のなめらかなごま豆腐と雲丹の塩気がぷっくり炊けた黒豆の味とうまく調和していました。金粉もお正月ならでは。
かわいいお椀の中身は。。。
旬の鰤の粕汁。体がどんどんあったまってきます。
岐阜の三輪酒造の吟醸酒、道山 吟雪花、辰年ラベル。残念ながら今となっては詳しい印象が薄れているのですが、美味しかったことは確か!生産量がかなり少ない貴重なお酒らしいです。
鯛握り 数の子はさみ すだち塩
こちらも紅白目にもうれしく、めでたいお寿司。すだち塩ですっきりいただきました。私の中で鯛は白身ぎりぎり。普通の人が喜ぶくらい脂がのっていると苦手なのですが、これは私にはちょうどいい感じにいただきました。
鰤握り まゆ玉イベリコスモークチーズ 牛ロース焼きおにぎり 公魚 バジルタルタル
公魚のフライはさっくり熱々でタルタルソースも程よい酸味。鰤は脂がのっているのに超新鮮なのでしょう、私の苦手な動物性っぽい固い味はしませんでした。肉が苦手な私の焼きおにぎりは雲丹のせでした。実は雲丹も苦手なんです。。。でもここでいただく雲丹は大丈夫。いくらが好きで雲丹がだめってどういうこと?と聞かれますが自分でもわからん。紅白のまゆ玉はチーズとイベリコハムの代わりにはピーナツが入っていました。
お酒は東洋美人純米吟醸大辛口。
江戸切り子グラスのある角度からはウサギが元気に跳ねているのが見えました。 
フォワグラソテー フカヒレ トリュフ 茶碗蒸しは豪華食材てんこ盛り。私のはフォラグらの代わりにホタテのグリル。火の通し方が絶妙でもうたまらん!
茶碗蒸しは具材や出汁の変化でいろいろ楽しめる素晴らしい料理だとあらためて実感。
伊勢海老の蕪ら蒸し。かぶの優しい甘さと丁寧に細切りされた野菜たちと甘い身のぷりぷり伊勢海老。ひとくちってところが憎いんだなあ。。。
醸し人九平次は愛知の地酒。4年前にここで出合って以来ファンです。。SFで行われたSAKE Expoにも出展していました。
かぶの優しい甘さと丁寧に細切りされた野菜たちと甘い身のぷりぷり伊勢海老。ひとくちってところが憎いんだなあ。。。
純米吟醸の伯楽星。おりがらみといってうすい感じのにごりざけ。上品なフルーティーさ(だったような気がする。。。)が美味しかったです。

焼き物は牛フィレ炭火焼 筍山椒焼 伏見青唐
大根の梅大葉サンドの下に隠れるお肉に注目。YさんとDは無言で味わっていました。
筍にうなり、さわやかな青唐を楽しみ、ビーツのローストは大地の甘さ。肉がだめな私には鱈の西京焼です!ああ、口福。
お酒はどっしり純米、石川県を代表する名酒菊姫。
存在感ある焼き物と会わせてもひけをとらない飲みごたえあるお酒でした。まあ正直、この辺にくれば、ペアリングの繊細な部分はさておき、ただひたすら「おいしいね〜」の連発と笑顔の炸裂です。
そして鍋はあんこう鍋。肝は苦手なので抜いていただきました。皮もこりこりとしていて、手鞠麩は美しく、お腹がまたまた温まっていきます。
お酒は八海山 越後で候 青ラベル。冬限定の絞りたて原酒、旬の楽しみです。
次は旬野菜。え、今ごろ野菜?と思いましたが、その美味しさに脱帽。とくにトマトがなぜこんなにおいしい?旬ではありませんがハウスで丁寧に育てられたものなのでしょう。
この盛り合わせだけでもメインディッシュの価値があります。
あいにく名前は忘れてしまったのですが、菜っ葉類の味の濃さと独特の風味がすばらしかった。確か一つは京野菜だったと思います。
根菜の煮たのも大地の旨みが優しく詰まっていました。
長野の御湖鶴。こちらも好きなお酒。
お酒はペアリングというより、前のお酒が残っていても新しいグラスで注いでくれるので、いろいろな組み合わせで楽しみました。最初シャンペンを頼んだので厳密に言えば、最初から一つ一つずれていたと言えなくもないかも。。でも素晴らしいサービスですから、その辺りを見越してあうお酒を選んでくれていると実感しました。
さて、〆は中華粥。かに 黒こしょう 帆立貝柱あん。
出汁がきいた上品なおかゆが、お酒とこれほどあうとは!両方ともお米だから当たり前かもしれないけれど、おいしかったなあ。
山形の純米大吟醸、十四代の本生。
Yさんはもうだめ。。。野菜の頃からかなり苦しそう。おかゆもひとくちでギブアップ。しかし我ら二人は問題なくいただきました。

「別腹」という言葉を頭でも体でも理解しているD。デザートいきましたとも!1月のデザートセットは白いコーヒー&黒ごまシャーベットとあまおう大福。大福だけ3つお願いして、後はシェアしました。
この白いコーヒーはなんと説明してよいのか。コーヒー風味がリッチなのに見かけはブラマンジェのような優しい白。飲むというより食べる感じ。お腹いっぱいのYさんも超お気に入りでした。
黒ごまシャーベットもほろほろした口溶けのやさしい甘さです。
そして瑞々しい超大粒のあまおうを羽二重餅級のやわらかさのおもちで包んだ大福。かぶりつけばジューシーな甘さが口一杯に広がりました。Yさんはお持ち帰り。。。
そしてデザート酒は、その名の通りこ〜いヨーグルト酒。飲むヨーグルトの酒版。Dはちょっと苦手のようでした。

楽しい会話と心のこもった料理とサービス。身も心も満たされた夜でした。
お鏡餅もとっても立派でした。
いつも帰りは全てのお客さんをお見送りされるご主人。一期一会の書が全てを物語っています。実はこの書を見ていたDは、あまおう大福が出て来たとき、イチゴイチエだねえ、これも!とかなり粋なジョークを発しました。Yさんと私が受けたのでご主人にも日本語で説明しようとした所、なかなか通じない用でちょっとがっかりしていた彼。大丈夫、気持ちは通じてるよ。
Yさん、来てくれてありがとう!そしてたくさんのお土産もありがとう!
大満足のお腹を抱え、三人で若干の上り坂に感謝しながら六本木駅へ歩きました。