2012年10月23日火曜日

雨の日の弁当運び

日曜日も4時起床。
この後次第に雲が厚くなったもの9時には気持ちのよい青空が広がりました。友人と12キロのハイキング。風と陽の光はすっかり晩秋といった趣でした。来週の前半は雨の予報ですが、しばらくからから天気続き。なのでいつもたくさん見かけるこのお方たち、出会ったのは一匹のみ。
毎日運動している彼女とかなりいいペースで歩いた後は地元ダイナーでブランチをしました。これだけ歩けば何を食べても罪悪感ないよね〜と笑いながらいただきました。
友人がトーストのかわりに頼んだかぼちゃのマフィン。素朴な甘さでスパイスも程よくと〜っても美味しくいただきました。アメリカの季節の味かな。
午後は弁当の仕込み。今回は12個なので品数多くいろいろ作れます。粕漬けは土曜日に漬け込み、お惣菜作りの取りかかります。きんぴら二種類、ひじきには枝豆、人参、インゲンをたっぷり混ぜて。ラディッシュの酢漬けやピリ辛こんにゃく。いつも手綱にするこんにゃくは表面に細かい切れ目を入れたキューブにしました。前日陽にあてて冷蔵庫で戻した椎茸は刻んで戻し汁、ごぼう、人参と一緒におからに炊き込みました。大根は蒸して翌朝ステーキを焼き上げます。立派なかぼちゃは煮物にしました。
ご飯は一種類をタイマーセット、起きて直ぐ椎茸の炊き込みご飯を仕込み、鮭を焼き、大根ステーキを焼いてナムルを作ります。お弁当は積めるのに結構時間がかかります。
コンピュータートラブルでメニューはプリントできず。。
10/22()
お弁当おしながき
きんぴらコンボ
ごぼう&セロリと大根の皮
大根ステーキ
ひじき
油揚げ、えだまめ、にんじん、いんげん、白ごま
天然鮭の有機酒粕漬け
ピリ辛こんにゃく
おから
しいたけ、ごぼう、にんじん、グリンピース
かぼちゃの煮物
もやしとわかめのナムル
黒米ご飯&しいたけご飯


夜半から激しい雨が振り出し、家を出る頃はざんざん降り。7時前に家を出て無事に駅までたどり着きましたが、大きな袋二個下げて歩くのが結構大変だった。。。改札口でバッグ一つを思い切り挟まれ、弁当クラッシュか?と冷や汗ものですが中身は無事でした。

楽しんで作らせていただいて美味しいといってもらえる嬉しさは何物にもかえられません。日本から戻ったら11月も秋の味覚を織り込んだお弁当作りを続けて行きます。

2012年10月20日土曜日

小さな贅沢とパニック

金曜は3時半起きで寝たのは日付変わって土曜日零時半。用事を片付けたり、Dannyや友人と長電話したり。いつもと違った時間の使い方をしているうちに夜が更けて行きました。iPhone同士だとWiFiにつながってさえいれば、ビデオ電話がただってほんとにすごい。Skypeより画像もいいです。

土曜朝は8時過ぎに目覚めました。やっぱり私は基本的に朝方なのかも。。朝の方が俄然やる気が出ます。年を重ねただけ!という見方もありますが、体のリズムが変わったのならそれに従うのは自然だと思います。

ためにためたやるべきことはリストを書けば恐ろしい長さ。なので書きません。とにかくお尻に火がついている事をやるだけ。

月曜日はお弁当を作るのでまず朝市で買い出しに走りました。そして日系スーパーで懐かしいクッキーの箱に遭遇。思わず3箱衝動買いです。
昔と変わらない赤、青、黄色。今のパッケージはこじんまりしていてブロックみたい。
しょーもない事ですが箱のクッキーのサイズが同じで絵がつながる!
中も二枚ずつ食べきりサイズにわかれていてしっけずいつまでもさっくり。
昔はクッキーは直ぐしっとりなったなあ。これが今日の小さな贅沢。一緒に遊んだ友達の顔まで浮かんで来たうれしいおまけつきでした。

午後は一年以上放置して半年前に新しくしたバッテリーも既に死んでしまった車を生き返らせました。新しいバッテリーを載せ、積もったほこりをまずはほうきで優しく取り除き、手洗い。天気がよくて幸いしました。そして自動車登録税(既に締め切りが少し過ぎて罰金35ドル也。。。)を払うために排ガステストを受けに行こうとしたら、書類が見つからない。さがせどさがせど見つからず、閉店の時間迫る。この車に興味を示しているご近所さんが明日テストドライブをするかもしれないので、テストはなんとか終わらせたい。その気持ち通じたか、ギリギリセーフで無事テストを受けOKとなりました。パニック終了。

マニュアル車のこの車、この地に引っ越してすぐ友人から買い取ったので12年目になります。エンジンはまだまだ大丈夫なのですが、パワーウインドウが故障→修理代高し→パーキングや料金所を通る度ドアを開けていた(笑&不便)で疎遠になっていました。わが家は古い車ばかり3台もあるのでなんとか事足りるのです。

すっきりきれいになった車。動くうちは動かせてあげないとかわいそうですよね。ご近所さんが買ってくれるといいです。彼自身整備学校を出たばかりだそう。走行距離は年数としては低いのでこれからも頑張って走ってほしいです。

片付けをこなしたのでちょっとご褒美。近くのデパートでワンピースを2枚買いました。じゃばじゃば洗えてオフィスにも着れてハッピアワーにもよさそうなのがありました。誕生日月限定の割引もしっかり使い、なんか幸せ♪

小さな贅沢にサンドイッチされたパニックは、食後のビールとともに色あせました。しかしまだ終わりは遠い。。。山積みされた書類や片付けもの。パニックの火種がスパークするのはそう遠くありません。

さて、月曜日のおかずの鮭を粕床につけたらお風呂に入ろう。早めにベッドに入って本を読もうかな。明日は12キロのハイキング。今日はぐっすり眠れそうです。

2012年10月19日金曜日

早起き

「基本的に目が覚めたら起きる」を実行していて、時に夜の続きに起きだします。今日は3:33 am。目が覚めてまず今何時か?と考える。大抵誤差は15分以内。今朝はなんと想像通りの時間でした!

日本に何件か電話をしました。早朝は日本が夜なのでちょうど良い時間です。来月頭に会う予定の友人たちとの待ち合わせや、実家との連絡をすませました。日本は金曜夜。皆さんリラックスしてました。

Dannyは水曜にアイルランドに発ちました。日本とCAの丁度中間。彼のお昼に電話したら、これからパスポートを更新しに行くとのこと。今回はその用事も重要なミッションの一つです。

今日はお昼は友人と会って、仕事帰りは久しぶりにマッサージに行く予定。土曜日は片付けるべき用事が満載で、日曜日は12キロのハイキング。このところとても過ごしやすい気候が続いています。今日も自然に目が覚めたことに深く感謝です。

2012年10月17日水曜日

日々あれこれ

お決まりのように「もうxx日?」と自問自答する日々。

日曜日は忙しくしてあっという間に終わり、月曜日も仕事&その他の用事で昼夜が過ぎ去りました。かろうじてお弁当は作れたので満足。
暖かく晴れたサンフランシスコの空には広告バナーをつけた飛行機や飛行船が飛び交っていました。
地元でハッピーアワー、一杯目はジン&トニック

カプチーノにスマイルフェイスを書こうと思ったらホラーかぼちゃ顔になりました。そろそろハロウィンだからいいか。
火曜日も寝不足で瞼がくっつきそうなのに用事の追われ、また翌日にダブリンへ発つDannyの手伝いをしてたら真夜中過ぎです。腰ががちがち。終日座る仕事なので腰のメンテは大切なのですが、このところ全くダメ。食生活も乱れがち。Dannyがいないこれからはまたプチ断食を始めます。

今日は不思議なことがありました。今オフィス階のトイレが改装中で、9階下までエレベーターでトイレに通っています。一ヶ月もこの不便さを強いられ、慣れたとはいえ、急いでる時に限って途中階に各駅停車なみに停まり、急ぎの時は焦ります。その上このビル、セキュリティの関係でトイレ入り口ドアが常に施錠されています。オフィス階では共同で大きな札付きの鍵を使っているのですが(いつの時代だよって!?)今は各自に鍵が渡されているのでそれはうれしい。まあいろいろありますね。トイレ一つとっても。

それで午後、トイレ入り口の鍵を開けようとしたら中から人が出て来てドアを押さえてくれました。そのとき「あ、この人とどこかで会ったことがある!」と直感&細胞レベルで感じたのです。日本人に見えた彼女との会話は英語でしたが、絶対知っている人だ。。。と強く思いました。ドアの向こうにはオフィスの同僚二人がいました。その彼女たちは私の顔を見るなり、今出て行った人日本人だと思う?と聞いてきました。私がそう思うというと、彼女たちはその人が私にそっくりで間違えそうになったとのこと。私たちは今日何度も顔を合わせていて、その謎(勝手に謎にしてますが)の女性と私の服装は全く違います。いや、私もどこかであの人と会ったことがあるのだけど思い出せない、日本だったかもしれない。。。と言うと「鏡で見る自分に似てるんじゃない?」と言われてしまいました。

たしかに「よく似た人を知っている」とか「そっくりな人を見かけた」と言われます。世の中には自分にそっくりな人が三人(自分を入れて?)といったりしますが、言われる頻度からすると私の場合はもっとたくさんみたい(笑)。いずれにしてもほんの一瞬の印象で「絶対この人知ってる!どこかで会った!」と思った何かはいったい何だったのか。ちょっと不思議です。

2012年10月14日日曜日

晴れた土曜日とOktoberfest

長かった一週間を終えて、朝起きれば気持ちのよい秋晴れの空が広がっていました。
地元の青空市へDannyと出かけました。目当てはクレープ。
行列ができるこのお店は二人の女性が焼き機が6台を切り盛りしています。後ろではオーダーごとに材料をトレイに乗せる人がいて三人だけでどんどん注文をこなして行きます。その手際の良さはすばらしく、待ち時間も退屈することなく見とれてしまいます。
メニューも豊富でガレットお惣菜系とデザート系があります。いつか甘いのも食べたいけれど、私たちの定番はかに、アボガド、アスパラガス、モッツアレラ、エアルームトマトとブリー、ペスト、トマトのクレープ。他にスモークサーモン入も美味しいです。
待った甲斐あり、大満足の朝ご飯でした。

日の当たるカフェで食後のコーヒーを飲みました。とても気持ちがよかったのですが、髪の毛がじりじり焼ける感じがするほど陽射しが強く、Dannyは超スピードで飲み終わっていました。
同じ道でも朝の空気と陽射しの加減でいつものダウンタウンが新鮮に見えます。
比較的最近にできたイスラエル料理のお店。数々のフムス(ヒヨコ豆のペースト)はテイクアウトでも人気です。
モノクロ映画を上映する歴史あるシアター。上映前にはオルガンの演奏もあります。
ここは新しいアップルストア。新ショップのプロトタイプということで、デザインはでき上がるまで秘密のようです。
ゆっくりした時の流れを愉しんでいたらもう5時。Dannyは来週水曜日から三週間アイルランドに行きます。お母さんと時間を過ごす事が主目的。仕事は何処にいてもできるので、仕事をしながらお母さんの生活を助ける予定です。年初に飛行機の中で倒れ手術をして今は落ち着いています。しかし車の運転はできなくなり、今までより行動範囲はかなり減り、メールもスカイプもしなくなってしまいました。

このところやるべき事満載で、二人ともストレスを感じていたので今日は思いっきりのんびりしちゃおう!と決めました。
ちょっとみづらいけど、空にはユニクロの広告飛行船が漂っていました。そういえば会社の人がよってみたら、お店に入るまで40分待ち、試着室も30分待ちだったそう。いや〜、びっくり。
テラスで夕暮れを見ながらとりとめのない話をしました。お互いの友人のこと、家族のこと、仕事の流れ、旅行の事。グラデーションが変化する青い空に映える見慣れた樹々が風に揺れるすてきな夕暮れでした。

夕飯に豆カレーを煮込んでいたら、ご近所さんからのパーティのお知らせに気がつきました。たくさんあるから手ぶらでおいて、オクトーバーフェスト(ビール祭り)やるから!とのこと。

ミュンヘンで10月に日開かれるビール祭りには一度行きました。確か大学卒業して社会人をして間もなくの頃だったか。会場内には数々のテントが張られ、その中が皆ビアホールだった気がする。いろいろなビールを飲み歩き、会場内の遊園地ではジェットコースターのような乗り物にも何度も乗りかなりご機嫌でした。ジョッキの大きさと重さが印象に残ったなあ。ビールはかなり強くて味もどっしりしていた印象があります。

料理は肉系中心のなので、私は豆カレーを食べてから出かけました。写真はピンぼけだけど味はしっかり。やっと見つけたカレーリーフというスパイスを入れたのでとっても美味しく出来上がりました。
Dannyはこの前買った二リットル入瓶を下げて地ビール屋までビールを買いに行き、それを手みやげに。「何も持ってくるなといってたから、一本だけ持って来たよ!」と差し出した瓶に、皆爆笑でした。
赤々と燃える火を囲んで話が弾みます。仕事も年齢も国籍もバックグラウンドも違う人たち。話題は言語や文化、食べ物やテクノロジーと幅広く展開され面白いったらありません。
 
味見したビールもどれも独特で、スモーキーな風味のするものが昨日は特に美味しく感じられたかな。
お開きになったのは午前さま。自分たちを思いっきり甘やかした土曜日でした。

2012年10月12日金曜日

金曜日のランチ

木曜夜、ああ〜、ゆっくり本を読んで夜更かししちゃおう!と10時過ぎに嬉々としてベッドに入りました。アラームもなしだよん♪と思ってふと?が頭をよぎり。。。すっかり自分の勘違いだと気がつきました。長かった一週間、自分時計はすっかり一日早くまわっていました。落胆激しく、しばらく落ち込みました。。。

明日何か楽しみをつくればいいのだ!とふと思い立って、ちょっとお洒落れにランチしようよと友人にテキストすると乗ってくれました。

そして出かけたのがMichael Mina。19のレストランの一つがFinancial Districtのど真ん中にあります。Executive ChefはRon Siegel。料理の鉄人坂井氏を対決で破った唯一のアメリカンアイアンシェフだそうで、一緒に行った友人はRitz Carltonで彼の料理に心から感動したと言います。

Michael Minaのケータリング料理には私もプライベートパーティで感銘を受けました。キッチンでてきぱきと動くシェフたちにも感動したし、お料理も素晴らしかったです。プロの仕事を間近で見ることができた貴重な体験でした。
ランチは11:30 am - 2:00 pm。カウンターでバーランチをしました。ワインを飲みたかったけれどぐっと我慢。
バージンカクテルを頼んでみました。

indian limeade - lime, honey, kaffir leaves
karate kid - sencha green tea syrup, ginger ale, shiso 
左側の上に乗っている泡はしそフレーバーで下はジンジャエール。ちょっと甘過ぎ。。。

これなら水だけの方がよし。今回の重要な学びです。
パンはサワードウ。好み的には特に選ばないパンの種類なのですが、こちらのはクラストがカリッと香ばしくものすごく美味しかったです。ホイップバターも軽め。プレート類は全てお店のためにデザインされたオリジナルハンドメイド。寒色系の色なのに土のぬくもりが感じられます。
前菜のサラダ

ecopia farms greens 
black mission figs, hawaiian hearts of palm, sherry & shallot viniagrette
もう季節は終わりかと思いきや、まだこんな美味しいイチジクがあったなんて!
椰子の芽といっていいのか、薄切りのhearts of palmは力強い大地の味がして、ヴィネグレットがまた強い酸味なのにいやみさが全くありません。全体に渡って感じましたが塩そのものが旨みをたっぷり含んでいました。
リゾット

carnaroli risotto 15
foraged wild mushrooms, heirloom carrots, parmigiano-reggiano
熱々のリゾットは舞茸のような歯ごたえのよいきのこ入り。かわいいサイズのにんじんは京人参のような濃い色と味でした。
フィッシュ&チップス

sanddab ‘fish and chips’       19
pommes pont neuf, hijiki-lotus salad, house made malt vinegar, gribiche aioli
イギリス風のパブフードと比べたらなんと繊細なことか。まずお魚がサンドダブ。小型のカレイです。この魚はうすいけど味が濃くて、塩こしょうしてバターでカリッと焼き上げるともう最高!もちろんムニエルにしたり、野菜を巻いたり、いろいろに料理できます。衣が変わっていて極細の素麺のフレークをつけたかのようないがいが衣。もちろん揚げたてがでてくるのですが、温度が少し下がってもこの衣ならさくっさくのまま。よく秋の懐石料理では、こういう衣で栗を揚げたりしますよね。
そして下に敷いてあるひじきサラダがおいしかった!れんこんの歯ごたえもよく、和風すぎないドレッシングが魚とタルタルソースとの相性もよし。タルタルソースは涼しいディルの風味でさっぱりしていました。玄米酢もまろやかな酸味。チップスは米粉の衣を着けて白いままゆっくり揚げてあり、火の通し方は生から調理済みに切り替わるギリギリの線といった感じ。米粉の衣で揚げもちもどきとなった数本のチップスをゆっくりと味わいました。

デザートは時間が押していたのでまた今度。

食材の新鮮さはもちろんのこと、メニューのアイデアも提供された空間とサービスも落ち着いていて気持ちのよいものでした。

食事は舌だけで楽しむにあらず。会話を楽しみながら五感をフルに刺激されてリフレッシュした金曜日の昼餐。忙しい午後も無事乗り切ることができました。


2012年10月11日木曜日

反省

愚痴メールのあと、夫婦げんかになったのではと心配していただいたようですが大丈夫でした。ビールで麻酔がかかったころに(笑)帰って来たDanny。前日は帰宅が2時半、ベッドに入ったのは5時半で私が起きる直前。私は夜半に渡り睡眠を妨害され頭に来てそれを一日引きずったのは私。

きっと寝坊するだろうと思ったけれど、ほっときました。すると朝9時過ぎには普通にテキストが来てびっくり。ちゃんと起きてました。

帰って来て「なんでそんなに遅くまで飲んだくれるの?」と率直に聞いたら、「楽しかったから」と。友人の誕生日ディナーで6時過ぎには出かけて、2時半帰宅ってどうよ?水曜日にさと思ったけれど、本人は至って普通で、どんな人と話が盛り上がったか嬉しそうに話していました。

怒り続けている自分がばからしくなりました。本人は楽しく過ごし、一応普通の時間に活動を始めていたのですから。私が夜遅くなっても、また急に同僚や友人とハッピーアワーをすることになっても、楽しんできて!帰りは気をつけるんだよといって嫌な顔をしたことがありません。

休肝日をもうけなくちゃいけないのは自分も同じ。自然体のDannyに学ぶところ多しです。

2012年10月10日水曜日

バッハに救われた夜

昨晩は夜半に雷を伴う激しい雨が降りました。窓からの稲妻の光で目が覚めたくらい。9時半に眠りについたことも事実ですけど。

なんだかすっきりしない一日。些細な事にイライラしている自分。人のせいにするわけではありませんが、昨日はダニーが飲んだくれました。人生は限られているのにムダなことしてって頭に血が上ったこと!これはきっと彼の姿に自分を投影して頭にきているのだとわかったとしても。ちなみに私は飲んだくれて時間をムダにしてるんじゃりません。やらなきゃならない事を先延ばしにしている自分にです。

電車に乗ればいつも以上に音がうるさく、外に出れば街角の生活臭(街角にそれが存在するのがサンフランシスコ)の強さにうんざり。

帰りの電車の中では、もうあらゆる人たちの匂いやサイズや立ち居振る舞いに押しつぶされていました。

家に帰りたくなかったけれどつかれていた。Dとも顔を合わせたくない、いや、合わせたら八つ当たりしたくなる自分を抑える自信はありませんでした。たとえ彼に当たられて文句を言う筋合いがないとしても(笑)。

怒りの源はわかっています。それは自分自身が作り出したもので、外からは見えないし、他の誰にも感じられないものだということも。自分の想いが唯一この世界で制御できるもの。常識ではね。しかしそれに時としてこんなにも翻弄されてしまう。修行がたりません。

渋滞に巻き込まれ、さらにイライラに火を注ぎつつ無事に帰宅。お酒なんか飲みたくない!と思いながらもビールでも飲まなきゃやってらんない!と言う気持ち。全く意味無さないこういう日は悪酒でも飲んじゃう。小瓶二本も飲めばできあがりです。

ほろ酔い加減で思い出したのがバッハのカンタータ集。ふん、今日はバッハ大先生だってね、この怒りの炎は消せないはず。でも違いました。徐々に旋律が、抑揚が、親しんだ澄んだ音の数々が、ひたひたと、かさかさした心にしみ込み始めました。赤黒くおもかった腹部がすっきり軽くなりました。

やっぱり私はバロック音楽全盛時代に生きていたことがあるのかもしれません。

2012年10月9日火曜日

もろい体を救う?困った時の食頼み

火曜日。早く出勤して今日こそは6時過ぎの帰宅を目指す予定で汗ばみを恐れず、いつもより、より早足で駅へと向かいました。その甲斐あって発車10分前に二階席に座り、メールなどを片付けていました。外は暑く、窓越しの陽射しが強い夕方。車内の冷房はこの時間何処に座ってもかなりの強さです。今日は特別に頭の辺りがひやひやするので、ずず〜っと腰を前にしてとても姿勢悪く座っていました。

発車がおくれ、そしてアナウンスもないままのろのろ運転が続き、結局地元駅に着いたのは定刻より40分遅れ。その頃に私の体は芯まで冷えきっていました。。。。

頭は痛いし体は重い。とにかく早足で家にたどり着き、いつもなら汗を落ち着かせるためのシャワーを浴びるのに、熱いお湯をためて肩までじっくり30分浸かりました。

今朝、弁当クラブの人たちに「明日はお弁当を作ります!」と案内して、電車内(朝は寒くなかったんです。。。)で嬉々としてメニューを作ったのに、買い出しも仕込みもできる状態じゃありません。

食事もしないで寝る予定でしたが、お弁当を作らないとなすが余る、そしてちょっと小腹も空いている。汗を流しながらもアゴまでカバーをかけて横になったベッドで、明日元気で起きるために何が食べたいか体に聞いてみたら、なすとトマトとマッシュルームのスパゲティとの答え。
重い体をベッドから引きはがし(大げさですがかなりの決心を有したので)にんにくをスライスし、なすを灰汁抜きし、マッシュルームを切り、オリーブオイルで香りよく炒めて、Trader Joe'sのプッタネスカソースで煮込み、玄米パスタと美味しくいただきました。これできっと明日は元気印と信じるのみ!?
恒温動物のわれわれ、体温が数℃上下しただけで命に関わることもある。こんな便利な社会でも、命の脆さはいつの時代も変わらない。車内の冷房というほんの小さな環境の変化でしたが、生かされていることの有り難さが身にしみた夜でした。まだ9時前だけどもう寝ます。

大聖堂 - カテドラル

米作家、Raymond Carver氏の著作の中で、一番好きな短編です。

ある男の人が妻の文通(といってもテープのやりとり)相手である盲目の男性を自宅にゲストとして迎えた夜の話です。日本では村上春樹氏がかなりの作品を翻訳しています。この大聖堂も彼が訳しているようですが、私は原文でしか読んでいません。外国語でこれほどずんっ、と響いた作品はそうありません。出会えてとても幸せです。

カーヴァー氏の作品と村上氏の作品は香りが似ているから、彼が訳すのは自然の流れなのでしょう。私はどちらかと言えば村上氏の短編の方が長編より好きです。カンガルー日和のなかの「チーズケーキのような形をした僕の貧乏」は、こんなに長い題名なのに覚えている(笑)。カーヴァー氏のタイトルのつけかたも独特で長い。たとえば「僕が電話をかけている場所」とか、「愛について語るときに我々の語ること」とか、「ささやかだけど、役に立つこと」とか。長めのタイトルに惹かれるのは個人的趣味かも。江國香織さんのタイトルも大好きです。「泳ぐのに、安全でも適切でもありません」とか「号泣する準備はできていた」とか「思いわずらうことなく愉しく生きよ」なんて寺山修司氏を思い起こさせてぞくぞくします。作品的には神様のボートとか好きだなあ。川上弘美さんも大好き。芋づる式に思考回路は止めどなく広がります。

さて、大聖堂に話を戻します。あらすじとして書いてしまうとなんて事ないのであえて書きません。

なぜそれほど心に残ったのだろう。一晩の経験が人生に忘れられない影響を及ぼすことに感銘をうけたのか。見えるものと見えないものの境目の曖昧さを(いやそもそも境目はあるのか?)考えたからか。見えることが世界を狭めているかもしれないという疑問を感じたからか。読後に無限なるあたたかいものが心を満たしました。いまでもそれは私の心に特別な場所を残してくれています。そういう思いはなにものにも代え難い貴重な体験なので大切にしていきます。

2012年10月8日月曜日

SFランチ事情 - 買い食い編

といっても、極めて私的な限られたスコープ内でのお話です。注文をもらうお弁当作りは週一回できるとき。それ以外は自分だけの弁当と買い食いと半々くらいの割合でしょうか。

カジュアルなランチでダントツ気に入っているのは、ファラフェルラップ。国外州外から来る友人たちにも人気です。今のところ一番気に入っているのはOasis Grill

ジューシーなファラッフェルとクランチーなサラダ、タヒニソースと辛みソースがそれぞれ独立ながらも調和して何とも言えない美味しさ。サラダもロメインレタスを使っていて、他店がアイスバーグがメインなのもあり、より食感があります。スパイシーがおすすめ。

そしてなぜかチョコの品揃えも豊富。
オフィスそばのSunrise Deliはbest falafel in townと自己申告しています。
確かにファレフェル自体は悪くないのですが、ラップになるとちょっと。不思議なのはフライドポテトが入っていること。切り口からのぞく拍子木型のスクエアがそれです。
他にもそういう店があったので、これもアリなんだろうか?でもラップで巻いてしまうとポテトがくにゃっとなり、歯ごたえ悪しです。他にも試しましたが、どうしてもOasisにはかなわない。。。今後も食べ比べは続きます。
韓国デリのJohn's Snack & Deliは不思議な空間。日本のレベルでも狭小スペースの店内は一見普通の売店。宝くじの券、ドーナツ、タバコ、ソーダなども売っています。カウンター奥に炊飯器や電熱器があり、フライパンでは肉が炒められつつ、まな板の上では巻寿司やブリトーが巻かれています。常に5-6人が忙しそうに働いていて、采配を振るっているのがオーナーのジョンさん。ジョンさんのお母さんもせっせと巻寿司を作っています。肉が苦手な私はキムチ入り巻寿司(Kim Bap)専門。
これは以前のパッケージ。今はアルミホイルに巻かれた上にステッカーが貼ってあります。

ごま油風味の海苔に巻かれたしゃっきり人参&キュウリとジューシーキムチがおいしいです。でもちょっとこのごろ味と量が落ちた感あり。特にご飯がパサつき気味。
昨今の物価高騰の影響か、お米の質&具の分量に変化がみられます。それでも税込みで$4.11のお値段は優秀。これからもお世話になります。

そして殺人的辛さのソース入りブリトーを10分以内に完食する!というチャレンジも用意されていて、この前テネシーから来たという挑戦者が注文している所に出くわしました。大仰な鐘がなり、ジョンさんが「挑戦者が来ました〜」と叫びます。10分待っている余裕がなかったので後日結果を聞いてみたら残念ながら失敗。今年になってまだ一度も成功者は出ていないとか。何がそんなにすごいの?と聞いたら、彼が趣味で作っている極辛ソースがたっぷり塗ってあり、大きさも1ポンド(450g)だと。興味深げに質問攻めにする私に「ソース試してみる?」と言ってくれたのでぜひ!と味見させてもらいました。ジョンさんがほんのちょっぴりスプーンにとったソースを小指につけてなめると。。。初めはああ、さすがに辛いな!くらいでしたが、しばらくすると小指で触った舌の部分が火傷でもしたようにぴりぴりしてきました。いや〜、これが口中に広がったら恐ろしい。味蕾が破壊されるのではないか。。。その熱い辛みは数時間口の中に居座りました。挑戦に成功した人たちの写真が壁にあり、その中には女性が二人ほどいました。あっぱれ。
サラダバーやベーカリーがあちこちにあります。Mixed Greensはその場でサラダを作ってくれるサラダバー。かなりな大きさで食べごたえあります。野菜をたっぷりとりたいときはいいですね。ドレッシングもライト、ミディアムなど量を指定できて、希望すればパンもつけてくれます。
連れて行ってくれた友人の定番"Be well"ミックスはキーノア、枝豆、レンティル、ヒヨコ豆などが入っていて栄養たっぷり。よく噛む=満腹感増量。この公式、つい忘れがち。サラダは固いから噛むのではないけれど、なかなか減らない野菜をはむはむしていると噛む事の大切さを思い出します。
スライスピザもたまに食べたくなります。名前は忘れたけどスライスピザで美味しいお店がマーケットストリート沿いにあります。写真つきで次回ご紹介予定。
Crocker Galleriaモール内にはアンデルセンもあります。火曜日と金曜日にはファーマーズマーケットが出るので、そこでキッシュやトルコのフラットブレッドやマフィンなども売っています。

いつも味見させてくれます。ミントとサワークリームとなすのスプレッドをかぼちゃまたはほうれん草のパンと食べるのや、サンドライトマトペストがおいしい。

お弁当用の野菜を仕入れるのにも便利
サラダだけ持ってきて、マッシュルームキッシュを買い食い

お弁当、買い食い、時にレストラン。どれもそれぞれのよさがありますよね。お昼は働く活力の源。いつも美味しく楽しんでます。