2011年10月31日月曜日

日本に行きます

今日から11月9日まで日本です。毎年秋に一人で里帰り。ここ数年は余り出歩かず、実家で断捨離を試みたり、料理を作ったり。今回も家の手伝いに精を出してきます。

羽田便なので出発は夕方で到着は翌日夜。移動が楽なのが嬉しいです。

とのんびりしていたらあと10分で空港に出る時間!Dannyからリマインダーが飛んできました。では次回更新は日本からです。

バースデーケーキ

前日の土曜日、酒テイスティングルームで仕事でした。一緒に仕事をしているHさんがこんなに素敵なフランを焼いて来てくださいました。
バニラビーンズの香りが豊富でコクのある味、ほろ苦カラメル、ぷるんとした舌触り。もうこんなにおいしいフランは初めて!二日間、Dannyと二人楽しませてもらいました。

それもそのはず、Hさんは正式に料理を学びインターンとして一流ケータリング会社で働いた経験を持ち、お友達のケータリング会社の片腕として活躍されている方です。もう一人の同僚Yさんは今日本で活躍中。Openharvest Japanサイトでは彼女の記事やビデオポストが読めます。

食友達が増えてますます楽しい職場となりました。新しいレシピもトライしてもらい、この前から人気のきび入りお焼きは、マネジャーのMさんから注文をいただきました。食の喜びを分かち合えることの幸せ、深まる秋にとともに益々感じます。

2011年10月30日日曜日

誕生日もいいものだ

年齢を重ねるにつれ残り時間のリマインダーともなる誕生日。北米生活ではそれほど年を気にせず生活していけますが、アルコールを買う時に年齢を確認されると複雑な気持ちになる今日この頃。毎年誕生日に現実に引き戻され、成長のない自分を反省することしかり。

そういえば黒川伊保子監修「しあわせ脳 練*習*帳」という本のP160に面白いコラムがあります。脳は自分の実年齢を知っているという説。脳には固定振動数があり、満年齢の整数倍のヘルツに反応するとか。その固有振動数が切り替わるのが毎年自分の誕生日の朝7時20分前後だそう。脳内のカウンターが一日のある同じ場所を日々数えていて、一年経ち太陽の角度が同じ位置に戻ってくると固有振動数が切り替わるという仮説です。新しく脳が生まれ変わる誕生日からしばらくはものの見方がずれているので、重大な決断は新しい固定振動数に慣れて来た2週間後位からにしましょう、とそのコラムはすすめます。逆に今まで破れなかった殻や枠を突破するには今がいいのかも?

以前は誕生日とは自分を甘やかす日でした。でもしばらく前に故淀川長治氏が誕生日に食事に誘われた時、誕生日は産んでくれた母に感謝する日なのでと遠慮したと読んで感動しました。この世に生をうけたことを感謝する日。当たり前の事なのに気がつきませんでした。誰もが一人で産まれて育ったわけではない。誕生日とはまた一年、お陰さまで年を重ねる事ができたという有り難い記念日。

ここ数年、自分の誕生日にお世話になった人々へ手紙を書いています。多くの人たちに支えられて生かされている。忘れがちな幸運を思い出すリマインダーとしての誕生日、今年も無事に過ごせました。ソーシャルメディアを介し世界中からもらったお祝いメッセージも嬉しかったし、楽しむ事も忘れませんでした。その模様はまた書きます。

2011年10月26日水曜日

食の安全 ー 放射線

放射線から食品を守る。東京で開かれている食品と調理設備の見本市では、食品の放射線量を測定する機械が注目を集めているそうです。保育園や学校の栄養士、農協、食ビジネス関係者の間では食品や土壌を独自に測定したいというニーズが高まっているとのこと。

梱包箱に入ったままベルトコンベイヤーにのせて測定器を通し、12秒で基準値を上回っているかどうか測定できる機械もあり、注文が相次いでいるそうです。個人向けの手のひらサイズ測定器も需要が高まっているとのこと。機械の値段は業務用は440万円から、個人用は10万円代から。個人用機械は簡単に操作できるそうですが、放射線物質を付着させないよう注意しないと常に値が高くなってしまいます。個人向けの装置はインターネットや小売店でも買えるようですがメンテナンスや故障への対応にばらつきもあると聞きました。

目に見えず体感もない放射線。とにかく触れない事が第一。マスクをつけ、外から帰ったら洋服にブラシをかけて、こまめにシャワーを浴びる。ホットスポットがぞくぞく一般市民から報告されていると聞きますができる範囲の対策を施して後は心配しない。まず打てる手はここからですかね。震災後初めての帰国を来週に控えて多くの意味で身が引き締まる思いです。

2011年10月24日月曜日

久々のWindy Hill

Windy Hill初めてという友人と歩きに行ってきました。
麓は曇りでもちょっと登れば太陽さんさん。いつもぽっこり飛びでている雲があります。
頂上近くで消防士に遭遇。聞けば週に一度、トレーニングの一環として歩いているとか。
青空に黄色の防護服が映えていました。
麓はまだまだ雲の中。頂上で深呼吸。秋真っ盛りです。

2011年10月22日土曜日

土曜日のおうちディナー

今日も忙しい酒テイスティングルームでした。

朝ご飯をしっかり食べたので体力はもちました。
ハッシュブラウン添えチーズオムレツ

夕飯はDが作ることになっていたので気持ち的にも仕事が終わったらリラックス♪

これから帰るよ〜と電話したら、緊迫したDの声。家に着く5分くらい前に電話してと一言。思い通りに進んでないらしい。。その彼の不安を見越したかの様な帰り道の渋滞。普通7時過ぎの帰路はすいすいで制限速度を楽々オーバーできてしまうほどが、今日はのろのろ運転。それが幸いしたか、私が戻った頃には前菜がテーブルに用意されていました。
きのこのパテ。たっぷりのマッシュルーム2種類をじっくり炒めてトリュフオイルとゴートチーズを混ぜてあるそう。形のよいデコレーション二切れが憎い!

メインはDの大学時代の味だそうで、鱈の切り身とスモークサーモンの間にホースラディッシュを挟んでベイクしたもの。ちょっと魚の脂が薄かったのかジューシーさには欠けましたが、フレーバーはコクのある美味しさでした。
そしてデザートはカルダモン入り赤ワイン梨コンポート。深紅に染まった柔らかな梨はカルダモンの甘くスパイシーな香りをボディに仕込ませています。バニラアイスとの色彩も目に嬉しい美味しいデザートでした。
さて、来週からジムで過ごす時間を益々増やさなくちゃな。。。

2011年10月20日木曜日

掃除の時間

A型と間違えられることもあるB型人間の私。気の向く事は細かく徹底的にやるたちなのでそこを見る人はA型と思うらしく、のめり込み具合だけ知っている人はB型の典型と判断するらしい。しかし日本人だけですよね、血液型で性格判断するのは。

最近はB型人間の思い込んだら突っ走る特性を活かして(?)、スピードはともかく、断捨離をはじめ、運動、掃除に精を出しています。

運動は毎日。ジムに行ってトレッドミルで500kcal燃やすかクラスに参加、または散歩やハイキング。体重は朝と夜に量りグラフにつける。カロリーの収支管理をすれば痩せられるはず。もうすぐやってくるホリデーシーズンまでどの程度効果が出るか?なぜか今回は効果が出そうな気がする。そう、何事も思い込みからです!

今朝はレンジの掃除。年代物のGeneral Electricの電熱グリルは後ろ二つが若干接続が悪い事があるけれど、オーブンは適温で焼きむらもないスグレものです。いろいろお世話になっているグリルとオーブン。もう少しがんばっておくれ。

そういえば結婚披露宴であるゲスト(匿名にしときます、でもDannyの家族ではありません)に、「家事はだんながいる時だけやるのよ、特にめんどくさい事は。これはいい結婚生活を続ける掟」と言われました。今の彼女はお掃除の人が通ってくれるご身分ですが、新婚当時はだんなさんの帰りを待つように掃除機をかけたとか(笑)。しかし私は誰もいないときにやる気全開になるタイプ。そういえば同じく披露宴で故O氏が「自分の出張中に私が毎晩残業していると取引先に聞いて感心した、裏表なくがんばる」というような事を述べてくださいましたが、あまのじゃくだっただけなんです、はい。

昨晩からDannyが泊まりで出掛けていたので、掃除に精がでました。冷蔵庫/冷凍庫の中身も整理してすっきり。

猛ダッシュしては道ばたに座り込む。今はこんなスタイルですが、いつかは道の真ん中を息切れせずに景色を楽しみながら歩けるようになりたいものです。

2011年10月18日火曜日

すすまない。。。

「断つ」はできても「捨てる」と「離れる」がついていかないとすっきりしない。また最近頭を痛めています。捨てるのが苦手と今まで以上に意識したから、捨てない状況作りは上手になりました。悲しいお別れを増やさないためにもモノの入り口管理は大切です。

またまたかなりの洋服を処分しました。でも食器類や台所用品は使うもの。おもてなし食器はなんとかクローゼットの一部分にまとめることができました。11月は10人のディナーが入っているのでその食器をどうするか。そろそろ考えなくては。

少しずつやって自分を褒めるのがコツとわかっていても。なかなか、これが難しい。こんなにやってもまだまだ残っている。。。と凹みがちになります。

でもやるのだ!苦手だったからこそ片付け上手になった人はいる、不可能はない!と自分を叱咤激励しています。

2011年10月17日月曜日

田楽天国

タイトル=昨晩のディナー総してDannyのたまう。
S夫妻を招いてのディナーでした。若干量は少なめで、秋色を濃く。


To start
Autumnal vegetable miso soup
~ kabocha, daikon, gobo, carrot, onion ~
*
Assorted Plates
Kinpira
Spinach shinoda maki
Sweet potato with lemon & honey
*
Vegetarian Main
Japanese egg plant & Tofu dengaku

Hasiyasume
Sake lime sorbet

Fish Main
Grilled wild Coho salmon marinated in sake lees
shiitake & enoki mushroom mizore-ae

Sushi
Vegetarian bites
~ pickled cucumber & plum, shiitake, lotus root ~
*
Dessert
Mochi cream squares
~coffee, pomegranate, matcha~
Almond cookie
Green Tea



秋の味覚をとなすの田楽を添えたところ大評判でした。なすには七味、粉山椒、豆腐には黒すりごまをふりかけました。熱燗と田楽味噌があうこと!クレソンをさっと湯がいて辛し醤油で和えるとパンチの効いたおひたしに。
お寿司は黒米を混ぜたすし飯で彩り鮮やか。
サーモンの粕漬けにはきのこのみぞれ和え。オレンジポン酢でまろやかに。
箸休めには酒ライムシャーベット。水と砂糖を煮とかし、おろしたライムの皮と絞り汁と日本酒を混ぜて凍らせて、なんどか撹拌してふんわりさせます。もう少し固まってほしかった。次回は酒とライム汁を少なめにしてみます。
もちクリームも大成功!時短が今後の課題。
早めのディナーだったので余裕で片付けを済ませてから、イギリスから来ている友人GとHalパブで合流。パブもHalloween一色でした。

2011年10月16日日曜日

ポルトガル風エッグタルト

本場で食べたことある人、このタイトルでお腹なりませんでした?

中国のケンタッキーフライドチキンでも同じようなパイを食べましたが、やっぱり違う。

卵を食べ続けたある日、この味を思い出して再現しようと試みました。






でもまだ味は追いつかない。。。おそらくカスタードを卵黄多めにしないとあのコクはでないのでしょう。

しばらく卵を断って卵黄たっぷりカスタードクリームを作る余裕を得て再挑戦します。

2011年10月15日土曜日

もちクリーム初挑戦

かねがね作りかったもちクリームデザート。明日R夫妻がディナーに来るのでリハーサルしてみました。

餅はチョコレートとホワイトチョコレートの2種類。
チョコにはコーヒー風味の白あんで生クリームを包む。
ホワイトチョコはザクロあんでカスタードクリームを包む。小豆クリームも一応スタンバイ。色合いは味と同じくらい大切なのではしょらずいきます。

白あんのいいところは野菜や他のフレーバーと混ぜて味の変化が楽しめること。白あん100gにザクロモラス小さじ1を加えてたものはわれながらナイスアイデアでした。 
 
チョコにはコーヒー抽出液を混ぜたあんでティラミス風。ミント風味もチョコと相性よしなので次回挑戦予定。

全てを冷凍庫に冷やしておいて素早くまとめるのには苦労しました。
クリーム類は個別にラップで包んで、餡玉も冷凍、餅は切り分けて冷蔵庫へ。小さい方が見た目はかわいいですが、ある程度の大きさにしないと中に入れる餡もクリームも小指の先ほどにまとめねばなりません。とにかくクリームをしっかり凍らせること。

しかし別々に包むのはかなり手間。。。途中からあんとクリームをあらかじめ混ぜました。

そしてしっかり凍らせてもOK。
チョコと生クリームが練り込んであるので凍らせても柔らかい生チョコもちのできあがり。

これは生クリームをカスタードあんで包んであるんですけど、ちょっとわかりづらい。2層にするのは大変なのだ。。。

試行錯誤している時に今週アートフェアにでているMomokoさんから「遊びにくる?」と電話。彼女も作品つくり、新しいギフトショップへのサンプルパッケージつくりと多忙な日々が続いているそう。歩道を使ったアートフェア、今週Menlo Parkで開催中です!
二層クリーム包みにこだわっていた私に、別な形は?と提案してくれました。よし、薄く延ばしたてあんを重ねてミルフィーユスタイルにしてみよう!

ぴっちりラップで包んで凍らせれば切りやすいかと思いましたが、この厚さだと結構切る時に力がいります。味はよいけれど、この厚さで重ねると歯ごたえも少し硬めに。
同じ分量の餅をバット一杯にうすく延ばし再挑戦。クリームを塗るのは楽しいけれど、時間がかかる。
極細の絞り金をつけて絞り出すか。ざっくり塗って自然に重ねるか。丸く抜いてマカロン型も次回試してみます。

今回のできあがりはこちら。
あんクリームが見えるのがかわいいくて気に入りました。抹茶、コーヒー、ざくろ各フレーバーはチョコもちとよく合います。
ロール型も作ってみました。生もちにしなくても桜餅のような焼いた皮でもいいかも。
と、もちクリームへの挑戦は続きます!

ブレッドボウルスープ

自家製パンをくりぬいてクリームシチューを盛りました。シチューはバター大さじ1強、小麦粉大さじ1半を炒めて牛乳300ccを加えたホワイトソースをつくります。野菜は別に炒めてスープで煮て柔らかくなったらホワイトソースを加えて軽く煮込むだけ。
よくクラムチャウダーがこんな感じで出てきます。パンは中をくりぬいた後、ちょっとオーブンで炙ると香ばしいです。スープを盛る器は温めないとね!
中身はバターで炒めてクルトンにしたり、牛乳と卵に浸してフレンチトースト風に焼いたり、ちょっと乾燥させてパン粉にしてもつかえます。
Dannyのボウルは少し大きめ。私は途中からパンを崩したので美しくないのですが、彼はこの器におかわりをした後、私の分のふたもあわせて完食しました。

ご飯なら負けません(勝負じゃないんだけど)が、主食の量はそれぞれの好みが食べる量に比例するわが家でした。

2011年10月14日金曜日

We are what we cook

OPENrestaurantはバークレーにある有名レストラン&カフェ、シェ パニーズのスタッフと食のプロが運営するCo-operative団体です。新しくSake Tasting Roomに入ったYさんはご両親が日本人でアメリカ生まれのアメリカ育ち。FoodieでUmami Martという人気ブログライターとして注目を浴び、今はCNNにも寄稿しているそう。また食の輪が広がってうれしいです!

「オープンレストラン」は食に関することはもちろん、環境問題や継続可能なフードビジネスのあり方についてフォーラムやイベントも行っており、今月末から11月頭にかけては日本に行くそうです。OPENhervest 「収穫の広場」と銘打ったイベントでは大震災後の農業/漁業への影響、今食卓に並んでいるものは何処から来ているのか各地を視察。11/2&3には東京都近代美術館で、またDean & Delucaなどでもイベントやディナーを行い、その収益は震災で被害を受けた農村や漁村の復旧のために使われるそうです。

食べ物は地球の恵み、食べ物が生き物を養い、人々が社会を作る。この考え方に基づき、悲劇を乗り越えた日本の食文化の未来をOPENrestaurantはイメージしたいと述べています。

食糧自給率が低く、天然資源もふんだんとは言えない日本。カリフォルニア州にすっぽり入ってしまうほどの国土に三倍以上の数の人々が住む日本。震災後多くの課題を抱えながら、もっとも生活に身近な水や食べ物はどうなっているのか。OPENrestaurantのレポートに今から興味大です。

2011年10月13日木曜日

夜の散歩

地元パロアルトはUniversity Avenueにあるアップルストア。
多くのメッセージが故スティーブ ジョブズ氏に捧げられていました。


一足先にジョブズ氏の家方向に散歩に出たDannyによると、自宅にも花束やメッセージが届けられていたそうです。

Stay hungry, stay foolish。多くの創造物を残して時代を変えたあの人ももういない。
彼の初七日も過ぎ、美しい満月は欠けはじめ、時はいつもと同じに流れゆく。余談ですが今月の満月は地球から一番遠くて三月のスーパームーンが十円玉だとすると大きさでは一円玉くらいに見えたそうです。変わらぬ物など何もない。秋の気配深まる夜の散歩でした。