2011年12月30日金曜日

2011 年末年始旅行記 Dublin最終日 & London一泊

ダブリン最終日の28日は気持ちよく晴れました。もう一度ショッピングセンターへ。目的はDの鞄。彼はここしばらく、学生鞄のようなデザインでiPadやMacBook Airが入るちょっとおしゃれな鞄を探していました。東京に行けばきっとあるでしょうけれど、じっくり探す時間もない。
そんな折りロンドンのデザイナーブランドTed Bakerでまさにこれ!という鞄を見つけました。しかし問題はお値段。26日のセール開始日にダブリン本店に電話しましたがセールアイテムならずという返事。出かけたデパートでも定価でしが、衝動買いしないDがかなり気に入っていたのでプレゼントに奮発、いい買い物でした。付加価値税(VAT)払い戻しの手続きもしたので、無事戻ってくることを祈って。
こんな付けまつ毛も売ってました。見る分には面白そうだけどね。

ロンドンの高級デパート、Harvey NicholsのFood Hallにはスペースは限られていてもおもしろグッズが一杯。

弁当箱が18ユーロもしたのにはたまげましたけど。定番食品のパッケージは落ち着いていてお土産によし。

酒売り場にも珍しいリキュールや美味しそうなワインがたくさんありました。

帰りには弟の家に寄っておしゃべりして、ロンドン行き、そして翌日の羽田行きのチェックインを済ませ搭乗券もプリントアウト。これで明朝は余裕です。
最後のお昼にDはアメリカでは食べられないブラッドプディングを豪快に焼いて載せたサンドイッチを食べていました。ハーブやスパイスがたくさん入っているので色合いほど生臭くありません。といっても私はパスですけど。

欧州内移動は預ける荷物の重さも要注意。ロンドン羽田間はビジネスクラスにアップグレードできたので30キロを3個まで持っていけるのですが、ダブリンロンドン間は20キロ以上は追加料金。ママが持っている手秤でぎりぎりと見込んで空港に着けば、なんと二人ともジャスト20キロでした。
楽しい時間はあっという間にすぎるもの。ママ、どうぞよいお年を!毎年行く大晦日のクラシックコンサートまでには全快してくださいね。
空港まであっという間に着き、レンタカーを返してチェックインもスムースでした。ディズニーランドを思わせる列もがらがら。

ラウンジで最後のギネス。缶入りもなかなか捨てたものではありません。中にボールが入っていてクリーミーな泡が出るよう工夫されているんです。

ロンドンまではあっという間の50分。ヒースロー空港で荷物を受け取り、ターミナル5へ移動して徒歩でターミナル内のSofitel
羽田便は朝8時発。ダブリンの朝一番のフライトでも少しでも遅れれば乗り継ぎできません。そのリスクを回避するためにコストはかかるけど空港一泊となりました。
ロンドンに降り立って市内に行けないなんて拷問に近い。。。でも本来の目的地はダブリンと東京なので仕方がありません(涙)。

腹ぺこ2人組はレストランへ直行。Vivreは落ち着いた内装でオープンキッチンのレストラン。インド料理系のメニューもありスパイスの香りに引かれましたが、2コースのセットメニューをおすすめワインと注文しました。
前菜はホタテのグリル、アイリッシュキャベツ添えと鱒のムース。ホタテはちょっとごりごりしたのが残念でしたが、焼き加減はちょうどよく、キャベツのほろ苦さとクリーミーなソースがよく合っていました。
ピンクの蓼みたいなのはビーツの味が濃かったのでビーツスプラウトかな?
鱒のムースはアンディーブとちょっと歯触りがおもしろいパンみたいなのと一緒に出てきました。食感も塩味もほどよく楽しめた一品。
メインはエルサレムアーティチョークとマッシュルームのロティとシーバスのグリル、ポーチドエッグのせ。ちなみにエルサレムアーティチョークは日本語ではキクイモというそうです。花が菊に似ていて芋をつけることからきたそう。外見はアーティチョークというよりショウガと里芋の中間のよう。料理したことはないけれどマーケットでもよく見かけると思ったらもともと北米在来の植物だとか。今度使ってみよう。

エルサレムアーティチョークは飴色になるまで炒められていて、ちょっと塩気が強かったけれど炒めたマッシュルームとアルグラとの組み合わせは抜群。ベジタリアンでもボリュームある一品でした。
ケディグリーとはたいてい薫製の白身魚をミルクで煮て味付けご飯とゆで卵とサーヴする一品。インド料理がベースですが英国の朝ご飯メニューのうちの一つ。その魚が切れていたのでシーバスのグリルにかえてオーダーしたのですが、キッチン内のミスコミュニケーションシーバスがケディグリーとしてご飯と卵&サワークリームのせで出てきました。
それはそれで美味しかったのですが、うまく焼けたシーバスはサワークリームなしの方が香ばしさが楽しめたかな。
ワインはGavi。最近はご無沙汰でしたが甘過ぎないトロピカルフルーツ系の味がシーフードと合いました。
10時半がラストオーダーのレストランは11時すぎてさっと人手が引いたので、向かいのバーへ移動。モダンシックなデザイン。ざわざわしたパブも好きだけど落ち着いたバーも好き。
レストランやバーはもちろん宿泊客以外も利用できますが、11時以降は宿泊客だけにサービスするようです。ウィスキーのテイスティング。
樽の種類や熟成年数が違うと同じ蒸留所のものでも風味がかなり変わります。
ウィスキーはストレートをちびちび飲むのが好きでしたが、ほんの少しグラスに水を足すと、香りが豊かになって口当たりもまろやかになるんです。あの口がひりひりする感じが和らいで、芳醇な味を長く楽しめるような気がします。
帰りがけにZen Gardenなるサインを見つけて行ってみたら、吹き抜けの室内空間でした。

遅くのチェックインが幸いしたのか、部屋がアップグレードされていて、ベッドの寝心地は最高でした。バスタブも深かったので久々にお湯につかって手足を伸ばしました。今から日本のお風呂がさらに楽しみ。
朝5時にアラームをセット。久々に4時間睡眠だ。。。

2011年12月29日木曜日

2011 年末年始旅行記 東京Day 1 速報

今朝4時半に無事羽田に到着しました。ロンドンを朝8時過ぎに出て約12時間の旅は長かったけれど快適でした。最後の最後でCクラスにアップグレードして大正解。フライト中にアイルランドの残りの日々についても書けたので、写真を貼り次第アップします!

日本語ペラペラのリトアニア人のカスタマーサービスマネジャーがいて、少しおしゃべりをしたら以前JALに勤めていたとのこと。日本が大好きという彼は、マナーも日本人以上にしっかりしていて敬語使いも完璧。ちょっと丁寧すぎる感じがまた時代ものの役者を思わせてなんだか微笑ましかったです。なぜ彼のことがそれほど印象に残ったかというと、とにかく仕事が好きでたまらないと行っていた笑顔がすてきだったこと。マネジメント職に栄転になって、今より飛ぶ機会が減るのを心底残念がっていました。日本語のほかにもロシア語、オランダ語、ポルトガル語、フランス語、スペイン語も操る語学の達人。Dannyへのサービスも日本語でDannyも格闘していました。カスタマーと近い仕事が心底好きな彼がマネジメントの要職に就くのは会社にとってもすばらしいことでしょう。やっぱり好きなことをやっている人は輝いています。

あまり眠れなかったけれど疲れもたまがず、入国審査も税関もがらがらの羽田からタクシーで15分、5時半は家についていました。お風呂をわかして布団を敷いてDannyがお風呂に入っているうちに、いつもの散歩道へ。あいにく公園は大晦日まで休みでした。。。

でも今日もすばらしい冬晴れです。洗濯もしたし、炊きたてご飯の朝ご飯も食べたし、さて、今日はお飾りをつけたり、掃除をしたり忙しくなりそうです。夜はいきつけの蕎麦屋で友人たちと一日早い年越しそば。ザ・日本の年末年始始まりで〜す。

2011年12月27日火曜日

2011 年末年始旅行記 Dublin Day 6

27日はDが6歳から16歳まで、ほぼ毎夏3ヶ月を過ごしたバリーマニーという海辺の街へ出かけました。
高速道路ができる前までは2時間弱かかっていたという道中も、整備された道路のおかげで1時間かかりませんでした。運転は私。もうすっかり慣れて両手に広がる牧歌的な景色を楽しみながら鼻歌なんか歌っちゃいます。

アイルランドというと山あり、谷ありというスコットランドのような雰囲気を思い浮かべる人もいるようですが、日本人の感覚で山と呼べるところはほとんどなし。といって米国中西部のようにどこまでも地平線が続くというのでもなく、適度に高低ある土地がどこまでも続くという感じでした。

昔過ごしたというサマーハウスは海を除く岸壁に建っています。船を模してデザインされた家の周りは子供たちが喜びそうな抜け道に囲まれていて、昔は浜辺へも岩をつたって降りたそう。
一歳半年下の弟と冒険を楽しんだことや、野生のいちごを思う存分食べたこと、地元で知り合った友達の話、一人で冬に来て暖炉の前で本を読みながら過ごしたことなど思い出話をたくさん聞いていました。そのバリーマニーを訪れることができて、私もなんだかノスタルジックな気分になりました。


海岸は様々な形の石がたくさんあって、思わず石拾いをしました。帰ったらフレームに入れるつもり。
強い風が吹いていたけれど寒くなく、楽しい海辺の散歩でした。途中で入り江を抜けるのに波を読みながら駆け足で波をよけたり、ある場所では岸壁を登って上の道に出たり、なかなかの冒険気分。
北側のビーチには難破船が今もそのままになっていて(まるでNever Let Me Goのワンシーン!)そこまで行きたかったのですが、あいにく潮が満ちてきそうだったのでまたの機会に譲りました。
昔ディスコナイト(!)に出かけたパブに寄ったり、昔は陰形もなかったリゾートホテルを見たり、思い出の土地散策のあとは、近くの街ゴーリーへ。
典型的なアイルランドの小さな街だというゴーリーは目抜き通りも歩くだけなら往復10分。昔ながらの小さな商店に混じり、パブやレストランが並んでいます。
まずは散歩で乾いた喉を潤すために歴史あるパブ Frenchへ。
店内はまるで時が止まったかのよう。Dも20年前と全く変わっていないと言います。
美味しそうに注がれて出てきたギネスの写真を撮っていたら、バーテンダーのおじさんがお店のデザインのコースターをお土産にと持ってきてくれました。
かなり歩いてお腹もぺこぺこ。少し歩いた後、Katie Doly'sでランチ。
あいにくスペシャルのフィッシュケーキが売り切れていたのですが、エビのソーダブレッドオープンサンドもエビがぷりぷりで、カクテルソースも程よい甘さでなかなかでした。
驚いたのがチップス(揚げジャガイモ)。ほくほくで最高でした。人生で一番美味しいチップスには去年Roly Saulで出会いましたが、ここのは堂々第二位かも。Dも普段は頼まないステーキサンドイッチを頼んで意外な美味しさに感激していて、アイルランド人なのにあまりチップスにこだわらない彼もここのには舌鼓を打っていました。
5時にはすっかり日も暮れて、素朴なクリスマスライトがともり始めた街を散策して帰ってきました。
コースターの絵と同じ佇まい
帰りはそれはそれは風が強くてちっちゃな車は揺さぶられましたが無事戻りました。

夜は友人夫妻とアイルランド音楽をライブで楽しめるレストランに出かける予定だったのですが、彼らの息子の具合が悪いので家でゆっくりすることにして、7時過ぎに彼らの家へ。
去年も同じような構図で写真を撮りました
お昼が遅かったのでもう何も食べられないからね、と言っておいたのがごちそう満載!
この夫妻とは3年間スペインで年末年始を一緒に過ごしたこともあり、我々が食いしん坊なのをよくご存知。奥さんはバスク地方のスマイアとう小さな海辺街の出身で、バスク人の例外にもれず美味しいものを仲間と囲むのが大好き。
このおしゃれなお皿は友人ママの作品と聞いてびっくり!



タパスから始まって、ポテト入りスパニッシュオムレツ、サラダ、スパイスフライドチキン、ムール貝、パエリアと彩りもきれいなごちそうが並びました。お腹いっぱいのはずがデザートも含めてしっかりいただきました。

彼らは29日にスペインに発ち、新年はいつも通りスマイアで迎えるそうです。
ワイン片手におしゃべりしながら更けていく夜。疲れややることがたまっていて、正直100%気乗りしなかった今回の旅も、毎日盛りだくさんで笑顔と美味しいものにあふれています。ありがたやありがたや。