2011年2月28日月曜日

忙しい時こそしっかりごはん

毎日違うごはん作りは続いています。残り物はムダにしないでいただくので同じようなメニューになることもありますが、しっかり食べるように心がけています。
ひさびさに春菊ペストスパゲティをつくりました。細めの麺がよく合います。空腹でディテールがおろそかになりチーズの削り方が厚くなったりしますが、そこはご愛嬌。でもしっかりDannyには気づかれます。批判的な口調ではなくもう少し薄いと全体のバランスがいいね〜と言われると、はい、その通り。感心するほど気がつきます。
木、金と仕事から戻ったのは午後11時半過ぎ。土曜日は久々に朝寝。起きたらスコーンとお茶がベッドに運ばれて来ました。日本人ゲストに「かゆい所に手が届く」と褒められたDannyサービスは健在です。午後から翻訳のお仕事。天気がよかったので歩きに行きたかったのだけれど、締め切り間近なので我慢。これでだけはやめられない加工食品、S一番塩ラーメンを食べてがんばりました。このフレーバーが好きな人、結構多いんですよね!
今日はかき玉風!
日曜も短時間ですが朝仕事に出て、戻って翻訳の続き。座りっぱなしで腰がいたくなってきました。腱鞘炎も再発しないように気をつけなければ。
夜ご飯は舌平目のカレームニエルとターメリックライス。途中電話が入り、バターがブラウンバターになってしまいました。オーブンで焼いたビーツ、玉ねぎ、バターレタスをオレンジビネグレットで和えたサラダを添えて。
う〜ん、ずっと思ってはいたもののどうも美味しそうに撮れない。。。次なる課題は料理写真の上達かな。

今日(月曜)は休み。みかんケーキを焼きました。
しっかり冷ましてから、時間があれば翌日に型から外すほうがいいです。眠くなり始めた午後4時でした。

2011年2月24日木曜日

朝方人間それとも時差ぼけ?

仕事を始め二日。無我夢中、あっという間の時間でした。二日目は早朝始まりだったので、起床5時前。寝過ごしたら大変と緊張で何度も目が覚める浅い眠りでした。その日は夜9時に休んだら、翌日はオフなのに午前2時にぱっちりと目覚めてしまいました。思い切って起きて6時半にWindy Hillへ。
いつもより寒かったけれど、歩くうちに直ぐ暖かくなります。先週の雨でかなりぬかるんでいたので、半分ほど登って戻り、麓のトレイルを探索しました。いつもの場所で鹿にあったり、少しずつ咲き始めた名も知らぬ花を見つけたり。ぬかるみでは早く歩けないので、いつも見落としている景色を感じながらの散歩になりました。
電話がきたり、翻訳の仕事が入ったりして、昼寝なしで一日が過ぎました。あ〜、普通の忙しい一日ってこうだったんだな、と脳と細胞が再認識している感じ。

もち菓子を作り、パンを焼き、夕食は仕込んでおいた鱈の西京漬けを焼きました。これがと〜っても美味しく焼き上がりました。外でもなかなか食べられないね、とDanny。彼は西京焼きにはうるさいので嬉しい言葉です。急いでいたのと腹ぺこだったのとで写真を撮り忘れ気づいた時、残るはDannyのお皿の皮だけ(笑)。ぱりっと香ばしい皮でご飯を巻いて食べようとしているのをちょいまち!と写真に撮らせてもらいました。
夜はもちクラスで知り合った方が、日本からまんじゅうパウダーをお土産に持って来てくれたというので、お礼にくるみと黒ごまゆべしをつくって取りに行きました。なんと富澤商店の商品ではありませんか!ご友人が料理好きで注文してくれたそうです。今度一緒におまんじゅうを作ろうと盛り上がりました。ご主人の出張で日本と韓国にいかれたそう。分けとく山で食事をして感動したことなど二人で嬉しそうに話してくれました。東京に行きたくなっちゃった。分けとく山、石かわ、La Bombanceなど美味しいお店が脳裏をよぎります。

今日は午後からの勤務なのでアラームは遅めに。しかし6時にぱっちり目が覚めたのでWindy Hillの麓を散策。上まで登って帰ってくるには運転時間を含め3時間弱かかりますが、ちょっと歩くだけでも楽しい発見があります。今朝は昨日は気づかなかった山桜の花に気がつきました。
急ぐもよし、のんびりもよしってことかな。

2011年2月21日月曜日

お詫びと訂正

前回の「死とは」のエントリーで紹介したブログですが、紹介文が載っているページリンクではなく、ホームペイジのリンクをご紹介しました。紹介文に興味があった方は「どこ?」と思われたかもしれないのでお詫びいたします。

前回エントリーのリンクも更新しました。一文はここにあります

2011年2月20日日曜日

死とは

この一文にがつんとやられました。

結局、人の死とは、死んだ本人以上に周りに居る生きている人間の学びの経験の要素が強いのです。

ある方のブログで出会いました。

その通り。学ばせていただいています。

Home party

「うれしい悲鳴」のエントリからなんだかんだ、毎日ブログ更新してます。明日からいよいよパートタイムの仕事。来週は4日勤務でその後のスケジュールはまた決まります。翻訳のプロジェクトも入りそうで、時間管理をスリル(?)を持って楽しめればいいな。

このところ連続で週末にお呼ばれしています。地元レストランで知り合ったご近所さん友人のお宅へ。新しい人との出会いは刺激的です。

先週はおいしいパエリアをごちそうになり、デザートのムースケーキもゴージャスでした。ワイン片手に楽しい夜が過ぎて行きました。

昨日は前菜かデザートを持ってきてと言われたので、ワンタンの皮のおつまみを作りました。中身を考え始めたらいろいろ試したくなり、家にあるもので4種類。気がついたら60個くらいできあがっていました。

じゃがいもと玉ねぎのカレーソテーQPマヨのせ
ツナコーンマヨネーズとパセリ
カボチャとマッシュルーム&玉ねぎソテーのフェタチーズのせ
キューバ風ブラックビーンズ&チーズは仕上げにローストパプリカをふりかけて。
ワンタンの皮に水をつけてケースの形にして、薄くオイルを塗ったミニマフィン型にいれて成形します。3分ほど300Fのオーブンで焼いて取り出し、具をいれて再度5~6分焼きました。

皮に打ち粉がたっぷりふってあり、刷毛ではらっても焼き上がりに粉っぽさが残りました。両面に軽くオイルを塗って焼けば香ばしくし上がります。カロリ+ですが、パイ皮よりは脂肪分が少ないはず。

カボチャとハーブ入りフェタチーズの組み合わせはセージでアクセントを効かせました。カレー味じゃがいもにはグリンピースを加えてサモサの中身みたいにしてもよさそう。ビーンズにはスモークパプリカをふりましたが、火を通すと彩りが薄れるので、焼いてからかけたほうがよいかも。
エチオピア出身のゲストがすごく美味しいソースで煮込まれたチキンと卵(親子煮?)を持ってきました。
テイクアウトだそうですが、レシピを後で教えてもらうことになっています。メキシコ料理のモレソースのように濃厚で辛いというより深い味。スパイスのタペストリー。
ゆで卵の白身に立てに切り込みが入れてあって、味が染みた卵を二つもいただきました。チキンは食べなかったけれどきっとソースの味が染みて肉が苦手な私も食べられたかも。エチオピア料理と言えばInjera!Cafe Colucciの味を思い出しました。

タブリサラダやラタトウィユもあって、野菜だけでもお腹いっぱいの満足な夕べでした。出会った人たちとは今日(日曜)の朝、彼らが集うCoffee Shopでまた会っておしゃべりの続き。地元に根付いた友人の輪がひろがった嬉しい週末でした。

昼ご飯は残ってもって帰ったワンタンカップ。ちょっとオーブンで温めて残さずいただきました。

2011年2月19日土曜日

言葉のおもしろさ

翻訳の仕事をを通じて、微妙な言葉のニュアンスや表現方法に想いを巡らすことが増えました。英語の語彙と慣用句の豊富さにあらためて驚いたり、同じことを伝えていても、言葉の選び方でトーンがかわり受け手への印象も変わるでしょう。

英文和訳では、日本語オーディエンスにどう響くか想像力を働かせることができます。内容が正確であることは前提条件ですが、堅い直訳より意訳のほうがわかりやすい、でも端折ってはいけない。難しいのは英語でも主張を遠回しに表現しているとき。よい例が思い浮かばないのですが、その独特な言い回しを直訳せずに日本語に置き換えるのに苦労しました。謙遜したり主張を遠回しにやわらかく伝える思いやスタイルは同じでも、表現の仕方がちがう。その場合どこまで意訳するのか。

和文英訳でも、受け手の立場を考えて同じ努力をしますが、英語を母国語とする人たちの表現方法を通してどう響くかを想像するには、私には限界があります。それでもただ訳せばいいと淡々とやるより、その文書が読まれ/音声になる環境を自分なりに理解するようにします。しかし和文英訳は内容がファジーなものであればあるほど難しいです。

映画のタイトルなどを見ても、意訳はたくさんあります。
よくあるのは内容が想像できるよう補足したもの。
The Apartment = アパートの鍵かします
Chariots of Fire = 炎のランナー
Melody = 小さな恋のメロディー

タイトルの単語を使わず訳で内容を表したもの。
Bonnie & Clyde = 俺たちに明日はない
An officer and a Gentleman=愛と青春の旅立ち
Out of Africa = 愛と哀しみの果て
古い映画ばかりですが、こんな感じ。

原題=日本語直訳がビッタリという例もあります。
From Russia with Love = 007 ロシアより愛を込めて(007は補足されていますけど)
「存在の耐えられない軽さ」(Unbelievable lightness of being)は、原題=日本語直訳がぴったりのいい例だと思います。英語でもはっとさせられるタイトルです。

最近日本では武士語がはやっていると読みました。
メールなどで使ってみたい武士語ランキングでは、かたじけない、〜でござる、よきにはからえ、お主、それがしなどが上位を占めています。
こんなサイトまであります。

「和文英訳でも、受け手の立場を考えて同じ努力をしますが、英語を母国語とする人たちの表現方法を通して響くかを想像するには限界があると感じます。」を変換してみたら、

和文英訳とはいえ、受け手役目をば存念て同じ修行をばしんすメリケン言の葉をば祖国と致すたち表現手立てをば通して響くをば想像するでござるは、限界がござるであると感じ
ってな具合。このサイトではさむ〜い死語もリストアップされています。知らない言葉もたくさん。栄枯盛衰諸行無常。かつて栄え(?)て今は死語というのもある種のステータスを言葉に与えるのかと感心してしまいました。英語でも同じことでしょうが、TVを見ない私は日常生活で流行言葉(?)に触れる機会もなし。今アメリカのティーンたちはどんな言葉を話しているのか。ちょっと興味が出てきました。

2011年2月18日金曜日

うれしい悲鳴

常に前進している方や子育て真っ最中の皆さまには「そんなの当たり前じゃん」と言われてしまうかもしれませんが、このところ時間がいくらあっても足りない!停滞期には鬱々と進まない時間がちょっと集中すれば半日は瞬きのごとし。

そんな時代もありました。月一で東京出張を続けた数年間は体内時計が狂っても、やりがいのある仕事にたいていのことは乗り切れたもんです。しかし人並みにつまずいたり凹んだり体調を崩したり。浮上できるのはいつ?と自分のことなのに距離を置いて眺めてみたり。

やっと浮上する時期がやってきました。といっても自分でそう決めたら、いろいろなことが動き出しました。パートタイムの仕事をいただけるようになり、ウェブサイトからギフト券が売れたり、仕事ではないけれど和菓子を作る機会が増えたり。退屈してたころの自分の時間貯金があったらなんて妄想をしてしまうほどです。

仕事とは時間を切り売りしてもらう代償/我慢賃と言えばロマンのかけらもありませんが、誰にでも公平に与えられた時間というアセットについてふと考えます。大事なものは失ってから気づく。健康、時間、安全、近しい人たち。なんでも度が過ぎると基本が見えなくなる。不幸すぎれば明日なんか来なくていいとおもったり、幸せが続けばそれが当たり前で感謝が薄れたり。時間を敵にまわすも味方につけるも自分次第。光があったから今は暗闇だと判別できる。そんなことを心地よく疲れた頭で考えました。

以前のブログで書いたエグゼクティブたち。私生活も充実している元上司との会話で「時間って作るものだよ」と言われたのを思い出しました。時間はある、でも有意義に使うために作り出して行くのは自分次第。そして時間は経験してなんぼ。だからつらいことも次にいかせばいい。ちょっと疲れた時はデータベースの楽しいファイルにアクセスして、笑顔を取り戻せばいい。このブログを書き始めてから、楽しいファイルが増えました。これも読んでくれる皆さんのおかげです。

ということで、しばらくブログ更新が不定期になるかもしれませんが、便りがないのはよい便りってことで、やっとエンジンかかったのね〜と見守ってくださいまし。

2011年2月16日水曜日

食の無駄をなくそう

日本のラジオニュースで食糧価格が高騰していると聞きました。自給率が低く輸入に頼る日本では、国外の天災、最近ではシドニー郊外の洪水などがすぐに市場価格に影響をもたらします。

日本で使われる農産物は国内、国外からの輸入を含め年間9100百万トン。その約一割にあたる900万トンがゴミとなっているそうです。原因は食べ残しや作り過ぎ。米国では当たり前のドギーバッグ(御持ち帰り)も湿度の高い日本では奨励されていませんでした。しかし、外食産業では食べ残しを減らそうと工夫が始められたそうです。千葉県では食べきりエコスタイルという試みを推奨しています。登録したお寿司屋さんでは、料理がテーブルに残っている場合、コース料理の最後に出るお寿司を事前に持ち帰りにするか聞いたり、会計時にも残った料理を持ち帰るよう勧めているそうです。生ものは一度テーブルに出ると持ち帰り出来ないので、先に聞くという工夫で食べ残しを減らすことができます。持ち帰りの品は日時シールを貼ってくれるそうです。この試みを始めてからゴミの量が2/3に減り、処理費用も月3万円削減できたとか。

番組内のインタビューでは、消費者が「品数や量が少ないとさみしい。でもたくさん出たからすべていただかなくてはとは特に思わない」「グループで食事をすると遠慮もあるので残り物が出るのでは」と話していました。後者のコメントはわからなくもありませんが、前者の食べられなくてもたくさんあると嬉しいというのはいかがなものか。

驚いたのは年間に出る食のゴミの45%にあたる400万トンは家庭から出ているそうです。一番の原因は、野菜の皮をむきすぎるなどの過剰除去。ここに意識を向けようと千葉県では野菜を丸ごとつかう料理教室を行ったそうです。じゃがいも、にんじん、キャベツなど普段皮をむいたり外側の皮を捨てたりするのが常識になっている野菜をつかって、皮ごとつかったり、切り方を変えて柔らかく調理するレシピを紹介したそうです。4品つくって最も多かった人でも5gしかゴミが出なかったそうです!これはびっくり。一度意識すれば、一年後に同じ物を作ったとしても出すゴミを6割減らすことができたという調査結果も出ているとか。確かに意識する、しないで多くのことは変わります。

うちも昨年から食べ物の無駄をなくす努力をしてきました。結果は良好です。しかしコンポストビンを始めてからは、食べられる部分がみみずの食事になったこともあるかもしれません。

米国ではドギーバッグが普及しています。でも持ち帰りには容器が必要だし、結局食べることなく捨てられれば無駄サイクルが増えるだけ。たくさんの量=サービスととらえた時代をそろそろ終わりにすれば、国民病の肥満改善にもなりそう。でも習慣を変えるのが難しいのはよくわかります。まずは自分ができる範囲で!と決意を新たにしました。

2011年2月12日土曜日

和菓子に見る粋

今日はSan Franciscoに住む友人夫妻の誕生日パーティに行く予定をキャンセル。数日前にDannyが腰を痛めてしまい安静第一です。混んだパーティーで人とぶつかったら大変なので遠慮することにしました。

午後からチョコまんじゅうときみしぐれをつくりました。なぜか今日の気分はTchaikovsky. バイオリンやピアノ協奏曲や交響曲をならしながらのまんじゅう作り。最近またバロックに戻っていたので、色とりどりの羽が舞っているような旋律がとても新鮮。

チョコまんじゅう作りは初めて。金塚晴子さんのレシピを参考にしました。幼稚園の頃、ヤマザキのチョコまんが大好きでした。特にビターチョコの皮が大好きで、それだけ食べてあんこを残して怒られたことも。白あんはネイビービーンズ、リマビーンズと両方で作った物があったので両方使ってみました。二つは色も風味も違います。
ビターチョコの皮が豆っぽさもうまく隠して、こちらの人にも喜ばれる味です。皮は焼きたてはさっくり、少し経つとしっとりしてチョコ風味が濃くなります。あんにマーマレードやベリージャム、フルーツリキュールをまぜてもきっと合います。
きみしぐれは白あんとゆで卵の黄身とまぜた皮で小豆あんを包んだお菓子。同じ卵を使ったお菓子でも、和ものと洋ものでは全く違いますよね。そういえば「ありあけのハ〜バ〜♪」という焼き菓子(今も健全)の味プロファイルははきみしぐれに似ています。

 ゆで卵の黄身をそぼろにしてから、レンジで水分を飛ばし(火取り)て粗熱を取った白あんと水でといた膨張剤を混ぜます。
その皮であんこを包み、強火で5分蒸します。

ひび割れがきれいに出たら成功です。卵入りの和菓子には共通の懐かしさがあります。きみしぐれの皮だけ蒸したらしっとり卵ボール風味のようになるのかな。今日食べたかったのはそんなほっこりした甘さと舌触りでした。
わざわざヒビが入るように蒸し上げてあんを見せるところは、羽裏に遊び絵を使ったり、ちらりとしか見えない帯揚げに凝ったりするのに通ずる日本文化の粋ですね。

2011年2月11日金曜日

工夫の意味

最近、工夫という言葉には二つの意味があると知りました。
1. 良い方法や手段をみつけようとして、考えを巡らすこと。またその方法や手段。
2. 仏道修行などに専念すること。特に禅宗で、座禅に専心すること。

料理にも工夫は欠かせません。同じ食材でも、色姿の魅せ方や切り方で変わる全体の食感を考えます。。面取りやかくし包丁、飾り切りなど包丁一本で素材の表情から火の通り方や味のしみ込み方もかわります。調理の仕方や盛りつけを工夫するのは上記1の世界。
合羽橋で見つけてほしかった本。結構高かったのであきらめたのですが、その後古本屋さんで見つけました。美しくて暇があれば眺めています。お陰さまで左手の親指は注射で大分よくなりました。少しずつ練習しようっと。

二つ目の意味は奥が深いです。毎日いろいろある中で工夫する。心構えから始めようっと。

2011年2月8日火曜日

食の衛生について

食品安全について勉強して食中毒やアレルギーについて新たに学び考えました。統計によると米国では毎年5000人が食中毒で命を落としています。一週間に100人の計算です。

ひとくくりに食中毒といっても菌による炎症、菌から派生する毒素、毒素から引き起こされる炎症があります。菌によっては熱や極低温でも破壊されないものもあるので、とにかく発生させないことが先決。一番効果があるのはよく手を洗うこと、そして生および調理した食品の温度管理をすること。一度調理をしたものでもその後の温度管理次第で細菌は繁殖するし、食べる人の免疫が弱っていれば不調の原因になります。ウィルスが原因の場合も衛生管理は大切ですが、食材を信頼できるお店から仕入れることも大切です。特に魚介類などは見た目でわからなくても毒素が発生することがあります。日本でいわれるサバ中毒はたんぱく質が分解されてヒスタミンが多量に発生した魚を食べることで起こります。一度発生したヒスタミンは熱でも冷凍でも分解されないので要注意です。寄生虫は熱または冷凍で死滅するので、生魚はしっかり火を通すか決められた時間冷凍すれば危険は無くなります。また家庭で気をつけたいのは自家製缶詰や瓶詰めを作るとき。しっかり熱を通さないとボツリヌス菌発生の危険があります。バクテリアは弱酸性で水分が多い環境を好むので、にんにくとオイルを混ぜた物も温度管理をしないと危険性があるとか。以前にんにくをオリーブオイルに漬けて料理に使っていた時は常温の戸棚に置いていました。何もなくてよかった。。。

食品によって調理温度(深部の温度)が決まっています。例えば卵の場合、すぐ食べるもの145F(63C)、バッフェの用にまとめて調理してサーヴするものは155F(68C)です。サルモネラ中毒の危険性がある鶏肉は165F(74C)、同じ牛や羊肉でも塊は145F(63C)、ひき肉になると表面積が増える=菌繁殖のリスク増なので155F(68C)。これらの温度でまんべんなく15秒以上調理するというのがガイドラインです。興味がある方はこのチャートが役立ちます。

菌が一番繁殖しやすいのは41F(5C)から135F(58C)の間で、このエリアはTemperature Danger Zone(TDZ - 危険温度ゾーン)と言われています。冷蔵庫は5℃以下の設定になっていますが、たまには温度チェックをおすすめします。そして解凍は室内では行わなわず、電子レンジか流水の下で行えばリスクを回避できます。

米国では食品医薬局と農務省が食品衛生を統括してガイドラインを出します。その実施を監督するのは各州や地方自治体。州によって資格有効期限が決まっていてCaliforniaの場合は5年間です。今まではこの資格取得は義務ではありませんでしたが、つい最近法律が変わって調理師や食品に直接触れるfood handlerはCA独自の資格取得が義務となったそうです。試験を受けてからたまたまこのニュースを知りました。

食べ物が安全に食卓に上るには、食材の鮮度はもちろん温度管理を含めた調理の手順、器具や調理人の衛生状態、食べる人を考えた注意点がたくさんあります。理由の思い当たらない不調も食べ物が原因であることもあります。ある友人は数年前から急に疲れやすくなり、精密検査でも原因が特定できませんでした。巡り巡ってある医者で徹底的なアレルギーテストをしたら小麦アレルギーが判明。それも普通の検査ではわからない反応だったそうです。生まれてずっと普通に食してきた小麦をとらない食生活で日々の生活ががらりと変わりました。アレルギーのある人々には食事がリスクになりえる。幸運なことに自分はアレルギーが全くないので見落としがちだったことを考える機会となりました。

役立ちそうなリンクをいくつか載せておきます。
農務省のFood Safetyトップページ
Food Safetyトピックを集めたページ
NRFSP(食品安全協会)のページ

2011年2月7日月曜日

Beer, beer, beer!

Dannyの友人でイギリス出身のRichardはアマチュアビール愛好家からプロになりました。彼の名字はBrewer. 表の顔はe-Bayのブロガー、そして自らの名字をもう一つの職業にしてしまいました。趣味が高じて家のガレージを改造してElizabeth Street Breweryをオープン、その後SFの21st Amendament Breweryと一緒に作ったビールがWorld Beer Cupの"Other Strong Ale"分野で金メダルを受賞、SF Weeklyに地ビール2010に選ばれるなどすばらしい活躍を続けています。金メダルをとったImperial Jackは彼のおじいちゃんの名前をとったエール。色はダークで甘みとアルコール分が強い、でもまろみのある味わい深いビールです。

このガレージパブも曰くつき。Rが仕事で短期出張している間に奥さんがあるテレビ番組を通じてパブに大改造。パブに変身したガレージを見て戻った彼はびっくり!という模様がテレビ放映されました。なんてすごいアイデア!彼女自身とてもアーティスティックな人で、手作りが大好き。家には思い出の写真や絵がとても素敵に飾られています。


毎年彼が開くSuper Bowl Partyはフットボール好きというよりビール好きが集まります。試合に集中しなくてもビール片手に気ままにおしゃべりができるので気楽です。おそらく100名近くの人が出たり入ったり。アーティスト、NPO勤務、藻を使った代替エネルギー開発に携わっている人など、やっぱりSFにはいろいろな人がいて会話も刺激的です。
一口サイズのおにぎりを持って行ったらあっという間に消えました。シソの風味が強すぎるかなと思ったけれど、子供たちにも大人気でした。
これ3皿、あっという間に消えました。
今年はいくつかの地ビール会社がスポンサーとなりテイスティングも開かれました。全部つよ〜いエールばかり。3時に着いた私は最初にいくつか味見してその後は香りをかぐだけにしました。それぞれが特徴ある味(香り)で作った人たちが注いでくれるので、その情熱までカップに移ってきたかのよう。好きこそものの上手なれ。情熱を感じた夕べでした。

2011年2月5日土曜日

たまにはいっか。。。

大人二人のわが家は自由なライフスタイルを貫いています。というと聞こえはいいけれどリズムが乱れることもあります。

たまにお互い「これが食べたい」というものが出てきて、その時はそれぞれが同じ食卓で別の物を食べたり、どちらかが妥協して外食になったり。「これ」がDannyの場合ハンバーガーであることもあります。

ステーキやバーガーでも同じ場所で魚系も食べられるのでたいてい問題がありません。でも夜ご飯に揚げ物を食べたくない時は結構苦痛。一人でファストフード店に行ってくるから気にしないで、と言ってくれますが土曜の夜にちょっとそれはかわいそう。
ということで、まだ行ったことがない地元で有名なバーガー&ピザ屋 The Oasisへ。ネオンが怪しげでどんな所か?とStanford学生のたまり場でもあるというお店はGuinnessもあるし他の生ビールも豊富。やはり長年ビジネスを続けている場所は独特の雰囲気と魅力があるものです。
1958年オープンの店内は、テーブルや柱が引っ掻き傷の落書きだらけ。テーブルは樹脂コーティングされていました。
GuinnessとバーガーでハッピーなDanny。私はフィッシュサンドとNew Castle Brownエール。サンドイッチの魚は揚げたてでタルタルソースもたっぷり。
カロリー的にコワいけれど、たまにはいっか。。。テーブルの向こうにはおいしい笑顔があったしね。

2011年2月4日金曜日

金曜日のランチデート

今日は昼間にDannyとデートランチにでかけました。先月は来客が多く、また過去一週間で食品衛生関係テスト受験を決心。詰め込み式試験勉強中は夕食作りもままなりませんでした。おかげで無事資格を得ることができました。また興味深い仕事の話が浮上しては消え一喜一憂。体と心は久々のアドレナリンラッシュにへこたれ気味でした。もともと夜型の彼と朝方の私、ともすると一緒にいてもquality timeを共有することがなかったりします。

そんな中、地元新聞で私たちが出会ったレストランLavandaのレビューに触れました。写真とともに掲載された一文は”Room for improvement”. Ouch! 8割型いいレビューなのですが、確かに改善されるべき点が公平な視点から語られていました。例えばワインメニューのプレゼンテーション。バインダー式のメニューは角がすり切れていて中のインサートは文具メーカーのロゴ入り。印刷紙やフォントスタイルもまちまちでワインリストを売りとするのであれば、もう少し拘ってほしいと前から思っていました。その他記者はとりわけ出来の悪かったニョッキを食べてしまったようでこれはunluckyです。

しかし、その記事の中でもベタ褒めされていたのがShrimp po'boy sandwich. もっぱら夜出掛けるわれわれは、この歯ごたえのよいパンにかるい衣をまとったえびフリッターがたっぷり、スパイシーソースとレタスの塩揉みとあえて挟んであり、ソースも絶妙!というサンドイッチを食したことがありませんでした。付け合わせはアルグラサラダかフレンチフライから選べ、記事を読んでからこれ食べたいね、と話していたので二人とも迷わず注文。大繁盛でオーナーのB氏、L氏もミーティングを休んでフロアに立っていました。
前菜にはDannyはレバーパテ、私はイワシのグリルを。イワシは新鮮でシンプルでうまみが活きていました。
 
ワインはMarlboroghのSauvignon Blancを。ラッキーなことに未だかつてMarlboroghからのSauvignon Blancで個人的な期待を裏切られたことはありません。 切れ味よいフルーティーなワインは晴れた午後にぴったり。ちなみに気温は18℃。まろやかな日射しの下を歩けば土の香りが鼻をつきます。そこここで水仙やその他の球根が光に導かれて土を押し上げて香りを振りまいているのでしょう。一年で最も彩りがないと言われる1~2月でも自然のリズムは刻まれています。

メインのサンドイッチは期待を裏切ることなく、パンの歯ごたえ、エビの揚げ具合、全体の味つけもパンチが効いていて、すてきに美味しかったです。
レビューではけなされていたフレンチフライも美味しくいただきました。Good job, Lavanda!
ほろ酔い加減でコーヒーバーに立ち寄り、デートを終えて戻ってきました。