2009年9月30日水曜日

午後のお茶

今日は紅茶のシフォンケーキを焼きました。茶葉はすり鉢で細かくすります。アールグレイのよい香りが鼻をくすぐる♪



思いたって、茶葉をウォッカで抽出したら風味付けがいつもよりいい感じ。




ウォッカに氷砂糖を入れて紅茶や緑茶をつけてお茶リキュールを作るのもいいし、クコの実やオーガニックのレモンを漬けてもよし。バニラビーンズをつければ自家製のバニラエッセンスにもなりそうです。今度試してみようっと。


基本のシフォンケーキの粉(小麦粉 80g, ベーキングパウダー 小さじ1、塩少々)にすった茶葉大さじ1を加えて2回ほどふるいます。



卵黄3個分、グラニュー糖1/4カップをすり混ぜて、茶葉を漬けたウォッカ大さじ1、水1/4カップ、カノーラ油1/4カップを混ぜ、粉を加え混ぜます。



卵白3個分にグラニュー糖1/4カップを入れながら角が立つまであわ立てて、数回に分けて粉のボールに混ぜます。少し高いところから型に流しいれると、中の気泡が消えてきれいに焼けます。また中の空気を抜くために”とんとん”と型を打ちつけてから焼くのもよし。180度のオーブンで10分、少し温度を下げて20分。オーブンから出したらすぐに逆さにして冷まします。




今日は生クリームがあったので砂糖少々を加えてあわ立ててデコレーションしました。パレットナイフがないのでちょっとでこぼこになりましたが、ケーキのしっとり感が保たれる感じでよし。


ご近所のともこさんとジャニスが試食係りに指名され呼び出されたのでした。いつも喜んで食べてくれてありがとう!

2009年9月29日火曜日

蜂にやられた。。。

朝7時。友人のともこさんと待ち合わせてWindy Hillへ。途中雨がぱらついたものの、元気に登りだして15分。右手人差指付け根に鋭い痛みを感じて見ると2cmほどの蜂がへばりついているではありませんか。手を振っても飛び立たないので左手で追い払うと、しっかり針が刺さっていました。やられた!針を抜くとみるみるうちにきれいにまあるく腫れ上がっていきました。蜂に刺されたのは子供のとき以来。いつも歩いていた山道で羽音も聞こえなかったのでびっくりしました。残念ながら回れ右して帰ってきました。芋虫のような指にアイスパックをして腫れをコントロール。右腕全体もだるいのですが、それ以上のアレルギー反応はなくてほっとしました。約束通りSan Diego帰りで和食を懐かしがっていたともこさんをお昼に迎え、お腹いっぱい食べました。デザートは虎やの羊羹”夜の梅”。すっきりした甘さがよし!

今日は最近凝っている玄米粥をご紹介します。

これは辰巳芳子さんという料理研究家の玄米スープのレシピをもとに玄米もそのまま食べちゃうことにしたものです。
  • 玄米は洗って6時間ほど水を切る。弱めの中火で熱した鍋でぷちぷちとはじけてキツネ色になるまで気長に炒る。
  • 炒った玄米1/4合を鍋にいれ、水半合強、梅干し一個、だし昆布(2cm角を8枚くらい)をいれて40分ほど炊く。
これだけですが、玄米の香ばしさ、梅干し酸味、昆布のうまみがとけあってやさしく胃をあたためてくれます。もともとは嚥下障害の人向けの栄養スープとして広まり、全国の医師や栄養士が辰巳さんのスープ教室に勉強しにくるそうです。スープは多めに作って漉して、一日3回飲むことがすすめられています。

使った玄米はこちらで有機栽培されているものですが、カリフォルニアが乾燥しているためか、はたまた米自体の殻が固めなのか。洗っただけでは水をあまり吸わないようで、日本で作ったときよりうまくはじけません。次回は水につける時間を延ばしてみようと思います。
炒り玄米だけぽりぽり食べても美味しく、お茶に入れれば玄米茶になります。これから寒くなる季節、ぜひお試しあれ。

2009年9月27日日曜日

やっぱり落ち着く日本食

自然と同じく、食べ物も毎日の活力の源となります。体に何がいいかのセオリーはたくさんあれど、一番は体が欲するものを食べ過ぎずにいただくこと。シンプルながらこれにつきるのではないかと思います。
私は小さい頃から肉の味が苦手で、努力して好きになろうとしましたができませんでした。それでも身長も人並みに伸びたし、体重は時に望まなくても人並み以上(!)になりました。好き嫌いをわがままととられることも多く苦労したこともありましたが、やっぱり自分の体と折り合いを付けるのは大事なことなんですね。
やっぱり落ち着くのは日本食。お米や野菜などはなるべく地元でとれるものを使うようにします。副食の材料の椎茸、ひじき、切り干し大根、高野豆腐などは日本から持ってくることが多くなります。幸いカリフォルニアは有機栽培の玄米や白米も美味しいものが手に入ります。納豆も数多くの種類が日本食スーパーに並んでいて、お刺身に使える魚も手に入ります。新鮮な鮭や銀ダラがあるときは西京味噌につけ込んだり、香味野菜とホイル焼きにしたり。お豆腐も地元で作っているおいしい豆腐があり、おからも手に入るのでうれしい限り。たまには有機栽培の大豆でにがりを使ったざる豆腐も作ります。
時間があるときの副菜つくりは楽しいもの。ひじきを油揚げと炊いて、軽くゆでた人参やさやいんげん、グリンピースなどと混ぜて白ごまをふったもの。大分直送の肉厚の椎茸と昆布の煮物。地元でもとれるごぼうはきんぴらもいいけれど、白すりごまたっぷりとマヨネーズで和えたサラダもおいしい。夏のお気に入りでまだ手に入る身の引き締まった茄子はピリ辛味噌で炒めたり、軽く蒸してナムルを作るのもよし、具沢山のみそ汁にも活躍してくれます。

昨日の夜ご飯は副菜いろいろと日本から持ってきた黒松白鹿で乾杯!メインは野菜&カレーコロッケ、ダニーはそれに豚薄切り肉のにんにく味噌漬けを添えて。薄切り肉の両面に味噌大さじ2、みりん大さじ半、蜂蜜大さじ半、にんにく一片のすりおろしをよく混ぜたものを塗って、冷蔵庫で2時間ほどマリネしてサッと焼きました。コロッケは先日のマッシュポテトの残りを活用。ホクホクおいしく揚がりました。

最近気をつけていることは、よく噛むこと。一口に60回以上、できれば100回噛むようにしています。消化にいいのはもちろん、満腹感も早めに訪れるし、唾液の中の消化酵素のはたらきで好ましくない物質が含まれている場合はそれも中和されるとのこと。また、食事に神経を注ぐことで食べ物へのありがたみや次に工夫すべき調理法も浮かんできます。

断食療法も試して効果もあったけれど、やっぱり料理ってたのしくておいしい。健康でおいしく食べることができることに今日も感謝です!

2009年9月26日土曜日

ある土曜日の朝

久々のWindy Hill。 朝の空気を思いっきり吸って日の光を浴びて、しばし自然にとけこむ時間。疲れていても、いや、疲れているときにこそ戻れる場所がある幸せ。

頂上にすわってサンフランシスコからサンノゼまで見渡す。仕事をしている人、家族のために朝ご飯を作っている人、大型タンカーに乗って数ヶ月も家に帰っていない人、まだぐっすり寝てる人、手術を受けている人、今生まれたばかりの赤ちゃん。いろんな人がいるんだろうなとしばし想像を巡らせてみる。

深呼吸して目を閉じる。あおいそらとひのひかり。おしりに感じるあたたかい土の感触。


いつのまにかすべてがひとつになって、そよぐ風に自分も浮いているみたいな気がしてきました。「万物は互いに絡み合い、その結びつきは神聖である。ほとんど一つとして互いに無関係のものはない。あらゆるものはともに配置され、全体として一つの秩序ある宇宙を形成しているのである」というマルクス アウレーリウスの言葉が思い出されます。時代や言葉がちがっても、世界の哲学者やスピリチュアルティーチャーはみな同じことをいっています。

少しずつ変化する自分の陰の長さに、いま地球が廻っていることを実感した朝でした。

2009年9月24日木曜日

時差ぼけの効用

10日ほど日本に行ってきました。今年は敬老の日、秋分の日の間が国民の休日となり、それに週末もついて秋の5連休。シルバーウィークと称した大型連休は、電車も道路もゴールデンウィーク並の混雑だったようです。特に高速道路は週末祝日は千円で乗り放題になってから予測のつかない混みようで、物流関係者は頭を抱えているとか。鳩山新内閣も発足し、いろいろとにぎやかな10日間でした。今回はふらりきままな一人帰国。大切な友人とゆっくり会ったり、お彼岸の入りにはお墓に参ったり、横浜開港150周年博に行ったりしました。この話はまた後日。

日本から戻ると調整に苦労するのが時差ぼけ。毎夜10時には眠くなり、朝3時前にきっかりと目が覚めてしまいます。10月末に夏時間が終わるまで、今が一番朝の明けるのが遅い時期で、早朝ハイクもままならりません。しかし今こそ休眠状態の24時間オープンジムを活用すべきとき!4時に泳ぎにいってきました。体育でプールの授業をあまり真剣にやらなかったつけで泳ぎは不得意ですが、ゆったりとイルカのように延々と泳ぐおばあちゃんに憧れていました。”いまここ”を意識するようになって、できることはすぐやる!癖もついてきたところ。日本へ行く前にプロのプライベートレッスンを受けました。4回シリーズなので、年末までにはクロールの息継ぎがうまくできるようになって100メートル続けて泳げるようになります!ということで、今日は自主トレ。時差ボケも悪いものではありません。

2009年9月8日火曜日

夕陽ハイキング

Marine Headlandsにハイキングに行きました。ここはゴールデンゲートブリッジをわたってすぐの所にある国立公園。瞑想リトリートでお友達になったMさんは、環境科学の専門家で、教育プログラムのデザインや実際に子供たちに環境やエリアの生態系について教えています。彼女の仕事が終わる時間に訪ね、夕陽ハイキングを楽しみました。

5時過ぎは日はまだ高く、気持ちのよい青空が広がります。霧も多いこの地域、ラッキーな日を選んだようです。
干潟にかかる桟橋を渡ってロデオビーチへ。砂は濃い茶色で荒い感じ。サーファーが数名波を探して漂っていました。Mさんは毎朝7時には波に乗っているそうです。

とにかく風が気持ちよいこと!空気が違うんです。磯の香りと適度に湿度を含んでいるのに透明で、生命力に満ちている感じ。深呼吸すると体中の細胞が活性化されるようです。私はどちらかというと山派で森林浴が大好きですが、海辺で同じように力をもらったのは久々でした。

トレイルから崖の下を見ると青い海が広がります。


登りながら日の傾き加減でかわっていく景色を楽しみます。Mさんは昨年仕事を少し休んで、屋外で働く世界の女性たちを訪ねたそうです。彼女たちのライフストーリーを写真とともに公開して、女性の地位向上、社会進出を応援するという大きな目的を持って活動しています。南アメリカや中央アジアなど現地に知り合いもいなければ言葉もわからない土地に一人で飛んで、地元でお友達を作ってばりばり取材した彼女の話に一気に引き込まれました。


ゴールデンゲートブリッジとサンフランシスコのスカイラインもきれいに見えます。時々海側から霧が流れてきますが、今日は下にはおりてこない模様。


登りながら日の傾き加減でかわっていく景色を楽しみます。

ここサウサリートは海軍の重要な基地でもあった場所で、所々見晴らしのよい場所に、要塞の名残である大砲を設置した基地跡があります。

麓におりてビーチでいろいろな話をしているうちに、黄昏は深まりました。

刻々とかわる空の色の不思議。波に揺れるサーファーを見ながらほほに感じる風。すべてがmagicalな一日の終わり。
干潟の水辺に映し出された茜色の雲は静かでそれでいて深い存在感がありました。絵心のある人だったらどんな絵を描くだろう?東山魁夷先生の絵をちらりと思い出したり。

夜ごはんをMさん宅でごちそうになり、充実した思いで夜のゴールデンゲートブリッジを渡って帰りました。自然に力をたくさんもらった一日でした。