2012年7月31日火曜日

週末のハイキング 3

三週連続で行ってきました。先週日曜は近場の穴場、Foothills  Park。以前にも書きましたが、ここはパロアルト市民のみに公開されているため、人出が少ない。市外の友人二人を誘って出掛けました。朝は曇っていたけれど9時過ぎには気持ちのよい青空。
鹿がのんびり草を食んでいるのを横目に上り口へ。今日はアップダウン、森の中、炎天下ありの一周12キロのコース。
まずは上りがキツい。でも風景がどんどん変わるので退屈しません。
春程水量が豊かではありませんが、それでもせせらぎがところどころ聞こえ何とも気持ちがいいものです。
水辺にアメンボを見つけました。一人が「アメンボってきれいな水場にしか住めないらしい」といい、もう一人が「♪アメンボだ〜って〜♪っていう歌あったよね!」と。「手のひらを太陽に」の歌詞を思い出しつつ、合唱になりました(笑)。地中の生き物が登場する順番やおけらってなに?と疑問点は残りましたが。ちなみにお”けら”はコオロギの親戚で地中生活をする虫らしいです。
思えば童謡って、さらりと人生の真実を歌っていたりする。手のひらを太陽にでも、楽しいばっかりじゃなくて、生きているから悲しいんだとでてくるし。
そう話したら、「グリーングリーン」だってパパが死んじゃうよね、という話になりました。この歌はメロディとさびの一部しか記憶にありませんでした。調べてみたら、オリジナルは1960年代のアメリカの歌。パパも出てこないし、だみ声おじさんが、ママに自分は落ち着くタイプじゃないからいなくなっても心配しないで、より草が青いあの丘の向こうに行くのさ〜などとうたうヒッピー全盛期を思わせる歌で、みんなのうたや合唱コンクールで馴染んだ身には、別な意味のインパクトがありました。

日本語版は全くちがって、主人公とパパが語り合う感じ。パパの行方については、他界説ほかいろいろな解釈があるらしいけれど「ある朝パパはでかけた、遠い旅路へ。二度と帰ってこないと’ラララ’ぼくにもわかった」って深い。。
子供向けのお話や歌。イソップやアンデルセンのようにモラルを前面に出すのもあれば、グリム童話やマザーグースなどちょっとダークなお話もある。しかし、子供の頃に触れた事って、ほんとよく覚えているものです。中学生までの記憶力といったらおどろくべし!時遅かりしも、あの頃の自分に思う存分学びなさいと伝えてあげたいと汗を流しながら感じた日曜日でした。

2012年7月26日木曜日

お気に入りの靴

通勤で歩くようになって、ことさら、靴の大切さを感じています。

前回の日本滞在中の重要なミッションの一つは、歩きやすくなおかつオフィスシーンに合う靴を探すこと。そしてそれは難なく見つかりました。ある日友人が、「もうこの靴、手放せない!」と言っていたスポーツメーカーのカジュアルシューズ。
カジュアルだけどオフィスでも問題ない。

アメリカンブランドながら、こちらではこういうの売ってないんです。やっぱり日本法人がローカルマーケットをしっかり掴んでいる証拠!
ヒールはスニーカーの様。とても軽いし、素材も柔らかで気に入っています。お値段はちょっと高め。でも本家本元でもこれよりまったく冴えないデザインが140ドル前後します。円が唸るほどあれば悔しいけれど、そういうわけでもないし、気楽なもんさ〜。
この靴のおかげで、毎日一万歩、元気で歩いています。

その後、足の裏は快適です。やっぱり歩いて血行がよくなったのかな?たまに青竹ふみや足ツボマッサージもやりながら、毎日支えてくれる足の裏に感謝しています。

2012年7月25日水曜日

わが家のB級ミール

魚肉ソーセージ&キャベツ&マッシュルーム入りソース焼きそば。

これです。

肉嫌いの私はともかく、今回はDが初めてニジヤで魚肉ソーセージを買ってきました。彼はこの焼きそばを日本滞在中、朝ご飯に好んで食べます。あ、日本ではマッシュルームは高価なのでなしですけど。だって、真っ白なかった〜いマッシュルームがきれいに5個くらいプラスティックトレーに鎮座ましますのをみるととても手が出ません。

この焼きそばをあえて食するのはジョーク&日本での時間を懐かしむ気持ちもあってのこと。海外生活18年、私でさえ魚肉ソーセージを買ったことはありません。
他の好物はコンビニの卵サンド。ま、彼はトライアスロンに出るわけでもなく、K2を目指しているわけでもないし、思い切り幸せに食べるからいっか(笑)。

通勤事情

私の住む街からサンフランシスコ市内は約50km (32マイル)、渋滞がなければ車で40分です。車は停める場所の確保が先決。規定時間(たいてい朝8時前入庫で夜7時出庫)は一日10ドルから14ドルくらいで停められるのでいざという時は便利です。

すっかり電車通勤に慣れました。歩く時間をいれると車移動の倍以上かかるけれど、
1. 環境に優しい
2. オン/オフのリセットができる
3. 車窓から眺める景色がよい
4. 一万歩以上歩く
といいことに眼を向けるようにしています。

Caltrainは北はサンフランシスコから南はギルロイまでの130km弱をつないでいます。 この鉄道サービスの始まりは結構古く、1863年に運行を開始したのがサンフランシスコ/サンノゼ鉄道会社だそうです。1870年にサザンパシフィック鉄道会社に買収されたあと複線となり、第二次世界大戦後に乗客を運ぶようになったそうです。通勤スタイルが変わり(車の普及と思われる)1977年には一度サービスを停止、その後詳しい歴史はこちら。現在はサンフランシスコ、サンマテオ、サンタクララ各群からの助成金を受けなが運営されています。

朝夕はベイビーブレットとよばれる(通勤快速)があり、サンフランシスコまでは40分弱。鈍行だと1時間です。20分短縮でブレット?と新幹線を知る者としては皮肉ってみたくもなりますが、まあ車社会でね、電車通勤できるだけでもありがたいと思えということかな。問題は運行時間。通勤快速は6:56 pmが最終。その次は7時半の各駅停車、それ以降は毎時一本となり終電は12:01 am。車社会&残業しない社会とわかっていても、日本の頻度が懐かしく思えます。
駅はバリアフリー。電動で車椅子を載せる設備もホームに備え付けられているので、障害者の一人での外出も可能です。駅は無人なので人身事故があると2時間ほど足止めされます。

切符はゾーン制で、乗降ゾーンを設定して自動販売機で買うか、電子マネーカードを使うか、一ヶ月ごとの定期をマネーカードに登録するかになり、運賃は日本に比べると割高です。私の利用区間はキャッシュだと往復14ドル、一ヶ月定期だと8.95ドル。8枚の回数券だと往復13ドル。今月初めて定期を使いましたが、早朝出勤&残業そして出かけて遅くなる時はBARTのほうが便利なので、定期に絞るのも考え様。

現金で買おうにも機械が壊れていたり、おつりがスロットマシンか?というほどの小銭でじゃらじゃら出て来たりもあったので、マネーカードを使っています。クレジットカードと連携できるし、大手薬局チェーンでお金を入金することもできるので便利。気をつけるべきは乗り降りの度に駅でタグオン/オフをすること。乗る時にはそこから最長距離までの料金が自動的に引き落とされ、降りた時に適正料金分まで払い戻しをされるという取りっぱぐれないシステム。乗客はうっかりすると大変です。



車両はダブルデッカー。二階車窓からの眺めは気に入っています。、夏の間は帰りも夕陽を浴びるのは気持ちのよいもの。しかし朝は20分も走るとほぼ確実に雲や霧が立ちこめて暗くなります。終点に着く頃は小雨が降っていることも多々あります。

自転車を積める車両もあり、乗り降りする駅名を名札で着けるのがルール。

不思議なのは車両の床にカーペットが敷いてあること。これはBARTという地下/地上の両方を走る電車でも同じ。BARTの車両は特に古くてちょっと座りたくないなと思う席も。夜遅くには電車で暖をとる路上生活者の人たちもいます。危険は感じませんが、駅では寄付を募っている人がいたり、自分のCDを買ってくれと言われたり。路上ではプラカードを持って座り込む人たちも眼につきます。まあ日本の駅の光景とはかなり違います。

BARTについてもう少し。このサービスは空港まで乗り入れているので、空港からダウンタウンへの移動は便利です。ただラッシュアワーに当たると大きな荷物を載せるのは大変なのでご注意を。

線路は101号線というハイウェイから少し内陸に入った場所を走っています。車窓からの景色は緑多く、途中湿地帯を抜けるところは晴れでも霧でも雰囲気がよくて大好き。
これ、すごくない?ほかにパックマンがリンゴにむかって口を開けてるのもあって大笑い!
ラッシュアワーでも経っている人は殆んどいず、携帯端末やラップトップで読書をしたり作業しています。寝ている人もたまにいるけど少数派ですね。
のんびりしているように見えてもこちらの人は降りる時は普通にせっかちさんになります。日本の様に押されたりなんて事は絶対ありませんが、終着駅に着くかなり前からドア近くを目指します。各車両に二つしかドアが無いので、確かに出遅れると5分ほどのロスは覚悟の上。

今は駅からオフィスのある金融街まで20分ほどかけて歩きますが、周りの人もペース早いです!昔はここから路面電車に乗っていました。スムースな時はいいのですが、それ以外に何度痛い目にあった事か。でもたまに海沿いを走る景色が懐かしくなって乗ることもあります。



晴れているとこんなに空が青く、ジグザグしながら違う道を通って建物を眺めたりするのも楽しいもの。


帰りの電車でもまだ空は青く高い。雲の流れをぼーっと見たりしているうちに、地元駅に到着。
 日本と違い、出発時間近くならないとSFターミナル駅ではプラットフォームには入れません。
往復三時間。効率がいいとはいえませんが、車の利用を減らしつつ、朝夕に自分だけの時間を持つことが今は楽しみになっています。

2012年7月22日日曜日

週末のハイキング 2

今週は家から40分ほどの近場のCastle Rock State Parkへ。シェフDのパワーブレックファストシリーズ(ここのとこ、週末の朝はDが担当)、今回はブリトー。一個75セントのアボガドがめっちゃくちゃおいしい。チリソースを少々加えて丁寧にふわふわに炒ったたまご、トマト、赤玉ねぎ、ハラペーニョ、シラントロで作るフレッシュサルサフレスカとチポトレペパーの辛いサルサの上にチーズとアボガドをのせていただきました。

 
土曜日の予想最高気温は28℃。湿気がないからまだましですが、ドライヒートもつらいです。家に居たらうだるよね〜といいつつ、結局森の中あり、ちょっとかんかん照りもありのキャッスルロック州立公園に行きました。ここは大きな石がごろごろあって、ロッククライマーも訪れる場所です。
一度一緒に来たことがありますが、今回は眺め約10キロのトレイルを歩きました。ところどころに目を見張る景色あり、立ち止まれば地面から立ち上る熱気にむせるほどです。



上り下りが交互に現れ、結構運動している満足感あり!先週の霧の中と違って、道中冷えたビールを思い浮かべながら、進みました(笑)。


悲しげなおじさんの横顔チックな石がありました。
キャッスルロックやゴートロック(ヤギ岩)はクライマーの練習所。この日もレッスンを受けているクライマーがいました。Dはインドアクライミング専門ですが、刺激を受けてまた始めたいらしい。
レッドウッドの大木には畏敬の念を感じます。




麓に降りて目指すはLos Gatosにあるアイリッシュパブ。この辺りの会社で働いていた事のあるDには、毎週金曜日に繰り出した懐かしい場所。冷えたビールとパブフードを堪能して、ダウンタウンを散策。もう一件ある地ビールのお店に立ち寄ってまた一杯。まだまだ外は明るくて、オレンジ色の夕陽が少しずつ濃くなる夕暮れ。ああ〜、明るいうちに飲むビールってなんでこんなに美味しいんでしょう♪


デザートもジェラートをしっかりの三種盛り。そのあと食材を買って家に戻り、運動、栄養補給、用事をすべて済ませた土曜日でした。

2012年7月21日土曜日

週末のハイキング

ああ、更新できていない。。。新しいプロジェクトが始まり、とても長い一週間でした。集中しているのに進み具合が遅く、なんだかギアがかみ合っていない感じ。オフィス全体の雰囲気がなぜか慌ただしい。新しいことを試行錯誤で始めているのだから、焦らずやるしかないんですけどね。

ここ二週連続で週末ハイキングにでかけました。まずは先週の話から。
ご近所パーティーでもり上がった翌朝。がっつり高菜チャーハンを用意したら、珍しくDが歩きに行こうというので驚きました。昔はロッククライミングやローラーブレードを楽しんだ彼ですが、長い事かなりの運動不足。たまに二人で行くハイキングが唯一の運動でした。よし!これはいいぞ。週日はお互い仕事で燃え尽きているので週末に一緒にできることを探さないとね。
パロアルトは快晴。しかしサンフランシスコに着く頃には濃い霧の中。重ね着用に何着か持って来たけれど、間に合うか?
Golden Gate Bridgeを渡り、内陸に入りMuir Woods国立公園を目指しました。ここはレッドウッドが生い茂る夏でも涼しい場所でいつも森のいい香りが漂う人気の場所です。夏休みということもあり、到着前に駐車場が混んでいることが判明。そのまま海岸線をPoint Reyes Seashoreまで足を伸ばしました。湾と海に囲まれた岬は自然が豊かです。内陸にはエルク(ヘラジカ)が生息し、沖合では鯨が泳いでいるのも見ることができる場所です。
途中何度か四季の移り変わりを体験できるなんて、アイルランド以来です(笑)。
トレイルヘッド(登り口)に着いたらいや〜、風は強いわ、寒いわ、霧は濃いわ。しかしここまで来たのだからと重ね着して進みました。
始めは楽ですが、ほどなく緩やかめでも起伏がでてきます。

まだこの頃は海が見えてたりするけど。。
エルクが集まる湿原を観測するためにボランティアの人たちが望遠鏡を設置してくれていました。ズーム付きカメラを忘れてしまったのでエルクの写真はなし。。。水辺でたたずむ立派な角を持つ雄の姿には目を奪われました。ところでこの立派な角、毎年生え変わるんですって!びっくり。不法に持ち出されないようにレンジャーが集めるらしいのですが、角そのものは動物がかじかじしたり、そのまま土に還ったりして、エコシステム維持のための役割を果たしているそうです。自然て本当によくできているんですね。
緩やかに見えてもかなり続く上り。心臓ばくばくでどうしようかと思ったと後で告白したD

始めの数キロは歩きやすいのですが、途中から草花の背がどんどん高くなって行きます。
公園内には900種類(カリフォルニアでみられる植物の15%)が生息するそうで、枝豆みたいな種をつける黄色い花、アザミなどがあちこちに生えていて、一度は道なき道にそれてしまいました。


霧が濃くて常にミスとシャワーの中にいるよう。空気は潮の香り、甘い草花の香り、野生の動物の残香など時々入れ替わります。周りが見えないけれど、波の音が聞こえて来ては消える。無心に歩いていると何処にいるのか不思議になります。
後半かなり歩いた頃、足下が砂丘のようになったのには参りました。砂に足をとられてスピードは落ちるし、力がうまく入らない。海はかなり下なのになぜ急に砂?不思議です。
このトレイルは往復16キロ。同じ道を岬まで行って戻ります。復路のカップルが、岬の先端で鯨の群れをみたというので楽しみにしていたのですが、私たちが着く頃にはもういませんでした。。。でもヘラジカの姿はあちこちで見かけました。



誰もいない岬の果て。風に吹かれながら寄せる波の音を聴く。目を閉じると霧がしっとりと肌を包む。この頃は体もすっかり温まっていたので、寒さは全く気になりませんでした。時間が許せばもっとゆっくりしていたかった。
帰り道も霧の中。休憩時間を含めて3時間半。いい運動でした。


携帯カメラだからちっちゃいけど、結構近くで見えたエルク
昔の農場跡は史跡として保存されています。昔は活気のある農場だったのでしょうね。かなりの規模です。

今でもこの辺りは乳牛の飼育が盛んで、大手オーガニック牛乳の農場もありました。
霧と汗に濡れた服を着替えて10分も車を走らせれば、この天気!
途中で夕食をとって、渋滞の橋を渡り、家に戻ったのは10時半。家を出てから12時間後でした。

霧の効用で驚いたのは肌への影響。Dのいつもかさついているおでこが驚くほどしっとりつやつや。天然ミネラルたっぷりの潮風&霧がよかったようです。
よく歩き、笑い、食べた日曜日。恐れていた筋肉痛でDは3日ほど苦しんでいましたが、恐私には2日目も出ませんでした。毎日1万歩弱を歩いているのがいいのかな。時間はかかりますが、電車通勤も捨てたものじゃありません。