2011年6月30日木曜日

Never Let Me Go

邦題「私を離さないで」は昨年公開されたイギリス映画です。最近DVDで観て、久々にいろいろな意味で揺さぶられました。監督はマーク ロマネク(Mark Romanek)、原作はカズオ イシグロの小説。彼の小説は「日の名残」をはじめとして、時代設定は過去にさかのぼります。「私を離さないで」も例外ではありません。しかし意表をつかれるのは、設定が1970年代でありながら、オープニングに映し出されるテキスト。「1958年に起こった医学の飛躍的進歩により、人間の寿命は100歳を越えた」と。

そしてイギリスの田舎にある寄宿舎の映像になり、そこで学び暮らす二人の女の子と一人の男の子がメインキャラクターです。次第に彼らが医学が飛躍的進歩を遂げた世界でどのような位置づけにあるのかが明らかになっていきます。

ユートピアの反対語はディストピア(dystopia)。何処にもない場所という意味のギリシャ語ベースの造語が理想郷で、その反対語ディストピアは暗黒郷。文学の世界も両方の特徴を併せ持った作品は多いのですが、どちらかにフォーカスを当てた作品はユートピア文学またはディストピア文学とされます。ディストピア文学の代表作は言わずと知れたG.オーウェルの1984年やO.ハックスレーの素晴らしい新世界など。言葉のラベルを比べれば、一方の世界は光り輝き、もう一方はただ暗く悲惨です。人間は生まれた日から死に向かって歩く旅人、という表現があります。これはまぎれも無い事実。しかし「私を離さないで」を観終わって、大切なことを思い出させてくれてありがとうという温かい気持ちで満たされました。本も読んでみたいです。

酒かす摂取について

結局6月も定期的に酒かすを摂ることができませんでした。よってレポートはさらに延期です。もし成果のほどを楽しみにしてくださった方がいらしたらすみません。。。

酒かすチュウニャンは冷蔵庫に常備してあり、朝はヨーグルトやフルーツと一緒に、また小腹が空いた時もグラノラと混ぜて食べています。酒かすパックもこのところちょっとさぼり気味。でも使用感はよいので気長に続けます。

2011年6月29日水曜日

粕漬け

粕漬けって美味しいですよね。それもそのはず、酒かすのアミノ酸は米の583倍!(ためしてガッテンより)

いろいろな魚で試しましたが、鱈や鮭など油がのった魚は2-3日ほど、太刀魚のような身の薄い淡白な魚は短めに漬けるといいようです。

コツは塩をしてしっかり水分を抜くこと。魚臭さが抜け、漬け粕も2回は使えます。塩は魚の重量の1%を目安にふり、30分は置いて水気を抜きます。

粕床は4切れ漬けで酒かす400g、みりん大さじ2。少し甘め&味の幅を広げるなら、酒かす300g、みりん大さじ4、砂糖60g、味噌10gほどを練り上げます。

半分の量の粕床を敷いたバットに水で濡らしたガーゼ、魚、ガーゼ、残りの酒かすをのせます。違う種類の魚を一緒に漬ける時はラップで仕切るとよいです。
鱈の西京漬が一番気に入っています。にビーフンときのこ類たっぷりの炒め物とアスパラのグリルを添えて。ごちそうさまでした。

2011年6月28日火曜日

卓球大好き

月曜日はSan Mateo図書館で調べもの。この図書館は新しく日本語本も充実していて、よく利用します。お茶をした友人は新しい勉強をまさに始めようとしている所で、いい刺激をもらいました。やっぱりいつになっても新しいことを学ぶ意欲は忘れないでいたいものです。

Dannyのオフィスは図書館近くにあります。待ち合わせて午後の街をぶらつきました。小腹が空いたので入ったPancho Villa Taqueriaはなかなか!
夕方3-4時に開いているお店は少ない中、ラッキーでした。メニューが豊富でサービスも迅速。
利用しませんでしたが生ジュースバーもあり、にんじん、ビーツ、ショウガのミックスなんてのも。私は豆、米、チーズのブリトーとクリーム入のチュロス。
Dannyの豚ローストのブリトーも美味しかったそうです。サルサ類も豊富でした。
私はその後6人でボウリングをする予定でしたが、ボウリング場がリーグ戦で貸し切り。。。出ばなをくじかれ、グループは二手に分かれ、我々3人で卓球をすることにしました。
ビリヤード場の片隅にぽつりと置かれた卓球台。そこで私たちは1時間以上も盛り上がっていい汗を流しました。手軽に誰でも楽しめていい運動に生る卓球。クセになりそうです!

Restaurant Show

土曜日は商社主催のレストラン向けイベントで仕事をしました。食材や飲み物の展示とデモを倉庫を開放して行い、機材や食器類のセールも合わせて行われました。ホールにはお弁当箱のサンプルや取り扱い商品が陳列してあってそちらにも興味津々。今後仕事が拡張できればお世話になりたい物ばかりです。

Tasting roomには事前に許可をいただき向学のためにも参加した今日のイベントは、Takara Sakeも大きなブースを出展していたのでご挨拶に行きました。さすが取扱商品が多く、ブースのデザインも華やかです。
私は京都の名酒、玉乃光酒造のブースをお手伝いしました。
ハワイでもイベントをこなしていらしたM氏はその道ベテランの方。物静かな中に京都人らしいこだわりと威厳を感じるお人柄でした。玉乃光の現会長がすたれそうになる雄町米を復興させたこと、戦後主流となった本醸造酒に対抗して本来の純米酒を1964年に業界に先駆けて復活させたことなど、変わらぬ酒造りへのこだわりをわかりやすく説明してくださいました。備前雄町米は1859年に発見された品種で山田錦のおじいちゃんにあたります。
そのお米を48時間かけて50%磨いたのが玉乃光純米大吟醸。漫画「美味しんぼ」30巻にも紹介されていて本もブースに展示しました。日本酒は余好きじゃないという方もその本を手に取って味見をして「これは好き、とても美味しい!」という場面も。

純米大吟醸、純米吟醸山廃、純米吟醸の3つのお酒をお勧めしました。山廃とは山卸(やまおろし)廃止もとから作られるお酒ということ。私自身、遠い昔この言葉を美味しんぼで知りました。山卸は桶に入れた蒸したお米と麹と水を蔵人が櫂棒ですり混ぜる作業のこと。麹の働きだけでも十分に米が仕込み水にとけ込み”もと”ができることが研究でわかり、次第に作業的にもきつい山卸は行われなくなったそうです。しかしそれ以外は伝統的な工法で仕込まれているので、蔵に住み着くの乳酸菌が活躍して固有の「もと」を作ります。「もと」とは麹を純粋に育てた「酒母」のことで、雑菌を押さえる乳酸の働きが重要です。生もと、山廃もとでは、約一ヶ月以外かけて乳酸菌が取り込まれてアミノ酸のうま味が豊富な「もと」ができます。乳酸菌を後から加える方法は速醸法とよばれ、こちらは「もと」ができるまで2週間。お燗するとまた味がいっそう深まるので、ブースでも桶にお湯を張ってぬる燗と冷や酒の両方を楽しんでもらいました。
もう一つ、感動ものだったのはみぞれ酒。純米吟醸酒のパック酒を-14℃の冷凍庫で一晩凍らせます。普通の家庭用の冷凍庫は-20℃位の設定だそうなので若干低め。そしてカラフェも冷やしておきます。お酒は今まさに結晶を作ろうとしている温度で、冷やしたカラフェに注ぐと一気に容器の中でさくさく凍り酒になります。
温度管理が難しい場合は冷凍庫でさっくり凍らせてパックから出してもOK。暑い夏には見た目にもうれしいパフォーマンス付きで出したら流行るでしょう。オーダーも結構入りました。
30分の休憩の間にいろいろ見て回りたかったのですが時間が足りない。。。M氏のご好意で「鹿野家」おいしいうどんの試食や高知のお酒「酔鯨」の試飲ができました。

イベントは3時で終わり。封を開けたお酒はお土産にいただき、日本でもこちらでも玉乃光のファンだったDannyは大喜び。イベントに来たいつもの仲間たちとレストランで合流して楽しい夕べは続きました。

2011年6月24日金曜日

Pomegranate Molasses

最近のマイブームです。ザクロの糖蜜は中東の料理によく使われ、Muhammaraというディップを作りたくて知りました。しっかり探さなかったのでなかなか見つからず、今年に入ってWhole Foodsでやっと手に入れた次第。
とろっとした液体はそのままなめても美味しいザクロ濃縮味です。ロンドンでイラン出身の友人が焼き魚(確かマスだった)にザクロを使ったソースをかけた料理を作ってくれて感動しました。イランでは日本の炊飯器が大人気で二度押し(炊き?)できれいにおこげができるようになっているそうです。中東の人がおこげ好きとしってすごく嬉しかったのを覚えています。Dannyの元同僚のイラン人のお宅にうかがった時も、きれいにおこげができたお釜ご飯がテーブルを飾っていました。バラを使ったデザートもいただいたような記憶があります。彩りや香りが、日本料理のそれとは違う豊かさを持つ中東料理。興味津々です。
写真は2年前のBBQ
糖蜜と一緒に買ったザクロ濃縮ジュースは炭酸水で割ってミントをのせればきれいで美味しいドリンクができます。もちろんカクテル作りにも活躍。 ウォッカはもちろん、酒ベースでもいいです。コアントローやグランマニエでオレンジ風味を添えると甘み味が引き締まりより美味しくなります。

今日は大きめのエビにザクロ糖蜜をからませ、シナモンとカイエンペパーをふり、粗挽き米粉をまぶしてバターとオリーブオイルで焼き、塩こしょうでいただきます。ただまぶして焼いただけなのに何とも言えぬ深い味。米粉をまぶした表面はもちっ、カリッとシナモンがきいたペルシャ味(?)を引き立てています。塩をふると尚甘さというか味が深くなる!実は使った米粉は上用粉ができるか試したときに挫折したもの。こんなところで粗めの粉はいい衣になってくれました。この料理法は肉にも、特に羊肉や豚肉に合いそうです。
ホタテには下味をつけて、オレンジの小粒レンティルを粉にしたものをはたいて、同じくバターとオリーブオイルで焼きました。卵を敢えてつけなかったので衣ははげちょろけになりました。。やっぱりだめか。卵白だけでもまぶせばよかった。高野豆腐をすりおろしたものもパン粉の代わりになります。グルテンフリーでも工夫次第でいろいろ衣の材料はありますね。レンティルは色がきれいだし、豆の味わいもあるのでけんかしない素材とうまく組み合わせればすてきな一皿ができそう。

小エビとグリンピースのチャーハンといただきました。
今週前半の暑さにやられたのか、昨日Windy Hillに歩きに行ったからか少々疲れ気味。気乗りせずとも料理をしたら少しすっきり(写真は超手抜き)しました。仕事はがんばり、他は無理しないでゆるゆるいくとします。

2011年6月22日水曜日

断捨離継続中

今日は日射しは強くも涼しい風が吹く気持ちのよい一日。室温は26.7℃で過ごしやすいです。

Dannyは朝一番で移民局へグリーンカードの更新に出かけました。まずはオンライン申請をし、その後面接日を指定されます。出向いて入国審査のような簡単な面接、指紋登録などを行い、持って行ったグリーンカードに更新手続き終了のステッカーを貼られて終了。後日新しいカードが郵送されてきます。本人は後10年同じ写真だからと、今日は極短髪の髪に一瞬ドライヤーをあて、いつもは使わぬヘアグリースもすり込んでいました。乾燥肌のお手入れは私の役目。スプレー式の無香料の化粧水を吹き付け、私が使わなくなったクリームをすり込むだけですけど。いつもシンクの縁に手をかけ、霧が顔にかかる瞬間にぎゅっとつかむのが可笑しく、それを楽しみに「今日もお顔のお手入れする?」となります。

心配性のDanny。私は今朝6時に山歩きに行く予定でしたが、万が一8時のアポ前に車がどこかでパンクしたりしたら困るからと頼まれハイクを明日に延期。もちろんそんなことも無く、無事8時半には「終わったよ〜」と連絡が入りました。めでたしめでたし。

昨日は暑くてはかどらなかった片付けもぼちぼち進んでいます。Goodwillに寄付した洋服は今日の時点でスカート20枚、パンツ6本、ジャケット10枚、ドレス8着、靴4足、ジーンズ(新品含め)4本、スーツ6着。まだ着られるものが殆どですが、会社勤めから離れた今の自分には必要ない。重要軸(自分)と時間軸(今)を意識してサヨナラしました。

クローゼットや引き出しの収納を7にして3はモノの通り道とする。これも実現したいのですが、まだまだ満杯状況。徐々に通路を増やして行く努力を続けます。手つかずの倉庫のモノたちもいる。。”捨”行はまだまだ続きます。

2011年6月21日火曜日

植物のひみつ 2 午後の庭にて

夏日真っ盛り、最高気温は35℃、きっと日なたはもっと暑いはず。午後は近所の友人宅のお庭を拝見してきました。手みやげはそば粉のシフォンケーキとモラセスクリーム。生クリームに砂糖を少し加えて8分立てにして、モラセスをマーブル状に混ぜました。ちょっと香ばしくて珈琲クリームみたいで美味しいです。
彼らはHot Luck Partyの主催者夫妻。お庭には既に唐辛子があちこちで赤い実を実らせていました。野菜やハーブや果物まで大充実。
ヒヨコ豆が生っているところ。はじめて見ました!
さやいんげんもたわわ。庭から飛んで前の道路脇にもたくさん実をつけていました。
フューシャの花もたくさんの種類がありました。グリーンの実(ベリー)は熟すとキウイのような味がするそうです。
どこお庭でもサンティー作り。先日は5時間日なたにおいておいたら、ポットの水温はが41℃でした。
木陰ではトンボも涼んでいます。

ハーブの香りをかいだり、葉っぱを齧ったり、いちごやラズベリーをつまんだり。いつでも好きなものをとりにきてね、といってくれてもう感激!

Buddha's handという名の柑橘実で作ったリモンチェロや自家製アイスキャンディをごちそうになりながら、木陰で風にふかれれば、夏日も極楽。

 
二人とも料理が上手で、世界中を旅している人たち。旅と写真と料理の話で盛り上がったところ、干し椎茸をテラスに出したまま忘れたことを思い出しました。干し椎茸は使う前に10分でも日に干すとビタミンDが増えるんだと話をしたら、奥さんがきのこ類のDNAは植物より人間に近いのだと教えてくれました。なんでそんな話を?と思ったけれどはっと気づきました。人間も日に当たることでビタミンDが体内で作られるということは、同じ働きのDNAが椎茸にもあるってこと?神秘です。

夏日

昨日今日と30℃を超す夏日。昨日はその中、汗だくで荷物の整理に精を出した結果、かなりすっきりしてきました。一休み時にはベリー類、メロン、スイカのスムージー。砂糖なしで十分美味しい。暑い時は熱い飲み物のほうがいいんですけど、たまにはね。

夜は気温が下がるのですっきり眠れましたが、体温高めのDannyは悪戦苦闘した模様。

今現在の室温は28.5℃。午後に友人宅に行くのでそば粉のシフォンケーキを焼いたら力が抜けてしまいました。出かけるまで溶けるにまかせるか、と思っていたところドアベルが。

ドアを開けると郵便局の人が小包を持って立っていました。このお暑い中ご苦労さまですと伝えたいけど、そういう時候の挨拶は日本語ならではですね。いつもは郵便受けに置いて
行くのにわざわざありがたいことです。お礼を言ってラベルを見ると住所が下二桁違っていました。こういう場合大抵送り主に返されてしまうのですが、これは日本のMさんからの小包!返送されなくて本当によかった。度々重要メールが隣の一軒家へ誤配達され迷惑していたのですが、今回の件で郵便局株は急上昇!
本を送ってくれたと聞いて楽しみにしていたところ、他にも私の好みを知り尽くした上で選ばれた品々!生食ひじき、めかぶ、よもぎ粉、葛粉、山芋パウダー、ゆずのエッセンシャルオイルまで。本はテルマエ ロマエ最新巻と他数冊。ゆっくり楽しませていただきま〜す。

2011年6月20日月曜日

断捨離

先週浴室のペンキ塗りのために、引き出しやシンクの下、薬棚にあるモノたちをいったん出しました。まあよくこれだけ詰まっていたと思うほどのモノたち。遅ればせながらここに「断捨離」の実行を誓います!本は読んでいませんが、友人Mさんがテレビ動画のリンクを送ってくれたので、聞いたことしかなかったダンシャリについて少し理解しました。もう長いこと多くの雑誌にも取り上げられていて、これは日経ウーマンのオンライン記事

「断捨離」とはクラターコンサルタントのやましたひでこさんが提唱する生き方術であり登録商標。流行語大賞にもノミネートされ、断捨離を実行する人たちを称するダンシャリアンという言葉もあるそうな。もとは執着から解き放たれるためのヨガの行法、行動哲学をベースにしているそうです。言葉と概要は知っていましたが、友人Mさんがテレビ動画のリンクを送ってくれたので詳しく知ることができました。

「断」は入ってくるいらないモのを断つ、「捨」は家にはびこるガラクタを捨てる、「離」はモノへの執着から離れる。もともと片付けが苦手だったやましたさんは、高野山の宿坊でムダなモノが何もない空間に感銘を受けたそうです。いかに楽に片付けられるかを考えたら多すぎるモノを整理すればいいと。

すべて原理はシンプル。ダイエットだって食べ過ぎをやめれば痩せられる。モノが少なくなればすっきりする。わかっているけれどなぜできない??いや、いつまでもそんなことはいってられません。今回はできる、そう信じて頑張っています。

片付けを進めるにあたって大切なことは3つ。まず主役は自分、モノではないことを再確認します。そして”今”の”私”に必要なのかを考える。そして少しでも片付けられたら、自分を褒めること。うなづけます。モノは自分のためにある。”今”の自分のために役立っていなければ、どんなに高価であっても、昔の思い出があっても、活かされていないということ。これではモノも浮かばれません。そして溜め込んでしまった自分を減点法で見るのではなく、少しでも片付けられたら加点法で褒める。

モノを買う機会は確実に減ったので「断」はできつつあります。しかし「捨」と「離」はまだ。

片付けられない人は「現実逃避型」「過去執着型」「未来不安型」の3つのタイプに分けられるそうです。誰でも思い出の品はあるし、これ、まだ使うかも?と思ってしまうモノもある。そんなモノたちであふれる棚や倉庫やガレージが気になりつつも、片付けに腰をあげることができない。私、すべてのタイプに当てはまっています。自覚はあるので後は行動あるのみ。行法ですからね、なんてったって。そして少しでも前進したら自分を褒めること。これがまた易しくはないのですが。

やましたさんは収納場所によって7-5-1の法則というのも提唱されています。断捨離で唯一ある法則だそうで、見えない場所の収納は7割まで。3割はモノの通り道として残しておく。見える場所の収納は空間を生かして5割まで。そして見せる場所に置くものは一点のみ。空間が大きければどんなモノも引き立つ。その通りです。Dannyにも「隙間を埋めるのがうまいよね〜」(もちろん褒め言葉ではない)と言われてしまいます。

「仕舞われているだけの人生なんて、どうです?」という言葉がずんと響きました。

2011年6月18日土曜日

Foothills Park再び

今日は8ヶ月ぶりに会う友人とのハイキングでした。彼女はバリバリのセールスパーソン。いつもとても前向きで鉄の意志を持ちながら、繊細な感受性も持ち合わせているすてきな人です。
5月末にでかけたFoothills Parkで同じ8マイル弱のハイキングを楽しみました。
以前より川の流れは緩やか。それでもせせらぎが耳に心地く響きました。
そしてより多くのチョウチョが舞い、野生の花々が咲き誇っていました。
じつは私はチョウチョが大の苦手です。。。どこに行くのかわからない(それが美しいのかも)だし、昆虫コワイ。バタフライパークなんてエンタメは絶対理解できません。スカイダイビングなんて理解できないという人がいるように、チョウチョが恐い人間もいるのです。
お互いの近況を話しながら、あっという間にトレイルが終わっていました。麓でお弁当を広げてまたおしゃべり。
戻ってしばらくしてから、テラスから夕焼けを楽しみました。

FAS

Foreign Accent Syndromeとは脳機能の障害を受けた後、急に外国語のアクセントを帯びた言葉を話すようになるきわめて稀な症状だそうです。歯医者で麻酔処方を受けた後、アイリッシュ英語を話すようになったアメリカ人女性の話をラジオで聴いて知りました。北米で生まれ育ちアイルランドや英国には行ったこともなく知り合いもいないという彼女のアクセントは、スコットランド風にも聞こえるアイリッシュ英語でした。

FASは1941年から2009年まで60件の症例があるそうです(出典:Wikipedia)。脳卒中や多発性硬化症などから発生することもあり、FASと診断された人々は脳のある部分にダメージを受けていることが多いとのこと。また20年近く前に脳にダメージを受けてその後普通に生活をしていた人がカイロプラクティックで首を調整後、ロシアンアクセントで話すようになったとか。

ある日突然自分のアクセントが変わってしまうとは想像できません。かなりストレスフルにも思えます。しかしラジオ番組に出ていた女性は、アクセントが変わってからより外交的になったそうです。何処の出身?と聞かれることは苦にならないし、むしろいろいろな人との会話が弾むきっかけになっていると明るく話していました。何ごともとらえ方次第だなあと感じたエピソードでした。

2011年6月16日木曜日

美肌水

美肌水とは一昔前に流行った手作り化粧水です。尿素と水とグリセリンを混ぜるだけ。

ふと思い出してまた作ってみました。まあまあの使い心地だったし、懐かしいのもあるけど、現実的に年に数回帰国してお気に入りを仕入れることができなくなったからもあります。いろいろ試してもまあこんなもんか、という使い心地。結局中身はどれも大して変わりないんです。主成分は水とグリセリンと微量の有効成分とほとんどが防腐剤を含むことを考えれば手作りも悪くありません。皮膚科医で「スキンケアの真実-美肌ルネッサンス」の著者である吉木伸子医師も「精製水と日本酒を等量ずつ混ぜて、そこへグリセリンを2割くらい入れる」と化粧水をつけた時の潤って守られる感覚がする(前述書P49)と書いています。もちろんそれだけでは本当の意味で肌の水分量は回復しないし、トラブルを抱えた肌にはより有効な美肌成分を含んだ美容液などが必要でしょう。それらにはきちんと投資するとして、付け心地重視の化粧水はしばらく手作り品でまかないます。

美肌水の作り方はいたって簡単。尿素 25gと水100ccを混ぜ、尿素が溶けたらグリセリン小さじ1/2を加えてよく混ぜます。これが原液。5倍に薄めたものは手足用、10倍に薄めたものは顔用として使います。水はフィルターを通した水道水を使い、早めに使い切ります。

尿素はかかと用クリームなどに含まれているしっとり成分。ベルツ液とも呼ばれるグリセリンカリ液は、水酸化カリウムとグリセリンを含む溶液で、角質を軟化させるので、指先やかかとなどのひび割れに塗ると古い角質が除去されてきます。深く割れている時は染みるので要注意。水仕事が増えたのでこのごろよく使っています。ピーリングの効果もあるそうですが、こちらの紫外線ではちょっとコワくて顔にはまだ使っていません。

酒かすパックに日本酒風呂など、よく言えば自然派に近づいているといえなくもありませんが、これも肌が丈夫なおかげです。ありがたや。

満月

夏至まで後6日。もう半年終わるとは驚きです。

ここ数日、浴室のペンキ塗り職人さんが出たり入ったりで家にいました。これを機会に、シンク下や引き出しに入っている物を整理するつもり。意気込みはありますが、どこにこれだけ物が詰まっていたかと思うほど。まあ、のんびりやります。

昨晩は夕方になっても気温が下がらず、ペンキの匂いも若干気になるので、近所のグリークレストランへ。Dannyはラップサンド、私はファラッフェル(ヒヨコ豆マッシュをスパイスと混ぜてあげたフライ)。
ここPalo Altoはフローズンヨーグルトの激戦区です。小さなダウンタウンに2軒あるのについ最近また数ブロック離れたところにオープン。ジェラート屋も2軒あります。つい最近オープンしたYogult Landに行ってみました。
チョコ、パッションパイナップル、ピスタチオをちょっぴりずつ。
量り売りで$2弱。味はまあまあ。L'Amour Frozen Yogurtの方が個人的には好きかも。

Dannyがエスプレッソを飲みたいというので、数軒ならびのカフェ/ジェラート屋へ。不完全燃焼の私は、シングルモルトジェラートとチョコジェラート(小、念のため明記、Dannyも食べました)を。夏の夜長にふさわしいちょっとしたお出かけでした。
気がつけば夜空にはまんまるお月さま。テラスでしばし夜風にあたりながらお月見をしました。

2011年6月15日水曜日

満腹倶楽部

満腹倶楽部という楽しい名前の集まりがあります。会えるのは不定期だけれど、時間の隔たりを全く感じません。こちらに赴任していた元同僚が出張に来る度に、もともとは仕事上で知り合い食べることもおしゃべりも大好きな地元の三人が加わって、四人でお腹いっぱい食べて話して笑います。

昨日はMexicanのVive Solへ。
久しぶりでしたが店内は6時半を過ぎると満席になりました。
Oさんが一番乗り。「お久しぶりですね〜!」と席に着くと、久しぶりな感じがしないと言われました。それは毎日このブログを奥さまと一緒に読んでくださっているからだそう。ありがたいことです。次にYさん到着後、またブログの話がでてOさんご夫妻が毎日読んでくれていると行ったら、彼女は一言「暇やね〜」。でもOさんや奥さまは決して暇な人ではないんですよ。お二人ともそれぞれの業界でばりばりキャリアを重ねている超多忙な方々。これからもお立ち寄りいただけると嬉しいです。
少し遅れたMさんと四人で乾杯!その頃レストランは大盛況。サービスはメキシコ風(スロー?)でオーダー数品が品切れということもありましたが、味は丁寧に作られていて美味しかったです。皆さん食通で食べ物の話はもちろん、業界の動向や裏話、それぞれの日々の暮らしの話、震災後の日本の現状とこれからの道等々、話題はいつまで〜も尽きません。

三人とも関西ご出身で、つい最近私が仕入れた知識を皮切りに話が弾みました。マクドナルドのことを関東では「マック」といいますが、関西では「マクド」という、というのは知っていたのですが、アクセントが”ク”にあり、「マド」と発音するというのは先週知ったばかり。そしてケンタッキーフライドチキンは関東では「ケンタ」。関西ではなんと「とり」だそうです(爆笑!)ミスタードーナツは関東では「ミスド」関西ではシンプルに「ドーナツ」。競合がないからできた技か。Krispy Kremeが進出した今でもそうなんだろうか?

そして一文字の単語は大抵尻上がりの発音となるというのも関東出身には珍しい話です。手を見せられて、これなんて言う?と聞かれたら、関東出身者は「て」と何処にもアクセントを置かず発音しますよね。関西では「て〜ぇ」となります。目もおなじく「め〜ぇ」。中国語の二声みたいな感じ。唯一の例外は毛。これは「〜ぇ」。こちらは中国語の三声。面白いですね。京都出身、大阪育ちのOさんは社会人になってからはずっと東京暮らしで、現在は世田谷区にこだわりの一軒家も持っています。その彼、大阪で大学時代の友人たちと飲んだ帰りに、改札を抜けようとした時にうっかり「じゃあ」と言ってしまったことがあるそうです。すると仲間から「じゃあ〜〜?」と総スカン!関西では「ほな」なんですね。なんかあらためてかわいい響きだなあ、と思いました。その夜はOさんのおごり(彼はお酒を飲めない)夜は更けていきましたとさ。



皆さんハウススペシャルのステーキやお肉料理を頼み、私はエビエンチラーダ。久々のメキシコ料理を楽しみました。
デザートのフランも優しい甘さで各自一つをぺろり。満腹倶楽部メンバーですからね。
Oさん、北米チャプターはまたのお越しをお待ちしていますよ〜。Mさん、気をつけて日本に行ってらしてください。美味しい物レポート、楽しみにしています。

Viva la Sake! Drink for your own sake!!

タイトルは月曜日にSan Franciscoで開かれた酒&フードのイベント名。"For your own sake"(サケではなく、セイクと読みます)とは、「あなたのために」という意味。酒万歳!(ご自身のために)飲みましょう!という意味合い。"Sake is the chief of all medicine"   「酒は百薬の長」ともいいますね。きちがい水、魔水なんて言葉もありますが、体の声を聞きながら、人に迷惑をかけずに美味しくいただければ理由はいらない!というのが私の持論です。
前回のSake Expoと同じメンバー三人でSan Francisco入り。会場はジャズレストランのYoshi's。到着が開場後2時間経っていたのでかなり賑わっていました。
聞くと開場前から列ができていたとか。私たちに残された時間は2時間!少し気は焦ります。
まずはフードセクションから。東南アジアで穫れるモンゴウイカのイカそうめんは柔らかく、バジルペスト、チリソース、つけダレなど和えるソースに変化をつけて。
お好み焼きソースやつけダレメーカーの屋台からもいい香りがぷんぷん。食べるラー油をマグロにからめたポキ、鶏の唐揚げ、わさびふりかけで和えた焼きエビ、ホタルイカの沖漬け、魚しゃぶのサラダ、イカナゴの唐揚げ、ラーメンなどなど。
全部は味見できませんでした(当然でしょう。。)が、頂いたものは美味しく、やっぱり和の味は落ち着きます。

酒セクションへ。前回のイベントに比べ焼酎の割合が高かったのが印象に残りました。しかしまずはお酒のから。今回も充電忘れでレコーダーなし。学習していません。。。
一番印象に残ったのは、神戸は灘、沢の鶴の「敏馬」、みむねと読みます。純米大吟醸でとてもバランスよくうま味があるお酒。敏馬とは神戸港発祥の地といわれ、そこから海外へ向けて美味しいお酒を広めたいという願いを込めてつけられた名前だそうです。特別純米の灘”きもと”もおいしかった。二つともにモンドセレクション金賞受賞、うなづけます。

またこのようなイベントで嬉しいのは原酒や生酒が楽しめること。通常2回ある火入れを全く行っていない生生や発酵したお酒の上澄み部分を無濾過で出している原酒などは新鮮な風味と香り、味もまろやか。瓶詰めで常温で数ヶ月持つお酒とは別物です。袋絞り、雫酒と呼ばれるお酒はもろみを袋に入れて下げて絞ったお酒。こちらも独特の香りとうま味が売りで手間がかかった高級酒です。
福島の奥の松酒造の「十八代伊兵衛」は純米大吟醸雫酒。ひとことで表現すれば、いきいきしたお酒。うま味もすっきりしたのどごしも吟醸らしいフルーティーさもお互いを引き立て合うバランスでした。「桜」大吟醸は華やかでゆっくりと味わいたいお酒。

静岡の花の舞酒造の日本刀(これでカタナと読むそう)は日本酒度+7。確かに辛口です。純米大吟醸もとっても美味しくいただきました。
愛知の九平次 萬乗醸造は「醸し人九平次」の大吟醸と吟醸を出品していました。このお酒はラボンバンスで出会ってファンになりました。相変わらず美味しい。他においしいお酒がたくさんあっても、なじみの味に出会うと落ち着くのが不思議です。味そのものというより楽しい思い出が蘇るからなんでしょうけれど。
板さんAのお気に入りは山梨銘醸の「七賢」純米吟醸。純米大吟醸3年古酒「美吟微吟」(びぎんびぎん)は米国向けは500本限定というレアもの。今はNYとシアトルのみで手に入るそうです。
ほまれ酒造は吟醸酒の他に、ゆずを添加して作ったゆず酒も美味しかったです。
 
新潟の白瀧は、主力製品の「上善如水」の純米大吟醸が果実香もさわやかでうま味もコクもありました。
「さらの風」という純米酒はミニカップ付きでかわいいパッケージ。お呼ばれ時の手みやげにも良さそうです。
石川県福光屋では、「加賀鳶」の生生しぼりたてを味見させてもらいました。美味しかった。買って帰りたかったのですが、飛行機で自ら日本だけこのために持ってこられたそうです。東京で働いていた頃、会社の側に福光屋経営の料亭があり、夜はそう頻繁に行けませんでしたが、お昼は美味しい定食が楽しみでした。日本酒を使った化粧品なども販売していて、一時期お世話になったことも。
面白かったのは韓国のにごり酒、マッコリと韓国海苔おつまみのペアリング。
海苔を食べてから飲むマッコリは。。。バナナヨーグルトスムージー!甘さが引き立って美味しいんです。まじめにこれはハマりそう。Bay areaで同ブランドは流通していないようですが、今度手に入る物で買って試してみます。
福島の夢心酒造の「奈良萬」純米無濾過酒もおいしかった〜。さんざんテイスティングを重ねた後でも、これは違う!と舌が反応。2時間弱でよくこれだけ食べて飲みました!悔いはありません。
Yoshi'sは通常通り営業なので、4時にはきっちりお開き。その後は合流した他のグループと日本街で一杯、移動して山昌へ。
年中無休のレストランはカラオケルームも充実していて、店内を見学させてくれました。Osaka, Shikoku, KyushuそしてNYなど都市名テーマの内装の部屋は定員に比べてかなりゆったりした造り。
こちらはOsaka Room
こちらの感覚に慣れた人は日本に行ったら閉所恐怖症になるのではと度々思いますが、カラオケルームも例外でなし。お寿司や前菜をつまんだあと、またJapantownに戻りタンポポでラーメン、ピッチャーのビールがどんどん空になっていくのにはびっくり。そしてカラオケ。

日本でもカラオケなんて行かないのに。。。今日はとにかく"日本風"な一日。
いやはや、皆さんすごいパワー。殆どがレストラン関係の方と家族だったので、唯一のお休み日の月曜日を満喫されていました。お先に失礼したかったけれ私はドライバー。徹底的におつき合いする覚悟で私も楽しませていただきました。会場で「ウコンの力」のお世話になっておいて大正解。無事二人を送り届けてぎりぎり午前様前の帰宅となりました。