2017年6月3日土曜日

2016 夏の日本 1

この期に及んで!1年前に遡り旅行記を書きます。さて、6月から7月の日本についての続き。今年も6月末から日本に行くことにしました。なんだかやっぱり日本での日々は残しておきたくて、次は1年後にならないようにと、今週末で書いてしまおうと思った次第。

母の3回忌の手配の確認、旅程を詰めたり最初の数日はバタバタしていました。
去年の6月末といえば、英国のEU離脱が世間を騒がした頃。ニュースでこんなのを見てびっくり仰天しました。ははは、結果が出てから調べてる人多すぎ!
東京オフィスに挨拶に行って、数日仕事もできました。素敵なオフィスはフローリングや照明など皆で力を合わせて取り付けたそう。緑が優しい気持ちのよい空間でした。


ちょうど同じ時期に里帰りしていたコロラドのCさんと娘さんKちゃんとも会うことができました。待ち合わせは青山スパイラル、その後だるまやさんでおそば。いつ食べても美味しい。 

 
時差ぼけもなんのその、塗り絵に夢中のKちゃんも一緒に、おしゃべりが止まらない私たちの夜は、雰囲気のいいビストロで更けていきました。
そして6/30は、日帰りで美ヶ原高原へ出かけました。東京からレンタカーを借りる予定を急遽変更して、長野まで新幹線、その後特急で松本へ行き、そこからレンタカーを借りました。変更した理由は、山歩き後に美味しいお蕎麦を食べるため、そしてその時に地酒が飲めないのはあまりにも悲しいから(笑)。でも気がついた自分にでかした!といいたい。
ダニーと金沢に出かけた時に乗った北陸新幹線かがやき501号で長野へ。
車中で予習。さて、どのくらい景色が変わっている?

1日雲り時々雨という予報でしたが、松本に向かう途中に厚い雲に切れ目が入り、テンション上がりました。

到着時には快晴!9時半にはレンタカーを走らせていました。
日焼け止めを忘れてあちゃ〜と思っていたら、街道沿いにドラッグストアを発見。助かった。
30分弱で最初の目的地、三城牧場につきました。母のアルバムに載っていた山荘を目指します。

写真ではよくわからないけれど車が一台やっと通れる道幅。対向車が来ないことを祈りながら緑のトンネルをそろそろと進むと見えてきました。

建物は大分くたびれてたかな、ということは母が泊まった建物である可能性高し?
ウグイスの澄んだ声と爽やかな風を感じながらしばし緑の中を散策しました。
自然と花々と山歩きを好んだ母が、この地を気に入った理由がよくわかりました。

山道を走り、30分後には美ヶ原高原にいました。途中霧が濃くなったりしたけれど、道は整備されていて気持ちの良いドライブでした。

美ヶ原高原は長野県のほぼ真ん中、八ヶ岳中信高原国定公園内、標高2000m前後に広がる高原です。最高峰は王ヶ頭の2034mで、一帯が日本百名山の一座です。登山者のために視界が悪い時に鳴らす鐘がある「美しの塔」や緑の牧場で草を食む牛の姿などの写真や絵画は誰もが一度は目にしたことがあるのではないでしょうか。
雲が目線と同じ高さにある!それほど風は強く感じられないのに、上空では雲はどんどん流れていきます。高山ツツジがきれい。

美ヶ原高原美術館の作品たちも輝く日差しに照らされて、青空に映えていました。屋外彫刻美術館は母が好んだ場所です。この場所も、前身は箱根の彫刻の森美術館姉妹館だったと知りました。
11時「アモーレの鐘」が大音量で鳴り響く中ゲートをくぐり園内へ。最初の作品のタイトルは「雲海に立ちて」。今日の景色そのものだ!
 
緩やかな上り降りの遊歩道の両側に作品が並びます。
迫力のあるもの、思わずクスッと笑ってしまうもの、ユニークなフォルムに映りこむ景色を取り込んで、角度により違う表情を見せてくれる作品など、時間を忘れて楽しみました。
上りながら見るか、下りながら見るかによっても、印象が異なります。屋外展示ならではの醍醐味を恵まれたお天気の下、満喫しました。






 







 






屋内展示室もあって、その建物の屋上は展望台になっています。ひんやりした階段の光と影が美しかった。














かなり広いので1日楽しめます。 見ごたえがあり、予定時間をオーバーしました。
この後のハイキングがちょっと急ぎ足になるぞ。舞茸天ざるそば、美味しかった!迷わず大盛りにして正解!
歩き始めは2時近くになってしまいました。松本発最終新宿行きは20時発なので、5時までには歩き終わりたいところ。
始めは美術館からも見えていた木道を緩やかに登ります。気が焦るので、すでにスロージジョギング状態で先を急ぎます。


 程なく牛伏山1990mへ。
降ると山小屋があって、そこから左右に牧場を見渡しながら、ひたすら砂利道を進みます。

美しの塔が見えてきました。登山者のため、見晴らしの悪い時に鳴らす鐘があります。確かに霧深くなると迷う心配もあったのでしょう。
牛伏山から20分ほどです。
人とはほとんど出会いません。雲も厚めだけど寂しい感じはなくて、甘い空気を味わいなgら浦をすすめます。
霧が濃くなってきました。 
 

目指すは最高峰2034mの王ヶ頭。頂上にあるホテルは霧にすっぽり包まれていました。

残念ながら頂上からの眺望は0。歩き始めて1時間15分、いいペースかも。

シーズンオフのホテルでコーヒーで一息ついて、王ヶ鼻2008mへ。


御嶽信仰の石仏群 
霧がなければ、眺めが良ければ北アルプス、大好きな穂高連峰が見えるはず。残念だなと思いながら突端へすすむと。。。
みるみるうちに霧が流れていき、びっくり!

連峰の頂上は雲海の中でしたが、下を見ても真っ白だったのがウソのよう。いい眺めでした。

休憩入れてここまで1時間45分、5時まで駐車場に戻るにはそろそろ帰路へ着かねば。2-3分行けばまた霧が深くなりました。帰りは来た道とは違うルートで王ヶ頭に戻りました。









帰りは美しの塔を左手に。この佇まい、好きです。

5時ちょうどトレイル入り口着。トイレが綺麗で感動した! 
美術館も道の駅もすでにしまっていて、駐車場には私の車一台のみでした。
駅を目指して山道を下ります。夕日が美しかったな。欲を言えば温泉に入って帰りたかったけれど時間切れ。


無事レンタカーを返して、駅そばで待ちに待ったお蕎麦!おすすめの冷やしきのこそばをいただきました。美味しかったけれど、きのこにちょっと変わった風味が感じられたのが残念だったかも。山菜の袋詰めなんかを買うと感じる時の風味です。保存料なのかなあ。
地酒は迷いすぎて結局飲まなかったのかな?写真がないのできっとそうでしょう(笑)
 
まだ時間があったので、隣の製粉所の立ち食いそばでざるを一枚!こちらも美味しかったです。 
ビールを買って新宿行き最終特急列車に乗り込むと、心地よい疲れが回ってきました。
5時半に家を出て、帰宅は18時間後。30,000歩、24キロ。楽しく歩いた1日でした!

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