楽しみにしていた朝食は、期待を裏切らず地元の食材が豊富で大満足でした。
和洋いろいろ、色とりどり、旬のものをお皿に載せて目で愛でてからいただくしあわせ。
毎年7/1に食べられるという氷室饅頭もありました。冬に降った雪を氷室と呼ばれる貯蔵庫で保存し氷として幕府に献上したそうです。旧暦6/1の氷室開きに、無病息災を願って三色の麦饅頭を食べる習慣が今も残っているとのこと。優しい味のおまんじゅうでした。
毎年7/1に食べられるという氷室饅頭もありました。冬に降った雪を氷室と呼ばれる貯蔵庫で保存し氷として幕府に献上したそうです。旧暦6/1の氷室開きに、無病息災を願って三色の麦饅頭を食べる習慣が今も残っているとのこと。優しい味のおまんじゅうでした。
車麩の卵とじなんていう嬉しいお惣菜もありました。
ホテルから駅は車で5分ほど。早朝や夜半以外は送迎サービスがあります。駅まで送ってもらって、バスで長町武家屋敷跡へ。バス停は香林坊下車が便利です。
かなり激しかった雨脚も出がけには静まりました。ホテルの大きめの傘を借りて出かけました。番傘もかわいいけれど重たいので赤い方で。
ホテルから駅は車で5分ほど。早朝や夜半以外は送迎サービスがあります。駅まで送ってもらって、バスで長町武家屋敷跡へ。バス停は香林坊下車が便利です。
長町は中級武士が住んでいた界隈だそう。歴史ある町並みの風情に寄り添うように降る雨の中、人影もない石畳を歩けば、豊かな緑が雫でより瑞々しくふくらむ音さへ聞こえてくるような静けさです。
土壁の中では、いまも普通に人々が生活しているのが不思議に思える。 とにかくどこも絵になる町並みです。ちなみに今回も、写真は全てスマホのカメラで撮ったものだけ。手軽にいつでも思い出を残せるとは、本当に便利になりました。
ここは職人大学校の施設で、和室やお茶室など市民の方の活動の場として利用されているようです。中は見学できませんでしたが、落ち着いたお庭をちょっと拝見。
どこに行っても、思いっきり深呼吸したくなる空気が漂っていました。
次は金沢城公園を目指します。ひたすら歩いて広いお堀を渡り、玉泉院丸庭園へ。
1634年に作庭、明治時代に廃止された庭園は、今年3月に歴代藩主が愛でた姿に再現されたばかり。
登りきると金沢城公園広がり、お城が鎮座ましましています。 この辺りは金沢大学のキャンパスだったのを、市が大学を移動させて本格的にお城の復興を手がけたのは。。。やっぱり旅行記は直ぐ書かないとダメですね。ホテルの方にも教えてもらったし、パンフレットも大事にとってあるけど、裏の書斎までとりに行くのが面倒なので省略!
靴を脱いで中に上がって登って行くと、景色がどんどん変わります。
写真ではわかりにくいですが、超急勾配の階段。 3層3階の菱櫓まで登ればかなりの高さです。
そしてこの美しい門は橋爪門です。
あらゆる角度からお城を激写(苦笑)。歩き疲れたけれど来てよかった。アメリカで大工をしている友人に見せてあげたいよね、あの柱の組み方!とダニーと話しました。
そろそろお茶の時間です。目指すは時雨亭。昨日と同じ案内係の方が歓待してくれました。同じ煉りきりでも、仕入れ先が異なるので全くお味が違います。前日より餡が濃厚で、全体的に甘めでした。生菓子とお抹茶はいいですね〜。にわか仕立てのダニーの「結構なお点前でした」も三度目で板についてきました。
心地よい空間で、お茶とお花をずっと続けてきて緑が大好きな母を偲びました。ちゃんと一緒にお稽古をしておけばよかった、着付けの教室も入らせてくれたのに、当時の私はバイクを乗り回すのに夢中だった。行き場のない後悔が、抹茶のほろ苦さと溶け合いました。
もう一人の文豪、徳富蘆花の記念館は休館日と知り、さてどうしよう?と学芸員の方におすすめを聞いてみました。すると直ぐ隣りにある金沢蓄音機館を勧められました。毎日蓄音機の聞き比べがあるそうで、時計を見れば丁度その5分前という絶妙のタイミング!あとから一緒にビデオ映像を見ていた女性もやってきて「さっき小耳に挟んだので私も来ちゃいました!」と嬉しそう。お互い東京からで、彼女は4泊でゆったり歴史ある街を楽しみにきたそうです。
エジソンの発明した蓄音機から、改良を重ねたマシンが英米から集められています。レコードは聞く度にすり減っていくので永久に同じ音は再生できない。そんな所にもロマンを感じますね。
面白いエピソードを交えながら、とてもわかりやすく説明してくださった館長さん。しっかりメモを取ったので、後日このセクションは書き加えたい(という気持ちはある)。パンフレットや入園/館券の半券なんかはあるのですが、旅程をプリントアウトして貼付けた私流のガイドブックと、旅先でいろんなことを書き留めたミニノートがみつからない。。。やはり情報は新しいうちに処理すべきですね。
館内に話を戻します。トーク中に、金沢のお食事どころなどおすすめありますよと言われたので鑑賞会を終えてお訪ねしたら地図を書いてくださいました。
雨はすっかりあがり、日も出てきました。次は茶屋街散策です。博物館そばの神社さんを抜けて暗がり坂を下れば、主計町(かずえまち)です。入り組んだ路地の町並みは昼下がりでひっそりとしています。
日が落ちれば、また独特の雰囲気を醸し出すのでしょう。
一軒の町家で何かの撮影が行われていました。絵になる街です。
散策の前に徳田秋聲記念館へ。金沢三代文豪として名前しか知りませんでしたが、これを機に読んでみようと思います。
記念館は広々としていて、展示室の落ち着いた照明と開放的なロビーの採光が印象的でした。時間が押していたため、急ぎ足の見学。またゆっくり訪れてみたい場所です。
青空が気持ちのよい昼下がりです。
お昼抜きでかなり歩いたので、お腹がすいてきました。
立ち寄ったお店でそうめんと生麩田楽。
そして食後は今年始めて、ダニーは人生始めての宇治金時。蒸し暑い午後だったので大急ぎで食べました。
界隈で一番古いお茶屋さんの志摩が建てられたのは1820年。国指定重要文化財で一般公開されています。
入ってすぐに急な階段を上ると客間のお座敷です。
6−9月は襖や障子が簾戸(すど)に切り替わり、夏の装いとなります。
台所はこじんまりとしていて、料理は殆ど仕出し屋さんからとっていたそうです。
外に出ると、緩やかに広がる夕暮れに街の雰囲気が変わっていました。日が暮れるまでのんびりしたいけれど、駅へ向かいました。
館長さんが連絡しておいて下さるとのことだったので、予約せずに伺いました。引き戸を開けてすぐ、威勢のいい声に迎えられました。広々したカウンターの中はご主人と若い職人さんが二人。出てきた先付けのすべてにまず感動!
お造り、焼き物、揚げ物、煮物。黒板には、カテゴリー毎に多く旬の素材がならび、期待に胸が膨らみます。おまかせでお願いしました。
このお造りのきれいなこと! 海老の甘かったことといったら。
加賀野菜の炊き合わせも最高でした。
鯵好きダニーが喜んだ新鮮な鯵のタタキ、 卵豆腐と魚そうめんはさっぱり、すっきり、でも旨み豊かで涼しい食感でした。
この辺りでそろそろ?と出されたと思われる水なすのお漬け物の瑞々しさに感動。未だ食べられますか?と聞かれて勢い良く「はい!」と答える私たち。きっと呆れられたでしょうけれど、お腹は正直です。
続いてお頭の煮付けと、皮のぱりぱり焼き。美味しくない訳ありません!
デザートは黒ごまとしょうがのジェラート。さりげなく寄り添う豆かんもいい。イチジクの寒天よせのきらめきを見てください〜
板長さん、ごちそうさまでした!蓄音機館の館長さんを通したご縁に深く感謝です。行きには夜食にラーメン、その後またウイスキーバー?なんて話していた私たちですが、流石に無理でした。そして何よりも、この夜は余韻を楽しみたかったし。
どこに行っても、思いっきり深呼吸したくなる空気が漂っていました。
次は金沢城公園を目指します。ひたすら歩いて広いお堀を渡り、玉泉院丸庭園へ。
1634年に作庭、明治時代に廃止された庭園は、今年3月に歴代藩主が愛でた姿に再現されたばかり。
庭園を横切り、いくつかの歴史ある建物を過ぎて歩きます。
登りきると金沢城公園広がり、お城が鎮座ましましています。 この辺りは金沢大学のキャンパスだったのを、市が大学を移動させて本格的にお城の復興を手がけたのは。。。やっぱり旅行記は直ぐ書かないとダメですね。ホテルの方にも教えてもらったし、パンフレットも大事にとってあるけど、裏の書斎までとりに行くのが面倒なので省略!
靴を脱いで中に上がって登って行くと、景色がどんどん変わります。
写真ではわかりにくいですが、超急勾配の階段。 3層3階の菱櫓まで登ればかなりの高さです。
五十軒長屋はもとは武器の倉庫だったとか。床と柱がとにかく美しい。釘を使ってないなんて、驚きなんてことばでは表現できないほどの偉業。
建物そのものが展示となっていて興味深いです。そしてこの美しい門は橋爪門です。
あらゆる角度からお城を激写(苦笑)。歩き疲れたけれど来てよかった。アメリカで大工をしている友人に見せてあげたいよね、あの柱の組み方!とダニーと話しました。
そろそろお茶の時間です。目指すは時雨亭。昨日と同じ案内係の方が歓待してくれました。同じ煉りきりでも、仕入れ先が異なるので全くお味が違います。前日より餡が濃厚で、全体的に甘めでした。生菓子とお抹茶はいいですね〜。にわか仕立てのダニーの「結構なお点前でした」も三度目で板についてきました。
心地よい空間で、お茶とお花をずっと続けてきて緑が大好きな母を偲びました。ちゃんと一緒にお稽古をしておけばよかった、着付けの教室も入らせてくれたのに、当時の私はバイクを乗り回すのに夢中だった。行き場のない後悔が、抹茶のほろ苦さと溶け合いました。
雨脚が強まる中、バスがなかなか来ないのでタクシーで泉鏡花記念館へ。
生家跡地の酒屋さんが今は記念館として公開されています。実は通しで作品を読んだ事はないのですが、以前から興味があった作家でした。日本語の展示しかなかったのに、玉三郎や文芸評論家の先生が泉鏡花について語るビデオ上映にもつき合ってくれたダニーに感謝です。もう一人の文豪、徳富蘆花の記念館は休館日と知り、さてどうしよう?と学芸員の方におすすめを聞いてみました。すると直ぐ隣りにある金沢蓄音機館を勧められました。毎日蓄音機の聞き比べがあるそうで、時計を見れば丁度その5分前という絶妙のタイミング!あとから一緒にビデオ映像を見ていた女性もやってきて「さっき小耳に挟んだので私も来ちゃいました!」と嬉しそう。お互い東京からで、彼女は4泊でゆったり歴史ある街を楽しみにきたそうです。
エジソンの発明した蓄音機から、改良を重ねたマシンが英米から集められています。レコードは聞く度にすり減っていくので永久に同じ音は再生できない。そんな所にもロマンを感じますね。
面白いエピソードを交えながら、とてもわかりやすく説明してくださった館長さん。しっかりメモを取ったので、後日このセクションは書き加えたい(という気持ちはある)。パンフレットや入園/館券の半券なんかはあるのですが、旅程をプリントアウトして貼付けた私流のガイドブックと、旅先でいろんなことを書き留めたミニノートがみつからない。。。やはり情報は新しいうちに処理すべきですね。
館内に話を戻します。トーク中に、金沢のお食事どころなどおすすめありますよと言われたので鑑賞会を終えてお訪ねしたら地図を書いてくださいました。
雨はすっかりあがり、日も出てきました。次は茶屋街散策です。博物館そばの神社さんを抜けて暗がり坂を下れば、主計町(かずえまち)です。入り組んだ路地の町並みは昼下がりでひっそりとしています。
日が落ちれば、また独特の雰囲気を醸し出すのでしょう。
一軒の町家で何かの撮影が行われていました。絵になる街です。
両手を広げたら届きそう〜
浅野川を渡って、ひがし茶屋街までは歩いて直ぐです。散策の前に徳田秋聲記念館へ。金沢三代文豪として名前しか知りませんでしたが、これを機に読んでみようと思います。
記念館は広々としていて、展示室の落ち着いた照明と開放的なロビーの採光が印象的でした。時間が押していたため、急ぎ足の見学。またゆっくり訪れてみたい場所です。
青空が気持ちのよい昼下がりです。
お昼抜きでかなり歩いたので、お腹がすいてきました。
ひがし茶屋街の目抜き通りは風情があります。 そこここで浴衣姿の女性やカップルを見かけました。目にも涼しく素敵です。
そして食後は今年始めて、ダニーは人生始めての宇治金時。蒸し暑い午後だったので大急ぎで食べました。
界隈で一番古いお茶屋さんの志摩が建てられたのは1820年。国指定重要文化財で一般公開されています。
入ってすぐに急な階段を上ると客間のお座敷です。
6−9月は襖や障子が簾戸(すど)に切り替わり、夏の装いとなります。
台所はこじんまりとしていて、料理は殆ど仕出し屋さんからとっていたそうです。
外に出ると、緩やかに広がる夕暮れに街の雰囲気が変わっていました。日が暮れるまでのんびりしたいけれど、駅へ向かいました。
結局近江町市場へは時間切れで行けなかった。。。二日目もよく歩きました。
一旦ホテルへ戻って、一息入れて片町へ向かいました。行きに駅でお土産の和菓子を。お土産売り場もとても充実していました。
片町でバスを降りて、お店を探しながら空を見上げれば、とっ〜てもきれいな夕焼け空でした。館長さんが連絡しておいて下さるとのことだったので、予約せずに伺いました。引き戸を開けてすぐ、威勢のいい声に迎えられました。広々したカウンターの中はご主人と若い職人さんが二人。出てきた先付けのすべてにまず感動!
お造り、焼き物、揚げ物、煮物。黒板には、カテゴリー毎に多く旬の素材がならび、期待に胸が膨らみます。おまかせでお願いしました。
このお造りのきれいなこと! 海老の甘かったことといったら。
加賀野菜の炊き合わせも最高でした。
鯵好きダニーが喜んだ新鮮な鯵のタタキ、 卵豆腐と魚そうめんはさっぱり、すっきり、でも旨み豊かで涼しい食感でした。
こちらはドジョウの蒲焼き。泥臭さはまったくなく、スモーキーで濃厚な味がお酒と合います。すべて母が好きそうな味だね、とダニーと話しながら、美味しくいただきました。
蓮根饅頭のあんかけもとろけるおいしさ。葛餡の優しい舌触りとまろやかな旨み、至福。この辺りでそろそろ?と出されたと思われる水なすのお漬け物の瑞々しさに感動。未だ食べられますか?と聞かれて勢い良く「はい!」と答える私たち。きっと呆れられたでしょうけれど、お腹は正直です。
続いてお頭の煮付けと、皮のぱりぱり焼き。美味しくない訳ありません!
デザートは黒ごまとしょうがのジェラート。さりげなく寄り添う豆かんもいい。イチジクの寒天よせのきらめきを見てください〜
板長さん、ごちそうさまでした!蓄音機館の館長さんを通したご縁に深く感謝です。行きには夜食にラーメン、その後またウイスキーバー?なんて話していた私たちですが、流石に無理でした。そして何よりも、この夜は余韻を楽しみたかったし。
近江町市場には行き損ねたけれど、金沢の二日間は、超充実した時間でした。私の拙い文章では素晴らしさをとても表しきれないのが残念。
駅のもてなしドームには「金沢に来るなら、春か夏か秋か冬がいいと思います」という垂れ幕があるのですが、その通りだろうな〜、と素直に納得。
ホテルに戻ってお風呂タイム。二日目もよく歩きました。翌日は、金沢7時発の新幹線、大宮乗り換えで仙台に向かいます。
玉泉院丸庭園、日本が世界に誇れる庭園だと写真を見て思いました。。。実は、行ったことがないのです。。。金沢にこんなきれいな所があったのだと。。おねーちゃんの写真の撮り方が上手いから魅力を感じるのか、それとも私が出不精で気づかなかったのか。。。志摩は、祖母がお気に入りだったと聞いた事があったけれど、こちらも行ったことがない(;一_一)おねーちゃんは、土地の素晴らしさや人の素晴らしさを見つけるのが上手いなぁ~ダニーちゃんの浴衣姿が、とても似合っていて、かっこ良かった(^-^)これを見たら金沢に行きたくなる人増えるね~♪
返信削除玉泉院丸庭園は今年の春に今の形に再現されたばかりだから、次回行ってみて!とても素敵なところでした。いや〜、写真ちょっと手抜きになってしまって、そして文章もやっぱり旅行を終えて直ぐ書きたかった。いろいろな事を地元の方々からも聞いていたのにそれを反映できていません。でもあの日々で見て感じたものは一生の宝物だよ。
削除そうそうお祝いの時によくいとこに送ってもらった氷室饅頭、大好きだった♡お麩の卵とじって、普通に家で食べていたけど、金沢のものだったんだね。父が金沢だから、普通に家のごはんになっていた。。。懐かしい♪おねーちゃんの金沢編のブログを読んで、父がおねーちゃんのきちんとしたリサーチの上に成り立っている文章に感銘を受けていた。生まれ育った所をもう一度振り返るきっかけになったと申しておりました(^◇^)
返信削除お麩の卵とじはよくやるけれど、車麩はあまり見かけないかな。次回はさとのご親戚のお店にも突撃しちゃいます。和菓子もじっくり味わいたいです。日本は自然も文化も豊かですね。今更ながらよくぞ日本人にうまれけりと感謝です。
削除武家屋敷も東山も風流があっていいですよね。今度実家に帰った時には是非また行きたいものです。
返信削除雨の風情もまた格別でした。寒いかもしれないけどいつか冬にも行ってみたいです。
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