2009年2月15日日曜日

雨の日曜日

冬らしい雨が降りはじめました。
毎年冬の数ヶ月に降る雨と、シエラ山脈の雪解け水のおかげで、北カリフォルニアは水不足を逃れることができます。しかし今年は晴れの日が多かったので、今から夏を心配する声がすでに上がっていました。自然の恵みのありがたさを感じる午後です。

雨を見ていて思い出したのが、”nobody, not even the rain, has such small hands"の一文。これはE・E カミングスの詩[somehwere i have never travelled]の最後の一文で、ウディ・アレンのハンナとその姉妹(1986)で初めて触れました。バーバラ・ハーシーズ演じる三姉妹の一人が、姉の夫を演じるマイケル・ケインから思いを寄せられこの詩を送られます。カミングスの詩は、読むより声に出すとより価値が分かるといわれています。I do not know what it is about you that closes and opens; only something in me understands the voice of your eyes is deeper than all roses に続く、雨よりも小さき手の君。花の美しさ、繊細なこころ、自然の摂理。この詩は読むたびに、いろいろな世界につれて行ってくれます。

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