キッチンもシャワーもなく冷蔵庫も小さいけれど、それなりに住みやすい工夫ができてくるものです。血中ナトリウム濃度を薄めないため、病院食はカリウム減の食事に切り替わりましたが、その他の食事制限はなし。
フルーツをいただくことが多く、6月は果物オンパレードでした。
小玉スイカの皮の薄いのと甘いのにびっくりしました。
旬のびわ、さくらんぼ、そしてメロン。果物にはカリウムが多いのでとりすぎたかと焦りましたが、口当たりのよいメロンやハウスみかんは母の乾いた口を癒してくれました。朝はハンドミキサーでにんじん、りんご、キウイ、トマト、オレンジなどをスムージーにして、酵素エキスで甘みをつけて食べてもらいます。
昨日はとれたてトマトをこんなに沢山いただきました。タクシーがなかなか来なかったので、箱ごと抱えてバスに乗ったのだ。母が大好きなブルーベリーも生でどっさり。ありがたいことです。家に帰るのは物を置きに、または持ってくるためだけに帰るだけ。洗濯も院内のコインランドリーなので、今の部屋で母と二人暮らしをしている感覚です。
右奥のピンクのパンは桃パン。桃のピューレを入れた生地に、中は黄桃とカスタード。焼きそばパンやコロッケパンも大きさも味もよく、
茶豆とチーズのベアクロウは生地がモッチリしていて気に入ってます。
院内の売店にはパン屋さんがあり、毎朝7時に焼きたてのパンが並びます。定番あんぱんやメロンパンは外来の患者さんが自宅用やお土産に買って帰るので午後には売り切れます。お惣菜パンも充実していて、日替りなのでいつ行っても目新しい。日本のパン屋は本当にすごい。焼きたてだと部屋に持ち帰るまでに袋に熱がこもってしわしわになってしまうので、ロビーのカフェが開く8時直前にパンを買い、淹れたてコーヒーとともに部屋に帰ってお店を広げていたら、看護師さんたちが「いい香り〜」と入ってくる。そんな余裕の朝もありました。食欲がなくても口当たりのよい甘い物は食べられる母とスイーツ試食会をしたり、
月一回集まっている叔母たちがお惣菜を届けてくれてミニパーティをしたり。
ぬか漬け類も体にいい発酵食品、納豆と一緒に積極的にとっています。
そして先日は、アメリカに住む友人Eさんが、京都のおばんざいをこんなに沢山送ってくれました。家を守る料理音痴の叔父にも茹でられるおそばや、数々の珍味やお漬け物。身欠きニシンは母も叔父も大好物。生そばは家で茹でてお出汁は病院で温めて、母もニシンそばをおいしくいただきました。はっきりした味わいをより好むようになり、塩分制限もない母にはこのお味は最高です。
寝ている体を起こすと息が切れるので、始めはいつも辛そうですが、いろいろ少しずつを楽しみながら食べられた日はとても嬉しいです。
病院の食事もなかなかです。ワールドカップで日本が試合をする日の朝食には、必ずサッカーボールチーズが お目見え。煮物のお味も盛りつけも上品で、炊き込みご飯やカレーなどご飯物のバリエも豊かです。日々体調が変わるので、ペースを掴みながら食事を楽しんできました。
しかし一昨日からめっきり食欲が落ちてしまった母。食事をするのがこんなに重労働だったとは思わなかったともらします。少しでもカロリー摂取量を増やすために、高カロリーゼリーが食事に加わり、栄養補助剤のドリンクもすすめられています。幸い味が好みに合うようでゼリーは食べてくれますが、普通のおかずやご飯を食べられる量にムラがあります。今夜はゼリーを食べただけ。でも息苦しさもなくすやすや眠れているということは、今の彼女は食べ物より睡眠が必要なのでしょう。
一喜一憂。雷雨大雨警報や大粒の雹が叩き付けるように降ったかと思えば、真夏を思わせる雲もでる今年の梅雨。天気と同じでコントロールできない事柄については、日々かまえずやってくしかないねと思った自分を覚えておきたい。
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