2015

暦が新年の到来を告げ早くも一月後半となりました。大変ご無沙汰していますが、皆さまよいお年を迎えられたことと思います。

欧州旅行記も終わらぬまま、一週間国内を旅していました。直前まで計画があちこちに飛び不安だった久々の一人旅は、振り返れば充実した時間に満ちていました。その模様もぼちぼち書いていきます。

2014年を振り返れば後半しか思い出せない。無我夢中で過ごした初夏、悲しみに暮れた盛夏、繰り返す無気力と焦りの波にもまれた晩夏、苛立ちに翻弄された晩秋と初冬。欧州の家族と過ごしていてもイベントが終われば死んだように眠っていたホリデーでした。一緒に過ごすはずだった年越しができなくなり母なき家に居たくない気持ちに航空券事情が味方してくれたのか、帰りの便は1/7となりました。後半ロンドンに三泊することにしたものの何がしたいのかわからない。取り急ぎ安宿を予約、3日間一人部屋に籠ることになるとしても仕方ないと思っていたら友人宅に招かれました。お陰で引きこもることもなく実り多い数日を過ごし、懐かしい友人たちとあうこともできました。

家の片付けはまだ終わらない。でも結局家自体が「粗大ゴミ」になってしまうという現実に目覚めました。日曜毎に粗大ゴミを処分場に持って行ったところでねえ。。。と遅ればせながら思った訳。

でも「片付けなきゃ！」と強迫観念に取り憑かれていた時はわからなかった。何かしないと落ち着かないからとりあえず目につくゴミを処分し後から後悔する事にしばしば。

祖父母が建てたこの家も土地も手放さなくてはならない。今もここに住む叔父もそう考えているので、今後は彼にとって一番望ましいタイミングで事を進められればと思います。日本でのベースがなくなる淋しさや不安はもちろんあります。でも母なき今、この家はただの箱。私には家族が待つ家がアメリカにある。そろそろ本気で腰を落ち着けなさい、と言われているような気さへします。

そして今回の一人旅を終えて、住む場所は違えども日本に産まれたことへの感謝の気持ちを自分の中に強く感じました。それがある限り根無し草にはならないんだと。

2015年も皆さまの毎日が健康な笑顔で満たされますように。