2012年8月15日水曜日

人それぞれの雰囲気

この頃、人が持つ空気というか、雰囲気について思いを馳せる機会が増えています。

初対面で感じる第一印象。なかなか侮れませんよね。先入観を持つ持たない、それ以前に、飛び込んでくる気配がある。これは事実だと思います。

アイコンタクトや笑顔は重要だけれど、もっとはかないそれこそ、気配や空気としかいえないもの。

考えるきっかけになったのは、大学時代の友人との再会です。クラスメイトだったけれど、在学中は殆ど話す機会がなかった彼女。サンフランシスコを訪れるからと友人を通じて連絡をもらい、はて、会って何からどこから話そう?と思いながら待ち合わせ場所に。

しかし会ってみて、半日強一緒にいて、なぜか言われ得ぬ自然な心地よさを感じたのです。会話はたわいもない話。すずしく、透明で、でも何か懐かしい感じがする。好きな江國香織さんや川上弘美さんの小説の空間にいたみたいな午後でした。まさに彼女がまとっていた雰囲気が私の中の何かと不思議に共鳴したのでしょう。

第一印象はいいものばかりではありません。そんなとき、自分の見方が偏っていないか冷静になるのも大切。でも何かが自分を居心地悪くさせていることも。自分だけの経験から言うと、そういう引っかかりはあとで理由があったとわかることもあります。

白黒つけられない、でも確かに感じる何かについて、つくづくおもしろいなあと思うお盆の夜でした。

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