ショック療法

突然ですが、私たち家を買いました。場所は今住んでいるアパートから歩いて5分ほどの場所。初めに物件を見てから2ヶ月以内で全ての手続きを終えました。初めての経験なのでよくわからないのですが、これは異例らしいです。

自分が不動産を持つことになるなんて全く想像していませんでした。特にこの地域で。借金は嫌いだし、ローンを組むにしても頭金半分はためてから。。。とか思ってしまう小心者の私。Dannyも石橋を叩いても渡らない事も多い慎重派。しかし彼の方が現実的＆理論的な面を持っています。私自身見向きもしなかった新聞の不動産欄を定期的に見ていた彼がこの家の存在に気がつきました。

話を聞いて「ふ〜ん」というのが最初の印象。取りあえず見てみなければ始まらないよね、ということで行ったのが10月半ば。ある晴れた土曜日に見に行った家はこの写真そのものでした。表にレモンの木、庭にはオレンジ、ザクロ、桜の木。これだけで私はかなり動かされました(笑)。

売り手はお年を召したご夫婦。ビジネスも売ってフロリダに移住するそうです。過去18年、この家で素晴らしい時を過ごしたそうです。

家を気に入った私たち。週明けにダニーはローンの申請に行きました。複雑な書類審査を経て、紆余曲折はあったものの、認可がこれほど早く下りるとは、やはりご縁があったのかもしれません。おまけにその間ダニーは3週間アイルランド、私は1週間日本でした。必要書類にオンラインでサインできるような時代だからこそ、可能な取引でした。何度通勤電車に揺られながら署名をしたことか！

私だけなら絶対前にすすまなかった。でもダニーが理論的に冷静に判断してくれたおかげで、私たちの生活レベルは格段に上がります。やはり私たちはお互いにない部分を補っているようです。こんな事でもない限り、私の断捨離は一生実現しないかも。そして仮住まいとは一ヶ月の猶予期間で引っ越しを迫られるかもしれないリスクであり、持ち家＝同じ場所に住み続ける権利になります。先を予測するのは無理。自分たちのできる範囲で考えを重ねた末、この大きな買い物を実行することにしました。

ストレスレベルが上がる中、仕事が助けになりました。仕事中はメールも電話もできない＝進捗状況もわからない。これには救われました。

今の大家さんはとてもいい方で、過去13年間家賃は据え置きでした。私たち二人が旅行に出る際には郵便物を部屋に入れてくれたり、私が鍵を忘れた夜も快く来てくれました。家の修理が必要な時はすぐに来てくれたし、週に二回、ご自分で出向いて近所の掃除をして、周りをきれいに保ってくれます。ダニーが引っ越すことになったと電話をした時も、私たちのために喜んでくれたものの、私たちが今まででベストな借り主であった事、さみしくなってしまうねと喜びと悲しさが入り交じったメッセージをくれました。でもご近所さんが続くので、これからもよいおつきあいをしたいです。

引っ越しは来週からそろそろ。近所なので身の回りのものは自分たちで運び、家具などの大きなものを引っ越し会社に頼む予定です。

クリスマスには落ち着きたいところ。年末年始にお互いの実家に帰ることはできないけれど、おせち料理はつくれるかな？

過去三回のお正月は日本でした。もちろんさみしいけれど、母は私たちのために心から喜んでくれました。今年の夏には遊びに来てくれる約束です。

人生で何度も不動産の売買を経験した母。度胸あるなあ。。。私は一度で充分(笑)です。