2009年8月20日木曜日

結婚一周年


8月24日は結婚記念日。夏の東京で式を挙げてから1年になります。
明日から5日間、ずっと行ってみたいね、と話していたシアトルに足を伸ばすことにしました。

去年の今頃は日本で忙しくしていたなぁ、と懐かしく思い出します。ダニーの家族もアイルランドから12人も来てくれました。私の家族・親戚・近しい友人たちにもよい式だったと楽しんでもらえたことが何よりの思い出です。

ダニーは紋付、私は黒引きと色内掛け。会場も衣装も海外のゲストに日本美を!との視点から選びました。もともと、日本で式を挙げることになったのも、クリスマスに里帰りして婚約を発表した時「式は日本?」と聞かれたことがきっかけでした。

海外からの家族・ゲストと
親族紹介も大賑わい

築地の老舗料亭には神殿もあり、披露宴は百畳の大広間にテーブルをセットして行いました。三々九度では、手を滑らせて杯のお酒を巫女さんにかけてしまわないかはらはらした、と今でも話すダニー。

誓詞は日本語で。インデックスカードのアンチョコを用意して乗り切りました。
お花は近しい友人のYさんがすばらしく素敵なセッティングをしてくださり、写真もYさんのビジネスパートナーのベテラン写真家、NさんとアシスタントのRさんが1000枚以上も撮影してくださいました。一生の宝物です。


受付では手作りくまがゲストをお出迎え。私は徹夜で、ダニーは4日がかりでそれぞれ手縫い(!)しました。苦労の甲斐あってユニークな表情のくまができました。
司会はいとこの友人Nさんが日・英両方で見事に仕切ってくださいました。1000組以上司会を受け持ったことあるベテランのNさんからジョークも交えて楽しく!とアドバイスをいただき、事前にダニーと答えを作文。お互い結婚しようと思ったきっかけは?との質問では、ダニーは「クリスマスにアイルランドで家族に紹介したときに"クレージー"な家族にうまく溶け込んだから」と家族の前でいい、私は「京都旅行で身の丈に合わない貸自転車で13の寺を巡る強行軍でついてこられるかテストをした。つらかったのに楽しかったと言ったのでしつけが行き届いていると感じテスト合格とした」といって会場の笑い(特にダニーの家族から)を誘いました。しかし、あとで日本の友人から「だんなさんをテストするなんて言わないほうがいのでは」とのコメントもあり、フォーマルな場所で通じるジョークも日・愛蘭では違うものですね。欧州では結婚式のスピーチは特に新郎がジョークのネタにされることが多いのですが、ダニーの弟のスピーチ内容はおとなしめものにして正解でした。

料理はさすが老舗料亭、皆さんに満足いただけたようです。メニューは料理長の直筆で料理の説明もしてくださいました。海外ゲスト用のメニュー翻訳には苦労しましたけれど。

あんなに食べる新婦は初めて見たと口々に指摘されるほど食べた私。事前にダニーに新婦は料理には手をつけられないんだ、とこぼしたらそんなのおかしい、がんばって食べて!といわれたので夫に従ったまでです、はい。

二人の離席中に上映したスライドショーも好評でした。

お互いの子供の頃の写真、私は大学時代のオートバイの写真、女の子みたいなかわいいダニーの写真が笑みを誘っていたようです。
余興には伝統芸能、紙きり芸人さんに来てもらいました。ベテラン桃川氏は一度に三人の富士娘を切ったり、壽の字や二人のポートレートなどを見事に仕上げてくださり、会場も真剣に見入っていました。

ダニーの甥姪たちには事前にお嫁さんと東京タワーをお願いしてあったのでよいお土産もできました。


こんなに鼻は大きくないんだけど。。。とは本人談

宴も終わりに近づき、ちょっと気恥ずかしい花束贈呈と列席の皆様へのお礼のご挨拶。二人とも父が他界しているので母たちに花束を渡し、ダニー母の両家代表挨拶とダニーの挨拶を私が訳しました。

最後は列席者皆さんの写真にメッセージを添えたスライドを上映しました。昔から写真好きだったのが幸いして数十年前の写真もたくさん残っていたので、スキャンしてほぼ皆さんの写真が揃いました。後に心のこもった宴だった、参加者も楽しめたとの嬉しいお言葉を頂き、今でも思い出すたびに温かい気持ちになります。

高校の留学時代からお付き合いが続いているEさんはパイロット&スカイダイバー。カリフォルニア州のモハビ砂漠でタンデムジャンプをしてもらったのはもう17年前。
忙しいシーズン中にもかかわらず米国からきてすばらしいスピーチをしてくれました。ダニーのビジネスパートナー夫妻もフロリダから来てくれました。元上司で20年来お世話になっているO氏も闘病中一日退院して駆けつけてくれました。大学時代の友人たち、20年前に山中湖のジャズフェスティバルで知り合った仲間たち、仕事や趣味で知り合い、頻繁に会えないけれど会えば距離も時間も感じない友人たち。いつも見守ってくれている親族。大切な人たちに祝福されたあの日に心から感謝します。

翌朝は東京駅発7時の「のぞみ」で義母と弟夫妻を連れて京都へ。金閣寺、竜安寺、豪徳寺大仙院、清水寺を巡りました。翌日は京都駅始発(!)で東京に戻り、総勢13人で箱根へ。新幹線、登山電車、ケーブルカー、バスと種類の違う乗り物やユネッサンの温水プールに子供たちは大喜び。強行軍の甲斐あって、楽しい思い出が増えました。

結婚祭りは終わり、現実の生活を始めると当然のことながらいろいろあります。あの夏の2週間は私にとって、ちょっと疲れたときに立ち止まって振り返ると遠くに見えるお花畑のような存在です。遠くにありながらも花々の色や香りが鮮やかによみがえり、また”いま・ここ”の一歩を踏み出す力がわいてきます。

3 件のコメント:

  1. ご結婚1周年おめでとう! お式に参加できなかったけど帰国後に見せて頂いた写真や聞かせて頂いたお話で、私まで幸せなお式に参加させてもらったようでした。もう1年も経ったんですね。この1年はとても大きな1歩だったのでは? いつも近くで応援してるからね! シアトル楽しんで。また写真とお話聞くの楽しみにしています Andy

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  2. Andyさん、ありがとう!お察しのとおり、この一年はいろんな意味で実り多き年となりました。毎年、いや毎日そうやって成長できればいいなと思っています。いつも励ましと学びをありがとう。これからもどうぞよろしく!

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  3. 幸せなら良しっ!!

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