2014年11月19日水曜日

2014 晩秋 東京 Day 27, 28 & 29

もうすぐ一ヶ月。風がなければあたたかめの毎日だったのが今日から急に初冬です。

月曜は友人のお父様の命日に一緒にお墓にお参りに行きました。朝のお寺は清々しい。

 
丹誠込めて育てられた菊の展示。昔と比べるとだいぶ数が減ったと友人は言います。



きれいに並んだ束子を手に取って観音さまをごしごし 
帰りに黒みつたっぷりのくずもちでお茶をして、母のお気に入りのごま専門店に寄りました。甘辛く炊いたイワシや鯵にすりごまをたっぷりまぶした定番商品はご飯にもお酒にもよく合います。ここでしか買えないのでお土産にもってこいです。
火曜は母が勤めた大学に資料を寄贈しにいきました。持ってきますよ〜といったはいいが、かなり重くて自転車でよろけながら運びました。新卒で入り今は役員になっている方が給料日前に母に前借りを申請したなど懐かしそうにエピソードをシェアしてくれました。保存状態の良い資料もとても喜んでもらえました。
女学校を出て直ぐ就職、勤続46年。縁の深い場所で40年前の母の話を聞けるとは!
前日に整理した戸棚からは文鎮やら置物やらの記念品も出てきました。
 
 
私の中学高校の成績表まで。。。これは忘却の彼方に置いておきたかった。その中には他にもなぜかタバコ(チェリー)の記念包み紙に、懐かしい手紙いくつか。その中の一つのエピソードが強烈なのでご紹介します。

中学生のある冬、菅平へ友人家族とスキーに行きました。帰りにおそば屋さんに寄った時、当時汲取式だったトイレにオーバーオールの胸ポケットに入れてたお財布を落としてしまいました。お店の人に話したら、後日変色した(苦笑)でもきれいに洗濯された布製のお財布と現金が手紙とともに送られてきたのです。
清掃のかたも探しながら作業したということで丁寧にお礼も払っておいてくださり、もう恐縮の至りでした。礼状とお礼の品を送ったらまた葉書をいただきました。あのおそば屋さんはまだあるのかしら。「御財布の」と言ってくれればとありますが流石にご主人は代替わりしているでしょう。
一緒に当時を思い出して母と笑いたかった。
話を火曜日に戻します。一つ仕事を片付けたご褒美に気になっていたラーメン屋さんへ。小型ながら自転車があればどこでもすいすいです。ストレートの麺にあっさり帆立だし塩味スープがおいしく体も温まりました。チャーシュー抜きと言うのを忘れた。。。残してごめんなさい。

夕方は兄に食事に誘われていました。その前に思い立って先週は色づきが薄かった銀杏を観に外苑前へ。例年より色づきは遅いみたいですね。

待ち合わせは神田。全く土地勘がないので早めに着いて散策しました。まあ凄い数の飲食店密度です。居酒屋系が多い中、偶然見つけたパブでハッピーアワー。
ビター好きの兄も気に入ってギネスも美味しかったです。内装も外が居酒屋ばかりの町とは思えない雰囲気でよし。
 
食事は海鮮居酒屋。スモーク鯖が美味しかったなあ。一人で行き詰まっている私を気遣ってくれてありがたいです。その日はビール、ワイン、日本酒のミックスがきいたのか10時前には爆睡してました。

水曜日は叔母たちがお惣菜を持ちよっての月一度の集まりでした。昔のアルバムや写真を叔母たちに配りながら母のいない淋しさに口数はどうしても少なくなりました。

今朝は湿っぽさを一掃!と朝の散歩へ。朝陽はいいですね。
今日はいろいろな方々へ写真を送りました。大学時代の親友の二人目の赤ちゃんは今年高校受験。母の10年分のお稽古毎の練習帳も資源ゴミへ。ゴミを出す量も日も厳しく管理されているのが正直ストレスです。粗大ゴミ、といっても30cm以上の電化製品や座布団もその類いになるこの辺りは、持ち込むにも寸法からなにから事前報告しないと受取を拒否されます。スペースが限られているから仕方ないけどね。
何でも大事にしてきたから沢山思い出ができた。そりゃ整理できなかったよなあと思います。私は今、予行演習をさせてもらって感謝しています。
早く片付けないと本来の生活パターンに戻れない。その不安から駆け足しては息切れを繰り返してきました。今になって無理をしてきたことを認めます。昔から喪中が一年である理由を体感したというか。心の中では自分を甘やかしているだけ!という厳しい声が今も響いてきます。いつから自分なこんなに意地悪になってしまったのだろう。効率よくやるべきことをやって当たり前、という歪んだ見方が自分の中に根深くあると認めざるを得ません。母には、もちろん父からもそんなプレッシャーは感じた事がないのに。こんな風では心休まる時がなくて当然か。自分が一番自分の味方でなくては生けないときなのに。全気付いたからにはなんとかしなくては。冷静かつ強くそう思います。
腰が痛かった時代、届かない場所の物をとったり、靴下をはいたりするのにワイヤーハンガーを活用していた母。今日はやっとそこここに残っているものを燃えないゴミ袋にいれました。

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