三週間

日本に来てからはや3週間。片付いてないんだなあ、時間ばかりさらさらと流れてしまう。

昨日は久しぶりに大学時代の友人と会って気分転換ができた。しっとりした曇り空の下まだ緑が目立つ銀杏並木を歩いていたら今が何月なのかわからなくなったけど。

久しぶりでも同じ波長の友人たちとは全く距離を感じない。細かい近況はわからなくても同じ世代に生きて共通の課題にみんな懸命に向き合っている。

そう思えて心が軽くなってがんばる気力が湧いてきた。夜も30年来の友人が電話をくれて、数日前孤独感に押しつぶされていた自分を笑えるくらい余裕が出てきた。

ピアノの引き取りも金曜日に決まり、古本も数箱引き取りにきてもらうことになった。大きな物たちが少しずつ片付いて行けば、勢いがつくように思う。

探してもいないのにふと見た引き出しからピアノの鍵がタイムリーに出てきた。お母さん、ありがとう。思ったより高い値がついたのは古い方が材質や作りがいいみたい。家のは40年以上前のもの。あまり熱心だったとは言えないけれどいい物を買ってくれたんだね、ありがとう、お母さん。

母の整理ダンスの引き出しには、私が産まれる前からの手帳、納税申告書や給与明細まで保存されていた。20年分の確定申告書類を見つけて驚いたけどいやはや、きっと探せば彼女のキャリア前年分出てきたんだろうと思う。履歴書も辞令も全部あったので税務署に出す略歴も正確に書けちゃう(笑)。

そして数えたら200冊以上になる父、母、私の古い通帳。鉛筆でメモ書きされあるから簡易家計簿並みにお金の流れが見えて面白かったり。

そしてお稽古事の資料も膨大！練習サボってるなんて言ってたけれど、展覧会の前は流石にがんばっていたみたい。俳画は私も興味あるからいくつかお手本を持って行って遊んでみようかな。