4回目の月命日

また二日が巡ってきました。苦しかった午前中に母を想い、今はもう苦しみのない世界にいけてよかったねと素直に感じることができます。

2年前にはわたしの誕生日に箱根旅行を楽しんでいました。

 

　

最高の秋晴れの下、神社にお参りして湖畔を散策。数年前に痛みがあった膝と腰はすっかり回復し昔の健脚が戻った母でした。

宿に着いてからは温泉であったまり、目にも美味しい秋色満載の食事に舌鼓を打って二人ともぐっすり休むことができました。

時差があったわたしは早朝の散歩を楽しんで、母が起き出す頃部屋に帰れば、部屋の窓からは富士山がくっきり。その前数日は富士山が見えなかったのに運がいいですね、といわれたのを覚えています。

朝食を楽しんだ後は翌日は時間をかけて美術館をまわり、食欲と芸術の秋両方を満喫したねと笑いあいました。

 

あのとき、いや今年の初めでさへ母がいない家に戻ってくるとは考えても見なかった。いまここを実践してきたつもりがその時々の優先順位をうまくつけられていなかった。

去年はプロジェクトが打ち切りになったばかりで時間はあれど次の仕事を探そうと焦りばかりが先に立った。夏に遊びに来てくれたしとまだ何年も先があるかのようにのんびり構えていた自分。

後悔でめそめそしているというより純粋に寂しい。日本に根を感じていられたのも母がいてくれて戻ってくる家があったからだと実感しています。