2014年11月10日月曜日

停滞時々晴れ

又しばらく引きこもっておりました。やるべき事から逃げ、独りよがりの孤独感にどっぷり浸かりダニーとくだらない喧嘩までする始末。その夜母の声を録音したマイクロレコーダーのプレイボタンを押したらものの一分もしないうちに「ダニーと仲良く」と言われた。深く反省。

近所の従姉妹のEちゃんはどうしてか私のピンチを嗅ぎ付ける能力がある。というかだれが助けを必要としてもそこにいる観音様みたいです。朝からどんよりムード全開のある日、お昼食べにおいでよと電話をくれました。

お腹の中まで見通されたみたいに好物のオンパレード。しゃっきりサラダ、野菜たっぷりのけんちん汁、土鍋炊きたてご飯にデザート。笑顔と旬の野菜果物が元気をチャージしてくれました。

でも又一人になると片付けているつもりが散らかって行く部屋で向き合えなくなる瞬間がでてきます。紆余曲折の末、今日やっと外に出た次第。
母が45年勤務した大学の記念資料室を尋ねました。母が持っていた本やファイルを受け取ってもらえるか確認するためです。書架の写真を撮って持っていったところ、一号からファイルしてある学報は保存状態もよく喜ばれました。後日担当の方が撮りにきてくれるようです。その他初代学長さんのスナップなどもこれから整理します。
戦火をくぐり抜けた古い建物は昔と同じで母のオフィスに続く階段はよく覚えています。子供にはこの建物はもっともっと古めかしくて暗くていつでもひんやりして独特の香りがしていました。その香りは今日も残っていて母と手をつないで歩いた階段が余計懐かしく目に映りました。この記念館を母は訪れたのか定かではありません。
帰りには氏神様にお参り。少しずつ料理や整骨院で体のメンテナンスもはじめて、また東京生活が始まったと実感。カリフォルニアに戻ったときもリズムを取り戻すまで結構時間がかかりました。今の私は超高速で流れる時の中で真空ポケットに入ったように停まってみたり、気付けばそのバブルが恐ろしい早さで今に追いつこうと流れ出すこともあります。そんな不安定な歪みに焦るばかりだったここ数日ですが、今日は久しぶりに流れに身を任せることができて心の平安を取り戻しています。

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