でも時に何とも懐かしく心を揺さぶられる体験をすることがあると、あれ、これなんだろ?もしかしたら前世に馴染んだ環境なのかな?と思うことがあります。
私の場合は中世ヨーロッパの音楽に触れたときに魂が揺れます。バロック音楽やそれ以前の賛美歌、重厚な作りの大聖堂、その中で揺れるロウソクの火。それらに触れるとなぜか懐かしく、そして背筋が伸びるような気がするから不思議です。歴史には疎いし、聖書もしっかり読んでないし、信仰心に篤いわけでもないのに。ラテン語を習った訳でもないのにコラールの歌詞を口ずさんでいる自分に驚いたり。
今日はSFを拠点とする男性アカペラグループ、シャンティクリアのコンサートに行ってきました。日本を含む世界中に遠征している有名なグループで、これもお導きのようなかたちでコンサートの日程を知り、最前列の席がとれました。演目も知らずに行ったところ、グループ結成35周年記念コンサートということで、結成当時の中世音楽を中心にしたコンサートでした。会場は1776年に設立された歴史あるミッションドロレス。
最高のステージに最高のパフォーマンス。ラテン語とイタリア語でうたわれる荘厳、また時にリズミカルな節々に、いい様のない懐かしさと感動を覚えました。
魂が震える経験はそうあるものではありません。今日はそんな経験に満ち満ちた一日でした。
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