2012年3月13日火曜日

ひと休みかな

しばらくご無沙汰していました。

木、金と仕事に忙しく、夜は久しぶりに会う友人と楽しいひとときを過ごしていました。その模様はベイエリアレストラン編として、後日載せます。

土曜日も仕事。比較的人出が少なかったものの、力仕事はやはり疲れます。帰りにマッサージに寄って帰ったら身も心も疲労困憊。その日はなぜか疲れすぎてぐっすり眠れない。。という感じでした。

日曜日は東関東大震災記念日。サンフランシスコで行われたチャリティコンサートに行ってきました。日本語版はこちら。サンフランシスコシンフォニーで演奏されていたお知り合いにコンサートからご案内をいただき楽しみにしていました。単に「楽しみ」というよりは複雑な気持ちではありましたが、一周年、離れた土地で暮らす人々がコミュニティ意識を持って思いを馳せる。犠牲者の方々のご冥福を祈る、復興を支援する。そんな催しに参加できることを心待ちにしていました。

当日小雨降る中、オペラハウスに隣接するこじんまりとしたHerbst Theaterへ出掛けました。このホールはLondonのWigmore Hallを思わせるサイズとたたずまいで個人的にとても好きな場所です。
ホールに入ると、写真パネルの展示に目がいきます。被害が甚大であった陸前高田市出身の写真家、上田聡氏が被災直後から撮影してきた写真の数々。多くの意味で力強い映像です。
ベイエリアで活躍する音楽家の皆さんが奏でる演奏は素晴らしいものでした。サンフランシスコ交響楽団のコンサートマスターを務めるB氏のFranc Sonataを初めとした超一流の演奏に聴きほれつつも、コンサートの趣旨は忘れられませんでした。

ジャパンリカバリープロジェクトとは、Public Health Instituteのサポートを経て結成された団体で、震災の被害に遭われた方々の心のケアサポートをミッションとしています。残された人々の思い。これはご本人たちでなければわからない事。でも、周りは聞く事ができます。そして分かち合う事も出来ます。その観点から活動を続けている団体、今後よりその存在が重要になるのではと思われます。

イベントの終わりには、上田氏の写真がバッハの調べとともに大型スクリーンに映し出されました。首のもげた熊のぬいぐるみ。視線が定まっていない若い女性。瓦礫の合間を歩く人々。流された家々。どの映像もそのときの瞬間をフリーズドライしたかのようでした。

イベント会場を後にして、いい様のない疲労感が体を支配していました。こんなに遠くにいても消耗してしまうのに、いま、まさにその場所で生き続けている人たちがいる。そう考えるだけでどうしていいのかわかりませんでした。

家に帰り、ただ泥の様に眠りました。

翌朝、鉛の塊が入っているような重さの頭での目覚め。胸と背中が押し付けられている感じもありました。自分の心が作り出した重み、といえばそれまでかもしれません。それでも私は生かされている。集中できる仕事がある。そんなことを考えながら水曜日を迎えようとしています。

0 件のコメント:

コメントを投稿