2012年11月11日日曜日

お帰り、ダニー

時差ぼけ著しい一週間をなんとか抜け出しました。週末で時差ぼけ解消!と意気込んだものの、金曜日にダニーがダブリンから帰国、迎えに行って家に着いたのは夜10時。

土曜は時差ぼけぼけの彼と一緒にのんびりモードで過ごしました。三週間のダブリン滞在中はいろいろあったようです。年初にスペイン行きの飛行機の中で意識を失ってしまったママ。離陸前に病院に運ばれたのは不幸中の幸いでした。脳内出血で手術をし、しばらく入院。今は家に戻っていますが、車の運転はできず、以前とは行動範囲も狭まってしまいました。何気ない日常生活を送るのにかなりな時間がかかってしまうのを間近でサポートするのはつらかったろうと思います。今回彼が長く帰ったのでクリスマスは初めて帰国しないことにしました。クリスマスを家族と過ごせないさみしさもありますが、彼は年初にまたダブリンに飛びます。それはママに近距離で付き添い付きという条件で旅行の許可が下りたので、比較的仕事の自由が利くダニーが彼女に同行することになりました。毎年楽しみにしていたスペイン旅行に無事に行ける事を祈っています。
お土産は頼んでおいたビスケットとB級グルメのベークドビーンズ(好きなんだもん♪)
時差ぼけ二人はまだ真っ暗な夜の続きに目が覚め、いろいろな話をしました。三週間の出来事にはじまり、家族のこと、仕事のこと、この国に暮らすということ、自分たちの今後のこと。不安がないわけではありませんが、感謝したいこともたくさんある。そちらに目を向けてできることをやっていこうじゃないの!とポジティブモードで会話終了。不安も希望もひっくるめて話ができるパートナーがいることに励まされたかも。
雨雲が早く過ぎ去り、秋晴れの気持ちよい土曜日。
近所のカフェに朝ご飯を食べに行き、色づく樹々を眺めながら帰ってきました。
ダニーはアメリカに移り住んでから、三週間もアイルランドに帰ったのは今回が初めてでした。その間ずっと自分は旅行者のような気分だったと言います。そしてもうアイルランドに戻って暮らす事はない、いまのホームはこの街だと心から思うと。でも君はいまでも日本に戻って暮らせるでしょうと聞かれ、直感で出てきた答えは「Yes」でした。実際戻ることになればむずかしいことはたくさんあります。それでも気持ち的に帰りたい国があるということ、そしてその気になれば受け入れてもらえること。この事実に支えられてがんばってこれたのも事実です。戦火にさらされながら移動もままならない人たちがいるこの世界を思うとなんて幸せなのかと感じます。
新しいアップルショップがオープンしていました。ジョブズ氏の追悼メッセージが貼られたお店の近所です。あれからもう一年ですか。
ハロウィーンが終われば、デコレーションは感謝祭とクリスマス色



朝晩は冷え込むようになり暖房のお世話にもなっています。

一週間前には日本にいたなんて。思い出は鮮明でまだ荷解き途中のスーツケースも部屋の隅にあるのに、なんだか現実感が伴わない不思議感覚を味わっています。

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