2009年12月14日月曜日

納豆テイスティング Part 1

構想3ヶ月。ついに第一回、納豆テイスティングを終了しました。
物心ついたときから肉類になじめなかった私は、大豆とご飯で育てられたと言っても過言ではありません。小学校の給食では、子供に人気のハンバーグやメンチカツ、当時はメニューにあった鯨の立田揚げなんかも食べられません。私の席の周りには男の子たちが先生の目を盗んで群がり、ちゃっかりした子は予約を入れてきました。私の好物と言えば、五目豆や野菜の塩揉み。年配好みの渋い味のおかずは私に回ってきました。お互いWinWinの関係だったわけです。

そんな私の食人生で、ご飯とともに最も食されたのは納豆。帰国の際は冷凍ものでない納豆を毎日食べることにヨロコビを感じています。高校時代の留学一年間をのぞき、ロンドン生活でも常に納豆は私の近いところにありました。

こちらのスーパーでも多くの種類の納豆が並んでいます。特に好みのブランドがある訳でははないのでその時々でお買い得品を買っていました。しかしこんなに多くの種類が輸入されているということは皆それぞれ贔屓の品があるはず。よし、私も地元で試せるブランドをすべて試してみよう!と思い立ちました。



ざっと見たところでも30種類ほど常備されています。セールで3パック$2以下。

ダニーは納豆は大の苦手。一度だけ桜木町の居酒屋で納豆チャーハンなる物を食べましたが、私が食卓に納豆をのせると体調が悪い日はとてもつらそう。匂いと形状がやっぱり苦手なようです。断食も終わったし、夏からやろうと思っていたこのプロジェクト、ダニーが戻る前に第一回目を実行することにしました。

納豆はスーパー ニジヤで購入。ここはロサンゼルス近郊とシリコンバレーに数店舗ずつ展開するチェーンで、オーガニック農場も経営していて有機栽培のお米や野菜も直売していて便利です。

今日は4種類の納豆をニジヤ有機玄米に押し麦を加えて炊いたものと、テイスティングごとに一口食べるのに大根、芽キャベツ、油揚げのみそ汁を作りました。




水戸納豆 タレなし
元気納豆 昆布たれ付
こつぶ納豆 味自慢
おかめ納豆 旨味 昆布たれ付

基本ルール&ステップはこんな感じです。
1. 添付のたれ/からしなどを入れず、混ぜる前に豆の大きさ、形、匂い、歯ごたえ、味を評価。味見の間にはほうじ茶を一口飲む。
2. 添付のたれ、からしを加え、30回混ぜてネバネバ度、味を評価。
3. ご飯とのなじみ具合、一緒に食べたときの味を評価。味見の間にはみそ汁を一口食べる。
基本的に薬味はなし。食べ比べる納豆は同じ日に購入した物とする。

Round 1 豆の大きさ、形、匂い、歯ごたえ(添加物なし)

『水戸納豆』(42.5g  85カロリー)
タレなしのタイプ。私は添付のタレは使わないのでこの納豆を一番食べているかもしれません。豆の大きさは中粒。すべての納豆は日本産ですが、大豆の産地は記載されているものとそうでないのものがあり、『水戸納豆』は記載なし。大手食品輸入会社によって流通されており、ビニール帯に直接成分表が印刷されています(ほかはシールだったりする)。粒もそろっていて、匂いもそう強くない。歯ごたえも柔らかすぎず固くはないといった感じ。食べなれているからか典型的な納豆、という感じ。飽きのこない味と言えましょう。


『元気納豆 昆布たれ付』  (45g  96カロリー)
粒の大きさは同じく中粒。『水戸納豆』と比べ色は若干薄く、見た目ジューシーな印象。匂いは混ぜる前だからかほとんど感じない。豆の大きさからするともう少し豆っぽさを期待したのだが、歯ごたえは柔らかめ。味は大豆特有の豆の味が淡白。たれの昆布は北海道産昆布100%使用と大きくうたわれているが、豆の原産地は記載なし。匂いや味が苦手な人も食感が大丈夫であれば食べられる味だと思います。


『こつぶ納豆 味自慢 』 (56g  80カロリー)
見た目の色がかなり濃い。どの納豆も賞味期限(故に生存年月日も)記載されていないので、購入日が同じでも鮮度(発酵度?)が異なる可能性あり。そこまでコントロールできないので手に入った製品でテイスティングをすることになる。品名とおり粒は小粒。発酵が進んでいるからか匂いは強め。といっても納豆好きの私にしてみれば普通の納豆の香りの範囲内にとれる。歯ごたえは柔らかい。これも発酵が進んでいるからか。豆は遺伝子組み換え大豆は使用していませんとあるものの原産地は中国。


『おかめ納豆 旨味 昆布たれ付』  (40g  80カロリー )
パッケージは極小粒とあるが、大きさは『味じまん』と同じで「極」がつくほど小さいとは思えない。色は『水戸納豆』と『元気納豆 昆布たれ付』の中間くらい。歯ごたえは柔らかめなれど、噛むごとにしっかりとした豆の味がする。産地はアメリカまたはカナダ産とあり、遺伝子組み換え大豆ではない断り書きもあり。「おかめブランド」を贔屓にしていた訳ではないが、塩味なしで味わう豆の味としては、この中では一番好みかもしれない。


Round 2 添付物を加え、30回かき混ぜてネバネバ度と味を見る

『水戸納豆』
絵に描いたようなネバネバ度。模範納豆と言えそう(あくまでも私体験に基づく)。たれつきでないので、オーガニックの醤油を3たらし。からしは添付されている物を使いました。からしは結構シャープですが、悪くない感じ。豆だけのときよりちょっとテイストが膨らみました。空けたばかりの赤ワインをグラスにいれて数回swirlしたあとのようなちょっと花開いた感じとでも言うのでしょうか。

『元気納豆 昆布たれ付』
ネバネバ度の気泡がちょっと大まかな感じ。それが悪いという訳でありませんが、あえて言えばネバネバよりブクブクって感じかな。ネバネバ昆布が入ったタレの味は結構甘めが強く感じました。それはそれで好きな人も多いかも。納豆臭さが苦手な人にお勧めの一品です。

『こつぶ納豆 味じまん』
う〜む、かなり粘着質です。30回かき混ぜる頃には箸のさきがねっとりと重くなりました。タレは辛口濃いめ。からしもパンチが効いています。もともと発酵度が強い納豆でタレもからしもそれに見合う濃さで作られているのかもしれません。納豆初心者にはちょっとハードかも。ほかの食材とあわせたり薬味を工夫すればよいかもしれません。

『おかめ納豆 旨味 昆布たれ付』
ネバネバ度は普通、というか典型的な納豆の感じ。タレをかけて、からしを入れて一口食べれば。。。ん?マヨネーズの味がする。これが強い第一印象でした。納豆にマヨネーズをかけたり混ぜたりして食べる人がこの世に存在することは聞いていましたが、私には新境地。どうして舌がマヨネーズを感知したのかフシギに思って、タレの原材料を吟味。どのからしにも穀物酢は含まれていましたが、ほかの納豆になかった材料を発見。それは植物油でした。卵黄こそないものの、マヨネーズの原材料はお酢と油です。なるほど、この組み合わせか、と膝を打ちました。潜在的マヨラーのニーズを押さえた一品と言えそうです。

Round 3 ご飯とともに

ご飯とのなじみ具合をそれぞれ味見しました。
結論から言えば、玄米とあわせた場合、『元気納豆 昆布たれ付』はちょっとか弱い。歯ごたえも玄米と比べると柔らかすぎ。昆布のうまみは感じるものの、豆の旨味が弱いのが気になりました。からしをくわえた『水戸納豆』は、正統派納豆。贅沢は言わないものの、実直に作りました、という職人気質な味でした。『こつぶ納豆 味じまん』はちょっと発酵し過ぎかな。柔らかめの口当たりが、玄米と噛むにつれ早くに口の中に消えていってしまいました。柔らかめの白ご飯ならよかったのかな?『おかめ納豆 旨味 昆布たれ付』は、マヨラーを意識したタレのおかげで、ご飯と合わせても、ともすればシーチキンマヨネーズおにぎりを思い出すようなまったりとした味付けでした。好きずきが分かれる味でしょう。

しかし、、、4パックの納豆を、軽くよそったとはいえ2杯の玄米押し麦ご飯と、具沢山みそ汁と食した夕べ。推定消費カロリーは納豆だけで341カロリーでした。

4 件のコメント:

  1. おいしいよね納豆。
    読んでる内に食べたくなりました。

    納豆好きなら
    宮城県のグリーンパール納豆もおすすめ!!
    アメリカでも買える所があるみたい。。。。
    。。旨いよ!是非!!

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  2. 宮城県のグリーンパール納豆ね!年末年始の里帰りの楽しみがまた一つ増えました♪貴重な情報をありがとう。

    イカ納豆もおいしいですねね〜、特にスミイカがいいらしい?(ヒントヒント)

    てんやさんは納豆の薬味は何が好きですか?

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  3. んっ・・地雷ふんだかな?

    そうスミイカがいいよ。最高さっ。(・・)b

    薬味はこの季節だと野沢菜かな。シャキッとした野沢菜を細かくして。。。旨い。

    裏技は、とにかく他の混ぜ物を入れる前にほんの少し砂糖を入れて混ぜてから入れると深みがふえてネバリも増します。
    砂糖を入れるのは東北の人に多いですが、最初は抵抗あったな~。
    和えるものによるけど、特にイカ納豆のときは必ず入れるな。
    旨いよ。お試しあれ。

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  4. お砂糖か〜。聞いたことはあるけれど、抵抗あり。
    でも抵抗あったてんやさんが試しておいしいとあれば、試さずにはいられません。イカつりがんばってね!(地雷ばくはつ!)

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