実家巡りもせず、数少ないパーティに行っただけでひたすら引っ越し。12月初旬から食生活が乱れていました。体は正直です。眠っても疲れが取れなかったり、時々立ちくらみがしたり。
今月末、日本に一週間ほどでかけます。母の誕生日を一緒にお祝いしてきます。それまでに体調を万全にすべく、まずは食生活の改善から。
忙しいとさっと作れるパスタやご飯ものに頼りがち。目標は不足しがちな良質タンパク質、果物と野菜を毎食とる、そして「まごはやさしい」の実践です。これを達成しやすい献立がそろっている日本食は本当にすごいです。
一見シンプルな納豆、具沢山味噌汁、玄米。一汁一菜でもま(豆)ご(ごまなど種子類)わ(若布などの海藻)や(野菜)さ(魚)し(椎茸などきのこ類)い(芋類)を達成できます。納豆はすりごまや海苔と一緒に。味噌汁は煮干し、椎茸、昆布などで出汁をとり、そのまま根菜、芋、葉野菜をたっぷり。玄米と一緒にひとくち30回噛んでいただきます。
大分医科大学名誉教授の坂田利家先生は、脳内のヒスタミンが食欲を抑える働きがある事を発見しました。よく噛む事、そしてサバなどに含まれるアミノ酸の一種ヒスチジンをとると、脳内のヒスタミンが増えるそうです。アレルギー物質も脳内では有効な働きに変わるとは面白いですね。ある肥満男性への指導で坂田先生が「壊れた食べ方を治す」というようなことをおっしゃっていました。早食いは食べ方が壊れていると。体のリズムを無視すると体も適量がわからなくなる。ごもっとも。ストレスと無縁な生活は無理でも、体の声を聞く努力は大切です。
肉を食べないので豆は強い味方。インディアンスパイスで煮込んだ香ばしいダルはお腹もあったまります。歯ごたえと色味のためチャードやケールのソテーを添えれば立派なベジタリアンミール。たっぷりつくって翌日のお弁当にもいいです。
朝ご飯は酒かす、果物、チアシーズ、グラノラ入ヨーグルト。プルーンの赤ワイン煮も重宝しています。これはクラッカーに塗ってチーズをのせても美味です。
先日は一人鍋。発酵がすすんでちょっと酸っぱくなったキムチは、そのまま食べるよりほんの少しのお砂糖とごま油を混ぜてると酸味が和らぎ風味が豊かになります。
昆布と煮干しを水だしし、大根を煮ます。大根が柔らかくなったら豆乳をいれて温まったら豆腐、ねぎを加えます。
今日は糸寒天も入れててみました。火から下ろす前にキムチと若布をのせて食卓へ。純米冷酒がおいし〜。すりごまや七味、しょうゆ味が恋しくなったら出汁醤油をたらり。
お酒の後は玄米のおかずになります。。体にいい事してるって気分いい!少しゆとりができてきた証拠かな。
ところで乳酸菌は熱や胃酸で殆ど死滅してしまい、生きて腸まで届くのは稀だそうです。でも死骸である菌体成分は腸に届けば中にいる菌の応援部隊となるらしい。すごい仕組みですね。かの南方熊楠氏も粘菌の研究に没頭したそう。発酵食品のよさは今や万人が知るところですが、まだまだ発見されていない善玉菌も悪玉菌もたくさんあるんでしょうね。
納豆、味噌、お酒、キムチ、チーズなどなど、日頃から発酵物にお世話になっている一人として、菌類全般とそれらを食文化に反映させてくれた先駆者たちに敬意を表したい!新たに感謝したキムチ鍋の夕餉でした。
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