2010年6月10日木曜日

ザ・コーヴの行方

日本のイルカ猟については、友人Cさんがブログでいろいろな角度から動きを追っています。彼女からイベントのお知らせを受け取り、イルカ保護活動家のリチャード オバリー氏が来日していたことを知りました。
今朝のニュースで、昨日東京で行われた上映会とシンポジウムの模様が報道されていました。約600人が集いに参加したそうです。「伝えていることは伝えている映画だと思った」という声もあれば、「正直、気分が悪い」という声もありました。でも彼らはしっかり観てから意見を言っています。観る以前にジャパンバッシングとひとくくりにして上映中止を呼びかける人々と一線を画しています。
イルカ漁で生計を立ている太地町の人たちがプライバシーを侵害されたと怒る気持ちは理解できます。イルカ漁を行っている場所は他にもあり、隠し撮りという手法で偏りある情報しか報道されていないという見方もあります。一つの映画で真実が語り尽くされることはないので、その指摘もある意味事実でしょう。それでもシンポジウムに参加した映像作家が、ドキュメンタリー映画は偏りがあって当然、それでも上映するなという運動は起こらないと述べていたのも印象に残りました。

「靖国 YASUKUNI」に続き、言論論の自由からドキュメンタリー映画のあり方まで議論を広げることになったこの映画。今後の動きはどうなるのでしょうか。

1 件のコメント:

  1. ザ・コーブと日本の行方、非常に気になります。今回の騒動(のお陰)で、日本のドキュメンタリー映画に対する考え方やその受け止め方に変化が起こるかもしれませんね。

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