コメダコーヒー。この有名な喫茶店の話は聞いていたけれど入るのは初めてです。定番モーニングもいいけど、ずっと試したかった小倉トーストが気になる。たっぷりコーヒーと小倉トーストを注文したらウエイターさんがモーニングにもできますよと教えてくれて助かりました。お昼も決めてあったので(笑)、遅めの朝食に普通の小倉トーストだと、ちとボリュームあり過ぎなんです。
程よい甘さ、粒もしっかりでも柔らかい小倉あんをバター香るトーストにのせるなんていい!とってもいい!コーヒーも美味しかったです。
二見浦へ。駅弁は天むすと決めていました。もとは天ぷら屋を営む奥さんが忙しくてご主人にお昼を作る暇がなく、せめて栄養のある物をと車エビの天ぷらをおにぎりに入れたのがおいしくて、味付けなど工夫してできあがった「めいふつ」なんだそう。朝本店で作ったというのを駅で買える便利さ、うれしいですね〜。
参宮線のかわいい二両編成の指定席で早速広げましたっ!この天むす、いまお店のサイトを見たらお米の炊き方から海苔の巻き方、なぜキャラブキがつけあわせなのかなどなど、初代創業者の気遣い、アイデアが隠されていることを知りました。車窓からの風景を楽しみながらおいしくいただきました。途中の津駅の駅名表示板がかわいかった。
この辺りは近鉄が幅を利かせていて、途中近鉄区間を通るときは追加料金がかかります。平日の津駅を過ぎると指定席エリアは貸し切りになりました。
無事着。朝宿に連絡したら、丁度送迎担当の方が休憩中とのこと。ケースをガラガラ引っ張って参道を歩き始めました。
ここは伊勢市内からも車で20分ほどなので、オフシーズンはひっそりしている感じで参道もがらんとしていました。 のんびり15分歩いて岩戸館さんにつきました。古来よりこの渚で神宮参拝前に身を清める習わしがあり、二見の地は観光地として栄えたそうです。荷物を預けて二見興玉神社(ふたみおきたまじんじゃ)へ参拝しました。
ご神体は祭神猿田彦大神縁の二見興玉神岩。夫婦岩の700m沖合に沈んでいるそうです。
神様のお使いのカエルが境内あちこちに見受けられます。
夫婦岩の間からの日の出は5月から7月に見ることができ、夏至前後の二週間が見頃で沢山の人々で賑わうそうです。冬季は月が昇るのが見えます。
境内の案内版によると、男岩は高さ9m、女岩は4m。二つの岩を結ぶ大注連縄は長さ35mで男岩に16m、女岩に10mが巻かれ、その間は9mで、注連縄張替の神事は年三回行われます。
堂々とした夫婦岩はどの角度から撮っても絵になります。
現在も神宮式年遷宮の神事に参加する人々は、禊に代わってこの神社でお祓いをうけるそうです。
感謝の参拝を終えて、寶日館(ヒンジツカン)を見学しました。
平成15年まで皇族や要人の宿泊施設として使われていた寶日館。日本の建築技巧と美のショウケースです。明治天皇の母上の宿泊に間に合わせるためとはいい、これだけの建造物が3ヶ月以内でできあがったと知って驚きました。1887年竣工、以後増改築を重ねて現在の姿になり、今はNPO団体の管理のもと一般に公開されています。国の重要文化財なのに使用料を払って使える部屋もあり、見学料は300円。申し訳ない気がしました。平日の午後とあってか、貸し切り状態でゆっくり見学できました。
立派な能舞台がある大広間は120畳敷き。舞台の前、床の間、部屋の中央といろいろな場所に座って、どんな人たちがこの部屋に集い時間を過ごしたのか思いを馳せてみました。とにかく静かで落ち着く空間でした。
天井のシャンデリア。和洋折衷に時代の流れを感じますね。
皇族が宿泊された御殿の間。細部に施された細工の美しさにため息。建築当時そのままに残っているそうです。
一階の客間に多くの文化人が宿泊して、執筆した記録も残されていました。当時の資料館としても興味深かったです。
見学を終えてから堤防沿いに歩いて御塩殿神社へ。浜辺からの参道はなかったので、参拝は翌朝に延期してすっかり日も落ちてきたので足早に宿に戻りました。
部屋は海側の和室でした。窓を開けると波の音が聞こえます。ご飯どころをいくつか紹介してもらい、駅近くの定食屋さんで伊勢うどんセットをいただきました。行き交う車もなく人っ子ひとり見かけない夜道。観光街のオフシーズンはなんて静かなんだろう。マンホールにも堂々と朝陽と夫婦岩が描かれていました。
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