2015年3月31日火曜日

一人旅 January 2015 - Day 5

平成27年1月17日、阪神淡路大震災から丸20年です。ニュースで各地の慰霊祭の模様を観ながら午前5時46分に黙祷を捧げました。未だ冷え込みも厳しいこの季節での被災。お亡くなりになった方々のご冥福とご遺族が若干でも心の平安を取り戻されていることをお祈りします。同僚が親戚を亡くしたという悲しいニュースを聞いたロンドンの冬日を覚えています。

まだ薄暗い中、外宮での御垣内参拝に向かいました。この参拝には服装も礼服とまではいかずともスーツなどどこに出ても恥ずかしくない気遣いが必要です。夏の礼服はあったものの冬の礼服を持ってきていなかったので直前にちょうど良い服が見つかってよかったです。小さいスーツケースでしわができていたけれどホテルでアイロンがけもできたし。靴は母が気に入って履いていた低めのヒール。父の志と母の靴と共に特別参拝ができることに感謝。

社務所で遷宮への奉賛金を納め特別参拝許可証を受取ります。記念として神宮の写真集と扇子もいただきました。社殿横の建屋で許可証を見せて記帳した後、神官による御清めを受けて御垣内に入ります。お白石は大きくて足下はぐらつきます。二礼二拍手一礼。父の気持ちを運んで母なる自然への感謝を捧げました。特別参拝ができるということは今回伊勢参りを決めてから知りました。
内宮へ向かうころはすっかり空も明るくなりました。

先日と同じ参道を新たな気持ちで進み、御垣内参拝にのぞみました。外国に住む身となりながら、亡き父の導きか、この地に詣でられたことにただ感謝の気持ちを捧げました。
朝早いおかげ横丁は全く違う趣があります。ホテルに戻り、朝食とチェックアウトを済ませて、神宮美術館に行きました。
春の陽射しのような暖かさ。名だたる芸術家が奉納した美術品がたっぷりとした空間に展示されている神宮美術館。鑑賞者は私一人でした。しんとした静寂が音を持つような錯覚を起こさせる空間で魂がこもった作品と向き合うという贅沢な午前中でした。
その後、朝熊山を目指して伊勢スカイラインを登ろうかと思いつつ、鸚鵡岩という展望台に足が向きました。再三通った伊勢道路の走り納めもあります。心清められた伊雑宮へ向かう道が既に懐かしく感じました。

横山園地の展望台からは英虞湾のパノラマが見渡せます。
ちょっとしたトレイルもとても気持ちがいいです。途中二組のカップルとすれ違っただけの静かな場所でした。
パールロードを走り石神さんと親しみ込めて呼ばれる神明神社に立ち寄りました。途中から風が強くなって寒いのなんの!駐車場側のお店で地元でとれたあらめを沢山お土産にゲット。軽いのはいいけどケースに入るかどうか心配でしたがなんとかなりました。車を返す前に当日の宿、鳥羽国際ホテルへチェックイン。このホテルにはかれこれ25年ほど前に仕事できたことがあります。
相変わらずいい景色。ただ鳥羽自体は活気が失われているような気がしました。オフシーズンだからならいいけれど。
車を返す前にまた二見浦を通り二見浦駅のプラットフォームも夫婦岩の形だったことに気付きました!
車を無事返却、事故なく安全に旅ができてよかったです。荷物はもうホテルなので身軽にのんびり列車で鳥羽に戻ります。駅からホテルは送迎バスが出ています。
夜はホテルのフランス料理をいただきました。7時ではもう窓の外は暗くてちょっと残念。
前菜は鮮魚のカルパッチョは季節野菜とキウイのエメラルドソース添え。
 ほっこりした優しい甘さのホワイトコーンスープに続いて伊勢エビのグリル
アントレは魚を選びました。アサリ風味の軽いソースがスズキのグリルを引き立てます。
チーズケーキと抹茶ムースに洋なしとフランボワーズのソルベ。しっとり、ほろ苦、酸っぱく甘く。この組み合わせ真似したいです。
二見浦一泊、伊勢二泊、鳥羽一泊でゆったりまわれた伊勢志摩の旅。恵まれた天気のもと神宮に参拝できたことは何よりでした。食事の後はゆったり温泉につかりすっかりいい気分で眠りにつきました。翌日は高山へ向かいます。

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