ここ1ヶ月ほど、なぜかベートーベンが聴きたくて、交響曲、弦楽四重奏、ピアノソナタなどをその時々の気分で楽しんでいる。9つの交響曲の中で一番好きなのは7番。第二楽章のオープニングのチェロの音色はすばらしい。後期の弦楽四重奏も聴くたびに新しく心に響く場所が見つかる。
昨晩は、James Gaffiganの指揮するSan Francisco Symphonyとアメリカ人若手ピアニスト、Jeremy Denkによるピアノ協奏曲5番"皇帝”と交響曲5番"運命”を聴いた。指揮者もピアニストも若くて、元気はつらつ。交響曲の最終楽章では指揮台の上で嬉しそうにぴょんぴょん飛び跳ねていて、こちらも笑みが漏れた。人気漫画シリーズの"のだめ・カンタービレ”を読んだ人なら、キャラクターの一人、片平を思い出した私の気持ちもわかってくれるだろう(笑)。
"運命”のあの有名なジャ・ジャ・ジャ・ジャーンというパターンは、モールス信号でVをあらわすそうで、第二次世界大戦の勝利国は5番を勝利のシンフォニーと呼んだとか。
初演奏は1808年12月22日。それまでのベートーベンの作品のみならず、デリケートな旋律で始まる交響曲が主流だった中で、あのインパクトの強いオープニングを聴衆はどう受け止めたのかな、などど想像するのも楽しい。
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