これまたダニーが母を観察して言いました。母は見知らぬ人からの電話をとるとほぼ必ず、何語で話してるんですか?といわんばかりの表情で困惑しているそう。たしかに、そういわれればそう思える顔してるんです!
単純に相手が早口だったり聞こえにくい小さい声だったりして、よくわからない、しっかり聞かねば、というのが眉を八の字に寄せてしまったのだと思います。
ダニーは母が電話をとるのを楽しみにして「今のはハンガリー語かチェコ語(まったくちんぷんかんぷん)だったね」とか「訛りがあるけど英語だった(少しはわかったらしい)かも」とか言うので都度笑ってしまいました。
こう思うと母の笑える話って、ダニー絡みが多いなあ。二人は私が時差ぼけで早く寝てしまった夜更けには、私が中学時代に使っていた和英/英和辞書を駆使して会話を続けていました。戦争時代の配給の話などを母から聞いたダニーは自分の母にその話をしたりして、橋渡しもしていました。母ははっきりとゆっくりと喋ってくれるので、私の日本語よりよっぽどわかりやすいと何度言われた事か(苦笑)。そんな母はもう居ない。ダニーは来月この家にくることをとても恐れています。その気持ちはよくわかる。海の向こうのわが家から彼が見るスカイプの画面にはいつも母が居たのですから、今は悲しみがマックスでも仕方がない。それを乗り越える日が来るのも事実。あたりまえのことを又きょうも思います。
私の父が健在だった頃旦那が母にユーモアのあるジョークを言ったら、隣に座っていた父が顔を天井にむけて「ふはっはっはっ」と大笑いしたことがあるの。あんな笑い方した父を始めてみてびっくりしたのを覚えてる。西欧人はウイットな冗談お得意よね(笑)。
返信削除自分の家族を大切にしてくれる配偶者。もう自分の家族そのものになっているってとても有難いね。
ほんとね。結婚してよかったと思うことの一つは夫だけじゃなくて家族が増えたこと。そう思える私たちは幸せ者だね。
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