2013年11月28日木曜日

Thanksgiving 2013

今年の感謝祭はユダヤ教のハヌカーが重なるという珍しい年だそうです。
今日も穏やかな陽射しが降り注ぐ気持ちのよい日。感謝祭は日本のお正月のような雰囲気があります。ダウンタウンのお店も殆ど閉まっているかと思えば、カフェやレストランも数店舗は開いていました。夕方からはディナーになるので早めに閉まるでしょう。

通年、この日はある家族、Lファミリーと一緒にお祝いしてきました。2011年の模様はこちら、2012年はこちら。感謝祭でなくても、彼らを取り巻く友人たちとは一緒にスポーツを楽しんだり、ことあるごとにパーティをしたりとにぎやかに集まります。出身も年齢もバックグラウンドも様々な大切な友人たちです。

今年は残念ながら集まりはありません。先月、家族の一人が末期がんにかかっている事がわかったから。かなりショックでした。みんな健康に気を使う人たちばかりですが、このお兄さんはマッチョな性格でお医者さんには滅多に行かない人。ある年齢以上でほぼ義務づけられている大腸検査もずっとせずに来たそうです。お腹の不調が6ヶ月続き、痩せ具合を見かねた家族がなんとか病院に連れて行ったらその場で即検査入院。翌日にはステージ4の診断を受けたとのこと。もっと早くに病院に行っていたら。。。と悔やむ家族。ご本人はもう十分生きたといっているそうですが、内心は心細いに違いありません。

今は通院治療を続けながら自宅療養しています。食餌療法も本格的ですが、化学療法で食欲や味覚が狂ってしまい、同じものでも日によって食べられたり食べられなかったり。手を替え品を替えなんとか食べてもらおうと努力する側も大変です。私もお弁当のおかずを詰め合わせたり、炒り玄米スープを作ったり。一番喜んでもらえたのは無添加の赤じそふりかけでした。お世話になったO氏ががんと戦っていた時も、梅干しばかり食べていたのを思い出して持って行きました。今は食べるもの全てにふりかけているそうです。

毎年ターキーを切ってくれたお兄さん。いつも片言の日本語を話しては大きな声で笑っていたあの姿。先日ソファでうたた寝をする姿をちらりと見かけましたが、面影はあるにせよかなり痩せてしまっていました。

昨晩彼の夢を見ました。車を運転していて交差点で停まったとき、反対車線に彼が笑顔で運転する車が見えました。背後から陽が射して、サングラスをかけていなかった私は、眩しく彼の笑顔を見つめて「治ったんだ〜!よかったね!」と窓越しに手を振って叫んでいました。

2011年の感謝祭で「今感謝したい3つのこと」を紙に書いてみなでシェアしたことが思い出されます。真っ先に「毎朝自然に目が覚めること」と浮かんできたあの夜。お兄さんの笑顔を思い出しながら、Lファミリーの皆さんを思う今宵です。

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