2011年11月24日木曜日

天井桟敷の楽しみ

San Franciscoに通勤し始めて2週目。仕事の方は慣れて来たとはいえ日々勉強です。
お弁当はこんな景色を観ながら食べています

以前は電車のスケジュールが合わない、駐車場探しが大変などと何かの理由で遠く感じていた街ですが、それらが全て思い込みである事に気がつきました。確かに片道1時間半かかるけれど電車では座って本が読めるし、朝配られる新聞の縮小版にざっと目を通せば、街で行われている催しもの状況に目がいきます。

San Franciscoと聞いて「坂」や「霧」を連想する人も多いはず。もう一つこの街はギャラリーが多い事でも有名です。確かに路面にギャラリーは見当たりますが、格別多いというほどではないと予々思っていました。しかし納得。新聞で知った写真展を目指して行ったら、そのギャラリーはビルの中に入っていて、なんと一つのビルがギャラリーの集合体でした。
Charles Gatewoodはフォトジャーナリスト。70年代のWall Streetを写したモノクロシリーズはMagritteを思わせる構図が印象的でした。その他に街のヴィンテージ写真も売られていてこちら一枚$500前後。ヴィンテージ写真というのは撮影されたネガから2−3年以内にプリントされたもので当然後日印刷されたものより価値があります。大火や地震を乗り越えてきたんですね。他のギャラリーもまたゆっくり訪れたいです。

夜はSan Francisco Symphonyのコンサートへ。オフィスからコンサートホールまでは歩いて30分弱。市内を斜めに走るMarket StreetはPowellと5thを過ぎたあたりから暗くなります。不安がある方には勧めませんがさっさと歩けば問題なし。路上にはゴミが散らかりマリファナの香りもぷんぷん。市もクリーンアップに頭を痛めているという事ですが路上生活者の人たちの行き先が確保できない限り難しそうです。
先週に引き続きブラームスシリーズ。Gil Shahamの素晴らしいパフォーマンスでバイオリン協奏曲を楽しみました。今回は直前にチケットを買ったので席は天井桟敷。
二階席のこんな後ろに座ったのは初めて。天井が近い!高所恐怖症の人(Dannyとか)なら席までの階段は手すりにしがみつく事必死。でもアコースティックはよかったし、普段あまり見えない管楽器や打楽器セクションもよく見えました。弓を持つアーティストの手はまるで金色の光に満たされた水槽を優雅に、時に驚くほどのスピードで泳ぐ白い魚みたいでした。

ロビーも広く落ち着いていて、バルコニーに出れば夜景も楽しめます。
ドームは市庁舎、手前はオペラハウス
楽しくシティライフ(古くさい?)を満喫しています!

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