2014年8月1日金曜日

記録

主治医の先生に電話したヒアリングなど、出発前からノートをとっていました。日本に着いてからは血圧、体温、食欲など日々の母の様子、やることリスト、天気、お見舞に来てくれた人など内容は雑多に多岐に。最初は几帳面にノートに、そのうち走り書きになり、最後の数日はスマホのノート欄に片手入力で文字化けした雑文になりました。他にはたまに母が話せるときはICコーダを回していました。

母の声を聞く勇気が出たのは三日前。思えば 6/27からの6日間が重かった。そして母が本当につらかったのは最後の三日と思っていたけれど、実は丸一週間はつらい時間の方が多かったのだと気がつきました。残る身としては苦しさの中にもちりばめられた元気な瞬間に注意を払っていました。そしてその一瞬を歪めて大きく心に刻みつけていたようです。申し訳なかった。母は十分すぎるほどがんばってくれた。

iPhoneメモ
6/28(土)
01:00 オキノーム(麻薬系鎮静剤 )4包目
「やだやだ」が零時頃から始まる 苦しくない、痛くないといいつつ、「いやだって言ったね」と意識ははっきり そして「何がいやなんだろうね」と
12 :45 am ナースコール、Hさん(看護師)と相談して薬飲む 12時間経っている
01:00  家に帰ることやその他、私や他の人のためにするのはやめてと約束してもらう
01:10 「やだな、こんなにむくんで。。。」
01:25 「んー、んー」
01:29 「やだねえ、なにがやなんだろ」
01:33 静かな寝息に変わる。足のむくみはないけれど足マッサージは気持ちいいらしい
03:38 「やだやだ」 苦しい?と聞くと苦しくないという
04:56 しばらく薬を飲むタイミングを見計らっているが決定打なし。痛みより苦しみより言いようのないだるさが主な症状のよう
05:30 足マッサージを続けていたら静かになる
07:00 Hさんに薬をタイムリリースに変えようと思うことを話す
08:00 ベッドを少し起こして朝食 食べられず、私食べる!
09:30 オキノーム5包目 先生3人来 服薬は時々で様子を見る現状維持
お昼ご飯はたべられない
18:30 夕飯を食べようとしたが体を少し動かしただけでつらくなったのでオキノーム飲む 楽になったと言いつつご飯を食べる気力なし
19:00 やっとご飯
20:00 薬のみ、吸入5分だけ もうとても15分はできない
21:30 私は銭湯 福の湯休み 6/30閉館!もう一度行けるか?
22:40 銭湯から戻るとよく寝ている 服薬8時間おきとすると次は午前2時ころか?
苦しさが続いては静かになるのくりかえし 少しは寝られるといいけど

6/29(日)
12:15 am ちょっと早いが飲む 
「矛盾している」
「何が?」
「早くこときれたいのとみんなに会えなくなるのはいやなのと」
01:13 落ち着く(私も)
午前2時頃ブログを書いていてたんの音が気になる とってもらうことに 少し取れ、鼻からも管を入れる とてもくるしそう
02:30 痰とりで大出血 血圧上昇180 
03:00 オキノーム服用 先生から室外で話しあり 点滴で鎮静剤を始めるときは近い
04:00 苦しいのをどうやって押さえてあげられる?
12:30 pm オキノーム9時間半 だいたいこの間隔 「やだ」が合図
12:45 胸に締めつけられるような痛みあり つらそう
12:55 血圧120/68 落ち着く
13:00 痛み無くなる 
私やっと眠るが見舞いで起こされる かなりつらい。。。
15:00 洗髪、体ふき
15:30 母眠りにつく
16:00 洗濯、大雨落ち着いてコンビニにいくが降られる
食欲ないがプリン、ジュース、桃少々を食べる
夜が不安、自分で体を動かせないいらだちを感じている いつでも向きを変えてあげられるのにまだ遠慮している?
血圧体温正常
「おばあちゃんが家に居るみたいな気がする」
何してるの?と聞くと「おじさん(同居している弟)のご飯作ってる 若くて太ったおばあちゃんがいる」と 優しい顔で言う おばあちゃん、お迎えなの?
19:15 息苦しくオキノーム飲む 7時間弱
19:35 少し落ち着く
21:45 オキノーム (2.5hr)
マッサージ続ける 私自身の腰、危ない
22:10 「痰がでたらいやだなあ」
うとうとすると起こされ、ちょっと体がやばい (私が)寝ないともたない
23:16 寝息落ち着く

6/30(月)
01:15 やだ つらそうなので服薬考えるが足マッサージで落ち着く
結構話せた 通院になるのかな?家に帰ろうかとも思うと 近所の目、地震、再入院できるかなど不安そう でも帰りたい気持ち自体は在るようだ 湿度、レンタル品、必要な環境やサービスを要チェック
02:10 オキノーム(4.5hr)
02:20 寝息 私も3時まで眠れて疲れ和らぐ
04:00 点滴調整
04:30 「やだ」「ほーほ−」
むくみが右手にもどる 痰がごろごろ 足はむくみとれソックスがゆるい
O2 96で安定
04:50 私も眠りたい
06:00すぎまでうとうと
07:00 血圧100/80 35.8C
採血が大変 結局右足の甲で よく頑張った
07:40 蜂蜜黒酢50ccのむ 顔色よい、唇の色もきれい!
07:50 オキノーム(5.5hr) かなり弱っているけれど意識はしっかり 体はつらい
08:20 落ち着く
10:00 先生方回診 直接「こんな様子で家に帰れますか?」と聞く
10:20 I先生と話す 今家には帰れない いつどうなっても 数日
10:40 師長さんにもしもの時の流れを聞く 病室をでてからの流れ
出張レントゲン、採血
11:17 オキノーム(3.5hr)
お昼おにぎり少々、ゼリー、漬け物
13:00 息苦しく飲もうとしたが姿勢を変えて楽になる 手先が冷たい
14:00 MSコンチン開始 今日はこの後22時に
15:00 体拭き
15:40 オキノーム そしてオプソ あまり効き目無いのか落ち着かない様子
16:40 やっと効いたのか寝息が立つ
17:20 35.8C, 104/60
18:25 苦しくオプソ服用
「泣いちゃだめ 本当にいい子だった」苦しい息で話す 涙見せないのがすごい
18:50 少し楽になった
20:08 お香典は辞退する あとでお参りに来てくれるだけでいい
1/30, 6/30 丁度よい
20:52 「全部(祭壇の)レイアウトできました」
21:10 のど入り口の痰を少しとる。私も体拭きのタオルをもらって気持ちいい
ほうほうさんがやってきた 23時まで休もう
22:00 また痰をとる 慎重に鼻からも管を入れてとれる
22:28 「やだ、もうやだ」とうわごとが続く
22:35 オキノーム 少しおいてMSコンチン 痰が結構取れる
22:48 うわごと
22:56 「やりましょう」

7/1(火)
03:11 痰に血が混じる
05:25 自力で痰をだせた 血痰 まだありそうだが刺激避けるため吸引せず
辛そう やだ「病気がどんどん大きくなっているのかしら」
06:25 マッサージを続けて少し落ち着いた (私は)いままでで一番眠い
QOLを考えると本人の希望通り安らかにしてあげたいと思うようになる ゴロゴロ音大きい

ここでスマホメモ終了。
最後私が自力で折り合いをつけるまで、母は本当にがんばってくれたのだ。それを無意識か忘れていた。でもこうやって自分で書いたことが、これでよかったのだと静かに主張する。母が去って一ヶ月、やっと渦中に何が起こっていたのか、何を感じていたのか冷静に気付き始めています。

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