2010年11月1日月曜日

秋色の山

11月1日。北カリフォルニアもいつの間にか葉の色づきが広がっていました。寒さそして雨が続いたと思ったら、ここ数日は半袖で過ごせる天気。夏時間は来週終わるので、朝は7時過ぎにやっと明るくなります。

一昨日akemichef.comを立ち上げてから、多くの皆さんにお祝いと励ましのお言葉をいただいています。ありがとうございます!なぜか当日のブログへのコメント返信がうまくいかないので、取り急ぎこの場を借りてお礼申し上げます。

明日はサンフランシスコで仕事の面接があります。ベストを尽くすのみ。今日は準備で業界リサーチをし始めたもののなんだか落ち着かず、結局一番落ち着くことをしました。はい、料理です。

ずっと作りたかったある練りきりに挑戦しました。レシピ本が手元にないのでうる覚え、手探りでの挑戦でした。色づく葉のグラデーション、残っている緑、ところどころに咲く花、そして大地を表した”秋山”の茶巾絞りです。
練りきりは餅粉や白玉粉で作った求肥と白あんを混ぜて作ります。ステップとしては、白あんを煮る、求肥を作る、二つを混ぜて練りきり生地をつくる、必要であれば着色する、餡を生地で包む、そして成形です。今日の一品は色がマルチで、色素、ごま、抹茶を混ぜる手順が多く思ったより時間がかかりました。そして中身は小豆あんの代わりに試してみたかった緑豆あん。もう少し鮮やか緑なら嬉しいのですが、渋抹茶色の仕上がりです。いい意味では侘び寂び系でしょうか。豆の味が濃い仕上がりです。豆が小さい分皮の占める割合が小豆やリマビーンズより多く、舌触りもしっかり。よりなめらかにするにはフードプロセッサーにかけた後、裏ごしするかすり鉢ですればいいのでしょう。
赤、オレンジ、黄色は少々の色粉、紫は小豆あん、緑は抹茶、グレイは黒すりごまを混ぜて生地に色をつけます。
生地を丸く伸ばして緑豆あんを包み、6つのボールにします。

それを6等分して、配色を組み合わせ、ふきんで絞ってできあがり。
ちょっとピンクが勝ち、もみじより派手な色合いになりました。秋山というよりお手玉?
生地は涼しい甘さでしっとり仕上がりました。少量混ぜたすりごまの風味とこくに驚きました。黒ごま生地だけでいろいろ工夫できそうです。
断面はこんな感じ。あんになめらかさを追求すべきか?粒あん好きとしては悩みます。ご近所お味見隊長Tさんに夕方の忙しいところ来ていただきました。彼女曰く餡はとってもおいしい!とのこと。抹茶に合うんですね〜、これが!フレーバーはいいけれど、こしあんになれた舌にはちょっと荒く感じるかも?とはダニーの意見でした。
次はカボチャあん、さつまいもあん、紫芋あんで色素を使わない完全ナチュラルバージョンに挑戦したいです。

2 件のコメント:

  1. アメリカ人好みのケバケバしい馬鹿でかいバースデーケーキにはげっそりするけれど、Imakokoさんのこの鮮やかな和菓子にはうっとりしてしまいます。

    ダニーのコメント鋭いですねぇ。かれはやっぱり前世は日本人だったかも???

    面接うまくいったことを祈ってるよ。

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  2. えみこさん
    ありがとう!なぜかコメント欄がうまく表示されなくて、遅くなりました。
    これからも和菓子をコツコツつくっていきます。
    そうなの、味見人としてのダニーの意見に学ぶ所多いです。

    面接はうまくいったんだけれど、残念ながらだめでした。でもコンサルタントとしてお願いするかもしれない(社交辞令かもだけど)といわれたので、何かあればやらせていただきます。またがんばるぞ!月曜日はリクルーターに会います。

    えみこさんもよい週末をね!

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