24日水曜は母と彼女の友達Mさんと三人で江戸東京博物館へ行ってきました。このメンバーで訪れるのは今年の高橋まゆみさんの人形展以来二度目(以前のブログ)。今回の特別展は昭和30年代の風景や写真を背景に、昭和の家族と題し、安部朱美さんの粘土人形が懐かしい家族の形を表しています。
この展覧会のために谷川俊太郎氏が「絆」という詩を寄せています。
人形は粘土とは思えないほど細かく出来ていて、おくれ毛や表情の繊細さや着物も布の手触りが感じられるようでした。
東京新聞の連載記事「東京慕情」では、昭和30年代の活気あふれる生活の様子がモノクロ写真と記事で紹介されていました。貧しくも何かと助け合い、隣近所が一つになっていたころ。豊かになった今は薄れつつある人のつながり。数々のエピソードを写真と共に見ると、その時代に育った今の親の年代が現代に感じる思いを想像すると複雑な気持ちになりました。
企画展は林芙美子の軌跡を展示していました。カフェーの女給仕や工員など様々な職業を転々とした林芙美子のバイタリティには驚きます。展示物には当時の給料の一覧や、女性の職業すごろくなんてものもあって、「一回休み」では先生になっていたのが女工や女中にもどったり。ちなみに上がりは「家庭円満」でした。大戦前。アールデコの建物があふれる街で、当時の女性は何を夢見たのでしょうか。母もお友達もその頃、大学の職員として働いていました。初任給は35円ほどだったそうです。
お昼は博物館7階のレストランでとりました。スカイツリーは見えませんが、目の前は国技館。
玄米うどんはなかなか香ばしく、天ぷらとよく合いました。母は深川めし、お友達は白魚の卵とじ。
そして夜は新しくなった平和島温泉へ。クアハウス平和島から平和島温泉と和テイストの名前と内装に変わりました。羽田開通に際し、外国人観光客誘致を目的にあえて和風に改装したそうです。お湯は天然で塩気があり体の芯から温まります。露天風呂もあり、アカスリやミストサウナも満喫して、極楽極楽。
さて、テルマエ・ロマエという漫画をご存じでしょうか。男性誌に連載された漫画としては異例に女性読者の人気を集めたこの漫画、とても笑えます!公式サイトでは一話が無料で読めるほか、Wikipediaまであります。古代ローマのある堅物浴場設計士が温泉内でタイムトラベラーとなり現代ニッポンにやってきます。そこで平らな顔族(日本人)の風呂好きに驚き、様々なアイデアを仕入れて戻り、ローマ人にも大人気となるというのが大筋。著者のヤマザキマリ氏はご自身もイタリア人と結婚されて、家族との珍道中エッセー漫画なども描いているそうでそちらも気になります。漫画だけでなく温泉文化の紹介や比較の読み物もあり、当時の様子を想像するのもまたおもしろく、お風呂好きには是非読んで笑っていただきたいシリーズ。今2巻まであります。Mさん、紹介してくれてありがとう!ちなみにこの漫画、一年前の11月26日「いい風呂の日」に刊行されたそうです。公式サイト内の著者のブログで今、知りました。来年3月には3巻がでるそうで、今から楽しみです。
雨音を聞きながら露天風呂でもしっかり温まり、お風呂の後は昔懐かしいフルーツ牛乳を味わいました♪
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