2010年11月14日日曜日

山海塾 SF公演

山海塾(Sankai Juku)がベイエリアにやってきました。75年に結成されたこの舞踏グループは、今も創始者の天児牛大(あまがつうしお)氏が5名の舞踏家を率いて世界中で公演を続けています。80年代初頭にファンになり、東京で数回、ロンドンでも一度公演にいきました。

夏の始まりに彼らがStanfordにやってくるのを知り、チケット発売日を楽しみに待っていたところ、Dannyが結婚記念日にSF公演のチケットをサプライズで贈ってくれました。今日が待ちに待ったその日です。

今回の北米公演皮切りは既に約一ヶ月前、NYに住む友人に山海塾の話をしたらその週末がNY公演で、彼女とお友達も山海塾ワールドに感銘を受けたようです。

マチネチケットを受け取ってからYerba Buena Gardensに面したRestaurant & Bar Bでブランチをとりました。今日は25℃はあるかという暖かさ。日なたにいると汗ばんできます。カクテルで乾杯!
ほうれん草とアボガドのエッグズベネディクトはほうれん草の味付けが絶妙で卵もとろとろ。聞くとお店一番の人気メニューというので納得です。量は少なめで腹ぺこさんには物足りないかもしれませんが、公演前にはぴったり。ここはアートセンターの隣にあるのでロケーションも便利です。

食後はビアードパパのシュークリームとエスプレッソ。ブランチが上品だった分、他でしっかり補給してます(笑)。

剃髪に白塗りの舞踏家たち。独特の音楽。静を重視した「重力と一体化する」舞踏。重力からの解放を目的とするバレエやモダンダンスの跳躍とは逆に、私の舞踏はむしろ重力と共鳴するものであると天児氏は語っています。確かにその通り。静と動のコントラストはもちろんのこと、わずかな体の揺らぎや指先や足首の動きが空間にとけ込み共存する。その中に観衆はそれぞれの創造性の中にストーリーを見いだします。
今回の演目「遥か彼方からの-響き」"Hibiki - Resonance from far away"。初演は1998年パリ。細かい砂が敷き詰められた舞台の上に6-7つの水をたたえたガラスの水盤が置かれ、宙に設置された理科の実験に使うようなポットから水滴が落ちていく。水滴の音が音楽と重なり幕開けです。

1時間半、六幕の公演は目が離せない不思議な空間。終了後は総立ちの観客の拍手がしばらく鳴り止みませんでした。
公演終了後のステージ
照明デザイナーの兄へDannyはDVDを購入。

アートセンターでは、100歳を超えても舞台に立ち今年106歳で亡くなった舞踏家 大野一雄氏のイベントも同時開催されていて、新たに興味がわいてきました。

芸術の秋、満喫の一日。これからLavandaの日曜スペシャルディナーで食欲の秋。そして明日は羽田に向けて出発です。

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