2012年10月3日水曜日

何の一節だったか?

「それは能うかぎり芳醇な果物で、軽い苦みを帯びた白っぽいつややかな果肉に、無礼なほど夥しく仕込まれた果汁が、熱を含んだ物憂い朝の歯茎を押しゆるがした。」

何の果物を書いたものだったのだろう。ライチ?皮つきの白桃?

おそらく三島由紀夫の作品からだったと思います。印象に残った一節に出会うと、ランダムに書き残していた時代。読書ノートなるものも昔はつけていたけれど、どこにいってしまったか。

ことばの組み合わせで紡がれる美しい文章。声に出して読んでみると、よりいっそう美しく感じられるのは私だけでしょうか。豊かな表現力に刺激され、イメージの世界が広がる。名文に触れるひとときは至福です。

2 件のコメント:

  1. Imakokoさん、文学少女だったのですね。ちょっとした会話をするなかで的を得た言い回しを使ったり、さっらっと、ことわざや四熟単語がでてくるのはここからきてるのですね。

    Imakokoさんに悩みを聞いてもらうと、もやもやした感情をうまく言葉で整理してもらえるのでいつもすっきりするんです!

    ところで作品、ミステリー果物はなんでしょうねぇ。

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    1. えみこさん、いつもコメントありがとう!
      いやいや、文学少女なんかじゃないですよ〜。でも本は好きです。毎日仕事で日本語に触れていても(だから?)、寝る前は必ず本を手にとります。
      きっとえみこさんと私の波長が合うから、考えが伝わって、それを私なりの言葉で再発信すると、えみこさんに響くってことなのでしょうね。

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