2013年12月22日日曜日

Ireland 2013 - Day 1-2 Galway

16日に無事ダブリンに到着。ボストン経由でフライトも遅れなし。
入国審査もオフィサーの笑顔が感じいい。この国の人たちの笑顔はどこでもあったかい。
朝8時でもまだ真っ暗
去年は引っ越しの真っ最中だったので2年ぶり。もっと久しぶりな気がするけれど、着いたとたん、いい潤いに満ちた空気に包まれてほっとしました。
薄日射すなか、ラッシュアワーの高速を通ってダニーママ宅に11時過ぎ着。ママも元気な笑顔で迎えてくれました。

今年は夏に母が遊びに来てくれたので、日本でお正月を過ごすのは見送りました。東回り世界一周はまた来年。初めてアイルランドで2週間を過ごします。時間的に余裕があるので小旅行を組み入れることにしました。

一日に四季があると言われるアイルランド。その日も晴天、曇り、雨、ごうごうと音を立てる強風と一日といわず一時間に何度も変わる天気でした。でも家の中はとても快適。カリフォルニアの我が家よりぽかぽかですっかり寛げました。

初日はたっぷり眠って、翌朝まだ月が高い6時半にGalwayへ向かいました。ゴールウェイはダブリンから西へ200kmの海沿いの街です。昔は道が整備されていなかったので3時間はかかった距離も今は2時間。高速道路は所々料金所があり、制限速度は120km。交通量は少なくて走りやすい道でした。地元のラッシュアワーが多少あったものの、9時前にはホテルに着き、部屋が開いていたのでチェックインしてた後、街を散策しました。
こぢんまりとした街中には、歩行者天国の通りが何本か走っています。スケールは小さいけれどダブリンと同じようなお店が並んでいました。
 午前10時前なのに夕暮れのように低い太陽
ゴールウエイはアイルランド語が盛んに話されている地域でもあります。 
この季節のアイルランドは国を挙げてクリスマス色に染まっていて、人々の心が弾んでいるのがよくわかります。帽子が飛ばされるほど海風が強かったけれど、太陽が顔を出してくれたさわやかな朝でした。
オスカーワイルド氏の銅像あり。
腹ごしらえの後、南方面へドライブに出かけました。とにかく道が狭いのにはびっくり!向こうから車が来たら絶対すれ違えない道幅で制限速度が80kmなんです。くねくね道の標識があるのに100kmとか。ロンドン、東京、日本の山道の運転経験をもってしてもスリル満点でした。借りた車はVWゴルフのディーゼル車。クラッチをニュートラルにすると自動的にエンジンが切れるエコモードで、初めは自分がエンストしてしまったのかと焦りました(笑)。
バレンと呼ばれる広大なカルスト地形の中をドライブします。
一面岩に覆われているように見える地面ですが、石灰岩の割れ目から草木が生え、その草を牛が食んでいます。特殊な地形と気候であるため、北極圏の植物と地中海の高山植物が近くで見られるとか。洞窟も数多く、今も探検されているそう。
ダニーがスクールトリップで来たことがあるというAillwee Caveに行ってみました。ひんやりした洞窟で地球活動と洞窟の歴史を聞きながら、どれほどの時の流れを経ていまここにいるんだろう、と考えると何とも不思議な気持ちになります。



そこから足を伸ばしてモハーの断崖へ。ここはアイルランド全土一番の観光名所で、年間100万人以上が訪れるそう。曇っていましたが対岸のアラン諸島も肉眼ではよく見えました。歩いて先端まで行きたかったけれど、時間に余裕がなかったのでまた今度。

 旗のはためく様子と右の写真で風の強さがおわかりいただけるでしょうか。
所々立ち寄る先には数百年前の教会跡地がごろごろ。 
とにかく広大な景色に目を奪われました。ほとんど行き交う車もなく、山にかこまれて細い道を運転すれば、天気が面白いように変わり、低い太陽が長い陰を落としていきます。 
 ポールブロウンのドルメンは紀元前4200−2900年に建てられたと見られている支石墓です。


バレンの真ん中に、それほどの史跡があるだけでもびっくりなのに、周りでは毛並みも体格も満点の牛が草をむしゃむしゃ。不思議で心和む風景でした。


バレン高原を容赦なく吹き抜ける強風も車に乗ってしまえば文字通りどこ吹く風。太古の人々はどうやってこの過酷な自然と共存して来たのでしょうね。忍耐だけじゃなくて強靭な体力と精神力が必要だったことでしょう。

夜は町中のクリスマスマーケットを見て、パブで初ギネス。どこのパブでもギネスを飲みますが、場所ごとに味が微妙に、時にかなり違います。初ギネスはちょっと水っぽい感じだねと感想が一致。
夕飯はCava Bodegaでタパス。前菜のチーズとコールドミートの盛り合わせ美味!
フィッシュコロッケはデリケートな味わい。
スペインで食べるものよりお芋が多くてローカリゼーションされてました。
ベジタリアンパエリアのお米が生煮えだったので作り直してもらったけど二つ目もほぼ同じ。。。ここのシェフのアルデンテはかなり芯が残ってるんですね。味は良かったけどね。ダニーの鴨焼きはとても美味しかったそうです。
地元のパブでは、常連が楽器を持ち寄ってセッションが始まることもあります。演奏されるのは伝統的なアイルランド音楽。それを求めて古くからあるパブに行ってみました。
 店内は結構静かで、雨脚も強くなってきて、今日は無理かなと思っていたら。。。
10時過ぎて、静かだったパブがにわかに盛り上がりはじめ、アコーディオン、ティンホイッスル、フルート、マンドリンの合奏が始まりました。もっと聞いていたかったけれど、かなり眠くなってしまったのでホテルに戻り、ラウンジでギネス。
音楽パブでのギネスは金属味強すぎではずれだったけれど、この日三度目のギネスはかなりいい線いってました。

晴れ、雨、大風、みぞれ。到着二日目、アイルランド満喫中です。

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