2011年8月21日日曜日

土曜日のお出かけ

風がさわやかな土曜日。来週から私は2週間週末に仕事なのでどこか行こうよ、どこ行きたい?とDanny。山派の私は森に行きたい!アゴにまだ痛みを抱えるDannyは夜よく眠れず、キツいハイキングはNG。調べたら近場ワイナリーにトレイルからアクセスできることがわかりました。ワイナリーが待ってるとあればDannyもがんばります(笑)。ということでお昼を食べてのんびり出掛けました。

Pichetti Wineryは何度か訪れたRidge Vineyardsに行く途中にあります。途中広大なStevens Creek County Parkを通ります。そこは大きな貯水池がありボートやカヤック、釣りなどを楽しむ人々で賑わっています。いつも曲がるMontebello Roadを通り過ぎてしばらく行くと消防署の手前にトレイルの登り口があります。
5分も歩けばかなり登った気分。
往復4キロ弱のトレイルには樫やユーカリの巨木あり、池の跡地ありでこの時期でも緑豊かでした。
30分もしないうちにワイナリー到着。
ここは1800年代終わりにこの地に移住したPichetti家の農場を受け継いで100年以上のワイン造りの歴史があります。当時の建物も保存されています。



テイスティングは二人で10種類。PavoneはViognierとChardonnayのブレンドでマロラクティック発酵のワインは苦手な私たちには嬉しくすっきりしたワインでした。
Pavoneはイタリア語で孔雀のことでテイスティングルーム内にも孔雀の羽やランプが飾られていました。
Chardonnayは私には苦手な味でした。Matti RoseはMerlotをオーク樽で6ヶ月寝かされたなめらかさと花の香りがさわやかで辛口。魚料理全般にあいそうです。
Pino NoirはナパのTruchard Vineyardの名がボトルにありました。ブドウを買っているのかワインそのものを買っているのか聞きそびれましたが。Truchardのピノは昔から馴染んでいる味なので懐かしく味わいました。Tempranilloはまだ若くてこしょうの強い香りがするワイン。この先3−5年が飲み頃とあり納得。Malbecはそれほどタンニンも強くなくなめらかで深い果実系の味と香り。Super TuscanはSangiovese80%, Merlot20%。さくらんぼやブラックベリーの香りと乾いた土壌の味をアクセントに感じました。肉を食べる人ならグリルで豪快に焼いたラムなんかと合わせるのかなあ。Vino di Vicinoは3つの土地でとれたCabernet Sauvignonのブレンドでなめからでバランスのよい赤。これもグリルした肉にあいそうですが私はいろいろな種類のチーズとゆっくり味わいたいですね。一番気に入りました。最後はReserve Angelica。発酵途中のChardonnayにブランデーを加えて作ったデザートワインで氷とレモンピールとサーヴされました。夏の食前酒として目にも涼しい感じ。
空はどこまでも高く、木漏れ日はやわらかでなんとも気持ちのよい昼下がり。下りは途中違う道を経て戻ってきました。



4時過ぎ。まだ陽は高いのでSaratogaまで足を伸ばしました。Saratogaは有名レストランやこじんまりした専門店が並ぶかわいいvillageが街の中心にある高級住宅街です。個人宅にワイナリーか?と思える規模のブドウ畑があるような緑豊かなエリア。
目当てはCinnabar Wineryのテイスティングルーム。ここのMercury Risingシリーズはお気に入りのワインです。Gilroy Garlic Festivalでもテイスティングしました。
ここでは白2種類、Pino Noir, Cabernet Sauvignon, Petit Sirah, Petit Verdotのデザートワインを。Mercury RisingのSauvignon Blancはメロン、桃、ハニーサックルの香りとすっきりした柑橘系の味が大好きです。Chardonnayはカリフォルニアスタイルだけれど苦手というほどくどくはありません。

一番気に入ったのはPetit Sirah。濃い紫の液体は最高級の墨汁を思わせるなめらかさ。完熟のイチジクやザクロといった濃厚な香りとマイルドな渋み。ちなみにPetit SirahはDurifというブドウの呼び名で、Syrah種から品種改良されましたが、小さいSyrahということではありません。深い色といい味わいといい大好きな品種です。テイスティングルームは5時からはワインバーになります。LodiのCabernet Franc($38.00)をぜひ試したかったのですがグラス売りはなし。残念。。。

外に出てもまだ明るい。周りを見回すともう一軒土曜日は7時まで開いているBig Basin Vineyardsのテイスティングルームがありました。

ここは10種類のワインを作っていてSyrahとPinot Noirがメイン。この頃になるとかなりいい気分でちゃんとしたテイスティングができたかは疑わしいけれど、2008 Mandala Syrah(Granache 8%, Cabernet 4%)が一番気に入りました。
Saratogaのような高級エリアでもハイキングの出で立ちで大抵のレストランには問題なく入れます。The Basinはメキシコ&スペイン風アメリカングリルレストラン。豪快なグリル一品料理からパスタ、小皿料理など豊富なメニューに惹かれました。あいにくワインリストには私たちの苦手とするCalifornia Chardonnayばかり。そこでDannyはCinnabarまで戻って冷えたMercury Rising Sauvignon Blancを仕入れてきました。
チョウザメのスモークは肉厚でクロスティーニと噛みごたえあり。
何の変哲もなく見えるフレンチフライはトリュフ塩の風味が絶品。無言で1/3皿食べ続けました(笑)。
シーフードガンボは香ばしいブラウンルー、エビ、ダンジネスクラブのうま味たっぷりのスープをバスマティ米がたっぷり吸って絶品!

パエリアは小ぶりに焼いたライスにソースがかかっていてお皿で混ぜていただきます。おかげでソーセージを混ぜる前によけることができて私も食べられました。


Dannyはクロケタス(スペインタパスのコロッケ)もオーダー。チキンたっぷりでベシャメルソースとハムの本場のモノとは違いましたが、フレーバーはよかったそう。
にんにくたっぷりのトマトソースがまた絶品でこれだけをシンプルにパスタにかけて食べたい!

私たちが座ったテーブルはキッチンが見える場所にあり、ジャーッと景気のいい音とともに立ち上る湯気や香りも一緒に楽しめました。初めての場所でしたがまた戻ってくること間違いなし。働いている人たちも生き生きとしていてとても感じのよいお店でした。
カウンターに下がっていたメッセージ
9時前で黄昏の空はピンクと紫に染まっていました。隣にはThe Basinのオーナーが新しくオープンしたというメキシカンレストラン。こちらもいい感じです。

以前知り合いの板さんが短期間働いていた日本料理の八十八。こちらも賑わっていました。食べ物を囲んで仲間が集まる楽しさ。お世話になった故O氏の誕生日が過ぎたばかりということもあり、なんだか無性に大勢での食事が懐かしくなりました。お盆の前後は故人を思い出して食事をすることが供養になるそうですね。最近の旺盛な食欲はもしかしてそういうことだった?

充実した土曜日でした

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